5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

SRPGバトルロワイヤル1

1 :助けて!名無しさん!:2007/05/12(土) 23:54:06 ID:d7YTbOYw
テンプレは>>2-5くらいに。

過去スレ
SRPGバトルロワイアル企画スレ
http://game12.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1164191107/

2 :助けて!名無しさん!:2007/05/12(土) 23:55:27 ID:d7YTbOYw

・基本ルール

 参加者全員で残り一人になるまで殺し合いを行う。
 参加者全員には以下の物が平等に支給される。

  布袋
  会場内の地図
  方位磁針
  食料、水
  着火器具

 その他にランダムで選ばれたアイテムが『支給品』として各自の袋に一〜三個、弓矢や銃と弾薬等の場合は1SETで入っている。
 著しくバランスを崩すアイテムを支給するのは禁止。
(例:禁止行為・能力にあてはまる効果を持つもの、島ごと吹き飛ばす爆弾等)
 各キャラの最初の作者が支給品の説明を書くのが望ましい。

 午前午後の一日二回、主催者が会場内に『放送』を行う。
 この間に死亡した参加者は放送中に名前が発表される。
 生存者が一名になった時点で、その人物は主催者の部屋へ連れて行かれる

 前の話を無視した作品、キャラの性格・心情的、状況的にありえない作品、
 前後の繋がりがおかしいと思われる作品等が出た場合は冷静に申し立てて下さい。
 その後、作品を審議し、NGか要修正かOKか決めます。

 問題が出た作品、ルールに反した作品への修正は一回までです。
 キャラ欄の記入漏れ・ミス、誤字脱字、投稿ミスなどは制限ありません。



・首輪について

 ゲーム開始前からプレイヤーは首輪が装着されている。
 ルールを犯すと首輪が爆発、死に至る。
 開催者側はいつでも自由に首輪を発動させることができる。
 首輪は取り外そうとして弄ると爆発する。
 会場から一定以上はなれると爆発する。
 二四時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が同時に爆発、死に至る。
 いかなる状況下においてもそれ以外での爆発は絶対に起こらない。


3 :助けて!名無しさん!:2007/05/12(土) 23:56:19 ID:d7YTbOYw

・魔法・能力に関して

 復活・即死系、時空間移動の魔法や能力は使えない状況となっております。
 島全体に効果を及ぼす物も使用できません(例:島全体の天候を変えたり、島全土に及ぶ威力の攻撃魔法等)
 また即死系以外の状態異常系魔法や技は、成功率が下がります。
 回復魔法は一律初級クラスのレベルに落ちています。状態異常回復魔法は今の処制限ありません。
 アイテムなしで召還はできない。召還できるのは一時に一体まで。同時出し不可能。



・会場について

 海に囲まれた孤島、仮に長距離泳げるとしても島から一定距離離れると首輪が発動する。



・作品投稿の際のお約束

 投下前に投下宣言をしてください。必ずsageで。



・最重要ルール

 1:死亡キャラの復活禁止
 2:致命的な矛盾、新キャラの追加はNG。
 3:投下する前にはリロードして投稿が被らないか確認しよう。 被ったら早い者勝ちです。
 4:主催者側が積極的にゲームに手を下す話は避けよう。
 5:AAで話を進めるのは禁止となっています。


4 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 00:00:22 ID:X25pNoF0
参加者リスト

6/6【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 ○アイク/○ミカヤ/○サナキ/○漆黒の騎士/●シノン/○ネサラ
6/6【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/○シーダ/○オグマ/○ハーディン/○ナバール
6/6【サモンナイト3】
 ○アティ/○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ/○イスラ/○ビジュ
6/6【サモンナイト2】
 ○マグナ/○レシィ/○パッフェル/○ネスティ/○ルヴァイド/○アメル
7/7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/○アルガス/●ムスタディオ/○ガフガリオン/○アルマ/○ウィーグラフ
6/6【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/○エトナ/○ゴードン/○カーチス/
7/7【ティアリングサーガ】
 ○リュナン/○ホームズ/○レンツェンハイマー/○ティーエ/○リチャード/○カトリ/○オイゲン
7/7【タクティクスオウガ】
 ○デニム/○カチュア/○タルタロス/○ヴァイス/○ハミルトン/○オリビア/○ニバス

【残り49人】


5 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 00:08:16 ID:auUpRQLH
>>1

つ【拡声器】

6 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 00:17:14 ID:X25pNoF0
>>4修正


参加者リスト

5/6【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 ○アイク/○ミカヤ/○サナキ/○漆黒の騎士/●シノン/○ネサラ
6/6【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/○シーダ/○オグマ/○ハーディン/○ナバール
6/6【サモンナイト3】
 ○アティ/○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ/○イスラ/○ビジュ
6/6【サモンナイト2】
 ○マグナ/○レシィ/○パッフェル/○ネスティ/○ルヴァイド/○アメル
6/7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/○アルガス/●ムスタディオ/○ガフガリオン/○アルマ/○ウィーグラフ
6/6【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/○エトナ/○ゴードン/○カーチス/
7/7【ティアリングサーガ】
 ○リュナン/○ホームズ/○レンツェンハイマー/○ティーエ/○リチャード/○カトリ/○オイゲン
7/7【タクティクスオウガ】
 ○デニム/○カチュア/○タルタロス/○ヴァイス/○ハミルトン/○オリビア/○ニバス

【残り49人】


7 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 00:20:13 ID:Je3d2yhB
>>1

8 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 00:20:22 ID:IDDTU574
>>1
剣士アルガス
「オレは>>1乙という言葉を>>1乙に信じないけどな」

9 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 00:27:32 ID:husCH0FV
>>1

    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l「!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、   < 貴殿のスレ立てを楽しみにしていた
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::  ガラッ
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::

10 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 02:45:04 ID:Ss0cwB1U
ってあれ?
なんかルールがごちゃごちゃになってるな……。
仮保管庫のルールのやつじゃないのか?

11 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 02:56:03 ID:rmiCRArt
>>10
これだっけ?
ttp://srpgr.blog99.fc2.com/

12 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 03:01:00 ID:Ss0cwB1U
>>11
そうそれ。
ttp://srpgr.blog99.fc2.com/blog-category-1.html

しかも>>2-3のは
>……各自の袋に一〜三個、弓矢や銃と弾薬等の場合は1SETで入っている
とか間違ったこと書いてるし……。

13 :助けて!名無しさん!:2007/05/13(日) 03:36:27 ID:Ss0cwB1U
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/232.html
連投スマソ
とりあえず、wikiにページ作っておきました。手伝ってくれたら嬉しいです。
それにしても筆が進まないorz

14 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 00:19:44 ID:clo9uSXB
なんという過疎
休日だったというのに全く書き込みがなかった
このままでは間違いなく企画倒れ・・・

15 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 01:41:20 ID:gxXaCdrA
ROMしてる奴は多そうなんだけどなー
俺もまだ書いてるからかもしれないけど結構マメに見てるし
ここは予約は無しなんだっけ?

16 : ◆GQyAJurGEw :2007/05/14(月) 02:10:38 ID:KKkzt8ut
ロワの活性化を願って投下。

17 :Vice(不道徳者) ◆GQyAJurGEw :2007/05/14(月) 02:12:44 ID:KKkzt8ut
 死んだはずのオレがなぜここでこうして生きているのか、そんなことはどうでもよかった。
 オレはチャンスを与えられた。ああ、オレは大いなる父フィラーハに感謝しよう。

 ――私達には神様がついておられるのです。

 神はオレの罪を許し、そして最高のお恵みをくださった。そうだ、オレにはその神がついている。
 殺人に対する抵抗感など皆無だ。オレはオレのためだけに行動する。ほかのやつらはオレのある目的のための礎となるのだ。
 そう、この“素晴らしいゲーム”に優勝するというために――




 目を閉じ、静かに待つ。五感は限界まで研ぎ澄まされ、向こうからやってくる獲物の動く音が正確に把握できる。
 ここは木の上だ。向こうからは茂った葉が邪魔でこちらの姿は見えない。狙うは獲物が頭上まで来た時。
 手にした刀を強く握る。体勢を変えて、即座に動けるようにする。獲物はもうすぐだ。
 今が好機と確信した瞬間、オレは目を見開き短い掛け声とともに跳躍した。
 空行く女――いいや、ガキが目を大きくした。そいつが何か口を開こうとした時には、オレはその細い足を左手で掴んでいた。
「きゃ、あああぁぁっ!」
 これで地面へと一直線に、と思ったが予想外に落下は緩やかなものだった。
 男一人の重量を足に受けてもガキは必死に羽ばたいて落ちまいとしている。天使というものを甘く見ていたかもしれない。
「あわ、わわわぁ!」
 右手の刀をガキの目の前で振るった。思惑どおりにそれに驚き、落下は加速。
 地面が近づいたところでオレは足を掴んでいた手を離した。
 比較的柔らかい土に足から着地。瞬時に膝、腰、肩、背と転がり衝撃を殺す。
 立ち上がると、しりもちをついて腰のあたりをさすっているガキを確認できた。
 驚いた。あの高さからまともに落ちて、ダメージをそれほど受けていないようだ。
 ただのガキではない。本気でやらなければならない。

18 :Vice(不道徳者) ◆GQyAJurGEw :2007/05/14(月) 02:13:53 ID:KKkzt8ut
「いたたた……。い、いきなり何をするんですか。危ない――」
 立ち上がろうとするガキの目前まで一瞬で駆け寄る。そしてその腹に蹴りを見舞う。ガキは呻きながら大木のそばまで吹き飛んだ。
 まだだ。オレはさらに同じようにしてガキの胸に蹴りを入れる。
 悲鳴を聞き流して、その頭を左手で掴む。続いて真後ろにある大木にその小さな頭を叩きつける。繰り返し叩きつける。まだだ。もう一度。
「…………!?」
 そこでようやくガキがオレの手首を両手で握り締めた。とたんに信じられないほどの怪力が加わり、オレは慌てて右足でガキの顔を蹴り上げた。
 力が緩められた瞬間、オレは手を引いてその抵抗からやっと脱出した。危なかった。
「クソがッ!」
 腹に蹴りを入れる。呻くガキを無視して、右手の刀を小さい首にあてがった。
「おいガキ、お前に訊きたいあることがある」
「…………て…………るの……か?」
「……なに?」
「どうして……こんなことを……」
 再びガキの腹に蹴りを入れて、オレは問いを聞き捨てて本題に入った。
「質問に答えろ。デニム、カチュア、ランスロット・タルタロス――このいずれかに出会わなかったか?
 もし会っていたら、そいつらに関する情報を教えてもらおう」
 荒い呼吸音が聞こえる。ガキのものだ。それが徐々に小さくなって、落ち着いたのかようやく口を開いた。オレはその言葉に耳を傾けた。
「――今すぐこんなことはやめるんです! こんな状況で、分別がつかなくなってしまうのも無理はありません。
 大丈夫です、きっと私たちはみんなで力を合わせれば無事に元いたところに帰れます! だから――」
 笑い声が聞こえた。だれのものだ? オレのものだった。オレは笑っていた。森に大爆笑が木霊していた。
 笑わずにはいられないほど面白い。このガキはオレを笑わかして、その隙に逃げようとでも思ってるのか? あいにくオレはそんなにバカじゃないさ。
 オレはガキにほほえんでみせた。
「元の世界ではオレは死人なのさ」
「……え?」
 刃をあてがっているところを掻き斬ろうと、勢いをつけるためにすこし首から刀を放す。これだけで十分だ。
 次の瞬間には天使の血があたりにぶちまけられるだろう。無論、オレは返り血を浴びないためにその時には跳び退っているが。
「死ね――」
 身体が何かを受けて反射的に引き締まる。その正体――殺気に気付いた瞬間、オレは飛び退っていた。
 ガキは呆然とこちらを見ている。その首にはうっすらと朱線が見えるだけだ。
「チッ!」
 また鋭い殺気を帯びた何かが襲い掛かってきた。横に転がってそれを避ける。それが飛んできた方向を向くと、一人の女が弓矢を構えて立っていた。
 立ち上がった時には、女は矢をつがえていた。急いで近くの木に隠れる。すと、と小気味よい音が聞こえた。木に矢が突き刺さった音だ。
 再び舌打ちをする。顔だけ出して状況を確認すると、オレは不利を悟った。
 ガキはオレから距離をとっていた。今からそいつを人質にとるのは不可能に近い。

19 :Vice(不道徳者) ◆GQyAJurGEw :2007/05/14(月) 02:16:02 ID:KKkzt8ut
 ガチで戦うか? いいや、向こうは二人。
 あれだけの仕打ちを受けたんだ、ガキは攻撃してこないとは限らない。天使と弓を持った人間を相手にするのは、分が悪すぎる。
 そう確信すると、オレはできるだけ木々の密集しているところに向かって逃げ出した。追い討ちはしてこないだろう。森を抜けなくとも、ある程度進めば安心だ。
 一人逃した。だが、まだそう焦らなくてもいい。うかつな行動をして傷ついてはならないし、それにゲームの時間はたっぷりあるさ。
 狩りの基本は、慎重に正確に狡猾に。




【E-4/森/一日目・朝】
【ヴァイス@タクティクスオウガ】
[状態]:健康
[装備]:呪縛刀@FFT
[道具]:支給品一式(もう一つのアイテムは不明)
[思考]1:安全なところまで逃走
   2:殺せるときには殺す。無理はしない
[備考]:カオスルート処刑直後


【F-4/森/一日目・朝】
【フロン@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:後頭部から軽い出血 顔面、腹部、胸部に打撲 首にかすかな切り傷 腰を強打
[装備]:エクスカリバー@紋章の謎
[道具]:支給品一式 マイク型ハンディカラオケ(スピーカー付き)
[思考]1:神の愛を説きつつ、人々の争いを止める
   2:協力者を集める。話を聞かない人はエクスカリバーで殴って黙らせる
   3:ラハールさんやエトナさん達にも協力して貰う
   4:主催者を打倒、もしくは神の教えに帰依させる

【アグリアス@ファイナルファンタジータクティクス】
[状態]:健康
[装備]:クレシェンテ@タクティクスオウガ
[道具]:支給品一式(もう一つのアイテムは不明)
[思考]1:目の前の少女を助け、話を訊く
   2:ラムザたちと合流したい
   3:襲われやむを得ない場合は、自衛による殺人もありうる

20 : ◆GQyAJurGEw :2007/05/14(月) 02:22:10 ID:KKkzt8ut
投下完了。

クレシェンテ
 星に恋心を抱いた乙女が恋文を付け射ったといわれる三日月型の大弓。
攻撃を当てると一定確率でマヒさせる。神聖系両手弓。弓では重いほうの武器。

フロンにぴったりと思って出してみたり……。

21 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 02:56:23 ID:TyEiFzsw


22 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 03:09:37 ID:gxXaCdrA

予約云々以前に早速アグリアス来たか
俺も急いで書こう

23 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 03:10:36 ID:IKuyWHBV

このタイミングでアグが空気というのが逆に意外性を突かれる

24 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 03:15:19 ID:uETPkpX2
おぉ乙!!
フロンさっそくピンチかよw
そしてアグ様キター! 弓矢珍しいなー…とか思ったけど、弓使いやってりゃ普通だし
アビリティによっちゃ装備できるもんな。

ヴァイスはどうやらルートが違うみたいだが、他のTOメンバーがどう思うか気になるところだな。

25 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 03:18:15 ID:TyEiFzsw
そういやデニム様はロウっぽかったな
外道対決なるか

26 : ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:06:56 ID:EKmZfOgP
投下しようと思ったらすでに新作キテター!
乙です。
清々しいほどの外道ヴァイスにwktk
この後の弓アグとフロンの会話も面白そうです。

では自分も活性化を願いつつ投下。

27 :姉と弟 ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:07:55 ID:EKmZfOgP
気が付いたとき、マルスは草原にいた。
見知らぬ場所、見知らぬ男、ゲーム、首輪、殺し合い。
不穏な言葉がぐるぐると頭をめぐる。
自分はまだ夢を見ているのではないだろうか。
だが、おそるおそる首に伸ばした指が触れた物は、暖かな肌ではなく冷たい金属だった。
どっと冷たい汗が噴き出した。
髪をなぶる風、手の下にある草の感触、鼻に入ってくる湿った土の匂い。
にわかに周りの全てがリアリティを増し、迫ってくる。
そしてようやく現状を理解する。
さして起伏の無い大地に、さして高くない草むらが広がっている。見晴らしは良好だ。
遠くまで広く見渡せ、遠くからも広く見られる。
このままではまずい。自分はあまりにも無防備だ。
マルスは慌てて立ちあがり、後ろを振り向き、そして一瞬動きを止めたがすぐに駆け出した。
「大丈夫ですか!?」
少し離れた場所に、女が一人倒れていた。



「あの、本当にもう大丈夫ですか?」
「……ええ。もう落ち着いたわ」
マルスの問いかけに、金髪の女、カチュアは静かに答えた。
二人は今、小高い丘の下の崖のように切り立った壁に背を預けている。
背を預けられる場所があるだけで、安心感はずっと違った。
一人ではないせいかもしれない。マルスは隣のカチュアを見た。
まだ少し青い顔をしているが、確かにもう落ち着いているようだ。
年はいくつだろう。なんとなく自分より上に見える。
自分の身近にいる年上の女性ということで、彼は脳裏に姉を思い浮かべた。
「それにしてもあなた、けっこう抜けているのね」
「えっ、いやっ、あの……」
急に振り返られてマルスはしどろもどろになった。
それに気づいているのかいないのか、カチュアはくすくすと笑いながら続ける。
「もし私が危険人物だったらどうするの?」
「そんな! 意識の無い人をあんなところに放っておくなんて、できません!」
「ありがとう。やさしいのね」
年上の女性にそう言われ、マルスは気恥ずかしさから顔をそむけながら「いえ……」と呟いた。


28 :姉と弟 ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:08:48 ID:EKmZfOgP
倒れていたカチュアは、マルスが声をかけるとすぐに目を覚ました。
目覚めた直後はぼうっとしており、マルスの質問にもうつろな瞳を返すだけだったが、
のどに手をあて首輪に触れた瞬間、真っ青になった。
マルスには彼女の気持ちが痛いほどよくわかる。
だからなるべく落ち着いた声でゆっくりと、自分はゲームに乗っていないこと、
ここは見晴らしが良すぎて危険であることを伝え、震える彼女の手を取り場所を移動した。
カチュアは移動中に初めて口を開き、「夢、じゃないのね?」と小さな声で呟いた。
そうだ、夢に決まっている! そう叫べたらどんなに良かっただろう。
マルスは唇を噛み、まるで自分に言い聞かせるように「はい」と答えた。
「そう……」と返したきり彼女はもう何も言わなかったが、その足取りは先程よりも幾分か
しっかりしたものになっていた。

そして二人は自己紹介をし、情報交換を始めたのだった。
まず、支給品を確認する。
二人ともに入っていたのが、地図、食料、水、時計、方位磁石、参加者名簿。
そして、マルスの鞄には鋼の槍と銀の盾が、カチュアの鞄には魔月の短剣とガラスのカボチャが
それぞれ入っていた。
マルスは元々剣を得意としており、慣れない槍、しかも重たい鋼の槍では、両手に持たねば
振ることもできない。だから一緒には使えない銀の盾は、カチュアに渡した。
それから、名簿を見ながら知ってる名前を探す。
マルスは名簿に自分の最愛の人の名を見つけたとき、激しいショックに襲われた。
「そんなっ……!!」
こんな残酷なゲームに彼女まで招待されているなんて!
激しい怒りと悲しみを、マルスは身を震わせて必死に耐えた。
カチュアはそんなマルスの背中を、何も言わず、ただやさしく撫でた。
どれくらいそうしていたのだろう。
ようやく立ち直ったマルスが醜態を見せたことを詫びると、カチュアは「いいのよ」と微笑んだ。




29 :姉と弟 ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:09:53 ID:EKmZfOgP
カチュアと話しながら、芯の強い女性だ、とマルスは思う。
こんな異常な事態に放り込まれても泣くことも喚くこともせず、逆に動揺する自分を励ましてくれた。
その様子がますます彼に自分の姉を思い起こさせた。
やさしく物静かで強い姉。
暗黒戦争の折、姉は自分を逃がすため囮となり、ドルーアの手に落ちた。
あのときの後悔、絶望は今でもありありと思い出せる。
困難の末ようやく取り戻し、これからはともに平和な日々を迎えられると思っていたのに……。

「じゃあマルス、あなたの知り合いはシーダ、オグマ、ナバール、チキ、ハーディンのこの五人なのね?」
「ああ、そうだ。シーダは僕の婚約者でペガサスナイト。オグマとナバールは仲間の剣士。
 チキはマムクートの女の子だ」
「マムクートって?」
「竜人族だよ。背中に羽があるけど、他は僕たちと変わらない。でも竜石を使えばドラゴンに
 変身できるんだ」
「変身……そんな人がいるのね……」
「うん。ドラゴンになれればとても強いんだけど、普段は本当にただの女の子なんだ。
 もし竜石が取り上げられていたら……とても心配だ」
「そう……なら早く見つけなくちゃね。とりあえずこの四人は信頼できるのかしら?」
「もちろんだよ。彼らはこんな馬鹿げたゲームに乗ったりしない。僕が保証する!」
「頼もしいわ。じゃあハーディンという男は?」
「ハーディンは……」
マルスは言葉につまり、下を向いた。
「信頼できないってこと?」
カチュアの問いかけに、マルスはゆっくりと首を振る。
「違う……。彼はもう、僕の知っている彼ではないかもしれないんだ」
「どういうこと?」
「長くなるけど……」
マルスは自分とハーディンが戦争中ともに戦った仲間であること、だが戦争も終わり平和になった
と思った矢先、自分に遠征を命じその留守中に自国に攻め込んできたことを簡潔に話した。
「戦後のハーディンを知る者は、みんな口を揃えて彼は変わったと言うんだ。
 僕にはそれが信じられなかった。ハーディンは強くて誇り高い、信頼に値する人物だったから。
 でもアリティアを攻められてわからなくなった。だから直接会って真意を問いただそうと、
 彼の元へ向かっていたのに……」
「ここへ連れて来られたのね」
マルスは無言で頷いた。
ハーディン。彼はどこにいるのだろう。そしてその彼は、自分の知るハーディンなのか。
会って確かめるしかない。
その思いは、ここでも元の世界でも同じくらい固く強いものだった。


30 :姉と弟 ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:10:35 ID:EKmZfOgP
「カチュア、君の知り合いはどうだい?」
「私の知り合いは……」
少しの逡巡の後、カチュアは四人の名を挙げた。
「一番注意し泣けてはいけないのはランスロット・タルタロスね。暗黒騎士で、実力も性格も最悪。
 まかり間違っても味方にはならないわ。
 ランスロット・ハミルトンは聖騎士で実直な人。ヴァイスは幼馴染で、少し強引で我侭な性格よ」
「それじゃあハミルトンとヴァイスは信頼できるんだね?」
その問いかけに、カチュアは口に手を当て考えるそぶりを見せた。
「……わからないわ。状況が状況でしょう? 彼らがどんな行動に出るかは確信がもてないの。
 それほど深く彼らのことを知ってるわけじゃないし……。ごめんなさい」
「いやっ、そんなことはないよ! ではデニムというのは」
「……彼は私の、弟よ」
その瞬間、マルスは雷に打たれたようにぴくりと震えた。
「そうね。年はあなたとそう変わらないと思うわ。やさしくて真っ直ぐな子よ。
 真っ直ぐすぎて他の事まで気が回らなくなるから、時々困っちゃうけど」
少し悲しげな顔でそう言うカチュアに、マルスは胸が締め付けられた。
彼女の顔と姉の顔が完全にだぶって見えた。
自分を守ってくれた姉。自分は守れなかった姉。
もうこれ以上、つらい目にあわせるわけにはいかない。
「カチュア、すぐ出発しよう。そして仲間を、君の弟を見つけよう」
「マルス?」
急に立ち上がって荷物をまとめだしたマルスに、カチュアは目をしばたかせた。
「僕にも姉がいるんだ。カチュアのように、強くてとても優しい姉が。いつも僕を守ってくれた……。
 僕にはあなたの弟の気持ちがわかる! きっとあなたを心配している!
 だから一刻も早く、探しに行こう。あなたたちが再会できるまで、僕が必ず守ってみせる!」
一気にそこまで捲くし立ててから我に返り、急に気恥ずかしくなった。
カチュアに視線を移すと、彼女はびっくりしたように目を丸くしている。
「あっ、その、急に変なこと言ってごめん! でも僕にも姉がいるのでとても他人事とは思えなくて……」
少し恥ずかしそうに言うマルスを見て、カチュアはくすりと笑った。
「ありがとう。そう思ってもらえて嬉しいわ。マルス」
「……はい!」
この人を、必ず守ってみせる。
カチュアの笑顔を見ながら、マルスはそう心に誓った。


 ※ ※ ※



31 :姉と弟 ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:12:34 ID:EKmZfOgP
マルスの後ろについて歩きながら、自分はなんて幸運なのだろうとカチュアは考えていた。
自分は弱い。戦うどころか身を守る術さえ持っていない。
ランスロット・タルタロスのような男に会えば、一瞬で殺されてしまうだろう。
だが、彼女が一番初めに出会ったのは、彼とは正反対の、正義感に溢れとてもやさしい────
利用しやすい男だった。

(本当に嬉しいわ、マルス。だってあなたはちゃんと、姉さんの言うことを聞いてくれそうだもの)
まだ少し話しただけだが、マルスはランスロット・ハミルトンと同じ種類の人間のようだった。
我が身の不遇を訴えちょっとおべっかを使ば、思い通りに動いてくれる。
頼りなさそうではあるが、身代わりくらいにはなってくれそうだ。
とても強いという、やはり利用しやすそうな仲間の話も聞けた。
何かあったら彼らを頼るのもいいだろう。
まずは人を集め、利用できるだけ利用し、邪魔になれば殺す。
自分を仲間だと信じている奴を刺すのなんて、ヒールを唱えるよりも簡単なことなのだから。

カチュアにとって大事なのは、自分と自分のそばにいてくれる弟のことだけだった。
彼女は思う。
理想や、大義や、見ず知らずの人々の命よりも、側にいてくれるたった一人の人間のほうが大切だと、
なぜ男たちはわからないのだろう。
この世界ではたった一人しか生き残れないという。
ならば生き残るのは、自分か弟だ。
デニムは自分のことを思ってくれているだろうか。
理想のためではなく、自分のために戦ってくれるだろうか。
もし戦ってくれるのなら……自分は愛する弟のために死んでもいい。
でももし、そうでないのなら……。


32 :姉と弟 ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:13:44 ID:EKmZfOgP
「そういえばカチュア、君は元の世界では何をやっているの?」
後ろを振り返ったマルスが唐突に尋ねた。
慌てるそぶりも見せず、カチュアが答える。
「私はプリーストよ。神父だった父に手ほどきを受けたの」
マルスは一瞬怪訝そうな表情になったが、すぐに笑顔で「人々を助ける尊い仕事だね。姉上と同じだ」
と言い、前に向き直った。
「ええ。同じね」
カチュアもにっこりと笑う。
マルスが怪訝な顔を浮かべたのも無理はない。
彼の世界の聖職者があまり着ない色の服を彼女が纏っていたからだ。
もっとも、それは彼女の世界でも同じことなのだが。
(デニム、待っててね。姉さんが探してあげるから。だから、もう、離れちゃダメよ……)
草原に風が吹き渡り、カチュアの黄金の髪と漆黒の衣を揺らした。





【D-6/草原/1日目・朝】
【マルス@紋章の謎】
[状態]:健康
[装備]:鋼の槍
[道具]:支給品一式
[思考]1:デニムに会えるまでカチュアを守る
   2:仲間たちと合流する
   3:ハーディンを探し、真意を問いただす
[備考]:参戦時期は、第2部 8章より前です


【カチュア@タクティクスオウガ】
[状態]:健康
[装備]:魔月の短剣@サモンナイト4
[道具]:支給品一式、銀の盾@ティアリングサーガ、ガラスのカボチャ@タクティクスオウガ
[思考]1:自分の身を守る(手段を選ばない)
   2:利用できそうな者を探し、仲間に引き入れる
   3:デニムと合流する
[備考]:参戦時期は、Chapter-4 バーニシア城より前です

33 : ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 18:16:28 ID:EKmZfOgP
以上で投下終了です。

34 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 18:24:35 ID:uETPkpX2
投下乙! 連続なんて嬉しい限りだ。
マルスとカチュアの兄弟関係のギミックが上手いね。絶妙なクロスオーバー。
しかしやっぱりカチュアはステルスマーダーか…マルス災難だなw

35 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 18:30:44 ID:IKuyWHBV

TO勢はマーダー揃いか。まぁ世界観設定としては順当な役まわりだが

36 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 18:42:15 ID:9x6p1Eun
乙!
カチュアはやっぱこうなるよなw
マルス逃げてー

37 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 18:56:23 ID:KKkzt8ut
カチュアという名前が出てきたところで、マルスが刺殺されんじゃないかとヒヤヒヤしたw
しかし今のところ4/7がマーダーか……。

38 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 20:10:08 ID:QKokW8bF
SSはとてもよかったんだが、気になったのはサモンナイト4出典の武器を出していいものかどうか
出場作品外から支給品を出すのは……やめといた方がいいんじゃないかなあ?

39 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 20:47:37 ID:IKuyWHBV
それはあるな
モノも短剣という普遍性のあるアイテムだし、特殊性の描写もない以上なんでわざわざそれなのかとは感じる
なにか理由があるのだとは思うが、作品把握の共有を優先すべきかと
SS自体も“魔月の”を抜くだけですむ問題だし、なにか他の短剣に変えてもらえないだろうか

40 : ◆Are8i01tmw :2007/05/14(月) 21:39:52 ID:EKmZfOgP
うわ、なんか素で間違えてた。ほんとスマン。
修正はサモンナイト3からの出展ということでいいだろうか?
それとも他のにしたほうがいい?
確率で状態変化付与武器はけっこう便利かな程度の理由で出したので、
すぐに修正させていただきます。

41 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 22:57:32 ID:KKkzt8ut
でも、同系シリーズ(FFTAやTO外伝など)に限っては出してもよいことにしたいな。
参加作品のみだと選択肢少なすぎる気がする……。展開に面白みも出したいし。

42 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 23:19:53 ID:h74vz2sr
こういうのって他ロワではどうなんだ?
カオスはともかく任天堂は出典キャラシリーズ以外のシリーズアイテム出してたな。

43 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/14(月) 23:40:38 ID:yegwiFzx
投下します。

44 :家畜にガムはいらない ◆NCf6XDmcOk :2007/05/14(月) 23:43:17 ID:yegwiFzx
「どこなんだ、ここはッ!?いったいどうなってるッ!?」

街道のはずれで、アルガス・サダルファスはわめき散らしていた。
先ほどの出来事を把握する間もなく、気がつけば全く見知らぬ場所に立っていた。

「……そうだッ! オレはジークデン砦で、ディリータやラムザと戦っていたはずだッ!」
アルガスは自らの記憶をたどり、そこまでは思い出すことができた。
しかし、その記憶はとても不条理なものだった。
「そうだ……オレは、ディリータに石を投げられて……」


人質ごと骸旅団の残党に矢を浴びせた直後、駆けつけてきたラムザ達。
激高した彼らは、まるで狂戦士の如き勢いで襲いかかってきたのだ。
ザルバッグが手配した兵士を滅多斬りにし、アルガスに猛烈な体当たりを浴びせた。
そして橋に追いつめられ、ディリータが渾身の力で投げた石が頭を直撃し、橋から転落。
無様としかいえない最期だった。


「クソッ!あいつらみたいな見習いの軟弱者どもにやられるなんてッ!!」
しかし、ここでアルガスの脳裏に一つの疑問が浮かんだ。
「……?オレは……死んだのか?」
アルガスは、慌てて自分の体を探りだした。頭をなで回し、体をまさぐり、手足をつかみ、
ついでにほほを思い切りつねった。
「イテッ……生きてるのかッ、オレはッ……」
胸の奥から、安堵の溜息が漏れ出る。同時に、腹の底から笑い声が湧き出てきた。
「ククッ、ハハハッ、ヒャーッハッハッハッ!! 生きてるッ!
 ざまあみろ、ラムザッ! ディリータッ! オレは生きてるぞッ!!
 お前達みたいな軟弱者どもに、オレは絶対にやられたりはしないッ!!
 そうだッ! 殺してやるッ! このオレが殺してやるよッ!!
 ディリータッ! すぐに妹のところに送ってやるッ!!
 ラムザッ! お前みたいなお人好しに、オレが世界の仕組みを教えてやるよッ!!」
そうして、しばらくアルガスは笑っていた。
貴族として、騎士として、平民に殺されるなど屈辱以外の何者でもない。
その屈辱が雪がれた今、アルガスの精神はすこぶる高揚したのだった。

45 :家畜にガムはいらない ◆NCf6XDmcOk :2007/05/14(月) 23:45:28 ID:yegwiFzx
ひとしきり笑ったあと、彼は再び視線を周囲に移した。
「さて……生きているのはいいが、ここはいったいどこなんだ?」
辺りを見回すが、人間の姿は一人として見えない。あるのはただ、目の前をまっすぐ横切る街道だけ。
「ん?」
ここでアルガスは足下に転がる袋に気がついた。
「この袋は……支給品ってやつか。何が入ってるんだろうな……」
アルガスはその場にしゃがみ込むと、袋の中を物色し始めた。

出てきたのは、刀身ほどもある長い柄と、つばのないシンプルな見た目が特徴的な剣。
今までに見たことのない形の剣に、アルガスは少し困惑した。
だが、その大きさの割にはさほど重さを感じない。鞘に納めたまま、片手で何度か振り抜いてみる。
「思ったよりは使いやすいな。もしかして、ただ柄が長いだけの片手剣か?」
どうやら自分でも問題なく使えそうだ、そう判断したアルガスは再び袋の中へ手を伸ばした。
次に取り出したのは、『取扱説明書』と書かれた小さな紙だった。
「ん?なになに……『絶対勇者剣』?」
剣の名前と、『剣』という分類。説明書の記述は、たったこの2行だけ。
目を通し終えたアルガスは説明書をくしゃくしゃと丸め、道の向こうへ投げ捨てた。
「フン、いけすかない名前だなッ! オレは絶対なんて言葉、絶対に信じないからな」
いらだった様子で次の支給品を確認するアルガス。

すると、指に何かが絡み付いてきた。
「うわッ!? な、なんだこれはッ!?」
異様な感触に驚き、とっさに手を引っ込める。その指先には、かんだガムがへばりついていた。
ガムという食品がないイヴァリースの住人であるアルガスだが、
これが何か不衛生なものであることを直感的に悟った。
「クッ! こいつ、なめやがってッ!!」
これもまた、地面へと放り投げる。しかし、ガムは指にしっかりと貼り付いて離れない。
「オレは貴族だぞッ! アルガス・サダルファスなんだぞッ!! このッ、このやろうッ!!」
指をこすり合わせて引き離し、地面へとたたきつけようとする。だが、
ガムは一向にとれる気配がなく、アルガスの手にくっついたままだ。
「畜生ッ! 畜生ッ!!」
アルガスは指を地面に擦りつけてガムをはがし、立ち上がりながら剣を抜くと力の限り振り下ろした。
「畜生ッ!! 貴様ッ! 貴様なんかがッ! このオレにッ!!」
土と砂利にまみれたガムを、アルガスは何度も何度も斬りつけた。

46 :家畜にガムはいらない ◆NCf6XDmcOk :2007/05/14(月) 23:47:35 ID:yegwiFzx
「はぁッ、はぁッ、はぁッ……」
いつまでそうしていただろうか。砂埃が収まった地面の草は削り取られ、ガムもその姿を消していた。
「まったく、とんだ支給品だなッ! そうだ、この剣もだッ!」
握りしめた剣を忌々しそうに睨みつけ、道ばたの岩へと向き直ると思い切り振りかぶった。
そして今まで以上の力を込めて振り下ろし、剣を壊そうとした刹那。


「やめてください!」
「!? 誰だッ!!」
背後からの声にアルガスが振り向くと、そこには一人の少年が立っていた。緑色の服に身を包み、
頭からは角のような角張った突起が生えている。その顔は怒りに染まり、まっすぐアルガスに向かってくる。
「な、なんだお前はッ! 近寄るなッ!」
自分よりも体の小さい少年に、アルガスは気圧されていた。剣を振り上げた体勢のまま、一歩後ずさる。
その間にも、目の前の少年はどんどんと近づいてくる。
「ご主人様の剣……」
「や、やめろッ! オレは貴族なんだぞッ!?」
また一歩、後ろへ退く。そのかかとに、剣を打ちつけようとした岩がぶつかる。
少年は接近をやめようとしない。その目はまばゆいほどの光をたたえ、
「く……ッ、来るな……ッ!」
目がくらんだアルガスは、剣を振り下ろした。

47 :家畜にガムはいらない ◆NCf6XDmcOk :2007/05/14(月) 23:53:19 ID:yegwiFzx
「はぁ、はぁ、はぁ……」
レシィはうっそうとした森を走っていた。両腕で、自分の支給品袋と絶対勇者剣を抱えている。
絶対勇者剣。レシィの召還主、マグナがメルギトスとの決戦時に愛用していた武器。
切れ味、強度ともに申し分ない逸品だ。道ばたに転がる岩ごときにたたきつけたところで、
刃こぼれするどころか逆に岩を切り裂いてしまうだろう。
だが、わけのわからないことをわめき散らしていたあのニンゲンは、
確かにこの剣を折ろうとして岩に向き合っていた。
主人の大切な武器を壊そうとする行為が、護衛獣のレシィにはどうしても許せなかった。
「ご主人様、無事でいてください…… ボクがきっと、ご主人様の剣を届けてあげます……!」
主人マグナがどこにいるかも知らず、レシィはひたすらに森の中を走り続けた。


「くそッ…… あんな、軟弱者に、やられッ……」
街道のはずれで、アルガスは岩にもたれかかっていた。右腕を前に突き出した、不自然な体勢で。
「何なんだッ、あの目…… あいつ、が、モンスターだって、いうのか……」
『メトラルの魔眼』。幻獣界メイトルパに住む種族の一つメトラルが持つ特殊能力。
目にした者の体を痺れさせ、自由を奪う眼光を、アルガスはまともに受けたのだ。
そのため、剣を振り切る前に全身が麻痺してしまい、そのまま少年に剣を奪われたのだった。
「お、ぼ、え、て、ろ…… オレ、は、アルガス、だぞッ……!」
屈辱だった。殺されることもなく、ただ武器を奪われ、逃げられる。
身動き一つとれないまま、アルガスはレシィの走り去った方向を睨みつけていた。


【F-2/森/1日目・朝】
【レシィ@サモンナイト2】
[状態]: 魔眼を使ったため少し疲労
[装備]: ブーツ@紋章の謎
[道具]: 支給品一式、絶対勇者剣@サモンナイト2、バトルバンブー@FFT
[思考]1:マグナに剣を届ける
     2:殺し合いには参加しない
[備考]参戦時期は本編終了後(護衛獣ED)です

『メトラルの魔眼』について
眼光をまともに見ると、全身が10分程度麻痺します。
とっさに目を逸らせば麻痺はおこりません。
また、強い気合いを入れれば体の麻痺を無効化させることができます。
魔眼を使用すると、レシィの体に疲労が蓄積します。

【F-3/街道/1日目・朝】
【アルガス@FFT】
[状態]: 麻痺、激しいいらだち
[装備]: なし
[道具]: 支給品一式
[思考]1:緑のガキを追い、剣をころしてでもうばいとる
    3:ラムザとディリータを殺す
[備考]参戦時期は本編退場時(ジークデン砦でディリータに殺された直後)です

【かんだガム@魔界戦記ディスガイア 死亡】

48 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 23:53:24 ID:IKuyWHBV
 

49 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/14(月) 23:55:27 ID:yegwiFzx
投下終了。

絶対勇者剣のシルエットは、マグナがいつも持っている剣をイメージしました。

訂正:アルガスの思考3を思考2に

50 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 23:58:56 ID:IKuyWHBV

サモ2ようやく出たな

51 :助けて!名無しさん!:2007/05/14(月) 23:59:09 ID:HdL+9Ohx
他のロワは知らないけど参加してない同系作品からでも重要なものでなければ出していいと思う

それとちょっくら質問、
TOの人達は魔術書を装備しないと魔法が使えない設定なんだけどこれはどうするの?
既に二バスが使ってるしキャラにあってるなら一、二個位は魔術書なしで使えてもいいと思うんだが
ラインくらいは決めておいたほうがいいと思う

52 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:05:47 ID:qk6nk4B6
すまん、リロ忘れ   orz

>>49
しょっぱなからアルガスに物凄いへたれ臭が……




53 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:13:12 ID:RXH99Syb
>>51
参戦作品はだいたいどれも魔術書必須だね
ディスガイアだけは普通に使えるのか?よく知らないけど

既にエクスカリバーとか出てるし、あとサモン系のサモナイト石とかの扱いも決めなきゃいかんな

54 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:14:30 ID:LEl9wE4j
実際問題、にっくきラムザにはどうあがいても勝てないくらいしょぼいしなw
PSP版やってインフレ傾向にあったアルガスへの思い入れを止めることができて勝手に感謝している

55 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:19:01 ID:QlKPvPE1
アルガ臭がいい味出してるなこれはw

56 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:22:54 ID:6PoFxpi5
しかも位置がヤバすぎる件

57 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/15(火) 00:25:13 ID:aEfGS0yv
タイトル訂正お願いします

『家畜にガムはいらないッ』

58 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:26:14 ID:OubAabMV
>>51
TOの魔術書はシステム的なものではないのでしょうか。
それとも「魔術書を所持していなければ魔法を行使できない」という設定はありましたっけ?
ttp://owb.cool.ne.jp/mokuji/sekaikan/magic/1.htm
こちらにオウガ世界の魔法についていろいろと書かれていますが、どうも魔道書は関係ないようで、
呪文を唱えれば特定の人々が魔法を行使できる、と思えますが……。
呪文を記憶していれば魔法行使可能でよいのではないでしょうか。
ただ、いくらか制限は必要ですね。
全魔法行使キャラ(ニバスやカチュア)は得意系統魔法以外は高位魔法を行使できないとか(ニバスは暗黒、カチュアは神聖?)。

ほかにFEなどもゲームでは魔術書の装備が必要らしいのですが、
システム的なものなら気にしなくてもいいのではないでしょうか。
世界観で魔術書がなければ魔法が使えないとなっているものは別ですが……。

59 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:26:22 ID:LEl9wE4j
ところで、作中描写に登場しないアイテムを状態欄で決めてしまうのはちと性急な気がするんだが如何か

60 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/15(火) 00:43:57 ID:aEfGS0yv
>>59
どうしましょうか?
書いた人間としては、レシィの支給品を2つとも不明にしてもかまいません。
というか、書かなかったことにしたいくらい。

61 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 00:50:27 ID:6PoFxpi5
藪蛇と思ってたが意見として挙がったなら不明のままにしとくのに賛成
不明のままにしておいたほうが後々思いついたアイディアを実現し易いし、
SSという形で登場させるのが道理にかなっているとも思う

62 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 08:49:26 ID:Hezk5fFp
アルガスがアホすぎてワロタ

63 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 21:59:49 ID:wPDwYjjA
ディスガイアが安かったんでプレイ中なんだが、あの本編に関係ない次回予告って
ゲームでも毎章エトナがやってるのな。漫画か何かのパロだと思ってたw

64 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 23:10:47 ID:h7qfQwMX
おいアルガスw
別にギャグじゃないはずなのに存分に笑わせてもらった、GJ。

ところでお前ら、とりあえず前スレ 埋 め な い か ?

65 :助けて!名無しさん!:2007/05/15(火) 23:44:40 ID:OZ6tMiDY
>>64
「○ ○ な い か」に「?」など不要ッ!

だが主張には同意する、埋めようか

66 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/16(水) 00:09:45 ID:LHHqilSh
1日待って反対意見もないようなので、状態表の修正版投下します

【F-2/森/1日目・朝】
【レシィ@サモンナイト2】
[状態]: やや焦りと不安 魔眼を使ったため少し疲労
[装備]: なし
[道具]: 支給品一式、絶対勇者剣@サモンナイト2
[思考]1:マグナに剣を届ける
   2:殺し合いには参加しない
[備考]参戦時期は本編終了後(護衛獣ED)
   支給品2つは[不明]です

『メトラルの魔眼』について
眼光をまともに見ると、全身が10分程度麻痺します。
そのため、とっさに目を逸らすなどして光を直接見なければ麻痺の程度は軽くなります。
麻痺を治療できる手段で即座に解消でき、麻痺を無効化できるアイテムも効果があります。
また、強い気合いを入れれば体の麻痺を無効化させることができます。
魔眼を使用すると、レシィの体に疲労が蓄積します。

【F-3/街道/1日目・朝】
【アルガス@FFT】
[状態]: 麻痺、激しいいらだち
[装備]: なし
[道具]: 支給品一式
[思考]1:緑のガキを追い、剣をころしてでもうばいとる
   2:ラムザとディリータを殺す
[備考]参戦時期は本編退場時(ジークデン砦でディリータに殺された直後)

【かんだガム@魔界戦記ディスガイア 死亡】

67 : ◆Are8i01tmw :2007/05/16(水) 00:29:11 ID:6wYoUHlS
すみません。>>40にも書いた修正についてですが、どなたかレスください。
次のどれがいいでしょうか?
1、出典元をサモンナイト4→サモンナイト3にする
2、支給品自体を変える
3、支給品の設定自体を取りやめる
話の流れから支給品に触れないのも不自然かと思い設定しましたが、
リレーであることを考えると3が一番つなぎやすいかと思います。

また、支給品に派生作品のアイテムまで含めるか否かが話題が挙がりましたが、
派生作品内の、特異なアイテムならば出すのも面白いと思います。
ただ今回のは完全に私のミスなので、上記いずれかの修正をするつもりです。

68 :助けて!名無しさん!:2007/05/16(水) 01:03:43 ID:lYSZkUi+
>>66
修正乙。次も期待してる。

>>67
選択肢を見るかぎり、どれでも好きな方法で直してもらってよろしいかと。
4→3に関しては出典が変わるだけで大きな変化はないし、支給品を別の短剣に変えるのもいい。
しいて個人的意見を挙げると、3番は流れそのものを変えるから選択肢から除外していいと思う。
あのくだりはあったほうが自然だし、なにより手間がかかるしね。

69 :助けて!名無しさん!:2007/05/16(水) 03:30:08 ID:qB+sMRJR
普通に1で問題無いと思う。

70 :助けて!名無しさん!:2007/05/16(水) 18:32:05 ID:/Edw3ShY
>>58
FE紋章の謎では設定的にも魔道書がないと無理だった気が
確かあの世界の魔法使えるって人は竜族の血をうっすらひいてて
その力を魔道書が引き出して魔法として使ってたんじゃなかったっけ?
竜族としての力を持たない混血の子孫達のために作った竜石みたいなもんだったと思う

71 : ◆Are8i01tmw :2007/05/16(水) 22:13:31 ID:RueTySkb
レスありがとうございます。
問題なさそうですので、カチュアの状態表を次のように修正します。

【カチュア@タクティクスオウガ】
[状態]:健康
[装備]:魔月の短剣@サモンナイト3
[道具]:支給品一式、銀の盾@ティアリングサーガ、ガラスのカボチャ@タクティクスオウガ
[思考]1:自分の身を守る(手段を選ばない)
   2:利用できそうな者を探し、仲間に引き入れる
   3:デニムと合流する
[備考]:参戦時期は、Chapter-4 バーニシア城より前です

72 :助けて!名無しさん!:2007/05/16(水) 23:07:03 ID:Dw8V0Nh1
保管庫の人間です。
まとめを作っているという方はおられますでしょうか?
もしいないのでしたら、まったくの初心者ですが、私が作ろうかと思います。
ただ、最近はテストなどで忙しく、作成が遅くなるかと思います。
なんならオレが作ってやるぜ、という方には喜んでお任せいたしますが……。

73 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 00:06:37 ID:qB+sMRJR
>>72
忙しいなら無理をする必要もない訳で。
まとめは>>13になかったか?

74 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 00:09:12 ID:6I+/9cyX
いやだからそれが保管庫でしょ。

75 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 00:10:06 ID:F34AirVR
っとアレはまとめじゃなかったな…

76 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 00:14:39 ID:H1AJfan9
是非頼む
もちろん用事が済んでからな

77 : ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:40:37 ID:eSB3craq
素敵な時間に投下
カトリ、ルヴァイドです

78 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:43:20 ID:eSB3craq
「ホームズ……ぐすっ。ゼノ、シゲン、ユニ……みんな、何処行ったの……」

 カトリは疲労していた。
 周りを見回しても眼に映るのは一面の砂、砂、砂。
 もうどれくらいになるのだろうか。カバンの中に時計が入っているはずなのだが、それを確認する気にもなれない。
 二時間くらい歩きっぱなしのような気がする。

 先程まで自分達がいた大海の上とはまるで正反対の環境にいきなり放り込まれてしまったのだからある意味当然と言えるかもしれない。
 そう、確かに今の今まで自分は海賊船・シーライオンに乗って世界を旅していたのだ。
 ホームズ達が聖剣の力で教皇グエンカオス……いや、暗黒神ガーゼルを葬り去ったことで世界は平和になった。
 自分もその事実を全身で噛み締めていた一人だった。

「どうして、またこんなことになったのかな……」
 カトリは気持ち悪いほどに晴れた空を見つめ、そう呟く。
 あのヴォルマルフと名乗っていた男やその口から放たれた『ディエルゴ』という単語。
 どちらにもまるで心当たりの無い自分にとって、物事は計り知れない次元で進んでいるとも考えられる。

 あの広間で起こったことを思い返すと、今でも心臓が破裂してしまいそうになる。
 怖かった。
 一度『死』を体験した自分でさえ、あの男の持つ独特の雰囲気には耐えられないような気がする。
 自分達が彼の掌の中に捕らわれた羽虫か何かのような気分になってくる。
 実際に泣き出してしまう女の子もいた。
 流れるような金髪に赤い帽子を被った色の白い子が、白い帽子を被った赤い髪の女性の側で震えていたのを私は確かに見た。

79 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:46:05 ID:eSB3craq

 もう一つ、私達が自分の無力さを痛感する材料になり得るのが今現在も首筋にはまっているこの『首輪』だ。
 指先で軽く触れてみた感じとして、大きな衝撃を与えなければ爆発はしない、という男の台詞は真実なのだろう。
 生き物のように脈を打っているわけでもなく、不自然な魔力も感じない。もっと単純な原理で動いているような気がする。

 ただこの首輪には竜に変化した自分と同じくらいの大きさの生物を一瞬で殺害するだけの力があることも紛れもない真実だ。
 今も自分の首に圧倒的なまでの『死』がぶら下がっているかと思うと、
 身体の中がグチャグチャになってしまいそうな錯覚に飲み込まれてしまいそうになる。
 
 だが目の前に突き付けられた現実はそれ以上に残酷なことも分かっている。
 ただ自分が死ぬことになるのならばその方が気が楽だ。
 伊達に常に死と隣り合わせの戦場に身を置いていたわけではない。
 ホームズと出会ってから、明日も100%生きていられるなどとは思ったことは無い。
 ただでさえシスターという人の生き死にに最も身近で接する職業に就いていたのだから、命というものの散り際の呆気なさは十分に理解している。
 
「生き残るのはたった一人……か」
 言葉にするとどれだけ絶望的な状況なのかということを更に実感する。
 広間から突然転送され、この砂漠で眼を覚ました時に大雑把ではあるが渡された荷物の中身を確認した。
 入っていたのは見慣れた杖にこの島の地図と食料。
 透明の筒状の容器に入った液体(これはおそらく水ではないかと思う)
 時間を示すものと見られる円形の文字盤(丁度短い方の針が六の文字を、長い方の針が十二を刺していた)、磁石、そして参加者名簿と思しき冊子。

 参加者は全部で五十二名。あの『超魔王バール』と名乗った者を除けば現時点で五十一名。
 そしてリュナン、ホームズ、ティーエ、リチャード、オイゲンと五人もの知り合いがこのゲームに参加させられている。
 『他の参加者をすべて排除し、最後まで生存を果たした者を“優勝者”とする』と主催者は言っていた。
 それはつまり最悪、自分やホームズ達が殺し合わなければならないことを意味する。

「そんなのやだよ……。ねぇ……あなたもそう思うでしょ?」
 カトリはそう呟くとクルリと後ろを振り返った。

80 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 06:48:11 ID:+r9u3Khl
支援

81 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:48:22 ID:eSB3craq
「……」 
 グレイスマミー。
 土気色の身体をこれまた放って置けば風に流れて塵にでもなってしまいそうな、ボロボロの包帯で覆った魔物だ。
 その戦闘力はリーベリア大陸に存在するあらゆるモンスターの中でも最弱。
 生息数はそれほど多くは無いが、止めを刺した者を大きく成長させるという特徴を持っている。要は冒険者のカモだ。

「主催者の人が支給品が入ってるって言ってたけど……まさかゾンビの杖だなんて。でも何回振っても一匹しか出てこないし……。力が制限されてるのかしら?」

 カトリの支給品であるこの杖はその名の通り、ゾンビを呼び出す魔法の杖だ。
 通常は五、六体のゾンビが、運が良ければ強大な力を持つドラゴンゾンビが召喚出来ることもある。
 デイバックの中からこの杖が出てきた時、カトリは思わずこの杖を『使用』してしまった。
 見知らぬ土地に放り出され、荷物を確かめてみると自分にとって最も馴染みの深い杖が入っていたのだからその気持ちも分からなくはない。

 そして、その結果として今現在、彼女の後ろには一匹のグレイスマミーが二メートルほど距離を空けて付いてきている。
 初めてイスラ島にやって来た時、モースの杖と勘違いして何百回とこの杖を振り続けたこともあった。
 その後、当時のカトリはまだまだ未熟で呼び出したモンスターを制御できずに暴走させてしまったのだ。そして最後は……。


(ああ、もう思い出したくない!!助けてよ、ホームズ!!)
 そう、恐ろしいくらいにそっくりなのだ。 
 シーライオンの本拠地から逃げ出して独りで砂地に迷い込んでしまったこと。
 そして今、全く訳の分からない砂地で一人、途方にくれていること。

 コレだけ二つが似ているとこの先に訪れる展開までも相似してくるのではないかという疑念を振り払うことが出来ない。
 あの時は無我夢中で火竜に変身し、自らが呼び出したゾンビを片っ端から焼き払うことで何とか生き抜くことが出来た。
 自分の人生の中でも五指に入る最悪な体験であったことは確かだが、死ななかっただけマシと言えるかもしれない。

 しかし、今回は違う。
 今の自分は全くの無力なのだ。
 周りはどこまでも続いているかのような砂の海。気温自体は灼熱の砂漠を演出するには少々控えめかもしれないが、よく焼けた砂の上を歩いていることに変わりはない。
 唯一の頼みの綱とも言える支給品であるゾンビの杖も不発。何かしらのリミッターがかけられているのか、これ以上の召喚は出来そうも無い。
 リングオブサリアが無い以上、火竜に変身することも出来ない。頼りになる知り合いも誰一人側にいない。

 しかも意識が戻ってから歩きっぱなしで体力も大分消耗している。維持している魔物がグレイスマミー一匹だということが逆に幸運だったようにさえ思えてしまう。
 ついには背負ったデイバックの重さに足が震えて来る始末だ。
(だめ……もう、意識が……)
 ついには地面に手をついて倒れ込んでしまう。
 頬に触れる燃えるような砂粒。照りつける太陽。
 カトリはこの時、死を覚悟した。

82 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:50:26 ID:eSB3craq

「う……あ……」
「ん、やっと目を覚ましたか。おい、お前俺の言っていることが分かるか?」
 声が、聞こえる。
 まだ頭は朦朧としているがどうやら、私はまだ生きているらしい。
 気絶した経験など大して無いのだが、これはどう説明したら良いのだろう。
 真っ直ぐ流れる時の推移をスッパリと切断したかのように、記憶が綺麗に途切れる感じである。
 そして目覚めは眠りから覚める時よりは明瞭と言ってもいい。意識を失うその瞬間の恐怖さえ据え置けば、両者に大きな差は無いようだ。

「生き……てる」
「あんな所で倒れていたのにな。俺が来なければあのまま死んでいた所だ」 
 喋っているのは男の人だ。
 何十年も寝かせた極上のワインのように深い赤色の長髪と光さえ吸い込んでしまいそうな漆黒の甲冑が非常に印象的だ。
 顔つきは非常に精巧で整っており、異性だけでなく同性さえ惹きつけてしまいそうな強烈なカリスマに似たオーラを持っている。

 軽く身体を起こして周りを見回す。まだ少々身体が重い。
 私が寝かされていたのは砂の地獄とは程遠い緑の絨毯が辺り一面にひかれているような場所だった。
 背後にゴツゴツとした崖、というか岩場があり丁度日陰になっていた。

「ほら水だ。飲んでおけ。お前にはいくつか聞きたいことがある」
 そう言うと赤髪の男は透明のボトルを私に投げて寄越した。
 彼の近くには既に空になった容器が一つ、無造作に散らばっていた。
 自然に考えて私を介抱するのに使ってくれたのだろう。何しろ私は砂漠で倒れていたのだ。
 外傷などはほとんど無かったはずだし、まず脱水症状を心配するというのは道理と言う奴だ。

「あ、ありがとう。あの……これはあなたの……?」
「水が足りなくなればお前の荷物に入っている物も使っていた。遠慮する必要は無い」

 そう言うと彼は私の頭の後ろ、枕代わりになっていた荷物に視線を送った。
 つられて私もそちらの方向を見やる。
 ……荷物?


83 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:52:25 ID:eSB3craq

「あっ!!」
「どうした?」
「あ、あの。えっと……あなたが」
「ああ。俺の名前はルヴァイドだ」

 ルヴァイド。
 漆黒の大鎧を着込んだ男はそう名乗った。
「あ、はい。えと私はカトリです。あの、ルヴァイドさんが砂漠から私をここまで連れて来て くれたんですよね?」
「そうだな。言っておくがな、中々危ない状況だったんだぞ?すぐ傍に今にもお前に襲い掛かりそうなモンスターがいてな。
 慌てて切り捨てたから事無きを得たが……」

 明らかに戦力にならなくても、自らが召喚したモンスターが倒されて喜ぶような能力者はまずいない。
 その例に漏れず、私も彼の取った行動は何らおかしな所は無いと分かっているのだが、湧き上がる微妙に残念な気持ちを抑えることは出来なかった。

「でも、どうしてルヴァイドさんは私があそこで倒れていることが分かったんですか?もしかして、ルヴァイドさんもスタート地点があの砂漠だったとか」
 疑問。
 私が倒れたのは砂漠の……正確な場所は分からないがそれなりに進んだ所だったと思う。
 それならば何の当ても無しに私の場所を断定することは不可能なはずだ。
「いや、俺が目覚めたのはこの辺りだ。お前の居場所に辿り着けたのにもカラクリがある。そうだな……カトリ、それじゃあ俺の質問に答えてくれるか?」
「質問……ですか?はい、分かりました。私に答えられることなら何でも聞いてください」
 カラクリ、と彼は言った。おそらくこの質問の答え如何でそのタネを教えるか否かを決定するつもりなのだろう。そう考えると背筋に少し力が入った。


「カトリ、お前はこのゲームに"乗る"つもりはあるか?」
「!!」
 彼は腰に備え付けてあった剣を抜くと、それを軽く前に突き出しながら続ける。
「沈黙は許さん。今、この場でイエスかノーか、白か黒かで答えて貰う。
 見たところお前は普通のシスターにしか見えないが、腹の中に何を隠し持っているかも分からん」

 彼は非常にキツイ眼でこちらを睨みつけながらそう断言する。
 あまりにも鋭い、心の奥の奥まで射通そうとするかのような視線。自分の身体がその圧力に萎縮していることが自然と分かった。
 眼力以外にも威圧するかのような圧倒的なオーラが彼の身体から放出されているような気分になる。
「私は、このゲームには……賛同するつもりはありません。人を殺したりするのも、もちろん 自分の周りの人間が死んでしまうのも大嫌い……です」


 木々のザワメキ、風の音。そんな自然が奏でる空気の振動だけが少しの間、場を支配した。 どれだけの時間が経過したのか。
 既に私には全く分からなくなっていた。


「……よく分かった。お前は信用できそうだな。タネは首輪探知機、だ」
「え?」
「お前の首にも付いているだろう?このゲームの参加者は全員管理用の首輪を嵌められている。
 俺の支給品のコレは周りに存在する首輪を探知することが出来るらしい」

 そう言うと彼は左腕に装備していたリングに軽く触れた。するとそのリングからいきなりほのかに青く光る球体が飛び出してきた。
「流石に島の全域を探索することは出来ないようだがな。支給の地図で言うとエリア一つ分くらいまでなら反応するらしい」
「凄い……。それってつまり、逃げるのも戦うのも自由自在ってこと……?」

 どうやら私は彼の審査にパスしたらしい。
 漆黒の甲冑に覆われている身体から立ち込めていた独特のオーラがその瞬間、和らいだような気がした。
 首輪探知機。
 いったいどんな種類の魔法が込められているかは分からないが、記憶の杖と似たような原理を応用した魔法具なのだろう。
 確かにコレがあれば砂漠で一人、動かない私を発見するのも容易いことだろう。

84 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:56:25 ID:eSB3craq

「そう"自由自在"だ。見知らぬ人間が多数を占めるこの島において、
 出会う人間を選択出来るというのはとてつもないアドバンテージになる。
 カトリ、お前の世界からこのゲームに参加している人間はどれくらいいる?」

 少し考えてから私は先ほど眺めた名簿に書かれていた知り合いの顔を思い浮かべた。
「知り合いだと私以外に五人……かな。あと、この"レンツェンハイマー"って人は名前だけ知ってる。
 確かどこかの国の偉い人だけど民を散々苦しめていた酷い人なんだって。
 でも私の仲間の傭兵さんが確かにトドメを刺したって言ってたんだけど……」

「……なるほど。とりあえずこのレンツェンハイマーという男は信用出来ないようだな。他の五人は?」
 このヴェガから聞いた話は間違っていないはずだ。
 ジュリアも同じようなことをヴェガから譲り受けたという真っ赤な剣を磨きながら話していた記憶がある。

「この五人は皆頼れる人達ばかりよ。剣の達人に優れた作戦で何度も軍を救った名軍師、
 物凄い魔法と剣の使い手、人を惹きつける魅力を持った豪戦士。
 でもこの中でもホームズが一番ね!!剣と弓、特に弓を扱わせたら敵う人はいないんだから!!」

 思わず力説してしまう。 
 とはいえ下手な身内自慢を除いてもホームズが一番強いことに私は疑いを持ってはいない。
 もっとも私のあまりに力が入ったホームズ評にルヴァイドさんは少し苦笑していたのだけれど。

「分かった。そうだな……。ああ、それと『ヴォルマルフ』と『ディエルゴ』という名前に心当たりはあるか?」
「ああ、広間で出た主催者の名前ね。でも知らないわ。私の世界の言葉ではないと思う」
「そうか……やはりあの赤髪の女性と金髪の青年を探すしてみるしか無いのか」



85 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:57:22 ID:eSB3craq

 彼はそう呟くと天を仰ぎ見た。どうやらこれから先どう行動するのか考えているらしい。
 明らかに彼は戦闘に長けているようだし、自分はシスターだ。行動の指針はあちらに任せた方がおそらく安心だろう。
 軽く2,3分ほど経ったのだろうか。
 今度は私が"待つ"側だったので体感時計ではあるがそれなりに正確だと思う。
 彼は視線を正眼に戻し、私の方を見た。

「とりあえずこれからの方針だがとりあえずカトリと俺の知り合いを探すことにしよう。
 主催者のことを知っている二人も出来れば会いたいものだが……。
 まぁ、まずは特に……その、"ホームズ"という男を中心に探してみるのもいいかもしれんな」

 彼が軽く口元を歪ませながら言う。
 どこか微妙に照れているような印象を受けるのは気のせいでは無いだろう。微妙に可愛らしく見えた。
 とはいえしっかりと『ホームズ』を強調している辺りに、思わずつられて笑ってしまった。
 ガチガチの堅物なわけではなく、こんなユーモアもある人間だと知って正直少し安心した。
「うん。私もそれがいいと思うわ。中にはゲームに乗ってしまう人も出てくるでしょうし、少しでも仲間は多い方がいいもの」


 私達はとりあえず使ってしまった水を補給するために川辺の方向に行くことになった。
 とりあえず、枕にしていたために中身がグチャグチャになってしまっているだろうし、デイパックの整理をすることにした。
「あれ……コレ何だろう?」
 最初に適当に中身を漁った時には気付かなかったが、
 明らかに他の支給品とは違うイレギュラーな物が紛れ込んでいることに気付いた。

「どうした?」
「ルヴァイドさん、こんな石バッグの中に入ってました?」
 私はカバンから取り出した石を彼に見せる。
「いや……こんな物は入っていなかったな。おそらくお前の支給品ではないか?
 その杖以外には他に目立ったものは入っていないのだろう?」

 確かに彼の言う通りだ。おそらくコレが私の二つ目の支給品なのだろう。
 目の前にいる彼は剣と首輪探知機という大当たりを引いているだけに、若干悔しいような気持ちになる。
「そう…だね。んーでもキレイなだけで特に使い道は無いのかなぁ。でもなんだか、とても暖かいなぁ。どこか懐かしいような」 




 カトリはその赤い石を胸に抱いて呟いた。
 ほのかに紅色の光を放つ不思議な石。
 その時はこの場にいる二人共、それはただの外れアイテム程度にしか思わなかった。
 しかしこの中にアカネイア大陸出身のものがいればその認識は百八十度違ったものになっていたことだろう。


 その石の名前は火竜石。
 マムクートと呼ばれる者達の身体を、人から竜へと変化させる奇跡の石。
 奇しくもこの石はレンツェンハイマーに同行している少女ではなく、同じく竜の力を秘めたこちらの少女の手に渡ったのだった。

86 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 06:58:41 ID:eSB3craq
【D-3/山際/一日目・朝】

【カトリ@ティアリングサーガ】
[状態]:若干の疲労
[装備]:ゾンビの杖@ティアリングサーガ
[道具]:火竜石@紋章の謎、支給品一式
[思考]
1:ホームズ達と合流する
2:ルヴァイドに付いて行く
3:あまりゾンビの杖を振り過ぎないようにする
[備考]
エンディング後

【ルヴァイド@サモンナイト2】
[状態]:健康、レベル+1
[装備]:バルダーソード@タクティクスオウガ
[道具]:首輪探知機、支給品一式
[思考]
1:自分とカトリの知り合いと合流する
2:赤髪の女性(アティ)、金髪の青年(ラムザ)を探す
3:信用できる人物を探す
4:戦いを挑んでくる相手には容赦はしない


[備考]
2エンディング終了後
3の番外編以前なので一切面識は無し

※ゾンビの杖
ゾンビの杖で呼び出せるのは以下の三種のどれか。ランダム。
召喚者の明確な敵を見つけると勝手に攻撃する。召喚者が意識を失っている際は周りに集まってくる。

ゾンビ:武器を持った戦士が相手ならば雑魚同然だが、非戦闘員程度ならば十分に殺傷出来る程度の力は持つ。
グレイスマミー:倒すとレベルアップ。ゾンビよりも大分弱い。
ドラゴンゾンビ:対竜装備、対アンデット装備、魔法などが無ければ得意武器を持った戦士キャラであっても苦戦する。飛行可能。広範囲ブレス。

87 :火竜の出会い ◆O5dTG3DdSk :2007/05/17(木) 07:00:05 ID:eSB3craq
投下完了
一部長くて見難い所があるかと
すいません

88 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 07:24:13 ID:YIc23UCA
素敵に乙

89 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 14:23:17 ID:HlmBwz6s

レベル+1の効果がわかりづらすぎるw
そしてドラゴンゾンビが現れる気がしないのは仕様ですか

重箱の隅だが、シーライオンは団体名でホームズの船はアシカ号だよ

90 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 15:59:50 ID:QmufUvYs
今初めてココの作品見たんだが、FE紋章の謎にエクスカリバーなんて
あったっけか?


91 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 16:03:24 ID:QmufUvYs
剣という先入観にやられてた・・・
マリクの魔法ね、スマソ。

92 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 16:07:15 ID:H1AJfan9
新作乙
香取は不安要素だったがわりとまともな人とあえて良かったな
ボケたままズガンされるんじゃないかとヒヤヒヤしてた

>>90-91
不覚にも(ry
突っ込む前に内容をよく読んでやってね。そこは作者氏の考えたネタなのよ

93 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 17:09:26 ID:xUFcToDb
投下乙です。支給品が面白いなあ。
この先、竜化がカギになってきそうだ……。
それと一つ気になったことが。

ルヴァイドが鎧を着込んでいるようですが、ルールで

■初期装備
服(普段着)のみ。小道具無し。
義手など身体と一体化している物は可。
ただし、内蔵武器・能力などは全て没収&使用禁止。

となっています。
修正としては、支給品の剣を鎧に変えるか、普段着に変えるかをお願いします。

94 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 19:34:13 ID:HlmBwz6s
ヒント:漆黒の騎士

95 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 19:35:03 ID:jUI9km1J
いや、それは中の人を出せばいいんじゃないのか?

96 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 21:36:29 ID:PvXMUBFe
それだと漆黒である意味がなくね?

最初からゼルギウスで登録してあれば問題はないが

97 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 22:14:47 ID:F34AirVR
普段着=鎧で問題無くね?
強度の面なら不思議な力で低下してるかも知れないし。

てか、私服が想像できない…

98 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 23:03:47 ID:QEAUUQd7
別に現実世界なわけじゃないし、防御力0の鎧があってもそんなに変でもないと思うけど。
伊達メガネならぬ伊達ヨロイだな。

99 :助けて!名無しさん!:2007/05/17(木) 23:49:39 ID:A+cqf2j/
漆黒の騎士だしな、鎧が普段着といわれても俺は何も気ニシナイ

100 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/18(金) 01:13:16 ID:870CzZRP
投下おk?

101 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 01:16:51 ID:LM2CmAnL
おk

102 :Neck ◆NCf6XDmcOk :2007/05/18(金) 01:27:54 ID:870CzZRP
「……へえ、それでアメルは聖女様って呼ばれているのね」
「といっても、怪我が治せるだけなんですけれどね」

海を臨む崖の上。二人の少女が並んで座り、おしゃべりに花を咲かせていた。
空には潮の香りが満ち、どこからか海鳥の声も聞こえてくる。
まるでピクニックに出かけた女学生同士のようである。
彼女たちの首にぶら下がる物騒なものがなければ、だが。

この場所で目覚めたのはアメルだった。周りに誰もいないことに安心したものの、
先ほどの出来事を思い出すことはためらわれた。
「……首が、飛ばされて……」
あれは召還獣だったのだろうか。体の大きさや風格から鑑みるに、
相当な力を持った存在だったのだろう。その首を、いともたやすく切り離した。
それが、あの『主催者』とやらの力だという。
「それに、ディエルゴって名前……もしかして、あの人はエルゴの守護者様……?」
エルゴとは、人間の住む世界リィンバウムと、それを取り巻く4つの世界が持つ『界の意志』。
エルゴに選ばれた守護者は強大な力を持つ……リィンバウムには、そういった類の伝説があるのだ。
「そうだとしたら、あたしは守護者様に……ううん、エルゴに選ばれたってことなのかな……」
もしかしたら、これは新たな守護者を選別するための試練なのかもしれないと、アメルは考えた。
治癒の力に目覚めた『聖女』のアメルが選ばれたとしても、おかしくはない。
エルゴの力を使ったのならば、山奥のレルム村から瞬時に召還されたのも納得できるからだ。
「でも……あたし、殺し合いなんてできっこない……」
アメルの生まれ育った、レルムの村は平和だった。ならず者や凶暴なはぐれ召還獣がやってくることが
たびたびあったが、親代わりのアグラバインや自警団が、必ず村を守ってくれていた。
それに、アメルは心の優しい少女だった。おてんばではあったが、他人が傷つくことをよしとせず、
いつでも感謝と慈しみの心を忘れない。そんな彼女が、殺し合いをしろと言われて参加するはずもない。
「それに、もし襲われたらどうしよう……おじいさんもロッカもリューグもいないし……」
口にした途端に、不安になった。空を飛ぶ首が、不意にアメルの脳裏をよぎる。思わず、手で自らの首に触れた。
「!!」

103 :Neck ◆NCf6XDmcOk :2007/05/18(金) 01:30:14 ID:870CzZRP

首輪。首が飛ぶ。死ぬ。嫌だ。怖い。死にたくない。

誰か来たらどうしよう。殺される?嫌だ。殺す?できない。どうしようもない。

「い、いや……いやよ、こんなの、いやぁ……」
泣き叫びながらしゃがみ込み、両手で首輪を引きちぎらんばかりに引っ張る。だが、首輪はびくともしない。
それでも、アメルは首輪から手を離さなかった。
「いやぁ! 取って! 外してぇ!! おじいさん! ロッカ! リューグ! 外して、外して!!」
首を激しく振り、長い栗色の髪を振り乱し、涙をぼろぼろとこぼしながら、首輪を引っ張るアメル。



――誰か――


背後から、声が聞こえる。誰かいる。殺されるかもしれない。
急に我にかえったアメルは、引きつった顔で後ろへ振り返った。
「ひっ…!?」
「大丈夫ですか? どこか、痛むんですか?」

すぐ後ろには、少女が立っていた。年齢はアメルと同じくらいだろうか、こちらを怪訝そうな顔で覗き込んでいる。
「あ、ああ…… あたし、あたし…」
「落ち着いて。大丈夫です、もう大丈夫……」
年格好が同じくらいの人間だったため、アメルの心から急激に恐怖心と警戒心が消えてゆく。
そしてアメルは、しゃがみこんだまま、堰を切ったように泣き出した。
子供のように泣きじゃくるアメルを、その少女――アルマ=ベオルブ――は静かに抱きしめた。


アメルが泣き止んで落ち着くのを見計らい、彼女たちはお互いの自己紹介をした。
アルマはすぐ近くの森で目を覚ましたが、北の方で女の人の泣き叫ぶ声がしたので駆けつけたという。
「不用心な聖女様ね、アメルは。こういうときにこそ、落ち着かないとダメよ」
「ごめんなさい、アルマ…… あたし、なんだか急に怖くなって……」
「だからって、取り乱したりしたら逆に危険よ。私より先にゲームに乗った人に見つけられてたら、
 あなたはすぐに殺されていたと思うわ」
「そ、そうですね……」
殺される、という言葉に体が思わず震えた。何の躊躇もなく「殺す」という単語を言い切ったり、
この状況でも落ち着いていたりするアルマに、アメルは改めて驚いた。

104 :Neck ◆NCf6XDmcOk :2007/05/18(金) 01:34:03 ID:870CzZRP
「強いんですね、アルマは」
「騎士の娘ですもの。兄さんたちに心配はかけられないわ」
「兄さん?あなた、お兄さんがいるの?」
「ええ。ダイスダーグ兄さん、ザルバッグ兄さん、そしてラムザ兄さんの三人」
「え? ラムザって、もしかして……」
「……そうよ。あの人が、ラムザ兄さん」

再び、先ほどの出来事を思い出す。あのとき主催者と言い争っていた金髪の青年は、「ラムザ」と呼ばれていた。
彼が、アルマの兄だったとは。

「なんだか勇敢そうな人でしたけど……」
「ベオルブの血を継いでいるんだもの。とても勇敢で、ザルバッグ兄さんには負けるけど剣もとっても強いの」
「このゲームに参加するような人?」
「兄さんに限って、それはないわ!とっても優しい、思いやりのある人よ!」
「それじゃあ、ラムザさんと合流できれば!」
アメルの心に、さっと光明が差し込んだ。そんなに心強い人がいるなら、そんな人と行動をともにできたら、助かるかもしれない。
「ええ、きっと安全にいられるわ!」
アルマもにっこりと微笑みを返した。

「私に会う前に、合流できていればね」
支給品袋から大きな機械弓を取り出し、アメルに狙いを付けながら。
「さようなら、聖女様」



「え――」
ぱしゅ。
どん。

105 :Neck ◆NCf6XDmcOk :2007/05/18(金) 01:37:10 ID:870CzZRP


アメルは仰向けで空を見ていた。いや、目は開いていたが、空の青は映っていなかった。

「かっ、ごぽっ……」
胸には、一本の矢。心臓を貫通したそれの根元から、横たわったアメルの服や髪の毛がじわじわと赤く染まってゆく。
口からはかすかな息が、気管に流れ込んだ血液が泡立つ音とともに漏れ出ている。
手も足も、力なく投げ出されている。細い指先が、草の上をゆるゆると引っ掻いた。
奇跡の力は、使おうとした。使おうとして、それでも命が失われることを、止めることはできなかった。
「お…… して……」
アルマはアメルに目もくれず、彼女の支給品袋をあさっていたが、立ち上がって振り向いた。
「兄さんはゲームに乗るような人じゃないわ、アメル」
アルマはやはり、微笑んでいた。アメルの目には映らなかったが。
「だから、私がたくさんの人を殺して、最後に死んで、兄さんを優勝させてあげるの!」
アメルの血飛沫が、その頬にまで飛び散っていた。


「……ラムザ兄さんは優しい人よ」
アメルの支給品を自分の袋に移し替えたアルマがアメルを見やると、彼女は息を引き取っていた。
「あなたの死も、きっと悲しんでくれる」
そう言いながら、アルマはアメルの傍らに座り込む。まるで、病に伏した友人を見舞うように。
「ねえ、アメル。そういえば、首輪を外してほしいって言っていたわよね?」
支給品袋の中から、アルマは手斧を取り出す。鈍色の刃は朝日を浴びて、ぬらりと光った。

「その首輪、外してあげる!」




海を臨む崖の上。およそ一人分の死体が仰向けに倒れている。その首はずたずたに切り裂かれ、そこから先はなくなっていた。
少し離れたところには、頭だけの少女が目を開けたまま転がっている。
どこからか海鳥の声が聞こえるほかには、何もなかった。


【B-7/草原/1日目・朝】
【アルマ@FFT】
[状態]: 健康、服や顔に返り血
[装備]: 手斧@紋章の謎
[道具]: 支給品一式×2、ガストラフェテス@FFT、アルマの支給アイテム(不明)、アメルの支給アイテム(不明)、アメルの首輪
[思考]1:ラムザ兄さんが生きていることを確認したい
   2:ラムザ兄さんを優勝させるため、ゲームに乗る
   3:血を洗い流したい

【A-7/崖の上/1日目・朝】
【アメル@サモンナイト2 死亡】

106 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/18(金) 01:41:32 ID:870CzZRP
備考
アルマは原作終了時
アメルは原作開始前からの参加

アルマの所持品に
ガストラフェテスの矢(残り4本)を追加

で、投下終了。

107 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 01:46:59 ID:LM2CmAnL
アルマ怖ぇ!
まさかマーダーになるとは思いもしなかった。
とにかく投下乙です。

108 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 02:21:44 ID:5d78knNs
>>106
乙!そして執筆中のがキャラ被って没www
っていうか、アルマまだ憑物落ちてないだろwww

109 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 02:27:37 ID:x0YoyM1a
アルマ乙〜
聖石あったらルカヴィ化だなこれはww

110 : ◆O5dTG3DdSk :2007/05/18(金) 02:43:01 ID:nAG0P4P1

アルママーダーか
非戦闘員キャラが少ないから
序盤の数減らしが大変そうだと思っていたら……アメル(´;ω;`)

>>89
ああ、そうか。
書いていて自分でもなんかおかしいなぁとか思ってたよ。

7行目の海賊船・シーライオン→海賊船・アシカ号
に訂正します。

>>93
ルヴァイド→鎧というイメージが強すぎて完全にその一文忘れてましたw
鎧は上にもあるように伊達鎧みたいな感じでお願いします。

111 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 03:15:14 ID://hZx++U

即行狂ってんな……既に原型留めて無えw

112 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 03:19:50 ID:U6aWrr+l

このタイミングでこのキャラ付け、某ロワ・某マーダーの亡霊が乗り移ったとしか思えんwww
しかし皆さん手斧好きね

113 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 06:34:59 ID:NPLS9iNH
言われてみればエトナの支給品も手斧だったか

114 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 12:49:25 ID:9arGZ/h5
投下乙、いいマーダーだなこれはw

FEだと手斧怖いんだよね…攻撃力高い間接攻撃武器だから、油断すると魔法系とかざっくり頭割られてる

115 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 15:42:33 ID:Ol+V2pLc
この流れなら間違いなくタリスの神器デビルアクスも支給されるだろうな

116 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 22:29:23 ID:eecuHww5
そういえば、参加作品外のアイテムってどうなったんだろう。
同系シリーズからならokではないかという声もあったし。
個人的には、ちゃんと詳しく説明を書いてくれれば出してもいいかと思うけど。

117 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 22:42:31 ID:U6aWrr+l
ストーリーに絡むようなややこしいもの(まぁ態々出すとは思えないが)でなければいいかと
出してみてこれは不味いと指摘がされればそれから考えても遅くはない

118 :助けて!名無しさん!:2007/05/18(金) 22:51:45 ID:igXgqAWa
止めといた方が無難だと思うけどな。わざわざ別の作品から出すってことは特殊なものなんだろうし。
特に日本一ソフト系のゲームはほとんどディスガイアと世界観が繋がってたりするから危険極まりないw

119 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/19(土) 00:11:08 ID:WJyyCZt3
>>113
手斧かぶっちゃってましたか……
別の武器にしましょうか、
それとも手斧のままでもかまいませんでしょうか?

120 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 00:41:54 ID:xk/7CkrU
被ったことについてはそうとやかく言うつもりは無いけどさ……
既存のSSはきっちり読んで、現状を確認してから書いてくれ
まだ一巡もしていない段階から同じことで二回も突っ込み入れるのは心苦しい

121 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 00:48:03 ID:ggS4ivx5
違う手斧に変えてみたらどうで?
TSのハチェットとか暁のショートアクスとかに。

122 : ◆NCf6XDmcOk :2007/05/19(土) 01:07:16 ID:WJyyCZt3
すみませんでした。

アルマの装備を ハチェット@ティアリングサーガ
に変更します。

123 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 03:10:45 ID:qmL3Y/+C
>>120
いや、兎や角いってんじゃん。

ミスは付き物なんだから大目に見てあげようや。

124 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 03:59:50 ID:4LchwnHU
無駄に焚きつけるなよ
言い方は攻撃的だが、実際過去作の把握は基本中の基本。真摯に受け止めるべき
すぐに修正の入った今回は良かったがいつもうまく融通が利くとは限らないからな

125 : ◆O5dTG3DdSk :2007/05/19(土) 12:26:06 ID:E9nNCKuH
投下します

126 :全力でぶち壊す女 ◆O5dTG3DdSk :2007/05/19(土) 12:27:47 ID:E9nNCKuH
 森。
 それは一般的には大小の樹木が多く密集している場所のことを指す。
 地面の大半は芝生に覆われ、川が流れ、周りを海に囲まれ様々な木々が多く自生するこの島において
 『森』は自然の息吹を最も深く感じ取ることの出来るポイントの一つだ。

 まるで神が造り上げた箱庭のように素晴らしい構成美に満ちたこの空間は細部に渡って一切の妥協は存在しない。
 当然この『森』という空間ならば葉の緑と幹の茶、枝葉の影から差し込んでくる光と影のコントラストに至るまで、
 それ自体が色彩造形のシンフォニーを奏でているような完成度を誇っている。……はずだった。



「んーこれは一体何なんでしょうねぇ……」
 西方のエリアで所々、狙い済ましたかのように微妙に音程を外すカラオケショーが終了したほんの数分後。
 森としての色彩美を単独でぶち壊す、全身オレンジ色の女がそんな声を漏らした。

 彼女の服装はこの島に飛ばされて来た全参加者の中でおそらく、最も浮いた格好だと断言できる。
 確かに半ば裸に近い服しか着ていない者や、フルフェイスの大鎧を装備している者も参加はしている。
 しかし明らかに戦いにそぐわない商業従事者、それも『コスチュームプレイ』と呼ばれるやや特殊な性癖において
 絶大な人気を誇る職種の制服を着用しているのは彼女だけである。
 こんな姿で戦闘しているのを頭が固い老将などに見られでもしたら、案外固定概念が崩壊してぽっくり逝ってしまうかもしれない。

 しかし見れば見るほど異色だ。
 まるでどこぞの国のレストランから抜け出してきたかのようなオレンジ色のジャケットにスカート、そして極端に胸を強調した上着。
 白のレースをあしらったサイハイソックスと白いヘッドドレスが健康的な肌と栗色の長髪に見事にマッチしている。
 彼女の名はパッフェル。
 ある時はケーキ屋や酒場のウェイトレスなどいくつものアルバイトを掛け持ちする一流のアルバイター。
 しかしてその正体は元・無色の派閥の暗殺者である。


「リュートのような形をしていますが……気の抜けた音しかしないみたいですね」
 彼女に与えられた支給品の一つは妙に波打った形をした白色の板のようなものだった。
 それは別の世界においては『エレキギター』と呼ばれる、
 音を増幅するアンプリファイアと専用のケーブルとがセットになって運用される楽器である。


 何度か流しの楽器弾きの真似をして軽く弦をはじいて見たものの、ペシペシという何とも迫力に欠ける音が出るくらいだ。
 彼女の記憶によると弦がついた楽器のようなものは大抵、素人が扱ってもマトモな演奏をすることは出来ないと相場決まっている。
 適切な原理に従い、ある程度の知識と技能をもって接しなければ基本的に楽器というものは部屋のオブジェに成り下がってしまうものなのだ。

127 :全力でぶち壊す女 ◆O5dTG3DdSk :2007/05/19(土) 12:29:51 ID:E9nNCKuH

「説明書も一切無し……ですか」
 一通りギターの確認を終えたパッフェル一瞬、もう何年ぶりなのか分からないが『ヘイゼル』の顔になる。

 この状況はあまりにもイレギュラーである。
 マグナや仲間達と一緒にメルギトスを倒したことで無色の派閥に所属していた過去もそれなりではあるが精算することが出来たと思う。
 そして自分にとって最大の恩人である先生と再会することも出来て全てが解決した、そう思っていた矢先にこのゲームに参加する羽目になった。
 これを異常と呼ばずして何と呼ぶか。

 しかも種目はずばり殺し合い。
 多少のブランクはあるものの、戦うことではなく殺すことにかけて自分以上にこのゲームに向いている人間はいないだろう。
 だからといって自分から積極的にこの争いに参加するつもりは毛頭無いのだ。

 このゲームに乗るということはつまり、あの島に任務で上陸する前の自分に戻ると言うことを意味する。
 アティに命を救われ、マグナに出会い、仲間達と共に柄にも無く『世界の平和を守る』なんて経験をした。
 今はケーキ屋で働きながら、自分の店を持つための資金を貯めている。
 既に自分は暗殺からは手を引いたのだ。


 だからと言って易々と殺されるつもりも無いことも確かだ。
 他の参加者が殺すつもりで向かってくるならば容赦をするつもりは無い。
 だがあのヴォルマルフだけは厄介だ。
 今も見事に首の装飾具となっているこの首輪という名の爆弾。これは心臓を鷲掴みにされていることと同義だ。

 しかし無様にも首輪をはめられ主催者連中に管理されてはいるが、
 逆にこの首輪さえ何とか出来れば脱出の糸口を掴むことが出来るということでもある。
 身体的な拘束はその他に存在しないようであるし。
 だがこの首輪に関して分かることはおそらく機械をベースにして動いている、くらいのものなのが口惜しい。


 ……機械?
 機械という単語が頭の中に登場した瞬間、ある人物の顔が頭に浮かんだ。
 この首輪は無理やり外そうとすれば爆発するらしい。自分ではこの首輪をどうすることも出来ないが、
 彼がこのゲームに参加しているのならばもしかしてもしかするかもしれない。

 急いで鞄の中から参加者のリストを取り出す。
 支給品の中に名簿が含まれていることはヴォルマルフが説明していたが、
 キレイに五十音順に並んだ名前の羅列を眺めるとその準備の周到さに正直感心したくなってくる。


「ティーエ、デニム、ナバール、ニバス……ああ」
 いた。喜んで良いのか悪いのか分からない。微妙な感じだ。
 皮肉にも自分の名前の二つ上、名簿の丁度真ん中当たりにその名前を発見した。 

128 :全力でぶち壊す女 ◆O5dTG3DdSk :2007/05/19(土) 12:32:14 ID:E9nNCKuH
 ネスティ。
 一見ただの優男にしか見えないが、彼の操る機界と霊界の召喚術は驚異的だ。
 しかもただ扱えるだけでなく、二つの世界の召喚術を最高レベルまで使用出来ると言う反則ぶりだ。蒼の派閥でもトップクラスの召喚士である。
 それに加えて融機人(ベイガー)という機界の召喚士としては圧倒的とも言える個性を持っている。
 おそらく人と機械が血肉レベルで融合している彼ほど、首輪の解析に向いている人間はいないだろう。


(……とにかく皆とは早めに合流しておきたいですね。その中でも優先すべくはネスティ。
 あとは先生にマグナ。ネスティは召喚術が使えなければまるで無力ですし。
 案外簡単にピンチになるかもしれません。
 まぁ先生やマグナがそう簡単に殺されるわけ無いですし、とりあえずの目標はネスティでいいですかね)


 とりあえずの行動方針を決定してから、もう一度名簿に目を落とす。
 そして数分後、彼女は小さくため息をつくことになる。
 このため息の原因は参加している知り合いがあまりに多いことである。

 最初に集められた広間で、先生がヴォルマルフと相対していたことだけは確認していたが、
 それ以外にも名簿を眺めれば眺めるほど見知った名前が出てくる。

 なんと自分を抜いても九人いるのだ。
 つまり参加者の約二割は顔見知りということになる。

 まぁ、約一名存在していてはならない者も含まれているわけなのだが、ソレはまた別の問題。
 なぜならあの時あの場所にいた先生も、以前海賊船で出会った時よりも明らかに若かったからだ。
 メイメイに治療を受けた時に何故か若返ってしまった自分が言えた義理ではないが、
 明らかにこのゲームのエントリーに奇妙な力が作用していることは明白である。



「他には……と。ん?コレは……へぇ、こういう物もアリなんですね」
 出発のため、荷物の確認を急ぐ。
 ギターが入っていた更に奥、手を伸ばした先に何とも馴染み深い感触を覚えてパッフェルは思わず笑みをこぼした。
 そのままグッと力を入れてその物体を手元に引き寄せる。

 出てきたのはパイナップルを数段小さくしたような金属の塊だった。
 とはいえ重量は見かけ以上にある。
 先ほどの支給品は説明書も無く、結局何をする道具かは分からなかったがこちらに関してはご丁寧に取り扱い書が付属していた。

 どうせ付けるのならば逆だったら良かったのに。
 そう考えながら、既に十分過ぎるほど用途・運用方法などを理解している物体に目を移す。
 スタングレネード。
 これが彼女の二つ目の支給品だった。

 暗殺者時代は『閃光弾』と呼んでいた逃走・威嚇用の爆弾のようなものである。
 これ自体に殺傷力は無いが、効果は絶大だ。発生した光を直視すればしばらくの間、眼は使い物にならなくなるだろう。

 コレは『当たり』の道具である。慎重に使わなければならない。
 そして『ハズレ』の道具の使い方も考えなければならない。
 支給品は大切だ。いかにどう見ても無用の長物であろうと、状況が変化すれば有用な道具になることも考えられる。

129 :全力でぶち壊す女 ◆O5dTG3DdSk :2007/05/19(土) 12:34:52 ID:E9nNCKuH

「……まぁ、こんなものでも使い道はありますよね〜。
 ほら弦だって取り外せば……。なんとも懐かしい鉄線の出来上がりです!!
 ちょっとしなりが無い気もしますけどね〜。そこは私の腕でなんとかするということで」
 

 まずヘイゼルは封印する。
 こんな状況だからこそ、生き抜くために暗殺者に戻るのも一つの手だったのかもしれない。
 しかし私が無抵抗の人間を殺したりすることはおそらく無いだろう。

 今の自分は鉄腕アルバイター・パッフェル。
 自衛と同郷の仲間のためにこの力を振るうこととする。



 ギターの弦と本体の分離も終わり、荷物の整理は完了した。
 とりあえずの目標としては先ほど聞こえてきた下手糞な歌の歌唱者の所にでも行ってみるつもりだ。
 おそらくあの声につられて周りから人が集まってきているはずであるし。

「んーそれにしても支給品を入れるのにどうしてバスケットなんでしょうね〜。
 もしかして私に合わせてくれたんですかねぇ。
 そうだとしたら主催者の人達も中々ユーモラスな所があるじゃないですか♪」


 そう呟くとパッフェルは歩き出した。
 先ほどまでの暗殺者の顔は完全に消え去った。
 現在は今にもスキップをし始めるんじゃないかと思うようなハイテンションである。
 
 バスケットを片手にノリノリで歩く姿はこの島で起こっている喧騒を全て吹き飛ばしてしまうかのようだ。
 パッと見はピクニックに出かける若い女性にしか見えない。
 バスケットから伸びているのがお昼用のフランスパンなどではなく、ギターのネックである辺りが明らかに異様ではあったが。



【F-5/森/一日目・朝】

【パッフェル@サモンナイト2】
[状態]:健康
[装備]:弦除去済みエレキギター(フェンダー製ストラトキャスター)
[道具]:エレキギター弦x6、スタングレネードx5、支給品一式、バスケット
[思考]
1:首輪解析のためネスティを保護する
2:アティ・マグナを探す
3:イスラ以外の知り合いを探す
4:見知らぬ人間と遭遇時、基本的には馴れ合うことは無い


[備考]
サモンナイト3番外編終了後 故にマグナxパッフェルEND後
ED後に海賊船でアティ・ソノラとは出会っています

130 : ◆O5dTG3DdSk :2007/05/19(土) 12:37:18 ID:E9nNCKuH
投下完了

ルールに指定が無かったのでデイパックをバスケットにしました
問題ありなら差し替えます

131 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 14:22:40 ID:Cgs8NDHv
投下乙!

パッフェルさんがパッフェルさんらしくて感動したw
彼女はマーダーに転ぶかとハラハラしていたので予想外でもあった。GJ!

132 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 14:27:32 ID:4LchwnHU

こちらも自分のED後から来てるのか。合流したときどうなるやらw

133 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 16:39:42 ID:tBkO3iky
合流する前にどちらかが死んでいればくぁwせdrftgyふじこlp;@

134 :助けて!名無しさん!:2007/05/19(土) 16:50:35 ID:Cgs8NDHv
これでマグナがアメルENDだったら泥沼が期待できるwktk

135 : ◆ccqXAQxUxI :2007/05/20(日) 11:23:18 ID:ExMV4NVc

広い平原の真ん中で二人の人間が草の上に腰を下ろし、切り株をテーブル代わりにして話し合っている
どちらも壮年ではあるが未だ衰えぬ逞しい肉体を持った男性だ。


豪快に笑いながら恵まれた体格と豊かなひげとをあわせもつ男、オイゲンが話しかける
「それにしても、貴殿とバッタリ出くわしたときはどうしたものかと思いましたが話の分かる御仁でよかった。
 唐突に殺しあえといわれて本当に殺しあう馬鹿はやはり少ないという事ですな」
「ああ、オレも殺し合いなンて好きじゃないしな、出会ったのがあンたでよかったぜ」

体躯はそれほど大きくないが鋭い目をしたちょび髭、ガフガリオンは大げさに肩を竦めて言葉を漏らす
「ったく、こんな訳の分からン所に突然放り込まれて殺しあえだなンて、まったくもってやっとれん」
「いやまったく、こんな非道な行いは許されるべきではありませんぞ
 早いうちに信頼できる者を集めてなんとか対抗する術をみつけねばなりませぬ
 まずは私の主君であるリュナン様を捜しましょうぞ
 リュナン様は聖剣リーヴェを受け継いだ、まさに英雄カーリュオンの再来とでもいうべき方
 きっとこのような事態にも―――――」

ガフガリオンは袋より取り出した異様に分厚い本をひらひらとみせびらかす
「そもそも支給された武器とやらが辞書じゃ身を守ることさえ適わン」
「ハッハッハッ、私なんてこの吹き矢ですぞ、お互いこれではどうにもなりませぬな
 ですが心配には及びますまい、例え力が無くとも知恵を持ってすれば大抵の局面は乗り越えられるものですぞ
 私はわけあって武器があっても戦えぬ身ですが、この智謀でもって―――――」

ガフガリオンは溜息をついて呟く
「まだまだだと思ってたガキンチョにやられたり、年はとりたくないもンだな」
「若い騎士達の成長には目を見張るものがありますからな、男子三日あわざるば刮目せよともいいますし
 私の主君も気がつけば立派に成長されておりまして、
 長年見守ってきた私からすれば誇らしくあるものの、なんとも寂しいような―――――」


136 : ◆ccqXAQxUxI :2007/05/20(日) 11:24:04 ID:ExMV4NVc

ようやく全て話し終えたのかオイゲンが立ち上がる。
「ともあれお互いの事も十分に分かった事ですし、そろそろ仲間を捜しに出発しましょうぞ」
「ン、あぁ、そうだな」
ガフガリオンは切り株に乗せていたペットボトルを取って立ち上がろうとするが
長い間座り込んでいて足が痺れていたのだろうか、少しよろめいてしまう。
持ち上げようとしたペットボトルは指先が掠るにとどまり、
しばらく円を描いた後でゆっくりと倒れる。
それは草の上を転がってオイゲンへと近づいていく。
ガフガリオンはそれを拾おうと切り株を回り込んで近づくが、
オイゲンが片手を少しばかり挙げたところで踏みとどまる。
オイゲンは自分の足元まで転がってきたそれを拾おうと上半身を屈めて手を伸ばす

それは何て事のない出来事

けれど制した位置より半歩、踏み込んだガフガリオンの足を最後に収めてオイゲンの視界は暗転する―――――

「あンたが役に立たン事は十分に分かったからな、残念だがここでお別れだ」


【F-2/最北西/一日目・朝】

【ガフ・ガフガリオン@FFT】
[状態]:健康
[装備]:血塗れのマダレムジエン@FFT、ゲルゲの吹き矢@TO
[道具]:不明道具×2、支給品一式×2
[思考]:1(どんな事をしてでも)生き延びる
    2役に立たない相手とはつるまない

【オイゲン@ティアリングサーガ 死亡】
【残り47人】

137 : ◆ccqXAQxUxI :2007/05/20(日) 11:25:30 ID:ExMV4NVc
短いけどちょろっと投下、
ちなみにガフガリオンは殺された後からです。
指摘あればヨロ

138 :助けて!名無しさん!:2007/05/20(日) 13:08:02 ID:7J6xAKUw

ガフいいな。まさに外道
オイゲンはやっぱりズガンされたか……遅筆は罪よのぅ

139 :助けて!名無しさん!:2007/05/20(日) 13:16:21 ID:zIGBGb+C
投下乙

オイゲン・・・余計な作戦作って皆をピンチにする姿を予想してたが、残念だ・・・

140 :助けて!名無しさん!:2007/05/20(日) 13:47:28 ID:J81GcvXa
全俺が泣いた。

141 :助けて!名無しさん!:2007/05/20(日) 16:46:40 ID:gdBWCEMc

ガフガリオンは予想通りマーダーか
戦争経験者が大半だからマーダー出来る土台は十分すぎだな

142 :助けて!名無しさん!:2007/05/20(日) 21:26:47 ID:XTrkLD3S
マーダー多いなw

143 :助けて!名無しさん!:2007/05/20(日) 21:33:13 ID:J81GcvXa
まーだまだ増えるぜ?

144 :助けて!名無しさん!:2007/05/20(日) 22:02:08 ID:vxOUJv9B
なんだ、早期決戦か

145 :助けて!名無しさん!:2007/05/21(月) 15:50:37 ID:+0fIU2BX
そこで話術の出番です

146 :助けて!名無しさん!:2007/05/22(火) 21:34:15 ID:A2AaJSxV
ほしゅ

147 :助けて!名無しさん!:2007/05/23(水) 00:41:12 ID:qKBvUPiX
ところで魔法の扱いは結局どうなったんだっけ?
 FE、TSは杖や魔道書が無いと使えない
 FFT、TOは無しでも使える(TOは1〜3個まで?)
でいいの?
サモンナイトとディスガイアはやったことないので誰か教えてくれ。

148 :助けて!名無しさん!:2007/05/23(水) 01:47:40 ID:G5dcKLFQ
FE・TSは魔道書を装備しそれを消耗させて術を使う
TOは任意の魔道書を装備して使うが消耗はしない
FFT・ディスガイアは術そのものを習得して使う
サモンナイトは召喚獣を介して術を使う?(未プレイのため確証ナシ)

行使者が習得しているものとして扱われたアシッドクラウドが焦点となってるものの、道具枠の支給品として扱うなどまだ融通は利く
原作における行使者にしか一切使えないとするのか等々も細かく決めているわけではないので、流れを見ておいおい位置づけを確定させていけばいいかと

149 :助けて!名無しさん!:2007/05/23(水) 03:24:21 ID:raKXCr8g
サモナイトは召喚石だね
サモナイト石というのを使って装備品から魔法を作り出して、装備するみたいな感じ

参加者だと純粋な召喚士はアティ(マグナがいるから多分召喚系で書かれると思う)とネスティ
サモナイト石は道具欄で適当なのあったら支給しておくといいかも

150 :助けて!名無しさん!:2007/05/23(水) 14:23:05 ID:jcDlAd+1
道具のほうが不明のキャラが多いしね。

>>148
TOがなんか微妙だ……。
設定でも、魔道書や呪文書が必要だったり、なくても魔法を行使できたりしてるしなぁ。
一通り見たところだと、召喚魔法や竜言語魔法はどれもそういったものが必要らしい。
が、サモナーは自らの精神力のみで召喚することができるとか書かれてるし、
ほかにも書なしで使えるという魔法もあるみたいだ。

……得意魔法は使える、そのほかは魔道書ないと使えない、でいいんじゃないの?

151 :助けて!名無しさん!:2007/05/23(水) 14:54:30 ID:G5dcKLFQ
正直、そんなもんでいいと思うよ
術士同士だからといって別作品間で互換性があるという設定も苦しいだろうし
特殊な魔道書だけ支給品として追加するようにすれば枠も圧迫しない

152 :助けて!名無しさん!:2007/05/24(木) 06:58:33 ID:uunKAtIK
そういえば舞台が現代の作品が一本も無いんだな
拳銃とかマシンガンとかは出せてもパソコンとかは無理か
そもそもそういう施設がマップに無いし

153 :助けて!名無しさん!:2007/05/24(木) 07:58:54 ID:1DmuDsu0
>>152
一応ディスガイアの人間界(ゴードンやカーチスが出身)はSF的な近未来世界なんだけど
出るのは巨大戦艦や洗脳装置とかで、パソコンとかは出ないから意味ないけど

154 :助けて!名無しさん!:2007/05/24(木) 08:10:37 ID:ldMWgCo6
それでもネスティなら・・・
ネスティならきっとなんとかしてくれる・・・

155 :助けて!名無しさん!:2007/05/24(木) 19:19:18 ID:40i88h3W
とある事情で学校が休講になったから新作頑張ろうかな (`・ω・´)

156 :助けて!名無しさん!:2007/05/24(木) 20:47:32 ID:JGsfFsSl
麻疹か

157 :助けて!名無しさん!:2007/05/24(木) 21:21:54 ID:/fgETG0n
魔シンガン

158 :助けて!名無しさん!:2007/05/24(木) 21:25:33 ID:IYcr/Y1E
欧米か

159 :助けて!名無しさん!:2007/05/25(金) 00:19:13 ID:VjGQY28b
ゴードンはともかく、カーチスは機械系得意だぜ。

でもジェニファーは天才なんだぜ、出ないけど。

160 :助けて!名無しさん!:2007/05/25(金) 00:31:43 ID:z6yAcOrA
ゴードンは存在価値を疑われてこそゴードン

161 :助けて!名無しさん!:2007/05/25(金) 02:08:43 ID:7E1hskTY
すごく・・・・・かませの匂いがします・・・・・・

162 :助けて!名無しさん!:2007/05/26(土) 01:41:06 ID:U2NUY8v+
捕手

163 :助けて!名無しさん!:2007/05/28(月) 00:45:15 ID:xzVI0ZVU
保守党

164 :助けて!名無しさん!:2007/05/29(火) 20:06:15 ID:zFtmJLcv
ここのロワって予約はありなんですか?

165 :助けて!名無しさん!:2007/05/29(火) 20:34:26 ID:i0O9l3V1
〜〜キャラ書きます、って言えばたぶんみんな譲ってくれると思うよ。

166 : ◆sbbcCJfVS6 :2007/05/29(火) 20:37:56 ID:zFtmJLcv
じゃ、ラムザとラハール予約します

167 :助けて!名無しさん!:2007/05/29(火) 20:52:36 ID:joTyvNKM
主役をしかも二人だとッ!

wktk

168 : ◆wKvM7/Lf5Y :2007/05/29(火) 21:34:14 ID:KsAokX6q
じゃあ私も
ハミルトン・タルタロス・オリビア・ハーディンを予約です。
1週間たっても音沙汰ない場合は無視して書いて貰ってOKです。

169 :助けて!名無しさん!:2007/05/29(火) 21:53:33 ID:BTdLiGES
恐ろしい面子だな……
竜虎激突ってレベルじゃねーぞ!

170 :助けて!名無しさん!:2007/05/29(火) 21:56:37 ID:fZagGpjA
やっぱ予約はあった方がいいかもな。
こうやって予約された面子を見てwktkできるし。

171 :助けて!名無しさん!:2007/05/29(火) 23:45:49 ID:24RFSHLT
>1週間たっても音沙汰ない場合

ダメならダメでそのときはちゃんと宣言してくれ
予約制はないとはいえ気を遣う人もいるかもしれないんだから

172 :助けて!名無しさん!:2007/05/29(火) 23:59:02 ID:i0O9l3V1
>>168
ん?
それって四人揃って登場する話を書くってこと?

173 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 00:00:26 ID:Ariyo1XM
そりゃあそうだろう

174 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 00:12:55 ID:yUtuPSYc
ということは、一つの作品からの参加者三人がいきなり合流するってことか……?
それはどうなんだ……?

175 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 00:15:11 ID:Ariyo1XM
あんまり好ましいことじゃあないけどな
まぁ現物を見てから考えたって遅くはないだろう

176 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 00:18:07 ID:JJytaddG
この三人で合流は100%無いな
味方サイド二人にボス格一人だし

それよりもWランスロットとハーディンという
戦闘力ロワ参加者中TOP5に入るだろうメンバーをどう使うか

177 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 00:25:08 ID:Ariyo1XM
ここでいう合流は≠結託な、と一応ツッコミ
同作品から一度に三人が一話目で会することを憂いてるというわけで

178 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 00:53:05 ID:MESLXnga
四人出演≠四人合流だろ。
一つの作品で別々の場所にいる参加者を書くときもあるんだから。
別に四人合流しても特に問題はないけれど。

179 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 00:56:22 ID:od4YoUov
問題ないと言い切るのにも賛成し難いけどな
ご都合が忌むべきモノであることは事実なわけだし
そうならないことを願いながら待とうぜ

180 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 04:57:33 ID:Q3XkbiVN
展開予想は…よそうぜ







さあ俺を思うさまなじるがいい!

181 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 10:09:31 ID:Y6GN0ClK
ただでさえ過疎でせっかく書いてくれるってのに書く前からあれこれ言ってやる気を削ぐ。
最高の環境ですね^^

182 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 12:49:25 ID:5m9WPLwQ
>>180
ゼン自重しろw

183 :助けて!名無しさん!:2007/05/30(水) 19:49:35 ID:JqeY522e
書き手は応援しましょう

184 :助けて!名無しさん!:2007/06/01(金) 03:30:19 ID:OJQ3WOoL
保守

185 : ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/02(土) 00:32:18 ID:KaIWSDRF
PSP版FFTの追加イベントでアルガスがデスナイトになってラムザに再戦を挑む話があると聞いたのですがマジですか?


186 :助けて!名無しさん!:2007/06/02(土) 00:47:37 ID:bZaihib2
トリ付きでしょーもない質問をするんじゃない
ググr……グーグル検索しなさい

187 :助けて!名無しさん!:2007/06/02(土) 01:38:02 ID:1VSKvJgg
「デスナイト」という名前もそのまんまだな……。



ニバス先生に弄くられry

188 :助けて!名無しさん!:2007/06/02(土) 14:27:28 ID:Fn/J3m1x
それはつまりこのスレでも同じような展開キボン……ということなのか?

189 :助けて!名無しさん!:2007/06/02(土) 15:05:14 ID:bZaihib2
マッサーカ

190 : ◆GQyAJurGEw :2007/06/03(日) 04:36:42 ID:f8RkaGDJ
眠気を抑えながら投下。

191 :紅の剣士 ◆GQyAJurGEw :2007/06/03(日) 04:37:41 ID:f8RkaGDJ
 足音が近づいてくる。私は音を立てないようにゆっくりと、この部屋にある唯一の窓に近寄った。
 開いておいたところから顔を出す。下には大地があるだけだ。
 足場になりそうな出っ張りもなく、私はここから脱出することは不可能であると悟った。
「…………」
 焦りを抑えて袋の中身を見る。そこにあるのは書物と宝珠。とても武器にはなりえそうもないものだ。
 状況は絶望的だった。
「……一か八か」
 私は暗い面持ちでため息をつくと、ドアのほうに身体を向けて姿勢を正した。そのまま動かず木製の扉をじっと見つめる。
 音はもう、すぐそこだ。きっとこの部屋を開けてくるだろう。それまでに、できる限り対応を考えておく。
 果たしてドアはゆっくりと開いていく。私はその人物を睨むように目を細めた。
「…………」
 男はそのまま黙ってこちらを見つめている。表情一つ動かさない。長い髪が特徴だった。
 背中を冷や汗が伝うのを感じた。心臓が壊れそうなほど鼓動していた。あれほど覚悟していたのに、こうしていざ対峙すると足が動かなかった。
「…………」
 長髪の男はなおも無言。その目は私を射抜いたままだ。動けない。
 動いても、きっとこの男は私をたやすく捕まえることができる。そう確信できた。
 その目はふつうの人間のものじゃない。幾多の修羅場を潜り抜けてきた戦士の目。
 いったいどんな生活をしてきたらこんな目をできるんだろうか。
「どうぞ、お好きにしてください。私は抵抗する気はありませんわ」
 そこで初めて男の表情に変化が起きた。片目を細めたのだ。
「……小娘」
 一歩、男は進み出た。ただその一歩で、彼は手にしている剣で私の首を刎ねることができる範囲まで来ることができた。
 血が凍りそうになった。首筋に焼けるように熱い刃をあてがわれた私は、頭が真っ白になりかけた。
「質問がある」
「……なんですの?」
「お前は人殺しになるつもりはあるか?」
「……毛頭ありませんわ。それよりも、あなたはどうなんですの?」
 奇妙な光景に私はすこしきょとんとした。男が口元を緩め、微かだけれども笑ったのだ。それが不思議に思えた。
「安心しろ。俺は女や子供を斬りつけるつもりはない」
 男はそう言って剣を収めた。緊張から解かれて声にして安堵の息をついたが、慌てて気を引き締める。私は男の言葉を待った。
 しばらくして、思案顔をしていた男がおもむろに口を開いた。
「……まずはこの城の中を一通り捜索する。その気があるならついてこい。
 話は歩きながらでもできるだろう。さらに詳しいことは、捜索終了後にどこかの部屋でするとしよう」
 それだけさっさと言うと、男は私に背を向けてドアを開けた。あまりの展開の早さに面食らいながらも、私はなんとか声をかける。

192 :紅の剣士 ◆GQyAJurGEw :2007/06/03(日) 04:38:53 ID:f8RkaGDJ
「ま、待って……くださいっ。まだ名前も聞いていませんわ。教えてもらえませんの?」
 男が答える間に荷物を纏める。整理が終わって袋を持ち上げたところで、それを待っていたかのように男が答えた。
「ナバールだ。お前は?」
「ベルフラウ、ですわ」
 もう部屋の外に出てしまっているナバールを追いかけながら、私は名乗った。




【C-6/城内/一日目・朝】

【ベルフラウ@サモンナイト3】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
     ヒーリングプラス
     竜玉石
[思考]1:ナバールと行動
    2:知人と合流したい
    3:ゲームから脱出したい

【ナバール@紋章の謎】
[状態]:健康
[装備]:火竜の剣
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]1:城内の捜索、その後ベルフラウと詳しい話をする
    2:どうにかして状況を打開したい

ヒーリングプラス@タクティクスオウガ
 神聖系放出補助魔法。神聖な祈りが複数の味方を癒し、HPを回復する。ただしアンデッドには無効。
竜玉石@タクティクスオウガ
 古代高等竜人族が作りだした魔法のオーブ。ドラゴンとの交信に用いる。
 装備する事で、周囲の竜族系ユニットをパワーアップさせる「操竜効果」を得られるアイテム。装備者自身にも効果を及ぼす。
火竜の剣@タクティクスオウガ
 火炎系片手剣。火竜のウロコから造りだしたドラゴンキラー。

193 :紅の剣士 ◆GQyAJurGEw :2007/06/03(日) 04:40:56 ID:f8RkaGDJ
投下完了。
面白そうなので、竜関連のをいくつか出してみました。
二人の参加時期についてはまだ決まっておりません。

194 :助けて!名無しさん!:2007/06/03(日) 12:45:42 ID:E1q6zs+Q

ナバールはロワでもやっぱり子守役なのねw

195 :助けて!名無しさん!:2007/06/03(日) 21:08:54 ID:NlueA7LJ

竜関係はネックになりそうだからな
対策系のアイテムの登場は嬉しい限りだ

196 :助けて!名無しさん!:2007/06/04(月) 00:03:24 ID:OY1hs0jt
とりあえず一度出たキャラより出てないキャラ出してく方が良いだろうなぁとは思いつつ
ちょっと掴めてないとこあるのも確かで手がでずらいのもいるんだよね
その辺り、知ってる人がいるなら出てないキャラ中心にでもちょいと紹介とかあるとやりやすいんじゃないかなあと思うんだけどどうだろう?

197 :助けて!名無しさん!:2007/06/04(月) 00:11:39 ID:8db/ZYKy
査問勢紹介よろ

198 : ◆wKvM7/Lf5Y :2007/06/05(火) 22:39:26 ID:cFT9Cqxd
一週間過ぎたけど、まだ書いてる途中、あとちょびっと待って欲しい。

199 :助けて!名無しさん!:2007/06/05(火) 23:32:35 ID:/1mRqrBz
べつに予約制じゃないからいつでもいいよ
宣言どおりでなくてもはたまた先越されても文句は互いに一切ナシ

200 :助けて!名無しさん!:2007/06/06(水) 00:17:40 ID:KrjE3lFo
ネタを思いついたはいいけど、これで書いて投下したら連続になってしまう……orz
>>198
楽しみにしています。

201 : ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/06(水) 02:15:22 ID:Lv7cJOo0
こっちも投下遅れます
ラムザが案外難しい

202 :助けて!名無しさん!:2007/06/07(木) 18:58:52 ID:9QQkYwfr
待機!

203 :助けて!名無しさん!:2007/06/10(日) 22:01:24 ID:qQnOwLkY
もう1ターン待機!

204 :助けて!名無しさん!:2007/06/11(月) 01:05:33 ID:xcbNR3j0
ずっと待機のターン!

205 :助けて!名無しさん!:2007/06/11(月) 23:13:14 ID:EEQtCLW3
  __________________________
  |                                 |  |
  |          [N]inten-indo....         ..|  |
  | 冂      [二二) /フ..┌冖ー┐ 冂      .|  |
  | | .レ'7[二ヽ   ソ. く く  ´フ カ l | .レ'7 lー┐ |  |
  | .!____/  ∠/[二二) .ヽ>./_/ l__/ |__./ └‐┘ |  |
  |             ./! _ ト、.             ..|  |
  |          .,r‐ '/l[[!ト、!:::\.           .|  |
  |      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _.....       |  |
  |    ./____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、.....   |  |
  |ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::....    |  |
  |ニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::   |  |
  |:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::  |  |
  |:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::.... |  |
  |                                 |  |
  |  お鍋の中からこんにちは! 保守の味!   |  |
  |______________________________|/

206 : ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/12(火) 18:48:41 ID:mFIqzsJ3
遅れてすまん
投下は朝方になると思う

207 :助けて!名無しさん!:2007/06/12(火) 18:53:43 ID:wXXY6YWb
あんまり無理はせずにね。
……筆が進まねぇorz

208 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 05:51:49 ID:VhSj5lq3
そして朝が来た

209 : ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 06:40:25 ID:+EujL2eW
それでは投下

210 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 06:48:02 ID:+EujL2eW
 ここはG−3の洞窟前、一人の少年が身を震わせて立ちすくんでいた
 勘違いしてはいけないが彼は恐怖に身を震わせていたわけではない。
 彼は魔王ラハール、魔界に君臨する王であり、その地位にふさわしき力を持つこのバトルロワイヤル屈指の実力者である。
 そんな経歴を持つ彼がこんな状況に放り出されたからといって恐怖に身を支配されるわけが無い。
 では何故身を震わせているのか?
 それは『屈辱』、その二文字が自身に対する怒りとなり震えが止まらない原因であった。

 思い出すのは『屈辱』の要因となった二つの出来事であった。

 一つ目はバールが一瞬で死んだとき、自分は間違いなく恐怖に臆し呆然としていた
 二つ目は自分も含めその場にいる者たちが主催者に恐怖を抱いたとき、逸早く恐怖から脱し奴に再度牙を剥いた者がいたこと
 この三つだった


「ゆるさん……ゆるさんぞヴォルなんとか、それに金髪!」
 自分に無様な姿を晒させた主催者ヴォルマルフ、そして無様な自分に当てつけるかのごとく先んじて主催者に挑んだ金髪に対する怒りは爆発寸前であった
 もはや怒りに目が眩み全員抹殺してでも主催者を殺す気満々である。参加者の中にはフロン、エトナといった自分にとっての重要人物がいることも忘れて。
「要は全員殺せばヴォルなんとかの所に行けるのだろう。どれ、支給品がどうとか言っていたな」
 と、ごそごそと袋を漁るラハ―ル、当面の生活用品は揃っている様だ。
 後は武器が一本でもあれば十分、魔王だけあって剣、槍、斧、拳、弓と使える得物も多く魔法も苦手というわけではない。
 袋から出てきた支給品は…
「なんだこれは宝石か?」
 でてきたのは握り拳大もある妙な形の宝石だった。中央になにやら文字が掘り込まれているが、ただの宝石だった。
「ふん!俺への貢物のつもりか?ヴォルなんとか、いまさら遅いわ!」
 たしかもう一つあったはず。そう思って袋の中を漁ると小さな袋がでてきた。中を見ると小さな石が五つ入ってるだけ、袋に文字が書いてあるそれを読むと
「……サモナイト石詰め合わせセットだあ!?他には無いのか!」
 だがいくら漁っても塵一つ出てこない
「ふざけてるのか?この俺様には石ころだけだと?」
 だんだん声が震えてくる。どす黒く禍々しいオーラが目でも見えかねないほど辺りに漂う。

「  ふ  ざ  け  る  な  ぁ ー――――!!!!!!どこまでも、どこまでも俺様をコケにしおってぇー―――――!!!!!」

 そしてとうとう先程まで燻っていた怒りが大爆発した。その怒りで触覚のような髪も怒髪天を衝くと言わんばかりにビーンと立っている。
「こんなくだらん催し、一撃で島ごと消し飛ばしてくれる!」
 とそんな時突如、自身の最高等呪文であるテラファイアの発動体勢に入るためか、はたまた鬱憤晴らしのためか手に持つ宝石をブン投げた!
 それが、ゴキィンというやたら痛そうな効果音がしたり「ぐはぁ!」という悲鳴を上げさせラハ―ルの近くに‘潜伏‘していた金髪もといラムザ・ベオルブが姿をあらわす原因だった。


211 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 06:54:46 ID:+EujL2eW
(くそ!ヴォルマルフめ!寄りにもよって魔王を名乗る少年とほぼ同じ場所へ飛ばすなんて)
 ラムザは今、周囲の気配と同調しあたかも透明になったかのような状態ではあるがそれは何かしらの行動を起こすとすぐ見破られてしまうものだ。
 迂闊に移動すらできない状態のラムザではあるが、彼はこんな窮地に置かれても諦めることは無く、むしろ好機と考えていた。
(落ち着いて考えろ……彼は僕に気がついてはいない。)
 これはチャンスだ。と、ラムザは考える。
 危険人物の動向や装備を間近で確認できるまたとない機会だ。
 しかしこの広い場所でこうまでピンポイントに危険人物と同じ場所に飛ばされるということはおかしい。
 十中八九ヴォルマルフの策略と見るべきだ。自分のことをよく知る目障りな参加者を早期に離脱させようとする魂胆が見え見えだ。
(だがヴォルマルフ、僕は生きている。詰めが甘かっ…………いや、まてよ僕を邪魔に思うのなら最初から参加させなきゃいいじゃないか。)
 だが自分はこの通りバトルロワイヤルとやらに参加してしまっている。
 そもそもあの広場で気を失っているときにでも始末することは容易だったはず……。
 そう考えると様々な可能性が見えてきた。
(つまりこの催しは奴が行おうとしている何らかの儀式で、それには僕もなんらかの要因で含まれているということ。
そして主催者側が参加者に干渉することには限界が見えることから、僕らが‘参加者のルール‘に縛られているとしたら、奴らも奴らで‘主催者のルール‘に縛られている!)
 だがこの仮説は対主催者を考える者には一つの希望を見せると同時にある種の絶望も見える。
 ヴォルマルフを……伝説の悪魔‘ルカヴィ‘をも従えるほどの力を持つ存在がいる事を意味する。
(さしあたって思い至るのは奴が言っていた“ディエルゴ”なる存在だ)
 これについてはまったくの未知数、唯一の手がかりといえば広間で見た白い帽子の女性が“ディエルゴを倒した”と言っていたことだ。
(なんとか彼女に接触しなければ……とにもかくにもこの状況を打破しなければ!)


212 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 06:56:21 ID:+EujL2eW
 そう自分に言い聞かせ魔王を名乗った少年の動向を窺うと口走る言葉から察するにやはりこの儀式に完全に乗っている。
 そして彼はこちらには一向に気付く素振りを見せず袋を漁り始めていた。おそらく支給品の確認だろう。そして袋からはとんでもないものが出てきた。
(間違いない……あれはゾディアックストーン。それもサーペンタリウス!)
 袋から出てきたのはラムザの出身世界イヴァリースに伝わる伝説の聖石であった。
 その力は紛れも無く本物であり、その聖石が幾多の奇跡を起こしてきたのをラムザは目撃してきた。

(くそっ!よりにもよって“聖石“を”支給品”だと?ヴォルマルフはいったい何をか――なんだこれは宝石か?――……えっ?)
 ラムザはラハ―ルの言葉に耳を疑う。
(まさか、聖石の力に気付いていない?)
 その後の言動を見るに間違いなく聖石をただの宝石だと思っている。
 よくよく考えてみればイヴァリースでは聖石は伝説の秘宝として語り継がれているが、本当に奇跡を起こすところを見た者などはほんの一握り、なにも知らない者からすればただのでかい宝石である。
(ならば彼からはなんとしても聖石を奪わねばならない!)
 あの石は確かに奇跡を起こしうる物だがもうひとつの効果もある。
 魔王と言われる存在にその力が発動すれば、もはや何が起こるか見当も付かない。

 ラムザがそう決心した時だった。少年の周りに漂っていた殺気や怒気がとてつもない勢いででかくなったのは。
(い、いったいなにが?)
 何が起こったのかと少年を見るともう一つの支給品を見て怒っている様だ。
(サモナイト石詰め合わせセット?よくわからないが武器ではそうだが……ってまさか!?)
 ラムザの推論は次の少年の発言で当たっていると確信することになる。
(やはり!こいつ、武器が来なかったからってキレたー―――――――!!!???)

「こんなくだらん催し、一撃で島ごと消し飛ばしてくれる!」
(な……、島ごとだと?本気か!?)
 普段なら冗談として流すような言葉だが、回りに渦巻く超弩級のオーラがその言葉を本気だと確信させる。
 どうにかして止めなければならないが、力ずくで止めるのは少年の実力を推測した限り不可能に近い。
 ならば説得しかないが至近距離に潜伏している男がいきなり現れ止めようとしても怪しまれて戦闘になるのがのが関の山。
(何か……きっかけがあれば、こちらに興味を持ち僕のことをどんな形にでも知ろうとする”きっかけが”!)
 そんなことを考えている間にも少年は更なる行動を取る。苛立たしげに手に持つ聖石を見た後、思い切り振りかぶって――――
(投げぇ―――――――!)
ゴ キ ィ ン
「 ぐ は ぁ ! 」
(なッ!……今のは……しまっ……潜伏が……解けっ……)

213 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 06:59:15 ID:+EujL2eW
(なんだ?この男は。)
 目の前に現れた男に対する最初の感想だった。
 島を消し飛ばそうとテラファイアの魔力を貯めていたのだが、どうも集中がうまくいかずメガファイア止まりで魔力が霧散してしまう。
 そんな状況にイライラして、つい手に持つ石を投げたのだが、それがなんと近くに身を潜めていた男に直撃したらしい。
 流石俺様。
 目の前の男は俺様の一撃が余程効いたのか無様にゴロゴロ転がりながら呻いていた。
(ハッハッハ!俺様を甘く見たようだな!暗殺を企もうなどとは一億跳んで六十三年早……ん?こいつの顔どこかで……!そうだ、こいつは!)
「きっ貴様は、あの時の金髪!」
「いきなり俺様の前に現れるとは全く持っていい度胸だ!即刻手打ちにしてく「 待 て ! 」
と金髪はいきなり立ち直り俺様を止めようとしてきた。
「おのれ!貴様、俺様の発言を遮るとは何事だ!よって不敬罪で死け「君の話はだいだい聞かせてもらった!僕に何かしらの因縁があるようだがそれはひとまず置いておいてくれ。僕は見習い戦士のラムザ・べオルブだ。
君の話から察する所、ヴォルマルフに恥をかかされたので奴を殺したい!だが奴の居場所がわからないので手が出せない!そこで君はこう考えた。
ならここにいる参加者を皆殺しにすれば奴の所へいける。ここまででまちがいはないですか!?」
「と、特には……」
 いきなりラムザにまくし立てられペースを奪われたラハ―ルはそう答えるしかなかった。
 そしてラムザは決定的な言葉を口にした。
「断言する!今の君とその方法では奴に勝つことはできない!」
 その瞬間あたりの空気が一変する。
 ラハ―ルの怒気が最高潮に達し、その魔力はもはや物理的攻撃力を持つほどに荒れ狂う。
 ラハールは常人ではショック死するほどの殺気のこもった眼を向ける。だが、ラムザはそれに臆することはなく視線を逸らさず真直ぐな目でラハールの目を見ている。
(こいつ、いったい何を考えている。ただの自殺志願者かと思ったがこいつの目は死人のそれではない。すると何か?人間の分際でこの俺様を試そうとでも言うのか?……俺様が激昂しかけた時、奴は何と言っていた?今の俺様では勝てんと……今の?)
「おい、貴様!今の俺とはどういう意味だ!」
 無論、返答次第ではただでは済まさん、というニュアンスを込めて
「まず確認しておきたいことがある。さっき君は魔術で島を消し飛ばすといっていたね。確かにすごい魔力だった。
だがある一定以上からは魔力の高まりを感じることができなかった。
おそらくあの時の魔力が君の扱える最大の魔力だったのだろう。
しかし君はそれでも尚、魔力を貯めようとしていた。
なぜか?答えは一つ、あの魔力では島ごとはおろか周辺一帯焼き払うことすらできなかったからだ。ここまでで間違っていることはないですか?」
 ラハールは苛立たしげにそっぽを向く、ラムザに指摘されたこと。そのことごとくが図星だったからである。
「だが!それが俺様が奴を倒すことが出来んと言う理由にどう繋がるというのだ!」
 ラハールの疑問をラムザは間髪いれずに答えてゆく。
「ずばり言おう。僕たちは主催者の連中に弱体化の呪いと思わしきものをかけられている!」
 ラムザの言葉にさすがのラハールにも動揺が走る。ラムザは続けて言い放つ。
「僕も魔法に関しては習得している。黒魔術、白魔術、陰陽術、召喚術と色々習ったが、その中に確かに覚えたはずの術をうまく思い出せないものがある。主に広域殲滅系の召還術や回復系の白魔術を中心にして」
「貴様ら人間風情にかけられる呪いはともかく俺様に通じるような呪いをかけるとなると、どうしても基点とでも言えるものが体のどこかにあるはずだ!そのようなものは俺様の体にはそのようなものはどこにも……」
 ただ本調子ではないだけなのでは?という考えがまだ頭の中にありラムザの推測を否定しようとするラハールだがラムザは返答を口には出さずトントンと首についている首輪を指し示す。
 そこでラハールはようやく気づいた。気づいてしまった。自らの首に巻きつけられた虜囚の証を。
屈辱のあまり反射的に外そうと首に手を回したが「やめろ!最初の奴のように首が飛ぶぞ!」というラムザの声に手を止めていた。
 そして自分ではどうにもならないことがわかり顔を歪めつつあった。


214 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 07:02:40 ID:+EujL2eW
 ラムザは賭けに勝ったと確信しつつあった。
 姿を現してしまったのは予期していなかったことだったが、その時オーバーに痛がり(実際かなり痛かった)相手の鬱憤を晴らさせることで相手との会話の機会を作り出すことに成功していた。
 なんとかして”話術”で”説得”し魔王ラハールを”勧誘”しなければならなかったが、それもどうにか成功しつつある。
(後は参加者の中に首輪をどうにかできる技術者がいるかもしれないことを指摘してこの争いに乗ることは愚かなことだと認識させれば!)
 なんとかなる。とラムザが思ったときだった。ラハールの反撃が始まったのは
「それで?貴様は俺を利用して何をするつもりだ?」
 ラハールの静かな問いにラムザの脳裏にヤバイという直感が走った。
(拙い!”利用”という言葉が出た!この手のタイプは自分が利用されると思うと後先考えずに反発するものが多い!)
 ラハールの反撃は続く
「どうやら貴様は他の愚図共と手を組まねば首輪をはずすことができず勝つことはできないという方向に話を持っていこうとしているな?どうだ、ちがうか。」
 ラハールの問いにラムザは答えることができない。図星だったからだ。
「確かにそういう技術者は便利だ。俺様も有益な能力を持つものには寛大だ。俺様の下僕にしてやらんでもない。」
 ラハールは言葉を続ける。
「だが、所詮人間は人間だ!先ほどの広間の光景を思い出してみろ!確かにそこそこの力を持つものはいたがそれはほんの一握り、大多数は及第点以下!足手まといにしかならんわ!」
 ラムザは反論できない。納得はできないが、ラハールのいっていることは確かに真実ではあるからだ。
「そうだなぁ?技術者を見つけてはずさせた後、戯れにこの島にいるものどもを皆殺しにでもしてやるとするか。ハァーッハッハッハッハ!!!」
 辺りに魔王の烈笑が響く。
 小賢しくも自分に意見した人間を嘲笑うかのごとく


215 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 07:05:51 ID:+EujL2eW
 思う存分高らかに笑ったラハールは当てが外れて絶望でもしているはずも金髪を見てやろうとした。
 だが金髪の顔から読み取れる感情は絶望ではなく怒りだった。
「なんだ?その面は、いいたいことがあるなら言ってみるがいいわ!」
 ラハールの言葉にラムザは流れを変える言葉を口にする。
「君は、馬鹿だ。」
 その言葉に辺りの空気が凍る。ラハールは見下していた者に逆に見下されている。という事実に呆然としている。ラムザの言葉は続く
「技術者を見つけて解除させると言っていたけど、まずその技術者を君はどうやってみつけるつもりなんだい?」
 思考停止状態だったラハールが我に帰って怒り出そうとしたときに放たれたラムザの何気ないように放たれた質問にラハールは答えることができない。
「技術者を見つけるためには、まず君の言うところの弱者と接触し交渉なければならない。
だが君のように殺気丸出しの存在に自分の手の内を明かすものなどまずいない。
よしんば外せる技術者を見つけたとしよう、だが君の尊大な態度に好感触を抱くものもまずいない!
残るは脅してでも無理やらせるぐらいしかないが首輪をいじらせる、つまり脅した相手にどうしても自分の命を握らせざる終えない!
いいかげん頭を冷やせ!この舞台で真の意味で勝つためには強者の理論だけでは勝ち残ることも生き残ることもできない!」
ラムザの暴挙ともいえる苛烈な糾弾、いかなプライドの高い魔王ラハールといえどもどうしようもない現実の前には納得することしかできない。
「貴様の意見は認めたくはないが確かに正論だ。だが一つだけ納得できんことがある。」
「なんのことだ」
「この魔王たるこの俺様が生き残ることができんとはどういうことだ!俺様が人間ごときに負ける要素が1%でもあるわけがなかろう!なぜそうまで断言できる!」
 確かにラハールの意見ももっともだ。いかに弱体化の呪いでもかけられていようがその強さはこの舞台でもトップクラスであることは変わりない。しかしラムザにはそれを証明できる物があった。
「その質問の前にこの石がなんだかわかるか。」
 ラムザが取り出したのはラハールの支給品の宝石だった。
「俺様が貴様にぶつけたただの石だろう。それがどうかしたのか?」
「これは僕の世界でゾディアックストーンと言われる伝説の秘宝だ。今まで幾多の奇跡を起こしてきた力を持つ物だ。」
「奇跡?そんなものでこの俺様を倒せるとでもいうのか?」
「ああ、この石がヴォルマルフたち悪魔ルカヴィの力の源泉だですから」
 ラムザの発言に息を呑むラハール
 ラムザの話は続く。
 この石がルカヴィとの契約に使われることでとてつもない力を引き出すことや。
 この石が支給品として渡されるということは、他にどのような強者にも通用するかもしれない一発逆転のアイテムが渡されているかもしれないということをラハールに伝えた


216 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 07:09:23 ID:+EujL2eW
 さすがのラハールもこの悪すぎる情勢を認識した今、もはやラムザと組むしかなくなっていた。
 交渉は苦手、頼みの己が強さもこの状況ではどう転ぶかわからない。意地を張るどころではなくなっていた。
「ラムザといったな、いいだろう。組んでやることを光栄に思え。だが条件が二つある。聖石だかなんだかしらんが俺様には用のないものだ。この石ころはくれてやるから。なにかしら武器を持っているのなら俺様によこせ。」
「わかりました。その条件ならこちらからお願いしたいところです。で、もう一つの条件とはなんですか?」
 ラムザは交渉が成立したことでようやく怒りを収め、安堵の表情をみせていた。
「貴様たしか自分のことを見習いと呼んでいたな。戯れ言を言うな!貴様の交渉術、時折みせた威圧感、どれを見てもどこぞの騎士団の頭としか思えんぞ。本当の事をいえ!」
 ラハールの言葉からラムザの脳裏にこれまでのことが思い出される。そして苦笑しながら答えた。
「僕は”見習い”なんですよ。いままでも、これからも……」
 ラムザのはぐらかすような答えに、フン!とそっぽを向くも追求をしないラハール。
 こうして紆余曲折の末、見習い戦士は魔王を引き入れたのだった。


 その後、先ほどラハールから出された条件の一つである<武器があれば交換する>を行った。
「で、武器はあったのか武器は」
「鞘が抜けない剣と変な着ぐるみが入ってましたけど……」
 ラムザの支給品は妙な着ぐるみと造りは見事だが鞘から抜けない剣があった。
「また変な物が入っているな……なんだ、プリニーの着ぐるみではないか。それはいらん、剣だけよこせ。あとそれの着ぐるみは貴様が着ろ。」
 剣を渡し、渋々着ぐるみを着るラムザ。こんなのを着ては動きが鈍らないかと心配だったラムザだが、着てみると結構動きやすい。外見はアレだがなかなかいい防具なのかもしれない。
 ラハールの方を見ると思い切り歯を食いしばって鞘を取ろうとしているようだが一向に外れる気配がないようだ。
 ラムザはそんな様子をみて安堵のため息をつく。最初はどうなるかと思ったがとりあえずは落ち着いた。
 だが安心はできない。ラハールは外見相応のわかりやすい性格だったから何とか勧誘できたが、今後もこのような都合のいい交渉ができるとは限らない。場合によっては戦闘にもなるだろう。
 だが、幾多の苦難が待ち構えていようと乗り越えヴォルマルフやディエルゴなる存在の企みを叩き潰す。と己が心に改めて誓った。
「何をぼやぼやとしている見習い!とっとと準備を終わらせんか!」
そうしているうちにラハールも出発の準備が整ったようだ。剣の方は鞘を外すのは諦めたようだ。
「わかった!いこうかラハール君」
「”君”と呼ぶな!せめて”さん”だ」
「はい、ラハールさん」


217 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 07:11:39 ID:+EujL2eW
【G-3/洞窟前/1日目・朝】
【ラムザ@FFT】
[状態]: 健康、後頭部にたんこぶ 
[装備]: プリニースーツ@ディスガイア
[道具]: 支給品一式、ゾディアックストーン・サーペンタリウス@FFT、サモナイト石詰め合わせセット@サモンナイト3
[思考]1:ヴォルマルフ、ディエルゴの打倒
    2:白い帽子の女性(アティ)と接触しディエルゴ
    3:ゲームに乗った相手に容赦はしない
    4:ラハールの暴走を抑える
    5:そういえば名簿を見てなかった
[備考]:原作終了時からの参加
    現在プリニースーツを身に付けているため外見からではラムザだとわかりません。
    ジョブは見習い戦士、アビリティには現在、話術・格闘・潜伏をセットしています。
    ジョブチェンジやアビリティの付け替えは十分ほど集中しなければなりません
    自分の魔法に関することに空白のようなものを感じている。(主に白魔術)
    名簿を見ていません

【ラハール@ディスガイア】
[状態]: 健康
[装備]: フォイアルディア@サモンナイト3(鞘つき)
[道具]: 支給品一式
[思考]: 1:自分を虚仮にした主催者どもを叩き潰す
     2:そのためなら手段は選ばない
     3:何とかして首輪をはずしたい
     4:鬱憤がたまっているので思い切り暴れたい
     5:とりあえず今の状態を打開するまではラムザに同行
[備考]:原作終了時からの参加、ただしバールなどには勝ってはいません
    名簿を見ていません
    フォイアルディアはサモンナイト3番外編に出てきた魔剣、アティ・ベルフラウ・イスラしか鞘から抜くことはできません


218 :魔王と見習い ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 07:14:31 ID:+EujL2eW
修正
>>215
「ああ、この石がヴォルマルフたち悪魔ルカヴィの力の源泉だですから」→「ええ、この石がヴォルマルフたち悪魔ルカヴィの力の源泉ですから


219 : ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 07:17:55 ID:+EujL2eW
投下終了
待たせた割りにかなりグダグダになってしまいました。
すまん、俺にはこれが限度だった。
獅子戦争のアルガスとかがよくわからんかったためこんな形でぼやかしました。

220 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 07:33:14 ID:7PDpz/98
今沖田
ってこれから仕事だから読む時間がねぇ\(^o^)/
投下お疲れ様です、帰ったらゆっくりと読ませていただきます。

221 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 18:14:37 ID:mznIu2Rt

ラムザしたたかだな。OPの最後怯み気味だったから若干揺らぐかとも思ってた。


以下、指摘をいくつか。

一レス目十行目
>この三つだった

三レス目十七行目
>武器ではそうだが

ラハールの一人称

ラムザのテンプレ思考2

軽く目を通しただけでもミスがこれだけ見つかった。
あと、ところどころ句点があったり無かったりするので読んでいて歯がゆいのと、改行の位置がおかしい。
投下時間を宣言して焦りがあったのはわかるが、これはあきらかな推敲不足。
予約制でもなく宣言する必要はないので、自分のペースで取り組んで、投下前に見直しをする落ち着きを持って貰いたい。


話自体は面白かった。これからも頑張ってください。応援します。

222 : ◆sbbcCJfVS6 :2007/06/13(水) 19:38:08 ID:sMMfrI+e
指摘ありがとうございます
推敲したつもりでしたが甘すぎました
後日修正して再投下します

223 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 21:47:12 ID:7PDpz/98
ここでやっと魔剣が出てきたか……!
といってもサモン勢限定か。
クロスオーバー的に「適格者」なら選ばれる可能性がある、というのなら面白そうだけど。
……マルスが抜剣ry

224 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 22:34:58 ID:d/wTmWyy
あれ、結局アビリティの付け替えあり?

225 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 22:43:27 ID:VhSj5lq3
ぼちぼち決めていけばいいさ

226 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 22:57:09 ID:zZfyEsEb
投下GJ。少し誤字が目立ったけど面白かった。

>「わかった!いこうかラハール君」
>「”君”と呼ぶな!せめて”さん”だ」
そこはラハールなら「”様”と呼べ」と言いそうw

ところでラハールは、どの原作ルート終了後なのだろうか? 
気に入らない相手は殺す気みたいなのでトゥルーエンド以外からの参戦になると思うのだけど、
ノーマルエンド後は魔王じゃなくなってるし。ギャグっぽく終わる地球制圧エンド辺りかな?

227 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 23:43:37 ID:VhSj5lq3
2はグッドエンド後みたいだけどキレたら暴走するのは変わらない
特に気にせず今後の話の流れで決めていいと思う

228 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 23:55:45 ID:Z8pIWNBd
予約制ではないとはいえ、予約っぽい発言したままある程度時間が経った場合は一旦破棄ってことにした方がよくないか
今回の作者のことではなく

229 :助けて!名無しさん!:2007/06/13(水) 23:57:49 ID:VhSj5lq3
予約じゃないんだから破棄も何も
いま他の人が投下したって何の問題もない

230 :助けて!名無しさん!:2007/06/14(木) 00:32:57 ID:ScE4nNmb
>>229
だからといって、今このタイミングでは書き始め難いんだよ明らかに
無駄になる確率が高いのに、手を出そうって気になれない
停滞を助長するだけだ

231 :助けて!名無しさん!:2007/06/14(木) 00:42:16 ID:rVCBd54L
形式上破棄しても状況的には変わらんだろ……常識的に考えて

232 :助けて!名無しさん!:2007/06/15(金) 18:47:14 ID:HstB+It+
ttp://srpgr.blog99.fc2.com/blog-entry-21.html
参考になれば幸いです。

233 :助けて!名無しさん!:2007/06/19(火) 01:31:36 ID:D5CTmHj0
待機するとCT40得するってばっちゃが言ってた

234 :助けて!名無しさん!:2007/06/20(水) 10:05:31 ID:uJf1FdAQ
残念。すでにこのロワはスピードブレイクされてる。

235 :助けて!名無しさん!:2007/06/22(金) 01:16:26 ID:haJGK1iF
ほす

236 :助けて!名無しさん!:2007/06/22(金) 20:31:50 ID:eRk9Levy
保守がてらに、ウィーグラフと中ボスを書かせてもらっていいかな?

237 :助けて!名無しさん!:2007/06/22(金) 20:33:02 ID:eRk9Levy
ごめん、sage忘れてたorz

238 :助けて!名無しさん!:2007/06/23(土) 02:02:46 ID:6/LAFkPq
是非ともお願いします

239 :“持たざる者”として ◇eRk9Levy:2007/06/23(土) 19:02:41 ID:lFtOP2I3
夢を見ていた。
理想を掲げ仲間と共に世界を変えようとした者の夢を。
その男は平民というだけで貴族達に家畜のように扱われ、平気で命を奪われる
そんな世界に疑問を持っていた。
そんな状況を変えようと男は一縷の希望を託して、長く続いていた戦乱に
自ら兵を率いる事で貴族達に自分達を認めてもらおうとした。
だが、戦乱が終結し命を懸けて戦った自分達に待っていたものは裏切りだった。
だから男は一緒に死地を乗り越えてきた仲間と共に貴族達に反旗を翻した。
結論から言えば男の反乱は全くもって無意味だった、その先に待っていたものは
一緒に戦ってきた者の相次ぐ裏切り、そして愛する肉親の死だった。
理想を掲げ世界を変えようとしたその男は結局は一人だけ生き残ってしまった。
愛する者の名すら刻まれていない墓標の前で一人絶望を抱え、
男の理想はそこで死んだ。
そして絶望を抱え一人立ちずさむ男の前にそいつは現れた・・・

懐かしく、そして決して忘れる事はできない昔の夢を見ていたようだ。
「どうやらヴォルマルフの発動したあの時魔法により飛ばされた衝撃で一時的に
気を失っていたようだな。」
目を覚ましたその男、神殿騎士ウィーグラフは一人ごちる。
ウィーグラフは神殿騎士の中では一番の新参者である、だが自分の所属する
騎士団の団長を他人と見間違えるような事はしない、
だから余計にこの状況が飲み込めなかった。
(ヴォルマルフは私達に殺しあえと言っていた。それにあの少年、
ミルウーダの仇であるラムザは彼の事を何か知っている様だった。)
彼の記憶が確かならラムザはヴォルマルフと接触したことは無い筈である
「一体、何が起こっているというのだ?」
一人またつぶやき、そこで彼は気づき口を閉ざす。
すでにゲームは開始されているのだ、不用意に声を出す事は相手に
自分の居場所を知らせることになってしまう。
すぐに周囲を確認して辺りに人の気配が無い事を確認する。
(ここは・・・・どうやら森の中のようだな。)
とりあえず身を隠せそうな場所を探し、そこに腰を落ち着け
次に自分が今すべき事、自分の命を守るための装備を確認する。
「ふむ、幾分か細身だが切れ味は良さそうだな。」
周囲に人が居ない事を確認したための余裕か軽く呟きながら
自分に支給された剣、キルソードを試し振りする。
「正直、支給されたのが剣で助かった。やはり使い慣れている
武器の方が良いし、何よりこれなら私の技も使えるだろう。」
素振りを数回したあと更に自分の荷物を確認しようとした時、不意に
それは聞こえてきた。

240 :“持たざる者”として ◇eRk9Levy:2007/06/23(土) 19:05:28 ID:lFtOP2I3
「ハァーーーハッハッハッ!!!」

そう、明らかに場違いな高笑いである。
「何者だっ!」
(周囲に人はいないと油断していた、いつの間にか接近されていたか!)
警戒態勢をとり、周囲を探り一際高い木の上に人影を確認する。
(しまった、頭上を取られた!)
相手が弓矢といった飛び道具を持っていたらお終いである。
それは幾つもの戦場を越えてきたウィーグラフにとっては当然の事、
だからウィーグラフは油断していた自分に腹を立て、同時に死をも覚悟する。
だが、その人影は自分の想像とは違う行動を取った。

「とぉう!!!」
目の前に飛び降りてきたのである。

地の利を捨てるその行為に呆気にとられるウィーグラフの前で
その男は更にウィーグラフにとって理解できない行動をとる。
「シュタッ!フ、決まりましたね・・・良くぞ聞いてくれました!
わたくしはビュ−ティー男爵「・・・不動無明剣」」
「ウゲフゥ!」
無謀にも構えもせず大声でしゃべり始めたその男を彼の得意技で黙らせる。
「安心しろ、手加減はしてある。今はせいぜい身動きがとれない程度だ。
口は動かせるはずだ、私の質問に答えてもらおうか。
・・・お前はこの争いに乗っているのか?」
喉元に剣を突きつけ絶対的に優位な立場を確保し、ウィーグラフは
その男に今の自分にとって最大の質問をする。
「うぅむ・・・本当に動く事はできなさそうですね、いいでしょう
あなたの技に敬意を評し質問にお答えしようじゃありませんか。
私はこんな美しさの欠片も無いような無粋な争いに参加する気はありません!
ですから、あなたの事も襲いませんでした。」
「そうか、そういう事なら・・・」


「お前は私の敵ではないな。」

241 :“持たざる者”として ◇eRk9Levy:2007/06/23(土) 19:08:07 ID:lFtOP2I3
剣を収め、その場に腰を下ろしウィーグラフは語り始めた。
彼にというより自分に確認するように。

「私は昔、ある理想を抱えて戦っていた。その戦いで自分が死んだとしても、
その思いは引き継がれてきっと世界を変える筈だと信じて・・・
だが結果は違った、信じた仲間は私の元を離れ、愛する者は私の所為で
皆死んでいった。そして、私だけがおめおめと生き延びてしまった。
私は悟った、力を持たない者は何をやっても夢を叶えられない、
だからどんなに蔑まれようと私は力を手に入れようと!!
・・・だが、私は信じたものにまた裏切られたようだ。
奴はヴォルマルフは私達に殺し合いをさせようとしている、こんな首輪を
付けて無理やりにだ!これではまるであの貴族共とまるで変わりはない!
だから私は決めた!私はヴォルマルフを倒しこのくだらない争いを止める!
私達をいい様に利用しようとする奴の鼻を明かしてやる!」

語気を荒め、先ほどまで周りを警戒していたのを忘れたかのように彼は叫ぶ。
それは“持たざる者”として生まれ、貴族に、仲間に、そして
今は手に入れようとしたその“力”にすら裏切られ
利用されてきた彼だからこその憤りゆえ。
そんな彼を今までのふざけた印象とは打って変わった優しい眼差しで
見つめながら、それまで黙ってウィーグラフの独白を聞いていた男は
穏やかな口調で話し始めた。

242 :“持たざる者”として ◇eRk9Levy:2007/06/23(土) 19:10:00 ID:lFtOP2I3
「本当に良かった、もしあなたがこの争いに乗るようならわたくしは
わたくしの為ではなく守る者のために命を賭けて
あなたを止めようと思っていました。ですが、あなたに深い悲しみを感じ
もしやと思い、こうして話す事ができるようにしましたが。
わたくしの判断は間違っていなかったようですね。

如何です、わたくしと一緒にこの美しくない争いを止めようじゃありませんか!!」
「・・・私に共に戦えとお前は言うのか。私は三度裏切られてきた男、
そんな男が簡単に人を信じると思うのか?」
「思いますとも!あなたは奪われるものの苦しみを知っています、それだけでも
わたくしがあなたを信じるに足ります!それにあなたはいつでもわたくしを
殺す事ができたのにしなかった、それどころかわたくしに多分あなたにとって
一番心苦しい話をしてくれた。それは戦わないといった私を信じてくれたからです!
ですからわたくしもあなたを信じるのです!!」
「!!!」
現れてからずっとウィーグラフの想像を超えてきた男の今までとは違う
真摯な言葉にウィーグラフは絶句する。
そんな男を見て、彼は昔、自分を信じて共に戦った仲間のことを思い出す、
そしてただ愚直だっただけの自分を信じて命を落とした愛する妹の事を。
(・・・ミルウーダ、私は信じていいのだろうか目の前の男の事を?
・・・いや、最早迷うまい。私は“持たざる者”として、利用しようと
する者を倒すだけだ!その為には私一人では力が足りない、だから私もこの男を信じよう!)
決意を胸に秘め、覚悟を新たにしたウィーグラフは男に告げる。
「いいだろう、私もお前の事を信じるとしよう。私は神殿・・・いや、
骸騎士団団長ウィーグラフ・フォルズだ。」
「フフフ・・・信じてくれてありがとうございます。ではわたくしも
あらためて自己紹介させていただきましょう!
わたくしはビューティー男爵バ「中ボス」」
「・・・・・へっ?」
「ム、すまない何故かお前の事はこう呼ばなくてはいけないような気がしたのだ。
この首輪の所為なのだろうか?」
そう言いながらウィーグラフは首輪を指でなぞる。
「ち、違います!わたくしの名は決して中ボスなどではありません!
わたくしはビューティー男爵「中ボス」」
「ふむ、どうやらビューティー男爵までは許せるようだな。すまない、
これはお前にかけられた呪いの一種なのかも知れん。
お前には悪いが中ボスと呼ばせてもらう。」
「納得できませ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」

こうして、出会う事になった失っていた理想を取り戻した騎士と
謎の中ボスは同じ目標を掲げ共に行く事になる。
だが、彼らは知らない、二人は偶然出会ったのではない事を
彼らは必然的に出会う事になったのである。
理想を取り戻したウィーグラフにとっては皮肉なモノ“アリエス”によって・・・

243 :“持たざる者”として ◇eRk9Levy:2007/06/23(土) 19:11:19 ID:lFtOP2I3
【B-3・森の中/朝】

【ウィーグラフ@FFT】
[状態]:健康、ヴォルマルフに対する怒り
[装備]:キルソード@紋章の謎
[道具]:いただきハンド@魔界戦記ディスガイア、支給品一式
[思考]:1:ゲームの打破(ヴォルマルフを倒す)
    2:仲間を集める
    3:ラムザと協力?(できるのか?)
[備考]:原作でのchapter3 地下書庫 地下1階での戦闘少し前からの参戦。
    彼はヴォルマルフがルカヴィであると知りませんし、
    聖石を民衆の支持を集めるための道具程度に思っています。
    当然、魔人ベリアスに変身する事もできません。
    妹の仇であるラムザに対してはわだかまりがあります。


【中ボス】
[状態]:かすり傷、実はまだストップ(格好悪いのでいえません!)
[装備]:にぎりがくさい剣@タクティクスオウガ
[道具]:ゾディアックストーン・アリエス、支給品一式
[思考]:1:ゲームの打破
    2:???
[備考]:よく分からない力により彼は必ず「中ボス」と呼ばれます、
    ビューティー男爵までは許容範囲。

244 :◇eRk9Levy:2007/06/23(土) 19:20:24 ID:lFtOP2I3
トリップがおかしいんだけど初めてつけたから直し方が分からないorz

中ボスのズガン及びウィーグラフのマーダー羊を期待していた方、本当にごめんなさい。
でも、ウィーグラフはこっちの可能性もあったのでこっちにしました。
不安材料は残しましたので許してください。

245 :助けて!名無しさん!:2007/06/23(土) 20:50:47 ID:Omf8N2D7
トリップの付け方
____      ________               _______
|書き込む| 名前:|#(適当な文字列) | E-mail(省略可): |sage       |
 ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>244
GJ!誰かの支給品に聖石があればこれからの展開次第で、
羊化もありえるわけだ

246 :助けて!名無しさん!:2007/06/23(土) 21:00:58 ID:wSggEorp
>>244
乙、このウィーグラフならアリエスがあっても、人間でいられそうだな

むしろヴァルゴが誰かさんに渡るほうが危険そうだw

247 : ◆6xmg9r73RU :2007/06/23(土) 21:26:07 ID:lFtOP2I3
早速、試してみるw

中ボスももっと掘り下げて書こうと思ってたんだけど、
長くなりすぎるので一旦区切る事にしました。
全員きちんと登場したあとくらいに書こうと思ってます。

248 :助けて!名無しさん!:2007/06/23(土) 22:26:23 ID:0jP6hANt
投下乙
やっぱり中ボスは中ボスかw

249 : ◆6xmg9r73RU :2007/06/24(日) 00:57:22 ID:BIOJT10b
本当に細かいミスに気づいたので訂正。

【中ボス】→【中ボス@魔界戦記ディスガイア】

ゾディアックストーン・アリエス→ゾディアックストーン・アリエス@FFT

中ボスの装備に誰も突っ込んでくれないorz

250 :助けて!名無しさん!:2007/06/24(日) 05:11:12 ID:3IQQisPS
おいおいコンビ組んじまったよこの二人
ラムザ、ラハール組と遭遇したらどうなるのやら
しかも親子揃って初期支給品が聖石かよ
いろんな爆弾を抱えているが実力的にはかなりの強者である二人
今後の動向に期待


251 :助けて!名無しさん!:2007/06/24(日) 08:11:20 ID:OESSVj7s
乙!
ウィーグラフがこっちに回るとは予想外だった。聖石があるからまだ一概には言えないが…。
しかし、ディスガイア未プレイだが中ボスww

252 :助けて!名無しさん!:2007/06/24(日) 08:21:40 ID:OESSVj7s
連レスすまん。
登場済みかどうかまとめてみた。

〇→登場済:生存 ●→登場済:死亡 △→未登場

5/6【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 △アイク/△ミカヤ/△サナキ/△漆黒の騎士/●シノン/△ネサラ
6/6【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/△シーダ/○オグマ/△ハーディン/○ナバール
6/6【サモンナイト3】
 △アティ/○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ/△イスラ/△ビジュ
5/6【サモンナイト2】
 △マグナ/○レシィ/○パッフェル/△ネスティ/○ルヴァイド/●アメル
6/7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/○アルガス/●ムスタディオ/○ガフガリオン/○アルマ/○ウィーグラフ
6/6【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/○エトナ/△ゴードン/△カーチス/
6/7【ティアリングサーガ】
 △リュナン/△ホームズ/○レンツェンハイマー/△ティーエ/△リチャード/○カトリ/●オイゲン
7/7【タクティクスオウガ】
 ○デニム/○カチュア/△タルタロス/○ヴァイス/△ハミルトン/△オリビア/○ニバス

253 :助けて!名無しさん!:2007/06/24(日) 09:30:46 ID:CxJjWbV+
マーダーがばっかだったからなういう展開逆パターン待ってたぜ!

254 :助けて!名無しさん!:2007/06/24(日) 12:19:30 ID:p2Hbu3ih
〇→対主催その他 ●→死亡 △→マーダー □→馬鹿

1/1【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 ●シノン
/4【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/○オグマ/○ナバール
3/3【サモンナイト3】
 ○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ
4/4【サモンナイト2】
 ○レシィ/○パッフェル/○ルヴァイド/●アメル
7/7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/□アルガス/●ムスタディオ/△ガフガリオン/△アルマ/○ウィーグラフ
4/4【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/△エトナ
3/3【ティアリングサーガ】
 □レンツェンハイマー/○カトリ/●オイゲン
4/4【タクティクスオウガ】
 △デニム/△カチュア/△ヴァイス/△ニバス

TOのマーダー率に噴いた

255 : ◆6xmg9r73RU :2007/06/24(日) 16:38:56 ID:BIOJT10b
これは酷いなw
デニムがCルートでヴァイスがLルートなら別なのにねw
メンヘル姉とリッチはどうしようもないけど・・・

256 :助けて!名無しさん!:2007/06/25(月) 06:20:49 ID:SC54ABXJ
これは酷いwww

257 : ◆ilZClmYqFI :2007/06/25(月) 11:05:23 ID:FGyMyXa7
わたしは かきて◆ilZClmYqFI
TOやディスガイアはあまりかけませんが FEシリーズとTSならいけます
よろしければ シーダと リュナンをかかせてください

258 :助けて!名無しさん!:2007/06/25(月) 13:23:24 ID:inM+IvMK
頑張れリフ!期待してるぜ!

259 :助けて!名無しさん!:2007/06/25(月) 19:53:04 ID:qiZrIKqV
暁の女神のキャラの強さって
アイク>漆黒の騎士>ミカヤ>サナキ>ネサラ くらい?
プレイしてないんでイメージだけなんだが


260 :助けて!名無しさん!:2007/06/25(月) 21:08:47 ID:0i8kTh3E
>259
あんま>の記号は好きじゃないが
アイク>(シナリオ中1対1での勝敗結果の壁)>漆黒の騎士>ネサラ>(物理と魔法の壁)>ミカヤ>(実戦経験の壁)>サナキ

で間違いないと思う
ネサラはカラス(に変身出来る)の王なので少なくともサナキとサナキよりは強い
但し、シナリオ途中の参戦ならネサラはサナキに逆らえない。



261 : ◆6xmg9r73RU :2007/06/25(月) 21:55:50 ID:tF0oP7Vv
今、気づいたんだけど暁まだ死者しか出てないw
書き手の一人として質問。
サモンナイトと暁やった事ないので一言でどういう性格なのか
未登場の奴だけでいいんで教えてください。
まとめの書き手用資料見てもいまいち分からないので。
他は一応全部やったことあるんだけど。

262 :助けて!名無しさん!:2007/06/25(月) 22:20:29 ID:0i8kTh3E
>261
アイク:朴念仁、相手がその気なら女でも容赦なし
ミカヤ:依存症、戦闘は嫌い
サナキ:典型的な幼女皇帝、戦闘は嫌い
ネサラ:冷めた性格?、戦闘は好きではない
アティ:自己犠牲、説得して戦闘をやめさせようとする、戦闘は嫌い
イスラ:種死のシンっぽい?、本編でもステルスマーダーっぽい
ビジュ:チンピラ、好戦的
マグナ:ラムザっぽい?
ネスティ:ツンデレ、「君はバカか?」が口癖


かなぁ・・・

263 : ◆6xmg9r73RU :2007/06/25(月) 22:35:41 ID:tF0oP7Vv
>>262さん、サンクス。
参考にします^^

いや、誰か女性キャラと絡ませてゴードンを
書きたかったんだw
ディスガイアの男性陣は書いてて楽しんだよね、
程よくシリアスをぶち壊せるからw

予約じゃないのでゴードンかきたい人は遠慮しないでください。

264 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:32:53 ID:eHB/c38P
投下します。

265 :レッツゴー!召喚師 ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:34:11 ID:eHB/c38P
 辺りは草原が広がっていた。ぐるりと見回すと、遠くには森がかすかに見える。そして人の姿はない。
 一つ息をつくと、ネスティは柔らかい地に腰を下ろした。幾度か目をしばたくが、この光景はすこしも変わらない。
 風がほおを撫で、草が揺れる。そのリアルさは夢ではないということの証明だ。
 今度はため息をついて、彼は首を大きく振った。急展開で頭が回らないのだ。
「まずは……」
 ネスティは隣に置いてある布でできた袋を手に取った。中身をごそごそとやりながら、彼は先程のことを思い出していた。
 気付けばあそこにいた。周りにはほかにも大勢いた。その後、灯りがつけられステージの男が“ゲーム”とやらの説明を始めた。
 まず、どうやって自分たちが集められたのか――真っ先に浮かんだのは“召喚”だ。何者かが数十人もの人間を“召喚”した。
 ヴォルマルフとやらも同じく召喚された側のようだ。そしてこんな大それたことをした黒幕は――
「……ディエルゴ?」
 エルゴ。世界の意志たる存在。その名に加えて、これほど大規模な召喚を行ったということは、何か関係があるのだろうか。
 思考しつつ、袋から取り出したものを草原の上に並べる。その中にはヴォルマルフの説明にはないものが二つあった。
 これが無作為に支給されるというアイテムらしい。とりあえず水などの今は必要のないものを袋に戻すと、ネスティは名簿の紙を手に取った。
 名前順に並べられた文字列を念入りに目を通す。最後の行まで辿り着くと、彼は再びため息をついた。
 どうやら召喚された人物は適当な基準で決められたわけではないようだ。
「“ゲーム”の参加者に選出されるだけの実力をもった者たち、か」
 ネスティはゆっくりと目を閉じた。そしてふと気が付き、おもむろに手を首に添える。そこには金属の感触があった。
 行動に支障をきたさないためなのか、信じられないほど軽く薄い造りだ。鉄などではなく、もっと特殊な金属から成っているのだろうか。
 首輪についてあれこれ考えながらも、彼は一枚の書に手を伸ばした。文字は厳めしく紙質は色褪せており、古文書のような感じだ。
「これは……」
 直感的に、なぜかサモナイト石のイメージが浮かんだ。はやりながら文字を読み取っていくと、それがどんなものなのかが理解できた。
 呪文、というようなものなのだろうか。あの時を思い出す。ヴォルマルフは何かを唱え、そして周りは光に包まれ、ここに至る。
「あれは、“魔法”のようなものだったのか?」
 魔法とは召喚獣たちが使う超常の力のことだ。しかしあんなもの、見たことが――

266 :レッツゴー!召喚師 ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:34:59 ID:eHB/c38P
「……いや」
 その疑問は愚かすぎる。自身の常識にとらわれてはならない。これほどの大規模な召喚を行える力を持った存在なのだ。
 意図的にリィンバウムや各界以外の名も無き世界からの召喚もすることができる可能性は高い。
「つまり、これも異世界の……?」
 ネスティは手にした書を目を細くして見つめた。ただ何もしないよりは、試してみたほうがよい。
 そう思った彼はは立ち上がり、そして深呼吸をして精神を落ち着かせた。
 目を閉じ、体内の魔力を引き出そうとして――違和感を覚えた。
「…………?」
 いつもと違うことをやろうとしているからかもしれない。ネスティはそう判断し、かまわず集中を始めた。
 全身に魔力が満ちていく。彼はゆっくりと書の文面を唱える。
「漆黒の闇にうごめく悪霊を呼び寄せ……」
 形成される明確な力を感じた。未知の術にすこし高揚しながらも、ネスティは詠唱を続ける。
「汝の生命を奪い去らん……」
 引き出された魔力が身体を駆け巡る。そして彼は呪文の最後の言葉を口にした。
「ダークロア!」




「…………ふぅ」
 緊張が解けて、ネスティは息をついた。そのまま地面にへたれこんでしまう。
「な……?」
 その動作は自らの意思によるものではなかった。全身にいきなり疲れが押し寄せ、足で支えられなかったのだ。
 しかし、すこしして再び身体も不自由なく動かせるようになった。多少の疲労は残ってはいるが。術後の反動、なのだろうか。

267 :レッツゴー!召喚師 ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:36:43 ID:eHB/c38P
 結果として、術――召喚は成功した。
 ふつう、召喚はサモナイト石に魔力を注ぎ込み、異界への通路を形成し、そこから対象を呼び出す。
 だが、今回は違った。術のためには呪文を詠唱をしなければならなかった。そして唱え終えることにより体内の魔力を消費し、召喚に成功した。
 呼び出したのは、霊と思しきものだった。サプレスではめずらしくない存在であるため、さほど意外さはなかった。
 ネスティは召喚方法の違いについて考える。リィンバウム以外の見知らぬ世界でも召喚術というものはあるらしい。
 ただし、本質的なものは似通っていても方法はまるで違う。いま行ったのは呪文を唱えるという点がもっとも大きな違いだ。
 戦闘で使うとしても、こちらが一人では隙だらけとなってしまうことに注意しなくてはならない。
「そして……」
 術の反動――それが異様に大きかった。この原因は、だいたい予想がついている。
 制限、とでも言おうか。そもそも召喚術――つまり次元を超越する技を持った人間をそのままにするとは到底思えない。
 この“ゲーム”を企てた人物ならば、何かしらの処置をしてその力を使って脱出できないようにしておこうと考えるのが妥当だ。
 すなわち、魔力の低下。術中での違和感の正体はこれだった。
「さて」
 ここまで思考をして、彼は首を振った。このままずっと突っ立ったまま考え込んでいるだけというのは時間の無駄だ。
 やることはすでに決めている。多くの人間と協力しなければこの状況を打開することはできない。
 だから、人の集まりそうなところへ行く。思考は歩きながらでもできる。周りは草原なのだから、いきなり遭遇ということはなく安心だ。
 ネスティは足元に意識を戻した。もう一つの支給品がそこにはある。
「これは……首飾り?」
 それは、黒真珠の首飾りだった。
 ただのアクセサリーにしか見えない。しかしこの状況では隠された効果があることを疑うべきだろう。
 ネスティはそれを首にかけた。変化は――とくにない。何かの条件で効果が現れたりするのだろうか。
 しかし今はこのことについて深く考えているほど暇はない。ネスティは首飾りから地図に目を移した。

268 :レッツゴー!召喚師 ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:37:35 ID:eHB/c38P
「現在地はどこだ……?」
 方位磁石を持ち、回りを見渡す。辺りは草原。あとは南に森が見えるのみ。しかしこれだけでもだいたい場所は絞れる。
 B-6、もしくはF-7だろう。しかし居場所ははっきりさせておいたほうがいい。
「ここから北上するか……」
 どちらであっても島の外周に辿り着くことになるが、海岸線の形状で判断することができる。
 そして確認が済んだら、次は城へ向かうつもりである。そこなら人も集まるだろうからだ。
「よし」
 ネスティは頷くと、北へ向かって歩みだした。




 それから歩き続け、およそ十五分。ネスティは足を止めた。
 目を細める。草原の向こうには、たしかに人影があった。こちらへ向かっているようだ。
「さて……」
 思考は一瞬。相手が好戦的な人物であっても、この距離と地形ならば逃げ出すことは容易だ。
 ネスティは歩みを再開した。向こうもこちらに気づいているだろう。数分後、お互い相手の顔の輪郭が確認できるまで近づいた。
 その長い髪と背丈も考えると、相手は少女であるとわかる。右手には支給品らしき手斧があった。
 両手を上げてこちらは武器を所持していないことを示しながら歩み寄り、お互いの表情と服装まではっきりと見える距離まで近づいて、やっとネスティは理解した。
「あら、こんにちは」
 にっこりと、少女は笑った。
「……この時刻ならおはようと言うべきだと思うが、まあいい」
 ネスティは睨むように、眼前の血塗れの少女を見つめた。一目でわかる。誰かを殺した跡だ。
 ここで冷静を失ってはならない。息を整え、言葉を紡ぐ。

269 :レッツゴー!召喚師 ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:38:19 ID:eHB/c38P
「僕はネイスだ。きみの名は?」
 名乗ったのはもちろん偽名だ。明らかな殺人者にやすやすと名前を教えるバカはいない。少女は答える。
「アルマよ。ふふ、面白い人」
 アルマ。その容姿とともに名を記憶する。そしてそれが嘘である可能性も頭に入れておき、ネスティは次の質問に移る。
「訊かせてもらおう。君はなぜ殺しをしたんだ?」
「殺し? わたしはそんなことしてないわ」
「……その姿じゃ説得力がないと思うが」
「姿……?」
 少女は首を下げて自分の服を見た。そこでまるで今まで忘れていたかのように、「あら、そうだった」と苦笑を浮かべた。
 不可解だ。この少女は気でも違えているのか? しかしその血がなければ言動は至極まともに思える。いったいどうなっている?
 ネスティが怪訝な顔をしていると、少女は相変わらず笑顔を浮かべたまま口を開く。
「さっき女の子を一人殺したわ。けど、それがゲームでしょう? 生きるか死ぬか。あなたも殺してあげるわ」
 さらりと危険なことを言う。背筋に冷たいものを感じた瞬間、少女が動いた。
 こちらへ向かって駆けてくる、手斧を構えて。本気のようだ。
 逡巡をしている暇はなかった。殺さなくとも、気絶させて武器を奪い縛っておけばいい。
 ネスティは即断して袋から例の書をすばやく取り出し、呪文を唱えようとして――驚愕を浮かべる。
(魔力が――)
 体内の魔力を操作できない。なぜ、と思う暇もなかった。少女は迫っていた。
 手斧が頭上に掲げられる。振り下ろし――ならば左右に避ければいい。身体をかがめて――
「…………ぅあ」
 得体の知れないものが全身を打った。それに耐えて右に跳躍する。間一髪、斧がすぐそばを通り過ぎる。
 その一瞬――ネスティは視界に、少女の身につけたある物をとらえた。その指に、指輪が――

270 :レッツゴー!召喚師 ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:39:30 ID:eHB/c38P
「くっ…………!」
 走れ、走れ、走れ、走れッ!
 今はそれだけを考えるべきだ。足を必死に動かし、ひたすら少女から離れる。さすがに相手が相手なだけに、完全に逃れるのにそれほど時間はかからなかった。
 ネスティは呼吸を荒くしながら、木の幹に寄りかかっていた。額の汗を拭いながら、やっと彼は先程身体に襲い掛かってきたものの正体に気づいた。
 恐怖だ。一瞬だが、彼は少女に恐怖を抱いていた。距離を保って対峙していた時はなんともなかったのに、肉薄された途端に恐怖が襲ってきたのだ。
「いったい……なんだ……。どうなっている……クソッ……」
 状況がまったく掴めない苛立たしさに、ネスティは苦渋を浮かべるしかなかった。


【B-6/森付近/1日目・朝】
【ネスティ@サモンナイト2】
[状態]:疲労、やや恐慌状態
[装備]:封魔の首飾り@TO ダークロア@TO
[道具]:支給品一式
[思考]1:とりあえず落ち着くまで休む
   2:協力者を探すため、城へ向かう
   3:仲間たちとの接触も早めにしたい

【B-6/草原/1日目・朝】
【アルマ@FFT】
[状態]:健康、服や顔に返り血
[装備]:手斧@紋章の謎 死霊の指輪@TO
[道具]:支給品一式×2、ガストラフェテス@FFT、ガストラフェテスの矢(残り4本)、アメルの支給アイテム(不明)、アメルの首輪
[思考]1:ラムザ兄さんが生きていることを確認したい
   2:ラムザ兄さんを優勝させるため、ゲームに乗る
   3:血を洗い流したい

271 :レッツゴー!召喚師 ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:40:12 ID:eHB/c38P

ダークロア
 暗黒系攻撃魔法。闇の悪霊・ファントムを召喚し体当りでHPを奪う。

封魔の首飾り
 東方で産出される黒真珠で造られたペンダント。
 攻撃・回復・補助を問わず、装備した者に対する一切の魔法効果を無効にする。
 外部からの魔法はおろか、装備者自身も魔法を使えなくなってしまう。

死霊の指輪
 恐怖と狂気を喰らう魔神オズモの指輪。暗黒魔道器のひとつ。
 装備者周辺の相手に恐怖効果を与える。
 また、指輪を使用して暗黒系攻撃魔法「アビス」を行使可能。
アビス
 地獄の門を開くことで生者の魂を奪い取り、HPを大量に奪うが、術者自身も反動によりダメージを受ける。

272 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/28(木) 23:45:49 ID:eHB/c38P
タイトルはヤケクソ。
アルマの件ですが、かなり無理やりな後付け設定っぽくなってしまってます……。
一応、死霊の指輪で憑かれ気味な感じですが。
……悪霊退散、悪霊退散。

273 :助けて!名無しさん!:2007/06/29(金) 00:37:50 ID:x/w/in6T
ネスがHE☆TA☆REでワロタ


274 : ◆NCf6XDmcOk :2007/06/29(金) 00:46:30 ID:yryYBYnj
自分でキャラ付けしといてなんだが、
アルマkoeeeeeeeee

275 :助けて!名無しさん!:2007/06/29(金) 01:47:39 ID:x/w/in6T
そうそう、アルマの持ち物は手斧からハチェットに変更されてるんで修正よろ

276 :助けて!名無しさん!:2007/06/29(金) 03:31:37 ID:FY2RV/sM
しかし兄貴の方は名簿見とらんからアルマが来てる事すら知らんかったりする

277 : ◆6xmg9r73RU :2007/06/29(金) 07:48:21 ID:EG9k+li6
GJですw
ネスティがついてなくておもしろかったです。
アル魔は間違って血塗られた聖天使の方を連れてきたんですか?w

278 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/06/29(金) 16:40:04 ID:afWgLfHR
>>275
見逃してました。ご指摘ありがとうございます。

修正点
手斧@紋章の謎→ハチェット@ティアリングサーガ

279 :助けて!名無しさん!:2007/06/30(土) 21:30:04 ID:JQXV+Bdc
前スレ読めないから分からないんだけど、今回登場していない
サモンナイト1とかTO外伝とかの同一世界観の所から
武器とか防具だけ持ってくるのは無し?

280 :助けて!名無しさん!:2007/06/30(土) 21:43:28 ID:f8I1WpLG
一応ありで様子見してるところ
ただ作品の背景を把握する必要のあるキーアイテムはよろしくないし、
だからといってさほど重要でもないアイテムをわざわざ外からもってくるのも微妙
あまりおすすめはしない

281 :助けて!名無しさん!:2007/06/30(土) 23:52:23 ID:YyXnMQFy
ネタとしてリフとか。

282 :助けて!名無しさん!:2007/07/01(日) 13:52:46 ID:Amaj59nS
そこでボルトアクスですよ

283 :助けて!名無しさん!:2007/07/01(日) 19:39:34 ID:XBM30GUW
なんつーか序盤とは思えないすごい過疎だな
開催前から危惧されてた通り書けないシリーズが多すぎるんじゃないか?

284 :助けて!名無しさん!:2007/07/01(日) 20:23:03 ID:x70kahyG
一応全て書けるヤツがここに一人。
>>232の会話集を読めば、原作未プレイでもだいたい把握できるかと。

285 :助けて!名無しさん!:2007/07/01(日) 21:04:45 ID:mulHBsue
サモンナイトの夜会話ないやつがキツい

286 :助けて!名無しさん!:2007/07/02(月) 19:40:32 ID:Bgv5Hdvm
やっぱりSRPGは一本クリアのに時間かかるからかな
出典が多すぎたか?
狭めて一本当たりのキャラ多くすれば書きやすいだろうけど今更だなあ

287 :助けて!名無しさん!:2007/07/02(月) 23:10:12 ID:LhRIJOp7
FETSロワにしといたほうがよかったのかね・・・

288 :助けて!名無しさん!:2007/07/02(月) 23:24:24 ID:kBYjrq7t
このスレがストライクノヴァを喰らいそうです><

289 :助けて!名無しさん!:2007/07/03(火) 09:14:39 ID:mvrUaSWr
いや、何というか絶妙な動かしづらいバランスが無いか?
お祭り型と言うには参戦作品が少なくて、内輪型と言うには食い合わせが悪いというか。

290 :助けて!名無しさん!:2007/07/03(火) 11:18:07 ID:bqcvBKk4
個人的には、RPGとかに比べて「いい人」が多すぎてネタがマンネリ化してるんだよね
ジャンルの性格上登場キャラが多く描写が限られてたり
明らかな“悪人”が敵役だったりするから仕方ないんだけどさ
発想力不足と言われりゃそれまでだがどうも入りが難しいのよな
アルマみたいにはっちゃけれたら楽なんだが、皆が皆そうはいかないしw

291 :助けて!名無しさん!:2007/07/03(火) 14:48:32 ID:OsksSigG
>>290
つ タクティクスオウガ

292 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/03(火) 20:21:55 ID:XlZVf2GD
>>291さんが言ってる通り、すでにほぼマーダーで決定してる
シリーズもあるからマーダーは特に気にする事もないと思うw

私が気にしてるのはむしろ宣言したあとに一向に投下する気配の無い人が居る事。
それが気になって投下し難い書き手の人もいると思う。
元々予約制じゃないとはいえ、それじゃ代わりにとか言ったとたんに
投下されたらたまったもんじゃないと思うし。
せめて宣言した人は一週間に一度くらいは進行状況もしくは棄却なのか
位言う程度の責任を持ったほうがいいと思う。

293 :助けて!名無しさん!:2007/07/03(火) 22:20:45 ID:Pe3oxAu3
そもそも予約じゃないんだし一切無視でいいだろ
なんか宣言する習慣がついてしまってるだけのことで、責任もたないやつが大半である以上意味はない

294 : ◆ilZClmYqFI :2007/07/03(火) 23:53:43 ID:cd5G5/qS
ごめん。本当にごめん。
今日の朝方の内に投下しようとしたら端末があぼんしやがったorz

リュナンとシーダ投下。

295 : ◆ilZClmYqFI :2007/07/03(火) 23:56:04 ID:cd5G5/qS
 深い、森の中でシーダはじっと座り込んで隠れていた。
 もうシーダからの視点では辺りは木が死人の行列の様に並んでいるようにしか見えない。
 そう――もしかしたら自分もその仲間に入ってしまうかも知れないのだ。
 ああ、マルス様――

 長く、美しい青く染まった髪ももう今は戦闘後の様にぐちゃぐちゃに広がっていて、貴族的な顔も恐怖に歪んでいた。
 それはかつてタリス城が海賊に襲撃された時のものに似ていたのかも知れない。
 たくさんの人々が殺されていく、あまりにも残酷なものだ。
 それから解放されるなら、いっそ危なそうな参加者を片っ端から斬り殺したくすらなってくる。
 ――そんな嫌な考えを記憶の隅に押し込んだ。
 これがあの男の狙いなのだろう。こうやって恐怖で押し潰して錯乱させて、潰し合わせるのだ。
 それに気付いたら誰がこんな馬鹿げた事に乗る?
 とにかく。とにかく――マルス様達を探さなければ。
 この取手が付いた袋から取り出した名簿――自分の名前に、マルスの他にもチキ、ナバール、オグマ、ハーディンと言ったシーダが知っている名前が載っていた。
 という事はだ。
 つまり、シーダと同じようにこんな事に巻き込まれているのだろうか?
 なら直ぐにでも合流すべきだろう。特にマルスに。
 何故こんな場所に投げ込まれて、真っ先に考えられなかったのだろうか?
 もし気がつかないままだったら、誰かを疑い始めていたかも知れない。それこそ男の思惑通りに。

 しかも、袋に入っていたのは”武器”というのが楽器――竪琴だ。
 武器と言えるのかどうかはともかく、今のシーダには最適の道具。
 これを鳴らし続ければ、誰かが集まってくれるのではないのだろうか?
 誰も殺し合いなどには乗らない。絶対に。そうシーダは信じきった。

 手にした竪琴に指をかけ、ゆっくり弾き始める。
 その瞬間的に途切れる音色はシーダの鼓膜に届いた。
 そう、これがみんなの耳に届いて、みんなが集まってくれれば。
 誰も傷つけずに済むかも知れないのだ。

 数分経った。
 まだ誰もシーダの元に来ていない。指をせわしなく動かし、自分の存在をアピールする。
 更に数分が経った。
 微妙にシーダの頭がぼんやりしてきた気がする。
 少し疲れてきたのだろうか、慣れない演奏をしているから?
 でも――諦める訳にはいかなかった。
 それからまた数分経っても、誰もシーダの元には来なかった。
 にも関わらず、まだまだシーダは竪琴を弾こうとした。
 ――?
 後はいきなりシーダの全ての脳神経がボウルの中のケーキのクリームの様に掻き混ぜられたみたいになって、それでおしまいになった。
 それは今までシーダが行ってきた行動より短く、ほんの数秒の出来事だった。

296 :炸裂王女様 ◆ilZClmYqFI :2007/07/03(火) 23:57:30 ID:cd5G5/qS

 もうこの空間に投げ出されてから何処まで歩いただろうか?
 冷や汗が頬を伝う度にそう考え、竪琴の音が響いていた南東に見える森に向かっていた(もはや関係ないが彼は最初はエリアE−1に”配置”されていた)。
 もちろん、その竪琴を弾いている人物とコンタクトを取ることや、まだ開けていないザックの中を確かめる為と、目的があって移動していた訳だが――
 そうして歩いたまま、リュナンは焦燥していた。
 確かに自分達は船で旅を楽しんでいた筈だったのだとか、突然訳の分からない内に「殺し合いをしろ」などと言われたのだとか、これまた突然こんな森に飛ばされてしまったのだとか、
 理解が半分出来ていない部分がこの状況自体にあったのだけれど、それよりも問題は別のところにあった。

 あの不愉快な男――レンツェンハイマーがあの場に居たのだ。確かに自分がしっかりと短剣でトドメを刺したあいつが。
 そう――ラゼリアの地で無様に沈んだ愚かな男。もちろんそれはレンツェンに似合う最期だったのだけれど。
 もし、リュナンの知っているレンツェンならば間違い無く今度も狡猾に人をあやめていくだろう。
 ラゼリアの民を苦しめた様に、己の快楽の為に、躊躇いもなく。
 ――誰がそんな男を許せる?
 そう、少なくともあいつは生かしておくべきではない。今度こそ、犠牲者が出る前に始末しておくべきなのだ。
 もちろん、こんな恐ろしい事を考えた男(誰かがヴォルマルフ、と言っていた、それ)も放っておくべきでは無いだろう。
 しかし――リュナンの首元、すっかり馴染んでしまって寧ろ不気味なそれがリュナンを躊躇させていた。
 逆らえばそれが爆発する。当然それはリュナンに、いや、あの男を倒そうと考える者達にとって脅威だったのだ。
 おかげで、考えた瞬間にリュナンの頭が一気に興奮から醒めて、強烈な恐怖感が覆う気がした。
 それで一旦、考えるのをやめた。
 ――完全にぞっとして。
 だが、それでも殺し合いに乗るつもりなど微塵もなかった。
 当座、森に隠れなければならないのはこの竪琴を弾いている人物との接触、それと荷物――支給品を確認する為であって臆病風に吹かれた為ではない。
 それこそ奇襲に備えて余裕を持って行動に移すべきだった。
 特にこのような状況では。

297 :炸裂王女様 ◆ilZClmYqFI :2007/07/03(火) 23:59:50 ID:cd5G5/qS
 それからリュナンはザックを開けた。
 ザックから出てきたのはホームズが使っているようなボウガンから弓の部分を取ったような形の鉄の塊だった。
 説明書なのであろう紙も入っていたので広げた。
 それはロマンダ銃、と言うもので、引き金を絞る事で鉛玉を撃ち出す旨が書いてあった。多少理解しがたい部分もあったが――
 まともな武器、と言うことは分かったので、リュナンは直ぐに握る事が出来るようにベルトに差し込んだ。
 使い慣れないが、とにかく持たない訳にもいかなかった。
 少なくとも威嚇には使えるかも知れない。そもそも、そんな状況が来るかどうかも分からないのだが。

 行動を済ませてから、また歩き始めた。ホームズ、或いはオイゲン達が居ないのか一旦回りを見渡して、確かめた。
 瞬間、リュナンは木々の向こう、少女がへたりと座っていたのを見つけた。
 どこか、ウエルトの王女のサーシャに似たような顔付きの青い髪の少女がぼんやりと、目を座らせてすらいる。
 明らかに無防備で、けれども何か、別種の異様な雰囲気さえ捉える事も出来るだろう。
 当然見捨てる事は出来なかったので、リュナンはほんの少し逡巡した後近づいて声をかけようとした。
「おい……」
 大丈夫なのか? と、続きを言おうとしたその時、まさにその時、リュナンが肩にかけていたザック越しに何かが潰れる感触を捉えた。
 ついでに、ゴムみたいな臭いがザックの隙間から漏れる。
 一瞬、何が起こったのか理解出来なかったが、すぐにリュナンは気が付いた。
 少女がリュナンの脇腹目掛けて竪琴を振ったのだ、それも容赦なく!
「ああああああああ!!!」
 狂ったように(その通りだった。彼女、シーダが使った竪琴は『ラミアの竪琴』であり、精神に作用する効果を持っていたのだ。
 彼女は慌てていたが為に説明書も読まなかったのだが、いくら使用者でも延々と聞いていれば当然おかしくなってしまうだろう。
 もはや彼女自身もリュナンの知るよしも無かったが、彼女にはもはや正常な思考は無かった)叫びながら竪琴を振り回して来た。
 今度はリュナンの鼻先を掠め、ひゅん、と風を切った。
 数歩下がり、痛む脇腹を尻目に咄嗟にリュナンは「やめるんだ!」と叫んだ。
 それでも少女は、相変わらず発狂状態のままリュナンに竪琴を振りかざす。
 リュナンは威嚇する為に急いでベルトから銃を引き出し、両手で構えながらそれのグリップをしっかり保持した。――つもりだった。
 少女に向けられた銃口の少し内側、引き金にかかった指先が、ずるっと汗で滑った感覚がリュナンの脳に伝わった。

298 :炸裂王女様 ◆ilZClmYqFI :2007/07/04(水) 00:02:34 ID:ePO4ZTCh
 途端にリュナンの肩に初めて体験する強烈な衝撃が響き、銃口が火を噴いた。
 そうすると、少女の身体が手放された竪琴を残して吹き飛び、着ていた革鎧の左胸の辺りに奇妙に赤い点が刻まれ、どっと仰向けに倒れた。
 その点から、噴水の様に血が溢れ始め、革鎧の溝に溜まったそれがゆるゆると側面へと流れていく。
 一方の顔はと言うと、口が叫んだままの状態で極限まで開いており、ほとんど瞳孔が拡散し始めていたがリュナンはそれに気付く事は無かった。
 ほとんど放心状態だったので。
 そりゃそうだろう。目の前で、しかも自らの手で助けようとした、死なせるつもりなんて無かった相手を殺したんだから。

 ロマンダ銃のグリップを握り締めたまま、リュナンは震えていた。
 頭の中、それが勝手に再生されていた。以前、リーヴェ王宮を取り戻す際の総力戦の時のそれだ。
 気付かない内に少女を斬り殺していたのだ。そこで。
 その少女はカナン王国の王子、バルカの娘のエストファーネだった事は後で分かった。
 いずれにせよ、話も聞かずリュナンは殺していたのだ。それどころか自分から斬りに行った気すらする。
 兵士ではないとも気付かず、何故わざわざ戦場に理由も聞こうとすらしなかった。
 その理由は復讐だったのか何だったのか、もはや永遠に分からない――

 そんな光景がフラッシュバックしたリュナンは、しばらく絶命したシーダを見下ろしたまま、動くことが出来なかった。
 目を見開き、震えたまま。

299 :炸裂王女様 ◆ilZClmYqFI :2007/07/04(水) 00:04:45 ID:cd5G5/qS
【F−2/一日目・朝】
【リュナン@ユトナ英雄戦記ティアリングサーガ】
[状態]:脇腹に打撲、肩に軽い痛み、放心
[装備]:ロマンダ銃/弾切れ@FFT
[道具]:潰れた合成肉ハンバーグ@TO
[思考]:1:ホームズ達他、仲間を探す
2:レンツェンは見つけ次第抹殺
3:出来ればヴォルマルフを倒したい

【シーダ@ファイアーエムブレム紋章の謎】
[状態]:死亡確認
[道具]:支給品一式、ラミアの竪琴@FFT、不明道具



ラミアの竪琴
精神に作用する音色を発する竪琴。

ロマンダ銃
北方の地、ロマンダで生産された銃。

合成肉ハンバーグ
蛇と鶏の合成生物(コカトリス)のハンバーグ。
ゴムみたいな味がする。

300 : ◆ilZClmYqFI :2007/07/04(水) 00:06:12 ID:ePO4ZTCh
投下終了。


本当にスレを滞らせる事をしてすみませんでした。
ツッコミ所があったらどうぞ

301 :助けて!名無しさん!:2007/07/04(水) 00:08:08 ID:3jvW4qXh
なんという自爆、こいつは正に混乱付加アイテムの脅威……
キャラ知らないけどシーダさん(´・ω・)カワイソス
そしてリュナン、抹殺モードはプレイヤーの意向だからお前が気に病むことじゃないんだぜw

投下乙です、楽しく読ませていただきました!

302 :助けて!名無しさん!:2007/07/04(水) 00:18:12 ID:ZMEyuboE
>兵士ではないとも気付かず、何故わざわざ戦場に理由も聞こうとすらしなかった。
ミスかな? とりあえず気づいたのはここぐらいです。

投下おつです。バトロワ王道展開キタ!w
シーダ南無……。
そしてレンツェン。やつは一応マーダーではないから、リュナンが殺そうとして逆に誤解されて……という展開wktk。

303 :助けて!名無しさん!:2007/07/04(水) 02:19:41 ID:6Q3HTHJT

竪琴というからキタなと思ったらやっぱりやられたか
そしてリュナン受難

しかし今回は密集するなぁ しかもオイゲンと同じエリアかよ
序盤から再開フラグで飛ばしてくるのかwktk

304 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/04(水) 06:18:55 ID:ZwViI5st
オイゲン死んでるからガフガリオンの人形マーダーフラグ?
まぁ、書き手さん次第ですねw
なんにしてもGJw

>>292は ◆ilZClmYqFI さんに言ってるのではなく、もっと前、
それこそ一ヶ月くらい前に宣言した人のことを言ってるので、
こちらこそ誤解させるような物言いで申し訳ないです。


305 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 00:04:12 ID:m33Jj9kV
サガロワにあっという間に抜かれそうだな
考え直したほうがいいんじゃないだろうか

306 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 00:42:37 ID:zicdlxyf
考え直すといっても、単純に人気とモチベの問題。
サガはゲサロのころから単独でやりたいという声がよく挙がっていたロワだからスピードがあるのは当然。
この板の住人に宣伝でもしない限り進行スピードは上がらない。

307 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 01:14:53 ID:k78G311o
単一シリーズものと較べるのは野暮ってもんだぜ

308 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 07:32:12 ID:GzUXxuon
今日と明日は仕事休みで暇なんで一本書いてみようと思います。
キャラはホームズと・・・誰にしよう?

ある程度、出来てきたら誰にしたか報告します、ホームズは決定で。





309 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 07:33:53 ID:7kMcnfMB
暁キャラが全然出てない件

310 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 08:18:05 ID:GzUXxuon
暁・・・やったことないけど保管庫の資料とかで出来るだけやってみます。
ちょっと、性格が破綻してるかも知れないので破棄の可能性も考慮します。

ホームズとサナキで(わたしは決してロリではない!

311 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 09:06:45 ID:GzUXxuon
連投ごめん、今書いてる分の資料として現在地まとめ。並び順は適当w

アルガス F−3
レシィ  F−2
マルス&カチュア D−6
ヴァイス E−4
フロン&アグリアス F−4
レンツェン&チキ E−2
エトナ  F−3
デニム  C−6
ソノラ  G−6
ニバス  G−5
オグマ&アズリア F−5
カトリ&ルヴァイド D−3
ラムザ&ラハール G−3
ウィーグラフ&中ボス B−3
ネスティVSアルマ B−6
リュナン F−2

死者位置
ムスタディオ G−5
シノン C−6
アメル A−7
オイゲン F−2
シーダ F−2

Fの区画はのろわれてんじゃない?w
これはかなり密集してるみたいなので序盤から凄い事になりそうですねw

312 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 13:14:52 ID:2L2PLrII
載ってないキャラ追加&エリア順整頓

○対主催 ▲マーダー □バカ

○ウィーグラフ&○中ボス   B-3
○ネスティ     .        B-6
▲アルマ    ...         B-6
▲デニム      .        C-6
○ベルフラウ&○ナバール   C-6
○カトリ&○ルヴァイド .     D-3
○マルス&▲カチュア      D-6
□レンツェン&○チキ      E-2
▲.ヴァイス             E-4
○レシィ               F-2
▲ガフガリオン     .     F-2
○リュナン             F-2
▲エトナ        .       F-3
□アルガス             F-3
○フロン&○アグリアス  .   F-4
○パッフェル            F-5
○オグマ&○アズリア      F-5
○ラムザ&○ラハール     G-3
▲ニバス.              G-5
○ソノラ               G-6

死者位置
アメル A-7
シノン C-6
オイゲン F-2
シーダ F-2
ムスタディオ G-5

----
F-3周辺が凄いことになってる。

313 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 16:15:07 ID:GzUXxuon
投下します。

314 :義賊と幼女とペンギン? ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 16:17:05 ID:GzUXxuon
潮風が気持ち良く頬を撫でる、天気も良好、ただ残念な事は周りに
生物が一切見受けられない事だけで、それ以外は文句の無い絶好の景色である。
そんな事を考えながら海を眺める金髪の青年ホームズは大きく伸びをする。

「あ〜、ひと泳ぎでもするか、船で海に出るのもいいなぁ〜。」

全く緊張感のかけらも無い事を呟くホームズ、彼は決してこの状況を理解していない訳ではない。
ではどうして彼がこのような事を呟いているのか、少し時間を遡る事にする。

ホームズは初め、突然意味も分からず奇妙な空間に連れて来られたうえに
自分達に殺し合いを強制し、しかもそれをゲームだと言ったヴォルマルフに対して嫌悪を覚えていた。
それは最も自由を愛し束縛される事を嫌う彼の性格もあるが、参加者の中に共に戦ってきた
リュナンやオイゲンという仲間達、それに自分が愛する女性カトリの姿を
見つけていたホームズは尚更「殺し合え」というヴォルマルフに激しい怒りを覚えていた。

「俺達に殺し合いをしろだって?ふざけるな!!」

彼は転送された直後からそう息巻いてこのゲームを潰そうと動いていた、
彼にとっての今の最大の障害は首にかけられている処刑装置、首輪の存在である。
正直ホームズもあの時の巨大な怪物を一撃の下に葬ったこの存在は恐怖を抱くものではある、
だが彼だって伊達に死線を越えてきたわけではない、彼よりも巨大な力を持った
存在とは幾度も戦ってきた。その経験と強靭な精神力で主催者と首輪に対する恐怖を押さえ込み
どうやったらこのゲームを潰す事ができるのかを考える事ができていた。

そこまでは良かったのである。

とりあえず、ゲームに乗ってしまった者もいるかもしれないので身を守るための手段を
確認するために自分に支給された物を確認している時に彼は一枚の紙切れが
入れられている事に気づき、それに目を通していた。

「ハァ?『お前への武器は後から追いかけさせる。』だと?武器が後から支給って
なに考えてるんだよ。それに追いかけさせるってまるで生き物みたいじゃ・・・」

「あぁ!!見つけたっス、あんたがホームズさんっスね!」

遠くから場違いな自分を呼ぶ声が聞こえたかと思えば、自分に向かって
一直線に走ってくる奇妙な生物の姿が一つ。

「・・・まさかあれが俺の『武器』なのか?」

自分の元に到着した青い鳥のような生き物(なんか作り物みたいだな)は
よほど急いで走ってきたのか息を切らしながら自己紹介を始めた。

「ゼェゼェ・・・姐さんも相当キツイっスけど、あいつも同じくらい人遣いが
荒いっス。何もあんな遠くから走らせなくてもいいじゃないっスか・・・
あ、ドモ自分ホームズさんに支給されることになったプリニーっス。
あ、あとこれ一応俺に関するメモらしいんで目を通しといてくださいっす。」

突然現れて流暢に言葉をしゃべる青い鳥(チャック付いてる?)に呆気に取られ
無言のままメモを受け取り、その内容に一応、目を通してみる。

315 :義賊と幼女とペンギン? ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 16:18:55 ID:GzUXxuon
<プリニーについて。
お前に支給された武器は魔界の生き物プリニーだ。お前の命令には従うように
指示は出してある。ただしプリニーの武器はこちらで没収済みだ。
プリニーは参加者に対して自主的に攻撃する事はできない、また主人から離れて
別のエリアに行く事もできない。
あぁ、それと最大の注意事項だ、プリニーは投げると爆発する。
取り扱いには注意したまえ。>

「・・・爆発すんの?」
「するっす。」
「何で?」
「さぁ?」

「武器は本当に無いのか?」
「あ〜、本当は背中のリュックにたくさん入ってたんすけどね、取られました。
俺、Lv低いんでビームも出せませんし」
「れべる?びーむ?」

こういったやり取りを繰り返すうちに冒頭に至るのである。
要するに彼は今、軽い混乱状態と現実逃避、それに脱力が合いまった
心理状態に至ってしまったのである。

「あの〜、さっきから海とか船の話ばっかっすけど、移動しないんすか?」

「・・・あぁ、そうだな。そろそろ気を取り直さないとダメだな、リュナンや
それにカトリがこの島のどっかにいるんだからな、早く合流しないといけないな。
後はあの金髪のあいつか赤髪の姉ちゃんがなんか知ってるぽかったから
あの二人も探してみるか。・・・それよりさっきからそこで覗いてる奴!
いるのは分かってる出てきたら如何だ!」

「えぇ!!どこっすか、どこ!!」
「・・・頼むからお前は黙っててくれ。」

「すまぬ、様子を伺っていた事は謝るのじゃ。そなたたちが信用できるものなのか
確認したかったのじゃ。」

岩陰から本当にヒョコッと身を乗り出したかと思うとその少女サナキは
厳かにそう告げる。

「何かと思えば子供の癖にずいぶん堅苦しい言葉で話すお嬢ちゃんが出てきたもんだな、
その口振りからするとゲームには乗り気じゃないって事で良いのか?」

「なっ!お嬢ちゃんとはべグニオン帝国皇帝であるわたしを侮辱するのか!
ゲームにはのらぬがそなたの言葉は聞き捨てならぬ!」

「べグニオン?そんな帝国、俺は聞いたことも無いぞ?とりあえず謝るが
お嬢ちゃんこそ何言ってるんだ?皇帝ごっこか?」

このホームズの発言に更に感情を煽られたサナキはホームズに詰め寄り、
遂には互いに罵りあうにまで発展してしまっていた。
そんな状況を尻目に適当に踊ったり草を毟ったりして遊んでいたプリニーが
一向に変化しない状況に飽きたのか洩らした一言が場の雰囲気を一変させることになる。

「そりゃ知らなくても当然っすよ、住んでる世界が違うんっすから。
世界って言っても身分とかじゃなく、まんま異世界から連れて来られたんっすから」

「「なっ!」」

「「なんだ(じゃ)ってーーーー!!!」」

316 :義賊と幼女とペンギン? ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 16:20:32 ID:GzUXxuon
とりあえず喧嘩を一旦やめて互いに自己紹介と信頼できる人物の確認をし、
今、自分達が置かれている状況をプリニーに説明してもらう。

「信じられないな、ワープの術とかならまだしもここって俺達がいた世界じゃない
っていうのか?」

「うむ、俄かには信じがたい話じゃ。だがこれでホームズ殿がべグニオン帝国を
知らなかったわけも説明できる。」

「あぁ、サナキ・・悪い呼び捨てでも構わないか?大丈夫?すまない。
サナキには悪い事をしたと思ってる、誰だって自分の大切なものは馬鹿にされたくは無いわな。
で、結局どうやったら元の世界に帰れるんだ?」

「自分達の世界じゃゲートって云うのを通して他の世界に行ってたんっすけどね、
どうも、この世界じゃそれが見当たらないんで、なんか他の方法だと思うんっすよ。
ただ俺も召喚されて簡単な説明受けただけなんで詳しくはわからないっす。」

「召喚されたって、お前あのおっさんの味方じゃないのかよ?それなのにそんなに
べらべら重要な事喋っても良いのか?」

「味方でも仲間でもないっす、あの人にはおk・・ゲフンゲフン!ただ呼び出されただけ
なんで、それにルールに反しなければ何してもいいって言われたっすから。」

サナキはその言葉を聞いて深く考え込んでいた後、そっと首に手を寄せる。

「・・・どうやら今の事はあの男にとってそれほど重要でもないという事じゃな。
確かにこれを知っていたところで、この首輪がある限りは脱出する事は困難そうじゃ。」

「チッ!ゲートとやらなのかは知らないが脱出手段を手に入れるためには結局この
首輪をどうにかするしかないみたいだな。おい、お前はこれについてなんか
知らないのか、見たとこ首輪は付いてないようだが。」

「俺はそれについてはしらないっす、おれはこのゲーム中でルール破ったら
俺の世界に飛ばされるらしいっすから。・・・死ぬときは死ぬっても言われましたけど。」

若干期待していただけに想像していた答えが返ってこなかった事に対する落胆はあったが、
決して絶望はしていない顔つきでサナキを真似する様にホームズも首輪に手をかける。

「まぁ、予想はしてたけどな。俺は呪術とかは苦手なんだ、結局は誰かこれを
取れそうな奴を見つけるしかないって訳だ。どうするサナキは俺と一緒に来るか?」

「うむ、一人でいるよりホームズ殿と一緒にいるほうが良いじゃろうな。
これからよろしく頼むのじゃ。」

「もうちょっと、女の子っぽく話せないもんかね?まぁ、いいや、こちらこそヨロシク頼む。
・・・・ところで俺の武器はどうやらこいつらしいんだが、サナキは弓か剣持ってないか?

「ぶ、武器じゃったのか!そなた?」

「一緒に来るか?ってロリコンっすかホームズの兄貴は、俺は武器扱いっす!!」

「ろりこん?」

「多分知らなくてもいいと思う。」


317 :義賊と幼女とペンギン? ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 16:21:28 ID:GzUXxuon
【H-2/崖の上/一日目・朝】
【ホームズ@TS】
[状態]:健康
[装備]:プリニー@魔界戦記ディスガイア
[道具]:支給品一式、不明(未確認)
[思考]:1:首輪を何とかする。
    2:リュナン、カトリと合流したい。
    3:弓か剣が欲しい。

【サナキ@FE暁の女神】
[状態]:健康
[装備]:リブローの杖@FE
[道具]:支給品一式、手編みのマフラー@サモンナイト3
[思考]:1:帝国が心配。
    2:首輪を外して皆で脱出。
    3:アイク殿や姉様が心配。

暁の女神エンディング後から参加。

・手編みのマフラー
アティからウィルに送られたもの。
物理と魔法耐性が上がるが魅了を防ぐ効果もある。

・リブローの杖
離れた場所にいる人を治療する事が出来る杖、回復量は低い。

【プリニー@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:リュックサックのみ(水と食料も支給されていません)
[思考]:1:とりあえずホームズに従う。
    2:喋りすぎたっすかね?
    3:あのおっさんから給料貰ってはいるけど黙っとこう。

・プリニーについては本文準拠でお願いします。
・二人は自分達が別の世界から集められた存在だと理解しました。



318 :義賊と幼女とペンギン? ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 16:31:18 ID:GzUXxuon
とりあえず草案投下しました。
ボケボケかと思いきや何気に他より一歩進んだ知識を獲得してたりする
二人+αを書いてみました。

ツッコミどころがたくさんあると思うんですぐに直しますから
遠慮なく言ってください。
ところでホームズって、私掠船団シーライオンは自主的にやってるんだよね?
国公認の組織だと思うけど、水軍じゃなかったはずだから義賊にしちゃったけど
間違ってるかな?

319 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 16:37:07 ID:KFazjmef
投下乙。
とりあえず突っ込む所があるなら、アイクは呼び捨てでミカヤのことは姉上だな。


320 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 16:39:47 ID:JG+frH/Z
武器プリニーかよ!?紅茶吹いたwwwww
うーん、これは……どうなんだろう、実質参加者一人増やしてるのと変わらないからなあ……
ただ、お話はすごく好きだったってのは明言しておきます

321 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 17:39:31 ID:GzUXxuon
>>319
ありがとうございます、修正しますね。

>3:アイク殿や姉様が心配
→3:アイクや姉上が心配。

>>320
う〜ん、プリニーの支給は私も反則かなぁと思ったんですけど
カトリにゾンビの杖支給されてたし、ルールにも生物はルールに反しなければいいと
書いてあったのでいけるかな?と思いました。
この後生物(召喚獣とか)があふれるような状況に陥った場合はこれを棄却して
プリニーが登場しない形で何とかまとめてみようと思います。

322 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 17:58:21 ID:GzUXxuon
連投の上、後付けだけどプリニーは生きてる爆弾ってことでだめかな?
あぁ、苦しい言い訳だな。


323 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 19:41:15 ID:k78G311o
とりあえず乙
武器として扱うのはアリだと思うけど、自由に移動させたり実のある話をさせるのはいかがかと
意志持ち支給品も情報アイテムもよくあるものだけどこれは少し人間性が強すぎる
案の時点で見せてくれてよかったというのが率直な感想

324 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 19:42:47 ID:VD2D/UA3
他のロワでも喋る道具とかはたくさんあるし、とりあえず自分はいいんじゃないかと思う
あんまり数が出てくるようならあれだが

325 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 20:02:28 ID:tGFtd6OR
ホームズまたお笑い担当かよw

326 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 20:16:20 ID:AjCVTFF+
だから今回はシリアス一直線にしてやろうと企てていたら乙った
この過疎で被るとかもうねw

327 :助けて!名無しさん!:2007/07/05(木) 20:39:59 ID:2L2PLrII
投下乙。みんなのアイドルプリニーが!
まあこれはアリでいいと思うな。まともな意思持ちはこれが初だし。




って、そういえばラムザ……w

328 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/05(木) 20:43:29 ID:GzUXxuon
>>325-326
ゲサロワだと思うけど読んだ事無かったから本当に知らなかった、
被ったのは意図的ではないということだけはご理解お願いします。

>>327
それは・・・実は狙ってたりするw
取り違えとか起きるかもと思ってw

329 :助けて!名無しさん!:2007/07/06(金) 00:52:27 ID:UkRV+97B
そいで、結局このまんま通しでFAなのか?
なぜか支給品と現地で合流だったり情報提供してくれたりってのは今後のためにやめておくべきだと思うぞ
話の展開自体はキープでそこだけ修正してもらえないか

330 :助けて!名無しさん!:2007/07/06(金) 01:31:27 ID:IcdNWY8W
>現地で合流だったり情報提供してくれたり
・プリニーは参加者に対して自主的に攻撃する事はできない、また主人から離れて別のエリアに行く事もできない。
これはこれで解決じゃないのか? 基本的にホームズの近くにいないとダメなんだし。

331 :助けて!名無しさん!:2007/07/06(金) 01:56:28 ID:UkRV+97B
>・プリニーは参加者に対して自主的に攻撃する事はできない
これは作者もそう考えてると思うから問題ない

>また主人から離れて別のエリアに行く事もできない
これもこの後は守られると思うんだが、登場シーンがイレギュラーなので気になった
正直、情報提供の件がなければスルーしていい程度のことかな

いちばん気になったのはあくまで情報。なぜ支給品にわざわざ情報を与えるのかとか理不尽
与えられたのでなくディスガイア世界の住人として異世界の存在に気付いたともとれるがそれを自発的に話すのも不自然
……とまあ理由だとか細かいこと書いたが、要旨をサックリ言えば『支給品が裏方事情を教えるのは変』ってこと

332 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/06(金) 06:49:49 ID:2K5Imi5X
了解しました、確かに情報提供はプリニーって適当だから
喋っちゃうだろうなとか考えてやってしまいましたがやりすぎだったと思います。
今日中に問題点を修正できると思うので修正して投下したいと思います。

333 :義賊と幼女とペンギン?改訂版 ◆gtMtp9Ldus :2007/07/06(金) 08:22:01 ID:2K5Imi5X
潮風が気持ち良く頬を撫でる、天気も良好、ただ残念な事は周りに
生物が一切見受けられない事だけで、それ以外は文句の無い絶好の景色である。
そんな事を考えながら海を眺める金髪の青年ホームズは大きく伸びをする。

「あ〜、ひと泳ぎでもするか、船で海に出るのもいいなぁ〜。」

全く緊張感のかけらも無い事を呟くホームズ、彼は決してこの状況を理解していない訳ではない。
ではどうして彼がこのような事を呟いているのか、少し時間を遡る事にする。

ホームズは初め、突然意味も分からず奇妙な空間に連れて来られたうえに
自分達に殺し合いを強制し、しかもそれをゲームだと言ったヴォルマルフに対して嫌悪を覚えていた。
それは最も自由を愛し束縛される事を嫌う彼の性格もあるが、参加者の中に共に戦ってきた
リュナンやオイゲンという仲間達、それに自分が愛する女性カトリの姿を
見つけていたホームズは尚更「殺し合え」というヴォルマルフに激しい怒りを覚えていた。

「俺達に殺し合いをしろだって?ふざけるな!!」

彼は転送された直後からそう息巻いてこのゲームを潰そうと動いていた、
彼にとっての今の最大の障害は首にかけられている処刑装置、首輪の存在である。
正直ホームズもあの時の巨大な怪物を一撃の下に葬ったこの存在は恐怖を抱くものではある、
だが彼だって伊達に死線を越えてきたわけではない、彼よりも巨大な力を持った
存在とは幾度も戦ってきた。その経験と強靭な精神力で主催者と首輪に対する恐怖を押さえ込み
どうやったらこのゲームを潰す事ができるのかを考える事ができていた。

そこまでは良かったのである。

とりあえず、ゲームに乗ってしまった者もいるかもしれないので身を守るための手段を
確認するために自分に支給された物を確認しようとして明らかな不自然さにやっと気づく事になるのである。

「・・・何か随分とみっしり荷物が入れられてるみたいだな。」

感情が高ぶっていたため気づくのが遅れていたが自分に支給された布袋は明らかにおかしい。
何かが詰められすぎであり、袋の口からは黄色い鳥の嘴の様なものがはみ出している。
何かの罠なのかと思い、それ以上確認する事に躊躇っていた時である。

「・・・き、気づいたんなら早くここから出して欲しいっすぅ。」

はみ出た嘴が懇願の言葉を発したのである。
はっきり言ってこれは怪しい、怪しすぎる。入れられてるモノは明らかに“物”ではなく
“者”である事は最早、間違いない。開けた瞬間に襲い掛かってこないとは言い切れないのである、
どうすればいいのか分からずに逡巡してる横で入れられているモノは苦しそうに喘いでいる。

「・・・エェイ!こうなったら為すがままだ!開ければいいんだろう開ければ!。」

半ば、ヤケクソ気味にそう叫びつつも、いざという時の為に片手は自由にしたまま
袋の口を掴み、思いっきり空けてみるホームズ。
・・・出てきたのは奇妙な鳥のような生き物であった。
鳥のような生き物は今まで満足に呼吸できなかったのか、2・3回大きく深呼吸した後に
のそのそと自分から袋から出てきたかと思うとホームズに自ら話しかけてきた。

334 :義賊と幼女とペンギン?改訂版 ◆gtMtp9Ldus :2007/07/06(金) 08:23:10 ID:2K5Imi5X
「あ〜、苦しかったっす。姐さんも相当キツイっスけど、あいつも同じくらい人遣いが
荒いっス、幾らサイズを大きめにしてくれてたって俺より小さいじゃないっスか・・・
あ、ドモ自分ホームズさんに支給されることになったプリニーっス。
あ、あとこれ一応俺に関するメモらしいんで目を通しといてくださいっす。」

先ほどまで袋に閉じ込められていた流暢に言葉をしゃべる青い鳥(チャック付いてる?)に
呆気に取られ無言のままメモを受け取り、その内容に一応、目を通してみる。

<プリニーについて。
お前に支給された武器は魔界の生き物プリニーだ。お前の命令には従うように
指示は出してある。ただしプリニーの武器はこちらで没収済みだ。
プリニーは参加者に対して自主的に攻撃する事はできない、
また主人から離れて別のエリアに行く事もできない。
あぁ、それと最大の注意事項だ、プリニーは投げると爆発する。
取り扱いには注意したまえ。>

「・・・爆発すんの?」
「するっす。」
「何で?」
「さぁ?」

「武器は本当に無いのか?」
「あ〜、本当は背中のリュックにたくさん入ってたんすけどね、取られました。
俺、Lv低いんでビームも出せませんし」
「れべる?びーむ?」

こういったやり取りを繰り返すうちに冒頭に至るのである。
要するに彼は今、軽い混乱状態と現実逃避、それに脱力が合いまった
心理状態に至ってしまったのである。

「あの〜、さっきから海とか船の話ばっかっすけど、移動しないんすか?」

今では海に向かって石投げまで始めていたホームズはプリニーの言葉に反応して
現状に慣れてきたのか、やっと正常な反応を見せる。

335 :義賊と幼女とペンギン?改訂版 ◆gtMtp9Ldus :2007/07/06(金) 08:25:09 ID:2K5Imi5X
「・・・あぁ、そうだな。そろそろ気を取り直さないとダメだな、リュナンや
それにカトリがこの島のどっかにいるんだからな、早く合流しないといけないな。
後はあの金髪のあいつか赤髪の姉ちゃんがなんか知ってるぽかったから
あの二人も探してみるか。・・・それよりさっきからそこで覗いてる奴!
いるのは分かってる出てきたら如何だ!」

「えぇ!!どこっすか、どこ!!」
「・・・頼むからお前は黙っててくれ。」

「すまぬ、様子を伺っていた事は謝るのじゃ。そなたたちが信用できるものなのか
確認したかったのじゃ。」

岩陰から本当にヒョコッと身を乗り出したかと思うとその少女サナキは
厳かにそう告げる。

「何かと思えば子供の癖にずいぶん堅苦しい言葉で話すお嬢ちゃんが出てきたもんだな、
その口振りからするとゲームには乗り気じゃないって事で良いのか?」

「なっ!お嬢ちゃんとはべグニオン帝国皇帝であるわたしを侮辱するのか!
ゲームにはのらぬがそなたの言葉は聞き捨てならぬ!」

「べグニオン?そんな帝国、俺は聞いたことも無いぞ?とりあえず謝るが
お嬢ちゃんこそ何言ってるんだ?皇帝ごっこか?」

このホームズの発言に更に感情を煽られたサナキはホームズに詰め寄り、
遂には互いに罵りあうにまで発展してしまっていた。
そんな状況を尻目にプリニーはさっきから暇なのか踊ったり、草を毟ったりしている。
まるでホームズを手助けする気はないようである。

「お前は俺に支給されたんなら、何か手伝えっつの!!」

サナキと喧嘩しつつ横でだらだらしているプリニーに強烈な蹴りを食らわせるホームズ、
横っ飛びですっ飛んでいくプリニー、そんな光景を目にして、つい笑ってしまうサナキ。
結局のところはプリニーのおかげで場の雰囲気はとりあえず収まる事になった。

336 :義賊と幼女とペンギン?改訂版 ◆gtMtp9Ldus :2007/07/06(金) 08:26:33 ID:2K5Imi5X
空気も収まり、さっきまで少女相手に喧嘩していたのが恥ずかしいのか、
頭を掻きながらホームズは照れ隠しにサナキに告げる。

「あ〜、俺はシーライオンっていう所の一応、頭をやってるホームズだ。お嬢ちゃんは?」

こちらも恥ずかしいのか少しもじもじしながらホームズに返す。

「う、うむ。わたしはべグニオン帝国皇帝サナキじゃ。」

「俺はとりあえずプリニーでいいっす!」

いつの間に戻ってきたのか、呼ばれてもいないのに勝手に自己紹介するプリニー。
二人(+1匹?)はとりあえず自己紹介した後に互いに信頼できる人物の情報交換をしている
時にホームズがサナキに出会っていた時から気づいていた疑問をサナキに告げる。

「なぁ、サナキ。お前はリーヴェ、サリア、レダ、カナン、ガーゼルっていう国名に
聞き覚えはあるか?」

「? すまないのじゃ、わたしはそのような国の名前は聞いたことが無いのじゃ。」

サナキの返事を聞き、ホームズは顔を強張らせる。

「あぁ、クソ!やっぱりかよ、道理で俺もべグニオンだのディンだの初めて聞く
名前ばっかりだと思ってたんだよ。」

「つまり、どういうことなのじゃ?」

「すまない、今の時点では俺も確信は持てねぇ、誰か他の奴らに会ったら分かるかもしれないんだが。
・・・そう考えるとやっぱりすぐに移動するしかなさそうだな、如何するサナキ?
まだ信用できないかもしれないが俺と一緒に来るか?」

「これぐらい話しをすれば、信用できる人物なのか如何かぐらいは分かるのじゃ。
一人でいるよりはホームズ殿と一緒に行く方が安全じゃろう、こちらこそ宜しく頼むのじゃ」

「もうちょっと、女の子っぽく話せないもんかね?まぁ、いいや、こちらこそヨロシク頼む。
・・・・ところで俺の武器はどうやらこいつらしいんだが、サナキは弓か剣持ってないか?

「ぶ、武器じゃったのか!そなた?」

「Zzzz、あっ!話は終わったんすか?それじゃ、行きましょうっす!
・・・って、どこにいくんすか?」

「・・・・」

ドカッ!

「イタァ!何で蹴るんすかぁ!?」

337 :義賊と幼女とペンギン?改訂版 ◆gtMtp9Ldus :2007/07/06(金) 08:27:32 ID:2K5Imi5X
【H-2/崖の上/一日目・朝】
【ホームズ@TS】
[状態]:健康
[装備]:プリニー@魔界戦記ディスガイア
[道具]:支給品一式(ちょっと潰れている)、不明(未確認)
[思考]:1:他の人物を見つけて確認したい事がある。
    2:リュナン、カトリと合流したい。
    3:弓か剣が欲しい。

【サナキ@FE暁の女神】
[状態]:健康
[装備]:リブローの杖@FE
[道具]:支給品一式、手編みのマフラー@サモンナイト3
[思考]:1:帝国が心配。
    2:皆で脱出。
    3:アイクや姉上が心配。

暁の女神エンディング後から参加。

・手編みのマフラー
アティからウィルに送られたもの。
物理と魔法耐性が上がるが魅了を防ぐ効果もある。

・リブローの杖
離れた場所にいる人を治療する事が出来る杖、回復量は低い。

【プリニー@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:リュックサックのみ(水と食料も支給されていません)
[思考]:1:とりあえずホームズに従う。
     2:あのおっさんから給料貰ってはいるけど黙っとこう。

・プリニーについては本文準拠でお願いします。
・ホームズは何となく自分達が違う世界から集められたのではないかと疑い始めています。

338 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/06(金) 08:32:52 ID:2K5Imi5X
とりあえず問題とされる部分を改訂してみました、
これで駄目だった場合は今回は棄却します。

改訂したら大幅にプリニーが使えない奴になっちゃいましたけどw
あとプリニーの爆発については原作でもそうですが、
何故かプリニーを持ち上げて投げた場合にのみ適用されるでお願いします。

339 :助けて!名無しさん!:2007/07/06(金) 22:20:09 ID:FdwoCMqp
プリニーはこれでいいんじゃないだろうか

ただ、別世界ネタからは離れたほうがいいと思う
ホームズらに気づかせることにこだわりがあるのはわかるんだが、
聞いたことのない国名が出ただけで平行世界を想うのはさすがにキバヤシ臭が強すぎる
少なくともTSの世界観にそういう設定は無いし、
本編に登場したのが世界のすべてという訳でもない

立て続けになって悪いが、他のキャラないし書き手にも影響する設定なので
そこは指摘させて貰いたい

340 :助けて!名無しさん!:2007/07/06(金) 23:49:57 ID:UkRV+97B
修正乙
……なんだが、自分も>>339に同意
プリニーから教えられるんでなくなった以上ちょっと無理があるかな
プリニーの件はあれでおkかと

341 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/07(土) 06:10:01 ID:4HMBJy5t
迷惑をお掛けしてます。
後半部分だけ再修正してみようと思います。

342 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/07(土) 06:17:34 ID:4HMBJy5t
したらばとかがないから何回も本スレに投下することになってしまうので、
保管庫の方に再修正して乗っける事にします。

343 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 10:36:29 ID:D1la4fva
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/9552/

したらば作成しました。修正をしたい場合はご利用を。

344 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 19:23:16 ID:OidULJO+
サガロワがもりあがってるし、やっぱり
サモンかTOかFETSロワにしたほうがよかったんじゃないだろうか

345 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 19:31:50 ID:vjkd7yuy
余所は余所、うちはうち。

346 : ◆gtMtp9Ldus :2007/07/07(土) 20:13:04 ID:4HMBJy5t
>>343さん
したらば感謝します、修正して投下しておきました。

保管庫の方が進行停止気味なので再開されるまで誰でも編集できる
仮まとめのwikiを作ろうかと思ってるんですが止めときますか?

347 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 20:14:38 ID:Zhc7L+42
wikiは賛成
いまだに収録されていない作品も結構あるしな

348 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 20:28:42 ID:cJqKDERN
是非つくってくれ

349 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 20:30:22 ID:cJqKDERN
修正乙
ホームズいい人すぎワロタ

350 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 21:17:07 ID:AuT5SKNh
サナキのリブローは暁の?
なら装備してるだけで自動回復の効果があった気がするんだが・・
なしがいいならTSの遠い椰子の杖でいいと思う

351 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 21:23:59 ID:cJqKDERN
曖昧にしときゃいいんじゃない
そういう描写がしたければ利用すればいいしいらないなら放っておけばいい
描写もなしに勝手に回復してるっていうシステム的なもので済ませようとする人は流石にないだろうし

352 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 21:27:41 ID:Zhc7L+42
最近のリブローにはそんな効果があるのか
GCもWiiも持ってないからなぁ……

353 : ◆RJk.Gs0CNU :2007/07/07(土) 22:27:33 ID:4HMBJy5t
wiki作ったよ〜w
ttp://www36.atwiki.jp/srpgbr/

354 :助けて!名無しさん!:2007/07/07(土) 23:27:47 ID:D1la4fva
まとめ作ると言っていた者です。
すみません、いろいろと忙しくサイト作成に手が回りませんでした。
wikiのほうではもう本編全てが掲載されているようなので、書き手用資料特化のサイトでも作ろうかと思います。

ttp://srpgr.blog99.fc2.com/blog-entry-22.html
とりあえずこんなものを作ってみました。
pngのままアップロードしたかったのですが、ファイルサイズ制限でjpgにしました。画質悪くてすみません。
間違えなどがあればご指摘お願いします。

355 : ◆RJk.Gs0CNU :2007/07/07(土) 23:52:44 ID:4HMBJy5t
間違ってコテ消しちゃったのでコテ変化しとるorz
元◆gtMtp9Ldusです。

>>354
すいません、勝手にwikiを作ってしまって、反省しています。
基本的には利用は自由にしてあるので(ファイルのUpも自由)荒らし行為
以外は大歓迎です。
できれば協力していただけるとありがたいです。
まだ、支給品一覧できてないよ・・・

356 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 02:56:51 ID:r8sc3N9I
まとめ作るっていつの話だっけって感じなんで気にしないで良いかと
実際、何かするって言って何もしないのは停滞に繋がるし極力避けてもらいたいし
有限実行も不言実行も不実行より非難されないでしょ

357 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 04:22:42 ID:dxulJbNY
やっと書きあがった。
……と思ったら小鳥の囀りが聞こえる時刻になってた/(^o^)\

投下します。

358 :勇気ある者 ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 04:24:10 ID:dxulJbNY
 小鳥の囀りさえない、不気味なほど静かな森をミカヤは歩いていた。
 高い木々が昇りかけの陽光を遮り、辺りはかなり薄暗い。
 足元に気をつけながら、ミカヤは森を南下する。地図を見たが、森はいくつもあるためどの地点にいるのかまったくわからなかった。
 早めにここから抜け出したい。そして仲間たちやこの“ゲーム”に反する者たちと合流して、ともに抜け出さなければならない。
「……」
 ミカヤは無言で歩き続ける。道の険しさよりもバッグの中身の重さで足が重くなってきた。
 支給された武器はミカヤには到底扱えないようなものだったのだ。
 強大な禍々しい力を宿した槌。その重量はミカヤが持つには重すぎる。
 それに、それを手にすることで何かに心を蝕まれてしまうような錯覚さえした。
 だんだんと光がこの薄暗い森にも満ちてくる。それがミカヤにとってはありがたかった。重く暗い気持ちが多少和らぐ。
 だがそれもすぐ意味を成さなくなる。歩けど歩けど、森を抜ける気配はない。歩行速度はかなり遅いが、それでも数十分は経っていた。
 奥深くに配置されていたのだろうか。ミカヤの表情には焦燥の色が浮かんでいた。
 ずっとこのまま森が続くんじゃないか、そう思い始めた頃、ミカヤは木の陰に何かを見つけた。
「……あ」
 人だった。長い髪から女性だと思われる。だが不審だったのは、彼女がそこにうずくまったまま動かないことだった。
 どこか具合でも悪いのだろうか。ミカヤはゆっくりと人影に近寄りながら、声をかけた。
「あの……大丈夫ですか?」
 答えはない。それどころか、その体勢を維持したままでピクリとも動かない。なぜ――と思い、まさか――と直感する。
 ミカヤは慌てて荷物を地面に放り投げると、女性のもとへ走り寄った。しゃがんで女性と同じ目線の高さにする。
「あ、あの――」
 肩をゆする。そこでやっとミカヤは理解した。“心が読めない”。女性は微動だにせず、その内なる声もまったくない。
 そう、今この島では殺し合いが行われているのだ。このことが意味するのは一つしかない。簡単なことだ。

「し、死んで――」


359 :勇気ある者 ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 04:25:02 ID:dxulJbNY
 いなかった。

 いつの間にか、女性はミカヤに顔を向けていた。
 目と目が合う。ああ、なんて冷たい目なんだろう。これは絶対に生きているヒトのモノではない。
 腹部に鋭い痛みを感じた。けれども女性から顔をそらすことができなかった。その口は狂気を思わせるように歪んでいた。
 笑っているのかもしれない。自分の腹から何か温かい液体が滲む感覚を覚えながら、ふとミカヤはそんなことを思った。

「……ぁ…………」

 小さなうめき声がもれた。女性は口元はニヤリとしたまま動かない。
 痛みと恐怖に思考が侵食される。視界も徐々に輪郭を失い、ぼんやりとしてきた。

 ぬちゃりと音がした。ナイフが引き抜かれたのだ。それと同時にさらに鋭い痛みが襲い掛かり、失いかけていた意識を強制的に覚醒させられた。

 鋭い刃が目の前にあった。今度はどうするのだろうか。相手の思考が読めなくとも、ユンヌがいなくとも、その未来は簡単に予測できた。
 眼前のモノが揺れ動いた。ミカヤは目を見開いたまま相手の目をみつめていた。
 もはやどうしようもない。ただ最後に、どうしてこんなことになったのかを知りたかった。

 声が聞こえた。本当に小さな声。けれどもミカヤはそれを聞き取った。

 ミカヤの顔に優しげな表情が浮かんだ。それは哀れな彼女に対する、最後にできる慰めだった。

 風を切る音が聞こえた。目を閉じていなかったミカヤは、はっきりとその光景を見た。

「可憐な少女がこのような目に遭っていては助けないわけにはいかないだろう。
 たとえこのような状況であったとしても……わたしは許せんッ!」

360 :勇気ある者 ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 04:25:36 ID:dxulJbNY

 力強い声。その情熱が心に流れ込んでゆく。そして声がはっきりと聞こえる。
 ――安心してくれ、キミは必ず守る。
 ありがとう。ミカヤは助けに来てくれた“勇者”に心の中で礼を言った。




「その小さな短剣でこのわたしを倒せるかな?
 わたしは素手でもキミに勝てる自信があるがね」
「…………」
 血塗れの短剣を手にした女性は無言でこちらを睨む。その冷徹な目はまるで魔王のような威圧感を持っている。
 う、なんか怖い……という思いを振り捨てて、ゴードンも負けじと睨み返す。
 睨み合いはすぐに終わりを告げた。相手が背を向けて逃げ出したのだ。
 ふん、意気地のないヤツだ――と満足気な笑みを浮かべるが、今はそんなのんきにしている場合じゃないと気づき、慌てて少女に近寄った。
 息が荒い。腹からの出血はなお続いている。すぐに理解できた。
 このままでは彼女は死んでしまうということを。




 ――待っててくれ。今すぐ助ける。

 いいえ……もうダメだわ。

 ――大丈夫だ……。

 傷は深い。止血をしてももう遅い。わたしは死ぬ。

 ――キミを必ず助けよう。地球勇者の名にかけて。

 何かが身体を包み込む。暖かい。そしてあれほどの痛みが和らいでいた。
 腹部の傷が塞がってゆくのを感じた。出血は止まっていた。本当に、彼は自分を助けたのだ。
 ありがとう。ミカヤは薄れゆく意識の中で再び礼を言った。

361 :勇気ある者 ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 04:26:08 ID:dxulJbNY




【B-2/森/1日目・朝】
【ゴードン@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:健康
[装備]:リライブの杖@FE
[道具]:支給品一式(支給品アイテム不明)
[思考]1:少女(ミカヤ)を守る
   2:魔王とその仲間たちにはあまり関わりたくない
   3:打倒ヴォルマルフ

【ミカヤ@暁の女神】
[状態]:気絶 出血により貧血気味 精神的にも肉体的にも疲労
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(ダグザハンマー、支給品アイテム不明)
[思考]1:仲間と合流したい
   2:みんな一緒に生還を


【B-2/森/1日目・朝】
【オリビア@TO】
[状態]:アンデッド化 手に血が付着
[装備]:バルダーダガー@TO 呪いの指輪@FFT
[道具]:支給品一式
[思考]:人間を殺して回る


呪いの指輪
怨霊の宿った金属の指輪。
物理AT+1 魔法AT+1 Speed+1 アンデッド 勧誘無効

ダグザハンマー
暗黒神ダグザの血から生み出されたハンマー。暗黒魔道器のひとつ。
最高クラスの重量と威力を持つ。装備すると恐怖効果を得られる。
またこの武器により特殊技「ブレインストーム」を行使可能。
ブレインストーム:相手に幻影を見せて精神を混乱させ、魅了状態にする。

362 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 04:28:40 ID:dxulJbNY
ゴードン視点からだから仕方ないんですが、一応「少女」ということにしておきました。
……ヘタレじゃないゴードンを書きたかったんだっ!

363 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 04:56:13 ID:dk/ry5n0

取説があるとはいえゴードンでも回復の杖の使い方分かるんだなw

364 :まとめ投稿随時募集 ◆RJk.Gs0CNU :2007/07/08(日) 06:09:14 ID:A40ild/K
乙っすw
しかし、TO勢・・・
良心の一人オリビアがまさかのゾンビ化でマーダーとは・・・
タルタロスには何も期待できないから。もう、ハミルトンさんしかいない!

wikiのキャラクター名をクリックで簡単な紹介ページを作れるようにしといたんですが
例としてタルタロスを書いといたんで、編集できる方どしどし編集してください。

365 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 11:49:27 ID:pXj2Mbh0
これは不味いだろ
杖の運用にも素質や訓練が必要なのに、素人それも魔法に疎いゴードンが
中級のを平気で使えては杖の使い手のアイデンティティがなくなってしまう
わざわざ治療法を杖にする理由もないし考えなおしてもらえないだろうか

366 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 12:08:22 ID:pE4sZ4vq
回復する杖なら他にもこんなのがあるけど・・・

回復の杖@TO
アイテムとして使用すると、HPを50回復する杖。
何度使ってもなくならない。


いやしの杖@FFT
殴った相手のHPを回復。

367 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 13:00:19 ID:pXj2Mbh0
もちろんFE系の杖のことね
あれは武器の分類に含まれてて熟練度もあるから行使に限定性があるかと

368 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 16:07:37 ID:YlKDT6Xm
ゴードンは杖装備可能だけどDランクだからなぁ。
杖装備可能型タイプの育成ルートの魔法使い型ゴードンならいけるか?

っていうかディスガイア系は地味にウエポンマスタリー。

369 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 16:29:43 ID:pXj2Mbh0
ゴードンは魔界入り前なんじゃないか?“魔王”と関わらないとあるし
なのでマスタリーはへっぽこ

レス書いてるうちに思ったが……ゴードンの性格考えるとむしろ状況省みず魔王に突撃しそうだよなw
まぁそこは作者に意図があってのことだろうけど

370 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 18:28:57 ID:dxulJbNY
杖については完璧に勘違いです。
ゴードンの杖のマスタリーを間違えていました、申し訳ない。
>>369
こちらも表現がまずかったですね。一応、第十話以降のつもりでした。

修正スレに投下しておきました。
リライブの杖→回復の杖。
本文と状態表加筆修正。

371 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 19:02:29 ID:e36A8RSy

なんかゴードンのかっこよさ補正が強化されとるw
オリビアも都合のいい悪役乙でした

確認しときたいんだが、ゴードンはラハールに敗北〜仲間意識が芽生える前ってことでFAだよな
いかんせん描写が無いんで気になった

372 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 20:10:03 ID:dxulJbNY
こういう状況なんで、ラハールがどう動くか(魔王として全てをぶち壊してやるとか)わからないから、
「とりあえず会いたくはない」という考えのつもりでした。
補足修正しておいたほうがよろしいでしょうか?

373 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 20:15:56 ID:pXj2Mbh0
うん
そこは補足しとかないとわからない
ラハール達に関する方針を削って後続任せにするのでもいいけど

374 : ◆BzjJiNkPK2 :2007/07/08(日) 20:38:43 ID:dxulJbNY
【B-2/森/1日目・朝】
【ゴードン@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:健康
[装備]:回復の杖@TO
[道具]:支給品一式(支給品アイテム不明)
[思考]1:少女(ミカヤ)を守る
   2:打倒ヴォルマルフ

修正。次の方に任せる形にしたいと思います。

そういえば、ゴードンとミカヤってどっちが年上なんだろう。
さすがに35歳のゴードンのほうが上だと信じたいが……。

375 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 20:48:37 ID:pXj2Mbh0
>ゴードンとミカヤってどっちが年上
ワロタ

376 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 21:19:35 ID:pE4sZ4vq
たぶん

サナキ:13歳
アイク:21歳
ミカヤ:20過ぎ

377 : ◆6xmg9r73RU :2007/07/08(日) 21:36:19 ID:A40ild/K
ミカヤは見た目以上に年齢はいってるらしい。
下手すりゃ三十路。

378 :助けて!名無しさん!:2007/07/08(日) 22:36:30 ID:e36A8RSy
そいつは知らなんだ
童顔年増主人公とはFEも逝くとこまでいったな……と思ったら恒例の混血でしたか

どっちもどっちだけどなw

379 : ◆6xmg9r73RU :2007/07/08(日) 22:45:28 ID:A40ild/K
まぁ、永遠の童顔ラムザには誰もかなわないけどねw
ディスガイア勢は例外だが。

380 :助けて!名無しさん!:2007/07/09(月) 00:03:27 ID:CCXOLurw
イヴァリースの住民は99歳逝ってもまんまだったからな

381 :助けて!名無しさん!:2007/07/09(月) 00:10:53 ID:NqvhPzJh
99歳までいくとネタにしかならないけど
三十路のアグリアスとかだと微妙すぎる。

382 :助けて!名無しさん!:2007/07/09(月) 01:13:23 ID:qZJei7+u
TO勢は255歳を超えると0歳に戻る恐ろしいやつらだぜ。

ってか、ロワ中のデニムは何歳だ?
ハイム戦役の後だから、確実に17歳は超えてるよな。

383 :助けて!名無しさん!:2007/07/10(火) 15:32:10 ID:WUlu2iFn
なんでシーダすぐ死んでしまうん?

384 :助けて!名無しさん!:2007/07/10(火) 16:47:47 ID:toC+mBsx
淑女だからさ

385 :助けて!名無しさん!:2007/07/10(火) 17:48:26 ID:hjgOiSSC
Chapter-1  僕にロワスレを保守しろというのか
Chapter-2L 誰も超展開を止めることはできない
Chapter-2C 思い通りにズガンできないのがロワスレなんて
         割り切りたくないから
Chapter-3L 拡声器使いまくって  
Chapter-3N 予約期間を守れないもの  
Chapter-3C 駆り立てるのは野心と欲望、
         横たわるのは没プロットと仕事
Chapter-4  書き手を取り合って 

386 :助けて!名無しさん!:2007/07/10(火) 19:56:10 ID:jWuN8A3V
>Chapter-4  書き手を取り合って 
誰がうまいこと言えとw

387 :助けて!名無しさん!:2007/07/10(火) 21:03:50 ID:BzENMHIx
まだChapter-1だけどCルートとLルートどっちいく?

388 :助けて!名無しさん!:2007/07/10(火) 21:36:17 ID:AXTKW5iO
そりゃLルートだろ

389 :助けて!名無しさん!:2007/07/11(水) 00:27:10 ID:x9j7dMFB
よし分かった、頑張ってみる

390 :助けて!名無しさん!:2007/07/11(水) 20:10:47 ID:f6zobXBq
もうだめなんだろうか
書き手が少ないのか、書ける作品がないのか・・・

391 :助けて!名無しさん!:2007/07/11(水) 20:14:03 ID:EJQjfPCh
書き手がほとんどサガロワに行ったとか

392 :助けて!名無しさん!:2007/07/11(水) 21:02:01 ID:PH7uImuf
書きたいけどうまく書けない奴ならここに・・・

393 :助けて!名無しさん!:2007/07/11(水) 22:14:06 ID:MU4Z4au8
プロットばかりで筆が進まず没ってるやつなら俺のことだ

394 :Chapter-2L 誰も超展開を止めることはできない :2007/07/11(水) 23:58:54 ID:x9j7dMFB
ヒュッ! ブンッ!

森の奥で風を切る音が幾度となく木霊する。

ティータは焦っていた。
どれほど剣を振ろうと目の前の男にかすり傷一つ負わせられないことに。
男は全ての剣戟を巧みな体捌きで避けつづける。

「どうした、その程度か」

「ハァッ!」
腰を落として鋭い突きを繰り出すが剣先を逸らされ避けられる。
瞬時に剣を引き戻して踏み込もうとする相手を牽制する。

相手の得物は短い剣、対するティーエの手に握られるは暗いオーラを纏った禍々しい剣。
得物は見るまでもなくティータが圧倒的に有利だ。
打ち合えば一合とかからず相手の得物を両断できるに違いない。
だが男はティーエの放つ渾身の一撃を、苦も無くかわし続ける。

「ヤァッ!」
大きく踏み込んで袈裟懸けに切りかかる。
だが相手もティーエが踏み込んだ距離と同じだけ後ろに跳びこれを避ける。

ティーエが切りかかり男が避ける。
稽古をしているのかと錯覚でもしそうな、この命の遣り取りは
かれこれ一刻ほど続いていた。

「ヤッ! ハッ!」
たて続けに放った連撃もいとも簡単にかわされ、
突き出して無防備になった左腕に浅い切り傷をつけられる結果となる。



395 :Chapter-2L 誰も超展開を止めることはできない :2007/07/11(水) 23:59:29 ID:x9j7dMFB

ティーエは自分が情けなかった。
男は明らかにティータが疲労で動けなくなるのを待っている。
それが分かっていながらどうすることもできない自分が歯がゆかった。

男は打ち合わず避けつづけ、隙を見せれば容赦なく突いてくる。
かといって攻め手を休めれば、投石でじわじわとティーエの体力を削ってくる。
今までは絶え間なく攻め続けることで反撃を封じてきたものの
少しでも攻撃を緩めればまた襲いかかってくるに違いない。

もう剣を持っているのも限界だ。
次で最後、ティーエは自分の肉体の限界を悟る。
次で決められなければ剣を取り落とすか、
さもなくば疲労で動けなくなったティータに男が襲い掛かってくるだろう
せめて一矢報いるため、息を整え、心を澄ませ、集中を高め、最高の一撃を。

「ハアアアァァァァーーーーー!!!!」



ランスロット・ハミルトンがその光景を見た時、既に決着はついていた。
地に伏す女性と禍々しい剣を持ってその場に立つ宿敵――ランスロット・タルタロス
「やめろー! これが貴公らローディスのやり方かー!」
思わず叫んでその場に乱入したものの、武器を持っていなかったハミルトンは手を出しあぐねる。
だがタルタロスは何も言わずに踵を返して走り去った。
得物を持つタルタロスと何も持たないハミルトン、
圧倒的有利な状況でありながら無言で立ち去ったタルタロスを不気味に感じながらも
ハミルトンは戦闘にならなかった事を素直に喜びすぐさま女性に駆け寄る。
栗色の髪に黄金色の甲冑をつけた美しい女性だ。
幸いなことに息はあり、手足に細かい傷が多数あるものの命に別状は無い。
「……う……ん…」
女性が声を上げ、僅かながら瞼が開く。
「お前……は」
「私はランスロット・ハミルトン、君が襲われているのを見て駆けつけたのだ、間に合ったようで良かった」
ハミルトンは名乗り、ふらつく女性の手を取って起き上がるのを助ける。
「そう……か……ふっ、この私を助けるとは相変わらず甘いな。
 だが、助けられたのだからここは素直に礼を言っておこう」
「どういたしまして」
すぐに口調のしっかりしだした女性に安堵しつつも
まるで自分を知っているかのような口ぶりにハミルトンは違和感を感じる。
「その……君は、私を知っているのかい?」
「ん、まさかこの私を忘れたのか? ならば今一度名乗ってやろう、私は――――」
ハミルトンの疑問に、女性は名乗ろうと胸に手を当てた所で凍りついた。


396 :Chapter-2L 誰も超展開を止めることはできない :2007/07/12(木) 00:00:03 ID:x9j7dMFB

草原を駆ける。体が軽い、このままどこまでも走っていけそうだ。
乱入した男に驚いて逃げ出したときから今まで、ずっと走りつづけているというのに息一つ乱れはしない。
もう十分に離れた頃だろう、少しずつ速度を落としやがて止まる。
この体は素晴らしい、以前のものよりずっと速く走れるうえ、体力も有り余っている。

一体どれだけの事がこの体ならできるのだろう
むくむくと好奇心がもたげてくる。

試しに剣を振ってみる。鋭い音をたて空気を切り裂く、さきほど持っていた時よりも随分と軽い、
木の棒でも振り回すような感覚に、思わず笑いがこみあげてくる。
はじめこそ戸惑ったものの、馴染んでくれば何と快適なことか
そして納得する。これと比べれば先ほどまでの自分などただの街娘と変わらない。

ティータは今、万能感で満たされていた。
疲れを知らぬ鍛えぬかれた体とそれに相応しい禍々しい武器に酔いしれていた。



「その……先程はすまなかった、忘れてくれ」
「ああ、気にしないでくれ、よく別人と間違われてね、もう慣れてしまったよ。
 それより本当に大丈夫か? もし気分が悪いようなら言ってくれ」
「ああ、大丈夫だ」
心配するハミルトンに無愛想な短い言葉をなげる。
もちろん言葉どおりに大丈夫な訳が無い、先程の戦闘で激しく動かされつづけた体は一刻も早い休息を求める。
手足に数多くつけられた細かい傷は、歩を進めるたびにその存在を主張する。
女性の華奢でか弱く、動かし慣れない体はそれだけで苦悩をもたらす。
だがハミルトンに弱みを見せるわけにはいかなかった。
足場の悪い森の中で、体の節々が訴える痛みも何もかも無視しながらなおも歩きつづける。
「やはり君には休息が必要だ。いったんここらで休んでいこう」
ときおり苦痛に表情が歪むところを見ていたのだろう、ハミルトンが強圧的な態度で提案してくる。
だがそれでも止まる事はできない。頑なにハミルトンの言葉を拒絶しさらに歩きつづけようとして、
足元にあったぬかるみを見落とし、足を滑らせる。
「ぬっ!?」
もはや前に手をつくだけの体力も無かった。
ただ固く目を瞑りその時を静かに待つ。
だがいつまでたっても衝撃はやってこない、
代わりにやってきたのは宙に浮いたような感覚と、背中と腕に添えられた何かの感触。
おそるおそる目を開き状況を確認する、ハミルトンが覗き込んでいるのが見えた。
「大丈夫か? 無茶をするからだ」
「フ、フン、余計なことを」
顔に赤みがさし、心臓が早鐘を打つ。動揺しているのが自分にもよくわかった。
慌ててふらつく足に力をこめて背中に添えられた手を振り解く。
だが支えを失った体はいとも簡単に地面についてしまう。
力の入らなくなった体は何の抵抗もできずにハミルトンに軽々と抱きかかえられ、大木を背に座らせられる。
「やはり君は限界だ、ここでしばらく休んでいこう」
「……わかった」


397 :Chapter-2L 誰も超展開を止めることはできない :2007/07/12(木) 00:00:52 ID:x9j7dMFB

【C-5/森/1日目・朝】
【ランスロット・ハミルトン@TO】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(支給品武器、アイテム不明)
[思考]1:少女(ティータ)を守る
   2:仲間を集める

【ランスロット・タルタロス@TO】
[状態]:手足に多数の創傷 肉体的疲労の極み 精神的疲労
[装備]:ティータの体、ショートソード
[道具]:支給品一式(支給品アイテム不明)
[思考]:自分の体を取り戻したい


【B-6/平原/1日目・朝】
【ティーエ@TS】
[状態]:健康
[装備]:ランスロット・タルタロスの体、オウガブレード@TO
[道具]:支給品一式 (支給品アイテム不明)
[思考]:最高にハイ


398 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:02:02 ID:x9j7dMFB
これが俺の超展開の限界だ

399 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:08:00 ID:csHN5KuZ
ちょwwwオウガブレードキタww
てかところどころティータww

400 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:09:19 ID:2PD/Q+Hu
あ・・・?あ・・・?ティーエ?ティータ?

401 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:18:17 ID:BZFq+Ucc
ごめん、ティーエだ  orz
推敲不足丸分かりでスマソ

402 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:42:47 ID:LGRdo2K8
いや、ていうかこれはどうなんだ……? 大真面目で通そうとして書いた?
いきなり同作品の二人、いきなりオウガブレードで身体取り替え、しかも明らかに見直してない文章。
さすがにギャグにしか見えないんだが。本気で通そうとするならもう少し推敲してからやってくれよ……。

403 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:47:24 ID:csHN5KuZ
おいおい、ネタだろ?
そんなわけないよなぁ? マジな話?

404 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:48:45 ID:/Dz3PfYj
ティーエの性格が違うだろ、これww

405 :助けて!名無しさん!:2007/07/12(木) 00:55:30 ID:BZFq+Ucc
いや、さすがにネタだからあんまり突っ込まれても困る。
とはいえ明言してなかったのは悪かった。という訳で↓

 こ れ は ネ タ で す !

406 :wiki”管理”人:2007/07/12(木) 01:30:57 ID:xw7LVLAR

ネタならネタで後から言うのではなく、
先にネタ宣言ぐらいはした方が良いと思います。

と、言いつつソフトバンク全面規制で書き込みできない自分orz

407 :助けて!名無しさん!:2007/07/14(土) 12:15:55 ID:myh1FzuW
作品投下します





と・・・油断させておいて・・・
ばかめ、保守!

408 :助けて!名無しさん!:2007/07/14(土) 21:07:44 ID:KpenAM4S
やはり参加作品が多すぎる。それが厳しすぎた
沈めるか書き手が戻るまで保守するかどうしよう?


409 :助けて!名無しさん!:2007/07/14(土) 21:54:54 ID:50cvoeOE
今日か明日には投下できるよ。
しかしまあ、初登場キャラは書きにくいってのもあるのかな?

410 :うぃー ◆6xmg9r73RU :2007/07/14(土) 22:02:14 ID:U79qIAow
>>407
投下してくれる人がいるんだから保守の方向でお願いします。

個人的な理由(主にミス)でしょっちゅうトリを消しちゃうので
コテも付けてみた。

411 :うぃー ◆6xmg9r73RU :2007/07/14(土) 22:10:05 ID:U79qIAow
>>410
間違えた、>>408だった。
初登場のキャラを書き辛いって凄い分かりますわ。
でも、よっぽどの事が起こらない限り、多少の無茶も平気だと
個人的に思います。





412 :助けて!名無しさん!:2007/07/14(土) 22:47:06 ID:50cvoeOE
あー、私的な意見なんだけど、自作品に関することなど以外ではコテ(鳥)って止めたほうがいいんじゃないかと……。
あんま馴れ合いとか好きじゃない人もいるし、閉鎖的に見える。新規の人が入りづらい。

トリを消してしまう、といっても毎回同じものでなくてはならないわけではない。
というか使うのは作品投下時くらいなんだから、メモ帳にでも書いて保存しておけばいいんじゃ?

413 :助けて!名無しさん!:2007/07/14(土) 23:08:02 ID:U79qIAow
あぁ、トリってそんなもんなんだ。

新規さん減るような事するのは本意じゃないので気をつけます。


414 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 03:53:13 ID:TVzmSbZi
規制のため携帯から。
申し訳ありません、解除されたら投下します。

415 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 10:56:14 ID:dhr+dpU4
規制の解除が遅れるようならしたらばに投下してみたら如何ですか?
こっちで代理投下しますよ。

416 : ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:31:47 ID:zeLgG+bn
書き込めるかな……。
できるようでしたら投下します。

417 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:32:58 ID:zeLgG+bn
 不可思議な光に包まれたと思ったら、次の瞬間には全てが暗闇に染まっていた。
「な、な、なんだ!?」
 何も見えない状態に慌てて一歩後ろに下がると、盛大に頭を硬いものに打ち付けて前のめりになった。
「ぐぉ……。いったいな――ぁ」
 頭を抑えながら痛みと衝撃によろめいていると、どうやらビンか何かを踏んでしまったらしく、勢いよく床にダイブ。
 さらに転倒地点に木材のようなものでもあったのか、パキリと折れる音がして背中にボトボトと袋が降りかかり、周りに粉が大量に舞い散った。
「…………」
 どこのコントだ、と心の中でマグナは自分にツッコミを入れた。




 それから数分後、マグナはつぶっていた目をゆっくりと開いた。最初の時よりは視界がよくなっている。
 それでも薄暗いことには変わりないが。
「どこだろう、ここ……?」
 倒れたままの姿勢で首だけ上げて確認をする。
 周りにはいくつもの棚が連なり、そこには袋や大小さまざまなビンが置かれている。どうやら倉庫のようだ。
「よっと……」
 ゆっくりと身体を起こす動作とともに、背中の袋が床に落ちる。
 立ち上がって首を下げて自分を見ると、小麦粉らしき白い粉で白くなっていた。
「…………」
 無言で全身を払いながらもう一度辺りを見回す。少し離れた地点に、ほかとは違ったものを見つけた。
 歩いてそれに近づき、バッグを持ち上げる。
「これが支給品ってやつか?」
 あの男――ヴォルマルフの説明では、この中に食料や水のほかに、武器や道具も入っているらしい。……用意のいいことだ。

 この殺し合いに乗る気は――毛頭ない。あの会場の中には、アメルの姿が確認できた。
 おそらく、彼女以外にも連れてこられた仲間がいるだろう。
 できるだけ早くみんなと合流しなくてはならない。そしてなんとかしてここから脱出しなくてはならない。
 そしてそのために……

418 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:33:50 ID:zeLgG+bn

「……ここから出る方法を教えてほしい」

 いくら試してもまったく開かない施錠されたドアを前にして、マグナはため息をついた。




 ふつう、殺し合いをさせるなら外に出られるようになってるだろ。何を考えてんだ、あの男は!
 がちゃがちゃとドアの取っ手を弄りながらそんなことを心中で叫ぶが、肝心の出口は開きそうにない。
 蹴ってみた。殴ってみた。体当たりをしてみた。
 どう見ても木製なのにびくともしない。結局残ったのは疲労だけだった。
「本当にどうするんだ……?」
 ドアを諦めて、マグナは床に崩れるようにして座り込んだ。ここに飛ばされてからもう十分は経っている。
 もしかしてずっとこのままなのか? というか、このままここが禁止エリアとやらにされたらどうするんだ?
 あの会場で大男が首を吹き飛ばされたのを思い出して、マグナは身震いをした。とりあえずどうにかしてここから出なくては。
「そうだ……」
 ここから脱出するのに夢中で、支給品を確認するのを忘れていた。もしかしたら何か手がかりが得られるかもしれない。
 マグナは横に置いていたバッグを開けた。水と食料以外のものを全て取り出す。
 名前が連ねられた用紙。方位磁石。そして――
「…………」

 杖。どうやらこの武器で殺し合いをしろと言うらしい。ヴォルマルフは面白いギャグをしてくれる。

「……わ、笑えない」
 マグナは引き攣った表情で頭を抱えた。銃や刃物を持った者に襲われたら、こんなものではなんの役にも立たない。
 そして当然のことだが、ドアを壊すのにもこれではまったく使えない。
 いや待て、まだもう一つ支給されたものがあるはずだ。きっとそれを使ってここから出られるようにしてあるに違いない。
 あの施錠されたドアを思い出す。そうか、あれを開ける鍵だ。その鍵がバッグの中に……。

419 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:34:28 ID:zeLgG+bn
「ない……どこだ?」
 水か食料の下にでも隠れていたのだと思ったが、どう探しても見つからない。
 何も見つからないのはありえない。なぜならヴォルマルフは“二つ”支給されると言っていたからだ。
 その一つはあの杖で、もう一つはバッグのどこかにあるはずだった。
 しかしない。イジメかこれは、とヴォルマルフを恨んでいるとあることに気づいた。
 バッグのポケットだ。そう、ここなら鍵でも楽々入る。マグナは急いでそのチャックを開けた。

「ピィ、ピィ」

「……えーと……どちら様でしょう?」

 ちょっと待て、どうしてポケットの中に小鳥がいるんだ。鍵はどうした鍵はッ!?

「いやいやいやいやいや、鳥を支給されてどうするんだ、って――ぅお!」

 いきなり小鳥はそこから飛び出すと、床に置いていた杖の柄にとまって「はあ、窮屈だった」とため息をつくような動作をした。
 マグナは奇妙なほど人間臭いその小鳥を見ながら呆然としていた。なんで鳥が――
「――いやそうじゃなくて、鍵は?」
 もう一度ポケットを探ってみる。何もない。小鳥が入っていただけである。
 つまり、鍵なんて支給されてないということだ。

「俺、どうするんだ……?」




 それから一時間後、マグナは例のドアまでまた戻り腰を下ろした。そんな長い時間何をやっていたのかというと、倉庫内の探索である。
 雑貨品ばかりだったが、使えそうなものはあった。杖だけでは心細いので、これは助かった。
 まずは小麦粉の入った袋。目くらまし、揺動、まあそれなりに用途はある。
 続いてビン。中身はジャムだったりよくわからない薬だったりするが、そのまま敵に投げつけるということでも使える。

420 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:35:08 ID:zeLgG+bn
「さて、と」
 マグナはバッグの中から、倉庫で見つけたワインボトルを手にした。少し歩いて木箱の前に行く。
 そこでボトルの真ん中をしっかりと両手で握り、木箱の角に底の部分を思いっきり叩きつけた。
 ワインとガラスの破片が飛び散った。即座に跳び退っていたマグナだったが、服に赤い液体がついてしまった。
 ガラスによる創痍はない。安堵を息をつきながら、底が割れて鋭利な部分ができたボトルを確認する。
 剣を持った相手と戦うにはあまりにもお粗末だが、ないよりはマシだろう。
 マグナはバッグを置いている場所に戻った。バッグにはもう一つ予備としてワインボトルが入っている。
 一旦手にしている“武器”を床に置き、マグナはさっきからずっと動いていない小鳥に目をやった。
 杖にとまっている小鳥は、どこか厳かな雰囲気をたたえながら宙を見つめている。まるで何か考え事をしているかのようだ。
 こいつ本当に鳥か? とマグナは思いながら、開かずの扉に背を預けてぼーっとそれを眺めていた。
 唯一の出入り口であるこのドアが現状のままであるかぎり、マグナにはもはやすることがなかった。

「………………ていっ」

 ピコン。でこぴんが小鳥にまさかの直撃をした。そのまま吹き飛ぶと、慌てた様子で羽ばたいて離陸をしてこちらのほうに向かってきた。
「あ、いや、ごめん。ふつう鳥なら避けるだろうと思って……いたたたっ!」
 弁明しているマグナに、小鳥は怒って耳や首筋をつついてくる。少し涙目になりながら「ご、ごめんごめん」と謝っていると、
「……次にふざけたことをしたら承知しない」というような強い威圧を放ちながらぷいと倉庫の奥のほうへ飛んでいってしまった。

「……本当に鳥か?」

 何度目かもわからない疑問を、マグナは口にした。




 変化はその数分後に起こった。相変わらず背もたれながらも、地図と参加者名簿を眺めていたマグナはある物音を聞き取った。
 ドン、ドン、ドン。何かを叩く音だ。すぐ後ろのドアを叩く音ではない、別のところだ。
 あの鳥の仕業か? と考えて即座に否定する。あの小ささではこんな物音は立てられない。

421 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:35:55 ID:zeLgG+bn
「なんだ……?」
 慌てて手にある地図を放ると、マグナは早足で音のする方へ向かっていった。おおよその位置まで着くと、今度は足音を消す。
 それで音源が特定できた壁とぴったり背をつけた木製の棚からだ。しかし見たところ、棚に並べられたものが落ちたというわけではないようだ。
 再び音が鳴った。そして棚がかすかに振動した。間違いない。

「だ、誰かいるのか?」
 
 見えざる相手に、ゆっくりとマグナは問うた。そう、この後ろから誰かが棚の裏を叩いているのだ。
 ややあって、棚越しに低めの男性の声が聞こえてきた。

「――人がいたか。そこはどうなっている?」
「……ここは倉庫だ。俺たちの間には棚がある」
「どかせられるか?」
 マグナは棚に手をかけてみた。少し力を入れてみる。重いが、なんとかいけそうだ。
「ずらすことはできないけど、倒すことならできそうだ。後ろからも押してくれるかな?」
「わかった」
 相手の了解とともに、棚を前に倒すために引く。さすがに二人なら楽だったようだ。案外に軽く棚は倒れた。
 そして衝撃と土煙。咳き込みながらもマグナはそこから目を離さなかった。だんだんと煙が晴れてゆく。
「よかった、やっとここから出られ――」
 右首筋を何かが神速で通り過ぎた。一瞬の思考停止の後には、一瞬の状況把握によって身体が硬直する。
 擬せられた剣は、相手がその気ならマグナが逃げる暇もなく首を刎ねるだろう。今、この場の主導権は眼前の男が握っていた。

「……誰か殺したのか」

「…………??? ぇ……っと……」
 意味がわからない。もちろんこれまで誰とも会っていないマグナに人を殺せるはずもない。言葉を返せないでいると、
「その服の血はなんだ」
「…………あ。あ、あぁ。ご、ごめん。これは血じゃなくてワインだ」
 マグナに疑いの目が突き刺さる。事実なのだからほかに言いようがない。しかしこの反応ももっともなので、マグナは続ける。

422 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:36:33 ID:zeLgG+bn
「向こうのほうにボトルがある。一応、武器として使うために割ったんだ。その時に塗れて――」
「確認する。そのまま案内しろ。不審な動きをすれば斬る」
 マグナが頷くと、剣が首筋から離れた。安堵の息をつく暇もなく身体の向きを変えて歩き出す。
 完全に誤解なのだから無実だ、とわかっていても額から脂汗が噴き出していた。
 後ろで男が剣を構えて、いつでも斬りかかってこられる体勢でいるというのは心地よくないものだ。
「そこにワインが飛び散っている。それと、ドアの近くに割れたワインボトルがある」
「……どうやら本当のようだな。すまなかった」
 剣を収める音が聞こえた。そこでやっとマグナは重い息を吐き出した。そして振り返ると、そこには長剣を帯して片目に眼帯をした男がいた。
 その体格、容姿からは言わずもがな、身にまとう気迫は歴戦の戦士をも凌ぐ実力の持ち主であると証明していた。
 この人が“良い人”で助かった、とマグナは心底感謝した。眼前の人間がその気になれば、マグナは為す術もなく殺されていた。
「俺はマグナだ。そっちは?」
 隻眼の男は答えた。

「ランス――いや、アルフォンス・タルタロスと名乗っておこう。参加者の中には同名の人間がいるのでな……」




「ふむ、たしかにビクともしないな」
 アルフォンスはドアを諦めるとこちらへ振り返った。彼はそこに腰を下ろすと、足元に置いてあった袋を探り始める。
 それが支給品の入れ物らしい。どうやら各々によって種類が違うようだ。
 マグナも床のバッグに手をかけると、それを持ってアルフォンスの隣へと移動し座った。
「情報交換といこう」
「わかった、とりあえずこっちから状況を説明するよ」
 マグナは最初に、あの会場からここに飛ばされてきて、そして改めて今まで出られずにいたことを伝えた。
 アルフォンスのほうは、初期地点が坑道の中だったと言った。まず彼は地図を確認して自分の居場所がG-3だと知った。
 そこから南に向かえば外に出られた――のだが、道は北にも続いていた。
 それを調べておくべきだろう、ということで彼は南下せず北上した。
 坑道は北への道が途切れることはなかった。そこから彼は、G-3からこの坑道を通じてどこかにつながっているのだと確信した。
 そしてさらに道を進んだ。道中には左右の壁に灯りがたてられ、移動に不自由は何もなかった。
 そして歩き続け、彼は“行き止まり”へたどり着いた。しかしよく見ると、大人一人分くらいの穴がありそこを何かが塞いでいる。
 彼は試しに蹴ってみると、木材の響く音とともにそれが微動した。これがマグナが聞いた物音だった。

423 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:37:21 ID:zeLgG+bn

「それじゃ、ここから出るにはまたその道を通ってG-3に行くしかないのかな……」
「そのようだ。位置関係からして、おそらく現在地点はE-2の城の地下倉庫だろう。ほぼ直道だったが、途中でやや左よりのところがあった」

 城の地下――つまり、この上はすぐに地上だ。しかし地上に出るには坑道を歩かなければならない。
 仲間たちのことが気にかかった。悪人に襲われてはいないだろうか。とくにアメルが心配だった。優しすぎる彼女は、この状況では一番危険だ。
 そう、早くここから出なくてはならない。マグナははやる気持ちで立ち上がった。

「待て」
 アルフォンスの一言で、持ちかけていたバッグの肩掛けから手を離した。
 マグナは「どうしたんだ、早く行こう」と口を開こうとするが、その前に彼が先に言う。
「支給品を確認したい。互いの戦力も把握しておかなければ、襲撃されたときに危険だ」
「あ……。たしかにそうだ、わかったよ」
 言われて、自分が冷静にならなければならないことを思い知らされた。
 お互いの力量と装備を把握していなければ、逆に足を引っ張ることになりかねないのだ。
「私の武器はこれだ」
 そう言ってアルフォンスは隣に置いていた長剣に手をかけた。
 それが業物だということは首筋にあてがわれた時から理解している。あの鋭さは人を優に切断するほどだろう。
「それとこれだ」
 アルフォンスはもう一つの支給品を袋から取り出して差し出した。マグナはそれを手に取った。
 指輪だ。
 はめられている宝石は何か動物の目を模しているように見えるが、ただの装飾品としか思えない。
「それを指にはめるな。竜になる」
「……は?」
「言ったとおりだ」
 アルフォンスは手を差し出した。返せと言っているのだ。マグナはおとなしく指輪を渡した。
 竜になる? 到底信じがたいが、しかし本人がそう言っているのだからそれを信じるしかない。

424 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:38:15 ID:zeLgG+bn
「そちらのは」
 マグナは頷いてバッグから“武器”を取り出した。もちろん例の杖だ。それを見ると、アルフォンスは一瞬だが顔をしかめた。

「杖か」
「……杖だよ」
「魔法は使えるか?」
「召喚術は使えるけど……剣のほうが得意かな」

 アルフォンスは「そうか」と言うと、考え込むように黙ってしまった。マグナは杖をしまうと、そばに置いてある底を割ったワインボトルの口元を握った。
 武器と言えるのはこれくらいだろう。長剣と比べるとあまりにも貧弱ではあるが。

「で、もう一つは」
「えっと……」

 それは俺に訊かれても……、と言いかけたところで「ピィピィ」と鳴きながら小鳥が飛んできて、マグナの肩に止まった。
 さっきまでいなかったくせに、自分の話になるとわかったように現れるのはどうしてだろう、とマグナは思いながら、
「これ」
 と、肩の鳥を指差した。
「それが、か……?」
「……そうだよ」
 べつに自分が悪いわけではないのに、なぜだか申し訳ない気持ちになってくる。ヴォルマルフへの恨みをさらに強くしながら、マグナはため息をついた。
 とはいえこれで互いの持ち物の確認は済んだ。これから二人で行動をするのだが、形としてはマグナがアルフォンスに護ってもらうほうが大きい。
 だからできるだけ足手まといにならないようにしなくてはならない。
「それと倉庫で見つけた雑貨ぐらい、かな」
「把握した、それでは行こう。知り合いなど他のことについては歩きながらでもできるからな」
 マグナは頷き立ち上がると、バッグを肩にかけ右手に“武器”を持った。アルフォンスは既に準備を済まして歩きはじめている。
「……お前はどうするんだ?」
 右肩に止まっている小鳥に対してだ。しかしマグナの言葉に反応は示さず、肩の上でじっとしたままだ。
 一緒についてここから出たいのだろうか。たしかに小鳥もこんな密閉された倉庫に閉じ込められたままは嫌だろう。
「外に出たら好きにしていいよ。それまで何か危険な事があれば、俺から離れて逃げ出すようにな」
 それまで黙っていたが、その言葉には頷くように小鳥は首を上下させた。
 いや、本当に頷いたのかもしれない――そんなことを思っていると、さっさと来いというアルフォンスの声が聞こえた。

425 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 18:38:48 ID:zeLgG+bn
「ごめん、今行くよ」
 マグナは謝りながら早足で彼に続いていった。








 両壁には灯りがあり、行く先を照らしている。しかし光はあれど日が当たることはない場所のため、冷たい空気が満ちている。
 呼吸をすると冷気が肺に入り込み、その冷たさは逆に精神を落ち着かせてくれた。
 倉庫から歩いて経った時間からすると、もう坑道の半分は過ぎているだろう。 
 外はどうなっているだろうか。殺人者が待ち構えていることなどなければよいが。
「――と、説明はこれくらいかな」
「ああ、わかった」
 これでだいたいのするべき会話は終わった。お互いの知人を合わせると、参加者のかなりの割合を占めていた。
 ここに連れてこられた人物に何か基準でもあるのだろうか。疑問は増えるばかりだが、どれを優先的に解決しなくてはならないか見極めなくてはならない。
「すまない、少しの時間だが前を歩いてもらえるか? 手持ちの荷物で簡単に確認したいことがあるのでな」
「え? ああ、いいけど」
 あっさりと頷いて、彼はランスロットの前に出た。こちらを振り返ろうとは露ほどもしない。完全にこちらを信用しているようだ。
 この事態でこの態度とは呆れたものだが、好都合だ。ランスロットは長剣の柄に手をかけた。

 今から振り返ってももう遅い。一秒とかからず、抜き放った剣は彼の胴を切断する。
 そして噴出する血は後ろに跳んで避ける。血が付着していては、今後の行動に支障を来たすのだ。

426 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 18:49:33 ID:TVzmSbZi
連投規制orz

427 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 19:33:41 ID:88c6i4kN


428 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 19:35:53 ID:u61XPvCV
パラダイム

429 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 19:39:53 ID:dhr+dpU4
したらばのURL

ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/9552/

こっちに投下できるならこっちにしてみてください。

430 :危険はいつも、すぐそばに ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 19:46:53 ID:zeLgG+bn

「…………」 
 こちらを射抜く目をランスロットは睨んでいた。ただの鳥だ――しかしなぜこちらを見つめたまま動かない?
 まるで自身のこれからしようとしていた行動を見透かしていたかのように、小鳥は首をひねってこちらを向いたのだ。
「…………」
 ランスロットは柄から手を離した。殺す気は失せていた。小鳥もそれを理解したかのように、顔をこちらから前に移す。
 まあ、よい。あえてここで殺さなくとも。
 あの会場にいる人物を観察していたが、この“ゲーム”に乗ると思われる人物はそれなりにいた。
 既に死者は出ていると考える。女子供の数も多かった。一人か二人は犠牲になっているだろう。いや、あるいはもっと死んでいる可能性も。
 万が一、放送前までに死体を一つも見なかった場合にまた考えるとしよう。
 しかし自分はこれからどうするべきだろうか。
 的確な行動をしなければ、与えられるのは死だ。そのためには状況把握がしたかった。
 まずはできるだけ穏健な人物を中心に接触し、情報交換を優先。ここから脱出できるか判断しなくてはならない。
 もしそれが比較的安全にできるのならば、当然そちらを選ぶ。

 しかし、それが無理な場合は――




【F-3/坑道/一日目・午前】
【マグナ@サモンナイト2】
[状態]:健康 衣服に赤いワインが付着
[装備]:割れたワインボトル
[道具]:支給品一式 浄化の杖@TO
[思考]1:仲間を探す
    2:皆とともにゲームを脱出したい
[備考]:ユンヌ@暁の女神 が肩に止まっています

【ランスロット・タルタロス@タクティクスオウガ】
[状態]:健康
[装備]:ロンバルディア@TO
[道具]:支給品一式 ドラゴンアイズ@TO外伝
[思考]1:生存を最優先
    2:参加者と接触し情報収集
    3:脱出が不可能な場合は優勝をする


・ドラゴンアイズ
ドラゴンの目を模した宝石の指輪。装備した者は竜と化す。
あらゆるステータス異常変化を防御。微量だが魔力も上昇。

431 : ◆ABrVpJavgg :2007/07/16(月) 19:51:44 ID:zeLgG+bn
今まで連投規制になったことがなく気が回りませんでした、すみません。
とりあえず一つだけ同シリーズのアイテムを出してみました。
しかし、最近書いてるとだんだん作品が長くなってしまってるなぁ……。

432 : ◆6xmg9r73RU :2007/07/16(月) 19:55:25 ID:dhr+dpU4
最近規制食らったばかりだから気持ちは分かります、何にしても乙ですw

タルタロスのらしさが出てたと思いますっていうか、男二人で閉じ込められんなよw
ロンバルディアをこの人が持ってる辺り皮肉が利いてると思いました。


433 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 23:27:51 ID:vDF7PPYO
ユンヌがミカヤに会ったら二重人格化するのだろうか

434 :助けて!名無しさん!:2007/07/16(月) 23:31:19 ID:sGsjv+B7
投下乙
10年以上も前に捨てた名前を今更名乗るってのは何だからしくない気がするなぁ
単にタルタロスと呼ばせればいいような…
聖騎士の方のランスロットも姓がタルタロスだっけ?

435 :助けて!名無しさん!:2007/07/17(火) 02:00:46 ID:SgMQU3X2
赤ちゃんの瓶の消毒に
(ハ)ミールトン♪

436 :助けて!名無しさん!:2007/07/17(火) 16:25:31 ID:afC9hsD1
つか途中から普通にランスロットになってね?

437 :助けて!名無しさん!:2007/07/17(火) 18:15:32 ID:E7Ru6f/r
>>436
つ 三人称一元視点

438 :助けて!名無しさん!:2007/07/21(土) 13:44:11 ID:mLNdhoay
ここんとこ不調だなと思ったら一昨日からなにもたべてなかった
あぶないあぶない

439 :助けて!名無しさん!:2007/07/21(土) 17:28:48 ID:iKJl2w+o
>>438
誤爆か?どっちにせよ何か食べなはれ。

世間一般では、夏休み入ったんだよね?
社会人にはあまり関係の無い話し何だけどさ。
スレも進行するかね?

440 :助けて!名無しさん!:2007/07/22(日) 02:37:45 ID:VZKzqG0p
夏休みのほうが忙しい俺ガイル。
書く時間がない/(^o^)\

441 :助けて!名無しさん!:2007/07/25(水) 22:48:24 ID:NgYL0GxY
hosyu

442 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:08:14 ID:zTBFp3td
保守

443 :助けて!名無しさん!:2007/07/30(月) 20:55:19 ID:RfVIeEwo
  投下
  持ちネタ
ニア保守

444 :助けて!名無しさん!:2007/08/01(水) 23:52:29 ID:5J0LJkYf
まあ、求められるレベルが高すぎるんだよなぁ。
序盤としては十レス越えの作品も多く、ロワ初心者の作品と思われるものはほとんどない。
新規として参入するには少し書きづらいかと……。

445 :助けて!名無しさん!:2007/08/05(日) 20:02:51 ID:E5GrwIHL
過疎

446 :助けて!名無しさん!:2007/08/06(月) 00:26:46 ID:EgS+FDoP
誤爆スレで遂に俺たちの時代(話題)が来た!
頼む……何でもいいから語ってくれorz

447 :助けて!名無しさん!:2007/08/07(火) 01:17:39 ID:tLfCUg2Z
オラいいこと思いついたぞ!
作品投下すればレスも増えるべ!




ネタがあるからちょっと書いてみるかな。

448 :助けて!名無しさん!:2007/08/07(火) 01:18:49 ID:bDy2+aLG
あまりに過疎ると、そのうち作品が投下されてもレスが増えなくなるからな。

449 :助けて!名無しさん!:2007/08/07(火) 07:20:53 ID:73/N3jFC
ネタでもいいから投下は歓迎w

450 :助けて!名無しさん!:2007/08/07(火) 10:43:10 ID:3OjJN1r4
ネタは腐るほどあるのに夏バテで言葉通り腐らせてる体たらく
今週中に一本位は仕上げとくか

451 :wiki:2007/08/07(火) 19:26:21 ID:73/N3jFC
まとめに現在地マップも足してみたんだけど
俺、画像編集が苦手だから見難いのなんのって…
wiki自体まとめ人してんのに未だに機能を理解してないよ…
拙いのでよければ見てちょうだい、そして直してちょうだいw
別窓で開くとかどうやればいいのか分からんよ。

あと、死亡者リスト作ってくれた人と今回流用させていただいた保管庫の方、
多謝ですw

452 :助けて!名無しさん!:2007/08/08(水) 04:10:42 ID:Nv4D3Ax7
>>451
保管庫ではアップロードのサイズ制限のためjpg形式で載せていますが、
wikiのほうでは1Mまで大丈夫のようなのでpng形式でアップロードして掲載しました。
jpg形式だと画質が劣化するのでご注意を。

453 : ◆gH/2qzgeNQ :2007/08/08(水) 21:21:17 ID:vaIoHHss
投下しませう。

454 :堕ちし者 ◆gH/2qzgeNQ :2007/08/08(水) 21:22:17 ID:vaIoHHss
一人の少女を挟み相対する二つの影。
一つは己の為だけに生き、そして哀れな最後を迎えたはずの男。
一つは己の信じるものの為に歴史の影に消える事になる女。
まるで対極に位置する二つの人影は一人の純粋なる天使を間に挟み、
互いに睨み合っていた。

「てめぇ…誰だかは知らねぇが、そのガキを置いてどっかに消えれば
今の間だけ見逃してやるよ!」

「そんな言葉に乗る私ではない!それに貴様のような外道に見逃される方が屈辱だ!」

「ハッ!言ってくれるじゃねぇか!折角、短い間だけでも生かしといてやろうと思ってたが
てめぇにはその必要もねぇな、今すぐ殺してやるよ!」

「…貴様は黙っていた方が懸命だ、貴様の言葉は小物染みている。」

「ッ!今すぐ死ね!」

言うや否やヴァイスはアグリアスに向けて駆け出す。
それに合わせアグリアスはクレシェンテから矢を放つがヴァイスは必要最小限の動きで
飛来する矢をかわしアグリアスに肉薄する。

「貰ったな!」

ヴァイスは自信の勝利を確信し、アグリアスに向けてその凶刃を振り落とそうとした、
だが次の瞬間、ヴァイスは自身の目を疑うことになる。
今にも自分に殺される筈の獲物は自ら武器をかなぐり捨ててヴァイスに向けて
その拳をあわせて来たのである。

455 :堕ちし者 ◆gH/2qzgeNQ :2007/08/08(水) 21:23:09 ID:vaIoHHss
「ブグァ!」

油断した訳ではない、自らに向けられた拳は異常なほどの速さで腹を抉り抜いていたのである。
あまりの衝撃に武器を落としそうになるが、そこは抑えて距離をとることに成功する。
吐瀉物をその場に撒き散らしてはいるが、憎悪に満ちた狂った獣の目で獲物を捉えながら
ヴァイスは自信に意外な反撃を試みた相手に向け言い放つ。

「ゲホッ…てめぇ…女だと思ってたが中身は化け物みてぇだな…ふざけた腕力しやがって!」

「それはすまなかったな、だが私はそれほどの力は込めてはいないが?
貴様が弱いだけではないのか?」

「あまり…調子に乗るなよ!同じ手は二度も効かねぇって事、思い知らせてやるよ!」

その言葉に偽りはなかった、奇策により一度は手痛い目にあったヴァイスは慎重に、
だが確実にアグリアスを追い詰め始めたのである。
本来、徒手空拳と剣ではそのリーチに大きな差が出る事になる、ヴァイスはそれを利用し
自らの有効範囲でのみ攻撃をし、距離を詰められればすぐに離れ、また攻撃を開始する。
それは姑息でこそあるが戦術的にも正しいやり方であろう、事実アグリアスは紙一重で
切っ先こそかわす事ができていたが次第に疲労の色が見え始めていた。

「そらそら!!さっきまでの威勢は如何しやがった!」

「クッ!姑息な…貴様には騎士の精神がないのか…」

「生憎こちとら貧民の出身なんでね、騎士道とやらは持ち合わせてはいねぇんだよ!」

次第にヴァイスの凶刃はアグリアスの体を捉え始めていた。
アグリアスの鍛え抜かれてはいるが女性としての品格を失ってはいない身体が
徐々に血に染まり始める。
最早、一方的になり始めた戦いに、遂にアグリアスは地に片膝を着けてしまう。

「終わったな。」

アグリアスの血に染まった凶刃をその首筋に当てヴァイスは終わりを告げる。

「クッ…すまないラムザ、私はどうやらここまでのようだ…」

「ククッ、何言ってやがる。今からがお楽しみの時間じゃねぇか、てめぇには腹を殴られた
恨みがあるからな。たっぷり楽しませてもらってから殺してやるよ!」

「…下衆が!!」

「ハハ!最高の褒め言葉だぜ!まぁ、暫くの間だけ天国を味あわせてやるって言ってんだ
てめぇも楽しむこったな!それにてめぇだけじゃねぇぞ?そこで俺に甚振られて
満足に動く事も出来なくなってる小娘も一緒に連れてってやるからよ!」

456 :堕ちし者 ◆gH/2qzgeNQ :2007/08/08(水) 21:23:47 ID:vaIoHHss
下ひた笑いを浮かべながらヴァイスは少し離れた場所で一部始終を見ていた
フロンに向けて歩を進め始める。

「や、止めろ!貴様、どこまで腐っているんだ!よせぇぇぇ!!!」

必死に叫ぶが身体が満足に動かない、出血によるものだけではなく
ヴァイスの持つ刀、「呪縛刀」により刻まれた身体はその場に縫い付けられていた。
アグリアスが必死に自らの身体に鞭打っているのを他所にヴァイスはフロンの傍により
その髪を掴み持ち上げていた。

「あぅ…」

「アン?何言ってるかわかんねぇよ小娘。さっさとこっちにきやがれ!」

無情にも少女の髪を掴んだまま引きずりながらでも無力な聖騎士の元に戻ろうとする外道。
その姿は見るものが見れば吐き気を催すほどの邪悪であろう。
だが、この場では暴力が全てを決定してしまっていたのだ。

「…そこまでだ、無粋なる者よ」

「あぁ?」

突然の声に振り返り見たヴァイスの瞳に映った者は闇よりも黒い鎧を纏いし騎士の姿だった…

「その乙女達は私が守らせてもらう!」

457 :助けて!名無しさん!:2007/08/08(水) 21:26:09 ID:vaIoHHss
と言うネタを考えてみた、単に下衆なヴァイスが書きたかったんだ…
しっこくはおまけ。

本投下じゃなくてごめんね。


458 :助けて!名無しさん!:2007/08/08(水) 21:30:30 ID:sYHHRnzz
この後しっこくがあっさり負けるという展開を想像してしまった

459 :助けて!名無しさん!:2007/08/08(水) 21:34:58 ID:Nv4D3Ax7
今思ったけど、Cルートヴァイスってかなり弱い部類なんだよなぁ。
Lルートヴァイスだったらロワ内屈指の実力者なのに。でも絶対マーダーにならないけどw

460 :助けて!名無しさん!:2007/08/08(水) 22:15:05 ID:sYHHRnzz
Lデニムが出た時点でヴァイスはヒーロー決定だなと思ったのもいい思い出
ヴァイスはデニムと逆でこそヴァイスなんだよな

今ではみんななかよくマーダーですよ

461 :助けて!名無しさん!:2007/08/09(木) 00:34:51 ID:huCc4NBt
>457 GJ!
もう状態表追加して、
>457氏が気になる点を修正・追加して本投下しちゃってもいいと思うよ

462 :助けて!名無しさん!:2007/08/09(木) 00:48:11 ID:cnzuqHA6
それはない

463 :助けて!名無しさん!:2007/08/09(木) 01:57:17 ID:UYkPbLxm
>>461
どうやったらその話に繋がるんだよwwwwwwww

464 :助けて!名無しさん!:2007/08/09(木) 03:46:05 ID:QUCNtdqD
白ランスロットを伝説仕様のヴァンパイアにしようとして掛け合わせる相手がいない事に気付いた
畑の違うキャラさっぱりわからねぇ

465 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/13(月) 18:52:36 ID:wEM6NVl6
仕事が連休中で暇だし、一本新作書こうかなと思ってるんだけどさ、
結構、多く書いてるので他に投下するって人がいるのなら自粛するんだけど。
大丈夫だろうか?
ちなみに書くとしたらネサラは今のところ確定。
やった事もない暁をあえて書いて、
どこまで暁を知ってる人も納得いく出来になるかは分からないけどね…

466 :助けて!名無しさん!:2007/08/13(月) 23:45:42 ID:5TceaJ1z
個人的に1週間予約も新作も無ければ同じ人が書いてもいいとおもった
保守だらけになるよりかはマシだし

467 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/14(火) 14:21:19 ID:RCtAAD3B
投下します。

468 :2人の王〜偶然と誤解〜 ◆6xmg9r73RU :2007/08/14(火) 14:23:45 ID:RCtAAD3B
「冗談じゃないぜ…」


翼を広げ空を翔ける黒き翼を持つ者、鴉達の王と呼ばれるその男ネサラが
この地に来て真っ先に発した言葉がこれである。
彼は女神による裁きを他の仲間(本来、他の者と組むのは嫌だったが)と
乗り越え、自分が導くべき国に帰還する事が出来た。
自らの民達の為とはいえ数多くの裏切りを繰り返した自分への遺恨は深く
順風満帆とは行きがたいが、それでも結果として国は救えたのだから
ここからたち直してゆけば云い、そう思っていた矢先の突然の召集である。

「チッ!殺し合いがさせたいのならスクリミルかティバーンでも連れて来ればいいだろうが…
何でよりにもよって俺をこんな物に参加させるんだか、やりたい奴は勝手にやってればいいだろうが。」

と、ぶつくさと文句を言いながらも彼は手ごろな隠れ場所を探していた。
彼の独白通り、彼はこのゲームに乗る気は全くなかった。
とりあえず適当に隠れてやり過ごし、状況が危なくなってきたらそのときに動けばいい。
いつの世でも血の気の多い好戦的な馬鹿はいる、24時間以内に哀れな犠牲者が出ない事も無いだろう。
今の状況で他人に構ってられるほど自分はお人好しではないのだから帰る方法だけを探せばいいさ。
それに参加者の中には見知った顔もいた、あいつらならひょっとしたらこの状況を打破してくれるかもしれない、
その時にでも合流すればいい。
そんな事を考えながら、彼は空を翔けていた。
そこで彼は視界に入ったものを認め、その羽ばたきを一旦止めた。

「森か…ここなら俺なら誰にも見つからずにやり過ごせそうだな。」

ただでさえ視界が限定される森の中で彼は他の者より優れた点を持っている、その翼である。
空を飛べるという事はそれだけで他の者より高いアドバンテージがあるが、この森の中である
唯の人間には到達できないような場所にも自分なら容易に到達できる。
だからこそ他の者をやり過ごすならここは打ってつけの場所である、遥か上方にでもある
木にでも止まって、そこでこれから如何するか決めればいい。

しかし、彼の思惑はその目に留まったものにより失敗する事になる。

「先客か!…それにしては様子がおかしいな?」

彼の目に留まったもの、それはある少女の姿だった。
だが、その場から全く微動だにする事のないその様子をいぶかしみ、距離は置いたまま
改めて確認したものは少女ではなく、少女の形をした石の彫像であった。
何の知識の無い者にとっては、置いてあった場所だけがおかしいだけで
それが生きているものだとは思わないだろう。
しかし、彼にとってそれは憶えのある光景だった。

「これは…石にされているのか?だがアスタルテは確かに倒した筈、何故?……
だが、このままにしておく事もできないか、もしかしたら戻せるかもしれないしな。
確かミカヤもここにいた筈だ、アスタルテがまだ生きているのだとしたらユンヌの力で戻せるか?
……全く、他の奴と関わるのはごめんだと思っていたが、この場合は仕方が無いか…」

そう思い、その石像に手を伸ばそうとしたとき、その行為は突然の怒声により遮られる事になる。



「そこまでだ!魔物め……この俺が貴様を滅してくれる!」

469 :2人の王〜偶然と誤解〜 ◆6xmg9r73RU :2007/08/14(火) 14:24:15 ID:RCtAAD3B
「全く冗談ではないぞ!」

力強く地を駆けるその男、獅子王という異名をもつ者リチャードが
この地に来て始めに呟いたのがこの言葉である。
彼は己が欲した女性を守るために一度はその身を投げ打ったが、女神の奇跡により
(今でも信じられないことだが)生き返ることが出来た。
彼が蘇った時、全ては決着していた。
自分の力ではない事が少々癪に障ったが結果的には己の欲した者は
遂に自分の妻になることを決意してくれたのだ。
ならば自分にそれ以上とやかく言うことは無い、全て上手くいくのである。

そう思っていたらこのざまである。

油断していたのかもしれない、自分がいつ連れ出されたのかすら憶えていないのだから。
獅子王とまで呼ばれた男がたった一人の訳も分からない男に無様に踊らされている。
そう思っていたからこそ彼は今の状況と自分の不甲斐なさに腹が立ち、戒めと怒りの言葉を呟いたのである。

「先ずはティーエだ。俺の妻となるべき者に他の無粋な者の手垢一つでも付けられることは絶対に許さん!
その次にあの思い出すだけで腹の立つふざけた男を俺の手で倒してくれよう!
…リュナン達には借りがあるが、あいつらの事だ放って置いても大丈夫だろう。」

彼は自分の大切な者を守る為に行動していた。
真っ先に考えた事が自分の妻(まだ決まってはいないが)はどこかに隠れ
(なんとも傲慢な考え方だが)自分の助けを待っているに違いないと考え、
人が隠れていそうな場所を優先して探していた。
そこで目に付いたのが目の前の森である。

「…森か、もしかしたらティーエはここに隠れているかも知れんな。」

そう思い、鬱蒼と茂る森の中に足を踏み入れたとき彼は妙な光景を目にすることになる。
明らかに人とは思えぬ翼の生えた魔物が一つの少女の姿をかたどった石像に何やら呟いているのである。

(あれは何だ、何やら儀式でも行っているのか?)

見れば少女の石像はまるで今までそこで息をしていたかのような躍動感があり、
まるでさっきまで普通に動いていたのではないかとさえ思えてくるが
その顔はまるで助けを求めるかのような悲壮な表情をしている。
とりあえず状況は理解できないがそばの木に身を潜めて様子を窺う事にする。

「これ…石にされて…アスタ…倒した…な…このままに…できない…戻せる…」

(クソッ!遠すぎてよく聞こえんが、何やらあの石像に関係があるようだな…)

「ミカ…居た…まだ生きて…ユンヌの力…関わる…思って…仕方が無い…」

一通り何やら呟いていた魔物は突然、石像に手を伸ばし始めた、
状況はさっぱり掴めないが、もしかしたら邪神の儀式なのかもしれない。
このまま放っておけば取り返しの付かない事になるやもしれないし、相手はどう見ても人間ではない。
ならば結論は唯一つ、あの魔物を倒してしまえばいいのである。
彼は身を乗り出し、石像に手を伸ばしている魔物に威嚇をこめた怒声を張り上げる。



「そこまでだ!魔物め……この俺が貴様を滅してくれる!」

470 :2人の王〜偶然と誤解〜 ◆6xmg9r73RU :2007/08/14(火) 14:25:19 ID:RCtAAD3B
(この状況は一体、何なんだ?俺はこの娘をらしくないが助けようと思っていただけだ。
だが、突然現れたあの男は俺のことをよりにもよって魔物扱いした上に殺そうとしてやがる。
クソッ!らしくない事なんて最初からするべきじゃなかった。
その所為で訳も分からないままに命まで取られるってのかよ!…兎に角、この場は如何する!?)

そんな事を考えながらネサラは今の状況を如何するべきか迷っていた。
目の前には石にされたと思しき少女、その向こうにはどこに隠れていたのか
突然現れてこちらに攻撃する気満々の怪しい男。
ハッキリ言ってさっさとこの場から離れたいのだが目の前の少女を
そのままにしておくのも気が引けるのである。

迷うネサラに更にリチャードは告げる。

「何やら分からんが、その石像は貴様らの儀式に使うものらしいな。
其のままにしておく訳にもいかんな、貴様を倒した後にその石像も破壊してくれる!」

(何をどう勘違いしたら、そういった発想が出来るんだろうな?
だが、この手の奴には何を言っても聞いちゃくれないだろうしな、弁明は出来ないか…
まぁ、今ので俺の覚悟は決まったがな。)

男の奇妙な言動にあきれながらもネサラは一歩、少女の石像から離れて構えを取る。

「ほう?どうやらこの俺に倒される覚悟は出来たようだな、無駄に抵抗しなければ
苦しまずに済むようにしてやろう!」

闘志をむき出しにリチャードは自分の武器を構える。

(槍か、まずいな…上手くいくか?)

「さっきから黙ったままだな魔物め!だが汚らわしい声を聞かない分だけましか。
さぁ、行くぞ!」

踏み出そうとした男の間合いを外すようにネサラはリチャードに皮肉を浴びせる。

「生憎、俺の美声はあんたに聞かせるには惜しいんでね。」

ぴくりと少しリチャードの体が震えた、その後から凄まじいまでの怒気が伝わってくる。
リチャードの体がぐらりと一瞬揺れたかと思うと、神速と呼ぶにふさわしい速さでこちらとの距離を
詰めて雷光のような突きを自分に放っていた。
距離が離れていたのが幸いし、皮一枚でその突きをかわす事に成功するがその後の連携して放たれた払いを
かわしきれずに顔面にまともに受け横なぎに吹き飛ばされる。

「どうした?減らず口を叩けるようなのでその口を塞いでやったが、もしやこれで終わりではないだろうな?」

「ゴフッ…いや、あんたを正直見くびってたよ、ここまで出来るやつだとは思ってなかった。」

血を拭い、受けた傷の度合いを確認する、幸いというか顔が腫れそうな事と口の中が切れた事
意外は案外無事で済んだようだ。少し頭がくらくらするが動く事にも支障はないだろう。

「ふん!今更、何を言っても遅いがな。貴様はここで俺に倒される、それは絶対に変わらん!」

そう告げて、男は再び構えを取り直す。

「そりゃ、どうだろうな?俺は悪運が強いんでね。」

「まだ減らず口を叩けるようだな…すぐにでも何も喋れん様にしてやろう!」

471 :2人の王〜偶然と誤解〜 ◆6xmg9r73RU :2007/08/14(火) 14:25:50 ID:RCtAAD3B
言うや否や、再びリチャードは神速の速さでネサラに詰め寄る。

だが、

「それは一度見せてもらったんでね。今度は俺からいかせて貰う!」

男の繰り出す突きを空に逃れ、その姿を巨大な鴉に変化させる。

「それが貴様の本当の姿か!だが、この俺がこの程度で臆すると思うな!」

普通なら少しはひるむだろうところを全く臆することなく、男は巨大な痩躯の鴉に詰め取る。
だが、鴉は飛び掛るのではなく、その場で羽ばたき始めたのである。
いくら強靭な肉体を持っているリチャードでもその旋風にたじろぐ。
しかも詰め寄る瞬間にやられた為、視界を塞がれていたのである。

「しまった…目晦ましか!姑息な手を使う!」

旋風が吹き止み、再び目を開けたリチャードが見たものは最早、何も存在しない空間であった。

「に、逃げただと…一体なんだというのだここは!俺を不快にさせる為だけにあるのか!
クソッ!もういい、あいつなどどうでもいい!ティーエさえ見つければこの怒りも紛れる!」

怒りに体を震わせ獅子王と呼ばれるにふさわしい技量を持った男はその場を離れていく。
さっきまで其処にあった筈の石像の事すら頭に入らないほどの怒りを抱えながら。
それを遥か上方の木の上から見下ろしネサラは一息つく。

「やれやれスクリミルみたいな奴だな、ああいうのには極力、関わらないに限るな。
……しかし、らしくない事はやはりするべきじゃなかったな。
どうしたもんかな、これは?」

そう呟き、自分の手に抱かれる石の少女を見てネサラは溜息をついた。

472 :2人の王〜偶然と誤解〜 ◆6xmg9r73RU :2007/08/14(火) 14:28:45 ID:RCtAAD3B
【G-6/森/一日目・朝】
【ネサラ@暁の女神】
[状態]:打撲(顔面に殴打痕)
[装備]:あやしい触手@魔界戦記ディスガイ
[道具]:支給品一式 清酒・龍殺し@サモンナイト2
[思考]1:ゲームを脱出する
    2:これ(ソノラ)を如何したもんか?
    3:極力、他の人とつるむ気は無い

【リチャード@TS】
[状態]:健康 怒りによる興奮状態[装備]:ヴォルケイトス@TO
[道具]:支給品一式 光の結界@暁の女神
[思考]1:ティーエの発見
    2:ヴォルマルフの打倒
    3:魔物(ネサラ)はいずれ倒す

[備考]:両者ともエンディング後からの参戦です。
    ネサラはソノラ(石化状態)を抱えています。
    リチャードは今のところソノラを邪神の像の類だと思っています。

473 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/14(火) 14:34:10 ID:RCtAAD3B
参った、一回のレスでここまで貼れるとは自分でも思ってなかった。
反省orz

リチャードを勘違い傲慢王(どっかの金ピカ王みたいなの)にしてしまいました。
まぁ原作でもかなりの自己中っぷりを発揮してるのでいけるかなと思ってます。
ネサラ・リチャードはそれぞれ開始時はG-6付近に居て、ここまで移動してきたと思ってください。

474 :助けて!名無しさん!:2007/08/14(火) 20:03:05 ID:Azc9P+0V
>473激しく乙!!やっと暁組が出てくるようになってうれしかったです

>252殿にならって登場済みかどうかまとめてみた。

〇→登場済:生存 ●→登場済:死亡 △→未登場

5/6【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 △アイク/〇ミカヤ/〇サナキ/△漆黒の騎士/●シノン/〇ネサラ
5/6【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/●シーダ/○オグマ/△ハーディン/○ナバール
6/6【サモンナイト3】
 △アティ/○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ/△イスラ/△ビジュ
5/6【サモンナイト2】
 〇マグナ/○レシィ/○パッフェル/〇ネスティ/○ルヴァイド/●アメル
6/7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/○アルガス/●ムスタディオ/○ガフガリオン/○アルマ/○ウィーグラフ
6/6【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/○エトナ/○ゴードン/△カーチス/
6/7【ティアリングサーガ】
 ○リュナン/○ホームズ/○レンツェンハイマー/△ティーエ/〇リチャード/○カトリ/●オイゲン
7/7【タクティクスオウガ】
 ○デニム/○カチュア/〇タルタロス/○ヴァイス/△ハミルトン/〇オリビア/○ニバス

475 :助けて!名無しさん!:2007/08/14(火) 20:26:40 ID:z60rQvtb
投下乙

476 :助けて!名無しさん!:2007/08/14(火) 22:51:39 ID:4xDz12qQ
>>473
投下乙です。次の人が書きやすいように配慮されてて助かります。
変身のところ読んだら、ネサラとニバス先生が一緒に鴉になって飛んでる絵が浮かんでしまった……。

477 :助けて!名無しさん!:2007/08/15(水) 01:06:39 ID:2Xybqeo5
投下乙であります。
リチャードってこんなキャラなんだww何だかティーエが災難だ。
さて、ネサラはソノラをお持ち帰りしたが…腕輪持ってってないよな? どーすんだか。

478 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/15(水) 07:13:10 ID:oa5d5dyL
>>477
指摘ありがとうw
すっかり忘れてました…
ヒスイの腕輪はwikiに乗っける際にその場に落ちっぱなしにしておきました、
回収させるかどうかは次の人にお任せします。

ついでにリチャード語録。
ラスボスに取引を持ちかけられて言った言葉。

「ティーエ、忘れたわけではあるまい、先に裏切ったのはお前の方なのだ」
「お前は俺を拒んだ、お前の為に働きつづけたこの俺を。
お前はいともたやすく踏みにじったのだ。あの時の腹立たしさは今も忘れぬ
よくも俺をバカにしてくれたな」
「ならばここで返事をしろ、俺の愛を受け入れるのであれば
ここでお前と共に死んでやる。どうだティーエ、答えろ!」
「くっ……よかろうグエン、この女はお前にくれてやる。
煮るなり焼くなり好きにしろ、そのかわりレダ王国は俺のものだ。」

実際はティーエに強引な婚姻を持ちかけて困惑したティーエに
こっぴどく振られただけなのだが、それでも凄い言い様である。
今回の勘違いっぷりと傲慢っぷりはこの台詞を参考にして作りました。
補足しておくと根っからの悪人じゃないけど、とにかくプライドの高さで損してますw

479 :助けて!名無しさん!:2007/08/15(水) 17:51:38 ID:9Gc3CpLs
ティーエxリチャードはこう見えてもいいカップルだよ

480 :助けて!名無しさん!:2007/08/15(水) 19:33:25 ID:+yCJ8EB0
むしろ二人でひとつって感じ
夫婦漫才的なイメージしか残ってないくらいだ

481 :助けて!名無しさん!:2007/08/16(木) 15:00:49 ID:b2/sumFi
最終的には戻ってきてグエンに戦い挑んでティーエに聖剣渡して死ぬという漢っぷりを見せてくれるけどな

まあエンディングで復活するけどw

482 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/16(木) 19:35:26 ID:lDsD50hJ
ごめん、書き方が悪印象を与えてるだけだったね…
リチャードは兎に角、政治的に優位になろうとする癖が強い所為で
全ての物事に対して合理的な考え方をしてる様だけど、実は良い人なキャラですね。
何にせよ国を発展させようとはしてます。
まぁ、リュナンとホームズからはあまり好かれてませんがw

483 : ◆jMDUd2dqq. :2007/08/19(日) 23:38:05 ID:qwN/tpeT
投下します。

484 :おいでませ漆黒ハウス ◆jMDUd2dqq. :2007/08/19(日) 23:39:29 ID:qwN/tpeT
「何なんだこの村は、武器どころか人っ子一人いねぇじゃねーか」

そう愚痴る帝国軍海戦隊第6部隊の現役軍人ことビジュは、
C-3にある村を探索していた。

「せめて武器を見つけないとやべぇぞこれは・・・」

そう、彼は支給品を調べたが武器らしきものが無かったのだ、
だから村を探索して武器を調達しようとしていたのだが―――

485 :おいでませ漆黒ハウス ◆jMDUd2dqq. :2007/08/19(日) 23:40:15 ID:qwN/tpeT
ガラッ

・・・。

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『村を探索していたら、突然民家の扉が開いて
漆黒の鎧の強そうな奴が現れた。』

な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも何が起こったのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとかトラップだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

486 :おいでませ漆黒ハウス ◆jMDUd2dqq. :2007/08/19(日) 23:41:49 ID:qwN/tpeT
「この斧を使われよ。」

ビジュが武器を持っていないと気づいた漆黒の鎧の者はそう言葉を発した。

ドサッ

突然斧を投げてよこす漆黒の鎧の者。

「まともな武器で、全力を尽くしていただこう。」

「うわああぁぁ――!」

逃げられないと思ったのか、余りの恐怖だったのか
彼は漆黒の鎧の者にその斧で斬りかかってしまい心臓を奴の槍で一突きにされた。



「もはや私は一度死んだ身、望むものは強者との戦いのみ―――」

漆黒の鎧の者はただ民家で強者を待つ。

【C-3/村/一日目・朝】
【漆黒の騎士@暁の女神】
[状態]:健康
[装備]:月光@魔界戦記ディスガイア
[道具]:支給品一式 ウルヴァン@暁の女神
ビジュの支給品(詳細不明[武器ではない])

[思考]1:アイク等の強者との戦い
    2:ミカヤ・サナキと出会ったら・・・?

[備考]:原作死亡後からの参戦。


【ビジュ@サモンナイト3 死亡】
死体はC-3の民家の前で放置です。

487 :助けて!名無しさん!:2007/08/19(日) 23:43:32 ID:0iqlkFHt
しっこくが出るともうギャグ展開しか思いつかない俺は確実に毒されてる

488 :助けて!名無しさん!:2007/08/19(日) 23:58:35 ID:jsMXlUtE
まさかのしっこくマーダー化か。予想してなかったな。

489 :助けて!名無しさん!:2007/08/20(月) 05:55:36 ID:AiYfWJqK
なんという無駄のない展開www
ビジュが味出る前に逝ったのは惜しいがしっこくの今後に期待

490 :助けて!名無しさん!:2007/08/20(月) 14:55:28 ID:WFyODrIb
投下GJといいたいが、支給品がルールから見ておかしい気がする。

491 :助けて!名無しさん!:2007/08/20(月) 15:03:37 ID:M6C+Op7K
しっこく! しっこく! ビジュ/(^o^)\

〇→対主催その他 26/44 ●→死亡 6/44 △→マーダー 10/44 □→馬鹿 2/44

5【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 〇ミカヤ/〇サナキ/△漆黒の騎士/●シノン/〇ネサラ
5【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/●シーダ/○オグマ/○ナバール
4【サモンナイト3】
 ○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ/●ビジュ
6【サモンナイト2】
 〇マグナ/○レシィ/○パッフェル/〇ネスティ/○ルヴァイド/●アメル
7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/□アルガス/●ムスタディオ/△ガフガリオン/△アルマ/○ウィーグラフ
5【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/△エトナ/○ゴードン
6【ティアリングサーガ】
 ○リュナン/○ホームズ/□レンツェンハイマー/〇リチャード/○カトリ/●オイゲン
6【タクティクスオウガ】
 △デニム/△カチュア/△タルタロス/△ヴァイス/△オリビア/△ニバス

どちらかというとマーダーよりなタルタロスさんはこちらに分類。
あれ、一つだけ全体のマーダーの六割を占めている作品があるような……。

492 :助けて!名無しさん!:2007/08/20(月) 15:40:32 ID:P808owzE
ごめん、素直にGJとは言えない……
取り合えずしっこくがどこから斧を持ち出したのかとかをハッキリさせてほしい。
民家から斧を持ち出したとかはワインの瓶ならまだしも止めてほしいし。
ルールとして支給品は武器と道具(防具を含む)を一種類ずつの筈ですから。

493 :助けて!名無しさん!:2007/08/20(月) 15:51:07 ID:M6C+Op7K
ああ、そういえばそうだね。
ビジュが武器として斧を支給されていた、ということにすれば問題ないんじゃないかな。
まあ作者待ちかな。

494 :助けて!名無しさん!:2007/08/20(月) 15:57:43 ID:P808owzE
表まとめ乙ですw

これって対主催じゃなく対TOじゃねぇのか?w
ハミルトンさんは如何転んでもマーダーにはならないだろうから
肩身が狭そうだなw

495 :助けて!名無しさん!:2007/08/20(月) 16:41:57 ID:m10RN5zE
TO勢の扱いはタルの身の振り方にかなり左右されそうだな
話題ついでだが、オリビア不憫だな
思考に影響する効果もない指輪で暴走させられるとはw
アルマもそうだが、あっちは唐突なマーダー化のフォローのつもりだというから余計酷いw

496 : ◆jMDUd2dqq. :2007/08/20(月) 20:18:23 ID:EaP8356S
>487-493 感想ありがとうございます。
そして、本当にすいませんでした。
ルールを完全に失念していましたorz
早ければ今日中、遅くとも週末までに
したらばに加筆修正版を投下させていただきます。
ご指摘の通り、ビジュの支給品に武器追加で
対処したいと思います。

497 : ◆/nTFLUkBEc :2007/08/20(月) 23:47:14 ID:IQcZduDf
投下します

498 :勇者の決意 ◆/nTFLUkBEc :2007/08/20(月) 23:50:14 ID:IQcZduDf
「・・・一体どうなってるんだ」

生い茂る森林の中、青い髪にバンダナをした男、アイクはそんなことを呟いた。
自分は女神との戦いを終えて旅に出たはずである。だが旅に出て丁度一週間した所で、この呼び出しだ。
殺し合いをしてもらう・・・この殺戮の主催者と思われる者はそう言った。
平和な世の中になったはずだ、女神たちも殺し合いは嫌う筈だ、なのにわざわざ人を集めて殺し合いだと?ふざけるな。
殺し合いをしてもらうという言葉を聞いたときは寝言は寝て言え、と思った。
しかし実際に奴の手によって一人殺されたのを見た時、奴は本気だと思った。

人を殺すことには慣れてしまっていた。しかし、無駄な殺し合いなど絶対にしたいとは思わなかった。
アイクはそんな人物だった。人を殺す道具、剣の達人でありながら義理堅い。
これまでも無駄な戦は避けてきた。この殺戮の場をなんとかする方法は無いのかと思考した。

そこでここに来る時にいつの間にか持たされていた支給品の入った鞄の存在に気付く。
身を守るものが入っているかもしれない、確認しておくに越したことはないだろう。
まず食料が確認できた。

「・・・肉は無いのか」

場に不釣合いな贅沢を言い、続いて地図、方位磁針、参加者名簿が出てきた。
参加者名簿に目を走らせる、ミカヤ、サナキ、シノン、鴉王・・・
ミカヤとサナキはかなり心配だな、見つけたら保護してやらないとならないか。
シノン、・・・さっきの二人とは別の意味で心配だな。戦う意志のない者を無駄に挑発して戦闘に発展させたりしてしまわないだろうか。
鴉王、こいつなら心配はいらないだろう。ラグズの国王なんだ、絶対に易々とは死なないだろう。
さらに次の名前を見て、アイクは戦慄した

「漆黒の騎士・・・・・・!」

かつて女神との戦いの中、戦った者。己の宿敵、親の仇。
しかし、おかしい。この己の宿敵はこの手で倒したはずである。
・・・召集をしたのは自分が見たことも聞いたことも無い魔法ばかり使う者だった。
もしかしたら奴にとってそんな事をするのは造作ないことなのかもしれない。
そう考えると、怒りと微かな喜びを感じた。
死者を生き返らせるなど・・・なぜ、そっとしてやれないんだ。その思いが大半だったが

「また・・・奴と戦えるのか」


499 :勇者の決意 ◆/nTFLUkBEc :2007/08/20(月) 23:51:31 ID:IQcZduDf
同じ剣を教わった者同士。師を同じくする者・・・
奴との戦いは最高だったと今でも思っている。その思いは揺るぎ無い。
とにかく奴を探すのは優先事項だろうな、とアイクは思った。
様々な思いを巡らせながら次の物を取り出す。アイクは目を見張った。

「神剣エタルド・・・」

偶然だろうか、漆黒の騎士を思った後に出た物がこれである。
かつて漆黒の騎士が振るっていた物。ベグニオンの至宝。かつて己の持っていた剣、ラグネルと対をなす剣。
身を守る物が無いかと探していたらとんでもない当たりを見つけた。
これは自分と最も相性のいい剣、ラグネルとほぼ変わらない剣だ、これがあれば自分は全力の力を出す事ができるだろう。
負ける気がしない、とアイクは思った。
そこでアイクはエタルドを振るってみた。しかし

「衝撃波は出ないか」

衝撃波は出ない。敵と対峙したら近付いて斬らなければならないということであった。
しかしアイクはそんなものは関係ないと思った。
漆黒の騎士と戦ったときは純粋に斬り合った、衝撃波など必要ない。

その後、ラグネルも入っていないかと鞄を漁ってみたが、エタルド以外に武器は無かった。

漆黒の騎士を探す前にやらなければならないことがある。
自分の得物、ラグネルを探すことだった。奴と戦うときは互いに全力で無いとならない。生き返った死体と言えど、それは譲れない。
ラグネルを手に入れたら、漆黒の騎士を眠らせてやらなければいけない。
自分の心を決定したアイクは立ち上がり、歩き出した。


500 :勇者の決意 ◆/nTFLUkBEc :2007/08/20(月) 23:52:20 ID:IQcZduDf
【F-7/森/1日目・朝】
【アイク@暁の女神】
[状態]:健康
[装備]:エタルド@暁の女神
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]1:こちらからは仕掛けないが、向かってくる相手には容赦しない
     2:ラグネルを探す
     3:2が出来次第、漆黒の騎士を探す
     4:仲間達との合流
     5:ゲームの破壊
[備考]:エンディング後からの参戦です。
      エタルドは間接攻撃不可になっています。ラグネルもそうするかどうかは次の書き手に任せます。


501 :勇者の決意 ◆/nTFLUkBEc :2007/08/20(月) 23:56:10 ID:IQcZduDf
うん、パロロワ初心者なんだ、すまない(´・ω・`)
保守ばかりもどうかと思ったから思い切って書いてみることにしたんだ
性格、展開とかどんどんケチつけてください

502 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 01:01:45 ID:1wDnI/JO
投下おつです。
暁のことはわからないが、キャラ関係以外での問題点なしだ。
ってか、ネサラ近くにいるんだよなぁw

503 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 02:12:29 ID:q76n2x/f
投下乙
やはりこちらも戦闘狂か……面白いことになりそうだ

504 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 06:31:32 ID:4cUMat2n
投下乙ですw

資料集めで原作会話集を読みましたけどアイクの漆黒への
気持ちはそんなもんじゃないかなと思います。

505 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 09:42:04 ID:JSDHRB8W
肉自重w

506 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 12:27:22 ID:3cyESH8Z
>501
投下乙、肉ワロタw

そして質問ですが、手槍や投げナイフとかって複数セットで支給されるものですか?

507 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 12:55:18 ID:+Ngo03SD
エタルドの間接攻撃って制限する程のものなのかね?

508 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 13:32:13 ID:1wDnI/JO
>>506
投擲系は複数でもokだと思う。
手投げナイフ一つだけ支給されてもアレだし。

509 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/21(火) 18:55:51 ID:4cUMat2n
投下したときにリチャードの支給品「光の結界」について
書くのを忘れていたので今更ですが追記します。

光の結界は原作では隣接1マスを通行不可能にするアイテムですが、
こちらでは自分の周囲(せいぜい10mくらいを)使用したときに
周囲の効果範囲に居た者以外を通行(攻撃)不可能にするでお願いします。
効果時間は1時間くらいで。

>>507
制限しとかないと実質、無限に間接攻撃できるからでは?
他は弾数制限とかありますし?

510 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/21(火) 18:59:28 ID:4cUMat2n
ごめん、更に追加。

使用者も発動中は外に出る事はできない。

511 :助けて!名無しさん!:2007/08/21(火) 20:52:32 ID:q76n2x/f
「反動で疲労が溜まる」とかのベタなハンディをつけておけばアリでいいんじゃない?
せっかくの特性を生かせないのはもったいない気がする

512 : ◆6xmg9r73RU :2007/08/21(火) 22:33:25 ID:4cUMat2n
暇なのでそれぞれ一行で今までの話の流れを振り返ってみる。ネタです。


ヴォルマルフ「デジョン」→年下キラー小熊、アズリアを落とす→
ニバス「ムスタディオをやっつけろ♪」→ソノラ石→Lデニムでした→エトナ、フロンから逃げる
→馬鹿1号登場→ヴァイス婦女暴行で姐さん登場→昼ドラ(フジ系列)→馬鹿2号登場
→グレイスマミィィィ!!!→アルマ暴走→ギターを持った渡り鳥→ナバールも年下を落とす
→プリニーラムザ→中ボス、以上!→アルマ襲来→王女さまやっぱり死亡→
「小熊さんに倣って幼女を落としてみました」byホームズ→ユンヌにデコピン→
「殴られました」byネサラ→おいでよしっこくハウス→「肉」byアイク


これで分かった人は凄いわw

513 : ◆/nTFLUkBEc :2007/08/21(火) 23:59:17 ID:cMDZ6NnW
>>502-512
感想ありがとうございます
上で少し言われてますエタルドの間接攻撃についてですが
アイクが最初から完全な全力を出せるようでは贔屓が過ぎると思ったので制限してしまいましたが・・・
今思うと確かに剣の特性が出ないのは良くないですね、反省です
こういうのは書き直しをした方がいいのでしょうか?

514 :助けて!名無しさん!:2007/08/22(水) 19:19:56 ID:r0b6h//p
>>513
其処の所は作者様のご判断にお任せしているので修正すべきだと
思われたのなら、その方がいいかもしれません。
個人的には別に重大な問題でもないのでしなくてもいいかと思いますが。

したらばに漆黒ハウスの修正が投下されていました。
ギャグ色が強くなっていておもしろかったですw
作者様、修正乙ですw

515 :助けて!名無しさん!:2007/08/22(水) 19:59:11 ID:6tjgu6Kv
しっこく自重wwwwww

516 : ◆/nTFLUkBEc :2007/08/22(水) 22:09:52 ID:64loYX6a
>>514
私の情けない質問への回答ありがとうございます
やはりむやみに修正を加えるのはよくないと思うのでこのままで行きたいと思います

517 :助けて!名無しさん!:2007/08/22(水) 22:37:13 ID:amSAa0oh
             Ω
             |‐|
           ≦韭≧       あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          ,--―| . |―ー-ァ
          く::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ    『おれは普通の死因で死んでいたと思ったら
         / ̄ ̄ ̄ヽ~ヾ:::::::ゝ     いつのまにか頭にナイフが突き刺さったまま死んでいた』
        |リ u' }  ,ノ━┓{ミl
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ‡,{ミl     な… 何を言っているのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,) ノ‡`|6l      おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ. /_ヾ|イヽ、
     |/_/  ハ!ニ⊇\/' :/:::/ヽ     頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' /::::/  `ヽ   
   /'´r -―一ァ‐゙T´ /:::/      \  辻褄合わせだとか矛盾修正だとか
   / //   广l¨´|△◎△/        /⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ |___|::::::/ヾ:::::|___l     /::::::::::::}
_/`丶 /  |◎| >:::::< |◎|    |:::::::::::::イ もっとギャグ展開の恐ろしさの片鱗を味わったぜ…

518 :助けて!名無しさん!:2007/08/23(木) 06:29:36 ID:RAJJ6T/S
>>517
遠距離回避スキルあるのにねぇw

519 :まとめ:2007/08/23(木) 22:27:20 ID:Ok2d04tW
〇→対主催その他 26/51 ●→死亡 6/51 △→マーダー 10/51 □→馬鹿 2/51 ■→未登場 6/51

5/6【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 〇アイク/〇ミカヤ/〇サナキ/△漆黒の騎士/●シノン/〇ネサラ
5/6【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/●シーダ/○オグマ/■ハーディン/○ナバール
5/6【サモンナイト3】
 ■アティ/○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ/■イスラ/●ビジュ
5/6【サモンナイト2】
 〇マグナ/○レシィ/○パッフェル/〇ネスティ/○ルヴァイド/●アメル
6/7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/□アルガス/●ムスタディオ/△ガフガリオン/△アルマ/○ウィーグラフ
6/6【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/△エトナ/○ゴードン/■カーチス
6/7【ティアリングサーガ】
 ○リュナン/○ホームズ/□レンツェンハイマー/■ティーエ/〇リチャード/○カトリ/●オイゲン
7/7【タクティクスオウガ】
 △デニム/△カチュア/△タルタロス/△ヴァイス/■ハミルトン/△オリビア/△ニバス

【45/51名】

520 :助けて!名無しさん!:2007/08/23(木) 23:52:11 ID:8svv+TsH
えーと、予約はなしなんだよね?
被らないことを祈るか…。

521 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 00:10:13 ID:CutsfZP4
無しだけど、宣言したら配慮してくれますよ?
ただ以前、宣言して結局投下しなかったことがあったので
書き手の人はそこら辺の配慮もお願いします、という感じ。

522 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 01:09:37 ID:dpbjPYXE
宣言しよかな……まだ早いかな
だが被ったら乙るし……

523 :520:2007/08/24(金) 01:16:26 ID:oXg1k2bK
一応、聖騎士とカーチスとアティ(いなくてもとりあえず話は進む)が出る予定の作品を書いております。
話の展開などは構想済みで、後は文章にするだけといったところ。

524 :520:2007/08/24(金) 01:17:52 ID:oXg1k2bK
リロードしてなかったら>>522氏のレスがorz
もしかして被りましたかね……。

525 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 18:52:53 ID:CutsfZP4
最近、wiki編集を手伝ってくれる人が多くてうれしいw
特にMAPなんかの画像編集は特に大歓迎ですわw

>>522-524
取り合えず被ってない事を祈るしかないのでは……

526 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 20:09:53 ID:ozrf33VI
>525
MAPの画像編集して気になったこと、
アップロードした古い画像ファイルが消せない。
文字の大きさとフォントがわからない。
色の薄い?名前の記述がない元マップ画像がないので一部分のみの改変がやりにくい。
だからソノラ辺りの森がちょっと変wスマソ

527 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 20:20:10 ID:oXg1k2bK
>>526
MS UI Gothic、size7、太字が最初に使っていた設定です。
元ファイルは後ほどアップさせていただきます。

528 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 20:28:13 ID:eGG0oXyy
ハミルトンも廃人寸前の状態で出せばマーダーに!?

529 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 20:34:01 ID:ozrf33VI
>527 催促したみたいですいませぬ
>528 展開予想は書き手が書きにくくなるからやめといた方がいいが、
廃人寸前じゃズガンもいいとこじゃないかw

首輪解析できそうなキャラがネスティぐらいしか思いつかない件について
条件がそろえば首輪破壊できそうなキャラなら何人かいるけど


530 :助けて!名無しさん!:2007/08/24(金) 20:47:04 ID:oXg1k2bK
ttp://uploader.fam.cx/img/u20476.png
参加者名:MS UI Gothic、size7、太字
エリア、建物:MSゴシック、size20、半角英数
注意事項:png形式によりサイズ1M超えているので、wikiにアップする場合は多少劣化しなくてはなりません

更新されたマップの坑道の位置が間違っていたため、元マップのほうで修正しておきました。
現在執筆中のため、どなたかwikiに載っているほうも修正していただけるとありがたいです。

……ランスロット、難しい。

531 :うぃき:2007/08/24(金) 21:23:42 ID:W3D3acLz
今、PCを別のが使ってるから携帯で。

上でちらっと出てたので言うんだけど
ファイルの削除は管理権限のある人じゃないと
駄目だった気がする。
んで、こっからが本題。
正直、そういった事はこちらで
ちょこちょこ処理してるけど、なんせおいらは
WIKE初心者、今だ勉強中の身。
ぶっちゃけ共同編集者がほしいの
面倒事ALL.OKて云う勇士が至ら返事下さい。

完全にヘタレですまんorz

532 : ◆57Dij5SHc6 :2007/08/26(日) 02:51:51 ID:L5aN27Zm
アカネイア王国第24代国王、ハーディンは、川にかかる大きな橋の上を歩いていた。
……大きな、馬に乗りながら。

「……まさか、こんなことになるとはな」

暗黒竜メディウスの復活に端を発する先の戦争。その、長く辛い戦争も、アリティアの英雄、
スターロード・マルスとその仲間たちによって終結し、世界は平和を取り戻し。

そして、ハーディンはニーナ姫と結婚し、幸せな新婚生活が始まる……筈であった。

「……全く、なんということだ……」

溜め息をつきながら、ハーディンは自らの支給品を見つめる。

一つは、馬。……しかも、見事な毛並みの白馬。これには見覚えがある。
先の戦争、グルニア攻略戦において、敵の総大将カミュが乗り回していた馬。
頑丈で、気立ては優しく、一日千里を走る、グルニア王国一の名馬である。
この狭い島の中で、疲れず素早く移動することを可能にする、当たりの品。

そして、もう一つは……。



「これでどうやって自らの身を守れというのだ……ッ!」

ハーディンは、白くて長い金属の筒を握りしめ、もう何度目かもわからぬ溜め息をついた。

アッサルト。ハーディンの手に握られたそれは、大陸からヴァレリアにもたらされた、最強の銃。
その威力は人の纏う鎧のみならず、ドラゴンのウロコすら貫くと言われる、殺人兵器である。
剣と魔法で戦う人間から見れば、無限大であるとしか思えない程の長大な射程、いかなる鎧も
紙の様に貫く火力。そして、弓やボウガンのとは比べ物にならない狙いの精密さ。
このロワイヤルで支給された武器の中で、間違いなく「当たり」の部類に入るものである。

……所有者が、その扱いを熟知してさえいれば、の話ではあるが。

533 : ◆57Dij5SHc6 :2007/08/26(日) 02:53:24 ID:L5aN27Zm
「ええぃ、やたら重いわ、握りづらいわ、そのくせ刃やトゲの一つも付いておらぬわ……
 こんなものなら、壊れた槍のほうが、まだマシだな……」

あいにく、ハーディンに銃器の知識は無い。で、あるから、ハーディンにとってアッサルトは
「やたら重くて脆そうで、しかも殴るのには向いてなさそうな正真正銘の外れ武器」でしかなかった。

「これでは、迂闊に歩き回ることはできんな。……早めに、マルス王子たちを探したいのだが」

そう呟き、ハーディンは馬を走らせようとして……背後から、背筋の凍るような殺気を感じ――

振り返った。





「貴公は、この下らぬ戦に参加する意思はあるか?」

そう言って、ランスロット・ハミルトンは自らの持つ槍を突きつけながら眼前の赤い騎士に話しかけた。

茶色い髪のオールバックに、金の刺繍が施された、高い身分を思わせる赤い服。王者の風格を
備えたその男は、ハミルトンの問いにNoと、答える。

信用できない。ハミルトンは、何故だかは知らないけれど、心の奥底で、そう思った。

「そうか……、ならば良い。私の名はランスロット。ランスロット・ハミルトン」

しかし、態度には出さない。信用できないと思ったことに理由はないし、また、避けられそうな
戦いを、わざわざ自ら求めるほどに愚かでもないからだ。

「ところで、この戦には、私が良く知るものと、その名も知らぬものがいる。君も、きっと似た
ようなものだろう。……どうだ、情報交換と行かないか?」

だから、情報交換を申し出る。今後、分かれるにしても、同行するにしても、たとえ戦う事に
なったとて、彼の持つ情報は貰っておいた方がいい。そう思ってのことだ。

534 : ◆57Dij5SHc6 :2007/08/26(日) 02:56:24 ID:L5aN27Zm
だが、話は意外な方へと流れていった。

「その槍……グラディウスか」

ハーディンが、そう呟いたからだ。


ハミルトンは、最初、自らの支給品に失望した。支給品の武器が、自らの、得意とする「剣」では
なかったからだ。

それは、「槍」と、何の効果を持つのかも分からぬ、ただの「球」だった。

しかし、その槍を実際に手にした瞬間、失望は瞬時に歓喜へと変わった。


             バトロワの主催者がくれた始めての支給品。

             それは宝槍グラディウスで、私は騎士でした。

       その槍は軽くてパワフルで、こんな素晴らしい支給品ををもらえる私は、

              きっと幸運な存在なのだと感じました。


宝槍グラディウス――かつて、大盗賊アドラがラーマン神殿より盗み出した、アカネイア王国の
三種の神器の一つ。素晴らしい威力を持ちながら、はがねの槍程度の重量しかない槍。

振るえば近接、投げれば遠隔と、遠近両用の武器である。英雄戦争において、「暗黒皇帝」
ハーディンが使用した武器。

――グラディウスの説明書には、そう書いてあった。

535 : ◆57Dij5SHc6 :2007/08/26(日) 02:57:23 ID:L5aN27Zm
ランスロット・ハミルトンの知りうる限り、暗黒なんちゃらかんちゃらというものに、碌なものは無い。
暗黒騎士団しかり、暗黒神しかり。……暗黒皇帝とは良く知らないが、

――やはり、碌な者ではあるまいな……

そう、思ったのも無理はあるまい。


「……そうだ。この武器に付属した説明書によると、そういう名らしいな……」

王家の宝槍ともなれば、その名はともかく、その姿は世間一般に知られることは無いだろう。
そういった秘宝家宝の類は、大抵王宮の倉庫に厳重に保管されているに決まっているからだ。
触れられる者は、倉庫番やら鍛冶師やらを除けば……王族か、その側近位の者。

それなのに、眼前のこの男は、一目見ただけでその名を言い当てた。ほんの、一瞬で。
しかも、その風貌、物腰、身に着けている衣服などは、まるで本物の皇帝のようである。

「……ところで、貴行の名は、なんと言う?教えてはくれないか」

――ハミルトンは、全身で警戒しながら槍を構える。最悪の、その名を警戒して。
その胸元では、紫の球がキラリと光っていた。



――殺気……襲ってくるつもり、なのか!?

一方のハーディンも、常人ではない。草原の狼との二つ名で呼ばれ、先の戦争ではアカネイア大陸を
マルス王子達と共に縦横無尽に駆け巡った、野生の王者である。

さらに、本人は未だ気が付いては居ないが、つい先程まで闇のオーブで操られていた後遺症もあって、
殺気邪気の類に、人一倍敏感になっていたのだ。


ハーディンに悪気は無い。ただ、恋のライバルの形見の品を見て、思わず懐かしくなっただけ。
ハミルトンに悪気は無い。ただ、警戒すべきを判断した対象を、警戒しただけ。

それだけ、であった。

536 : ◆57Dij5SHc6 :2007/08/26(日) 02:59:17 ID:L5aN27Zm
【C-4/橋/1日目・朝】

【ハーディン@紋章の謎】
[状態]:闇のオーブの後遺症で少々精神不安定
[装備]:アッサルト&弾薬10発分@タクティクスオウガ
[道具]:支給品一式 白馬@紋章の謎
[思考]1:眼前の白い騎士を警戒、出来るなら戦いは避けたい
     2:とりあえず槍か剣を調達
     3:降りかかる火の粉は振り払う。
     4:マルス王子達との合流
     5:ゲームの破壊、脱出。
[備考]:第2部20章暗黒皇帝直前よりの参戦。
      闇のオーブを奪われたので暗黒皇帝状態ではありませんが、
      オーブの後遺症で少々精神不安定な状態です。
      この状態で、惨劇に出会ったり闇のオーブに接触したりすれば、
      正気を保っていられる保障はありません。
      また、操られていた間の記憶は「長い夢を見ていたよう」におぼろげな
      ものでしかありません。但し、深く思い出そうとすれば思い出せます。

【ランスロット・ハミルトン@タクティクスオウガ】
[状態]:闇のオーブの効力で軽い人間不信&殺気ムンムン
[装備]:グラディウス@紋章の謎 闇のオーブ@紋章の謎
[道具]:支給品一式
[思考]1:眼前の赤い騎士を警戒、必要なら交戦も辞さず
     2:降りかかる火の粉は振り払う
     3:ゲームの破壊、脱出
[備考]:参戦時期、通過ルートは次回以降の書き手様に任せます。
      闇のオーブの効果は、ハミルトンの精神力によってかなり薄まっています。


【白馬】
 ファイアーエムブレムのパラディンが乗っている白馬。良くも悪くもただの馬。
 餌はそこらの草を勝手に食べます。建物内に入れるかどうかは書き手次第で。

【闇のオーブ】
 本来なら、疑心暗鬼、暗黒化効果の他にも、相手に強烈な恐怖心を植えつけて
 攻撃を出来なくさせる能力がありますが、ロワ内では制限によりこの能力は
 大幅に弱体化。精々臆病者か、戦を知らぬ少年少女にしか効きません。
 心の隙間に忍び込み、狂わせる能力は健在ですが、対象に心の隙が無かったり、
 強い正義感や信念などを持っていた場合は効果が薄まります。

537 :ソウルフル・ブリッジ ◆57Dij5SHc6 :2007/08/26(日) 03:05:22 ID:L5aN27Zm
先に謝っておきます。520氏、ごめんなさい。

以前からちびちび書き進めていた物を投下させて頂きました。
自分では一通り見直しましたが、見逃しが無いとは言い切れませんので、
もし何かありましたらビシビシご指摘の程、よろしくお願いします。

538 :助けて!名無しさん!:2007/08/26(日) 07:59:20 ID:Cyyt9PU5
>537 GJ!
>闇のオーブ
オウガ勢全員マーダーフラグキタコレ

実は操り系のアイテムで廃人ハミルトン氏をマーダー化させようとしてたりもする
まあ操り系のアイテムが(FFTのクリスタルすら)見つからないので没ネタとなったがw

539 :520:2007/08/26(日) 13:58:20 ID:fOJ3qm0I
投下乙です。
ランスロットに精神作用のあるものが支給されるという点で、同じようなネタでした。
……結局どっちもマーダーフry

540 :助けて!名無しさん!:2007/08/26(日) 16:21:37 ID:PTxPll4D
投下乙
っていうか

はいはいネタ被りネタ被りw
キャラからオーブから完全に被った。こっちはシリアス路線だったんで違いはあったけどこれは吹かざるを得ない

541 :助けて!名無しさん!:2007/08/26(日) 18:06:12 ID:Cyyt9PU5
ハーディン、ハミルトン人気有りすぎw
被りたくなかったら予約してってことで

で何だが、ルールとしてはFFTからの支給品で
銃装備可能が入ったクリスタル使ってスナイパーするハーディンとか、
斧装備可能が入ったクリスタル使って漆黒の騎士が斧で全力出すとかって有り?


542 :助けて!名無しさん!:2007/08/26(日) 19:03:15 ID:cy+sIgnm
>>541
判断がかなり難しいね、あれを道具で支給していいものか
それをどういった表現で表すかとかで意見が別れる気がする。

個人的には銃とかの知識を習得できるようになる(あくまで知識、技量は別)
なら俺はOK。
ただ魔法とかをクリスタルで習得は勘弁、マルスとかアイクが魔法使うのが想像できない。

543 :助けて!名無しさん!:2007/08/26(日) 19:07:54 ID:cy+sIgnm
あ、忘れてた。

投下乙です、まとめに載せようと思ったら気づいた事。
作者さんタイトル入れてw

あとガフガリオンの話を投下してくださった作者さんも見てたらタイトル
教えてくださいw

544 :助けて!名無しさん!:2007/08/26(日) 19:15:08 ID:fOJ3qm0I
>>543
>>537でタイトル出ていますよ。
そしてガフの話は、作者さんが現れないのなら「無題」でもよろしいかと。

545 :助けて!名無しさん!:2007/08/26(日) 19:40:43 ID:cy+sIgnm
ごめん…タイトルあったねorz

これで残るはアティ、イスラ、ティーエ、カーチスかぁ…
最初の折り返し地点までもうちょいだw

546 :助けて!名無しさん!:2007/08/27(月) 19:36:39 ID:1X/i3KxW
一通り読み直してみたんだけど、サモンナイトの魔剣について。
アティ・ベルフラウ・イスラしか鞘から抜くことはできない――と本文で書かれてるけど、
これって「適格者」なら別にこの三人以外でも抜刀できるんじゃ……?

547 :助けて!名無しさん!:2007/08/27(月) 21:40:17 ID:+nKw5b/y
「適格者」の条件をどう定義すればいいのか分からないなら、
下手に抜刀はさせれないと思う。

548 :助けて!名無しさん!:2007/08/28(火) 00:23:10 ID:ngub7V8C
ある意味抜剣に至る過程がきちんと描かれたなら誰でも可能かもしれんわな

549 :助けて!名無しさん!:2007/08/28(火) 01:41:53 ID:CDJrV9GK
ランスロット被っちゃったみたいなんでアチィとカーティス書いてるよ
正直通るかグレーなネタなんで欲しいひとはお早めに

550 : ◆WR2iO96XsI :2007/08/29(水) 04:32:46 ID:Z7H8XtgR
投下します。

551 :一寸先は闇 ◆WR2iO96XsI :2007/08/29(水) 04:35:31 ID:Z7H8XtgR
「さて、どうしたものか……」
 その手に巨大な禍々しい剣を携えながら、カーチスは呟いた。
 たしかに自分は死んだはずだが、気がついたらあの会場にいた。
 呆然としていると、ヴォルマルフとかいう男は殺し合いゲームの説明を淡々と述べていった。
 同じ場にいた魔王ラハールが軽くあしらわれていたことから察するに、この催しの主催者は魔王以上の力を持っているということか。
「……どうする」
 再び自問をしながら、カーチスは両手で剣を柄を握った。
 振り上げ、振り下ろす。
 その剣の重量を知っていれば、どれだけ鍛えていようがふつうの人間では彼と同じようなスピードで振るうことは不可能であると分かるだろう。
 彼はサイボーグだ。ゆえに常人とは比べ物にならないほどのパワーを持っている。
「――なるほどな」
 そう、そのはずだ。しかし大剣を難なく振るえはしても、その力は本来のものよりかなり落ちていた。ついでに、体重に関しても変化しているとわかった。
 参加者の能力差をできるだけなだらかにするための仕組みなのだろう。たしかに体重に関しても、400kgに近い重量ではそれだけで凶器になり得る。
 カーチスは一旦大剣を草原に置くと、足元に置いていた袋を手に取り中身を再確認した。
 水や食料、地図や名簿に混ざって、一つだけ違うものがあった。
 鍵だ。しかし何に使うかは一切わからない。どこで使うかを記した紙もなければ、どうしようもなかった。
 取り出したものを袋にしまい、それを背負うとカーチスは大剣を右手に持った。

552 :一寸先は闇 ◆WR2iO96XsI :2007/08/29(水) 04:36:31 ID:Z7H8XtgR
 東に橋が見えたので、現在位置はわかっている。向かうべきところは既に決めていた。

 ――そして、すべきことも。

 ゴードン、アンタの地球勇者魂はオレの心にも届いた。
 一度死んだ身だ、どうなっても構いやしない。
 オレはアンタから教えられたものを持ってして、このクソッタレなゲームから皆を助けることに尽力しよう。
 ゴードン、お前もそうするだろう。だがお願いだ、アンタは死ぬなよ――




 ただ広がる草原の向こうに人影を認めたのは、それから十数分後だった。
 遠目ではよくわからなかったが、近づくにつれてその影が何をしているかが見えてきた。
 うずくまっていた。その場で微動だにせず、手に何かを持ちながら。両者の距離が十メートルほどになるまで近づくと、カーチスは歩みを止めた。
 こちらに気づいているのかいないのか、ずっと同じ姿勢のままでいる眼前の人物を観察する。
 長い赤髪に白い帽子、白いマント、白いブーツ。あの会場で、“ディエルゴ”と呼ばれる何かについて反応していた女性だった。
 その時の様子からすると、彼女は信ずるに値する人間だろう。彼女と情報交換をして協力すべきだ。
「大丈夫か?」
 カーチスは声をかけながら、ゆっくりと女性に歩み寄った。しかしそれでも反応はない。
 歩みを続けながら、カーチスは女性が震えていることに気づいた。精神的なショックか何かで情態を乱しているのか。
「おい……」
 距離にして二メートルもない両者の位置。そこまで来て、やっと女性は動きを見せた。

553 :一寸先は闇 ◆WR2iO96XsI :2007/08/29(水) 04:38:09 ID:Z7H8XtgR
 手にした槍をこちらに突き出して。
「…………ッ!」
 その行動は予測していた。だが予想外だったのは、その速度だった。
 槍の先の両側には左右対称に三日月状の刃が付いている、ハルバードに近い武器だ。その長さと形から察するに重さはこの大剣並、いやそれ以上のはずだった。
 にも関わらず、女性の力とは思えない速度で槍を繰り出してきた。
 一瞬でも遅れていたら凶刃に貫かれていただろう。カーチスは全力で振るった大剣で槍を弾いていた。
 その衝撃に、女性は地に伏した。そしてうめき声を上げながら頭を抑える。
 もう襲ってくる心配はないだろう、そう判断してカーチスは吹き飛んだ槍に駆け寄った。
 しゃがみ、ゆっくりとその柄に触れる。

 ――――ッ!

 脊髄反射の如く、手を引っ込めていた。やはりまともな代物ではない。迂闊に触ることもできないので、放置するしかないようだ。
 原因の確認を終えて、カーチスは女性のもとへ戻った。相変わらず頭を抱えていたが、なんとか言葉は出せるようだった。

「大丈夫か?」
「……はい。……すみません、わけもわからなくなって……」
「気にするな。いろいろと訊きたいことはあるが、ここじゃゆっくり話せねぇ。近くに村があるはずだ、そこまで行く」
 女性はコクリと頷いた。だが顔色はかなり悪い。早めに辿り着いて休ませたほうがいいだろう。
「名前は」
「……アティ、です」
「オレはカーチスだ」
「カーチスさん……。ありがとうございます……」
「気にするな」
 それだけを話して、二人はC-3の村に向かって黙々と歩き始めた。

554 :一寸先は闇 ◆WR2iO96XsI :2007/08/29(水) 04:40:14 ID:Z7H8XtgR



【C-4/草原/1日目・朝】

【カーチス@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:健康
[装備]:オウガブレード@タクティクスオウガ
[道具]:支給品一式、鍵
[思考]1:C-3/村へ向かい、アティを休ませる
     2:仲間を集め、脱出方法を見つける
[備考]:死亡直後からの参戦

【アティ@サモンナイト3】
[状態]:神経衰弱
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(不明アイテム)
[思考]1:カーチスと行動をともにする
     2:仲間が心配、特にベルフラウ
     3:ディエルゴのことが本当ならば、なんとかしなくては

【備考】
 近くにイービルスピアが落ちています。

【オウガブレード@タクティクスオウガ】
 悪魔の代名詞とされるオウガがきたえた巨大な剣。
 装備者は自分の身体と敵の身体を入れ替えるボディスナッチを行使できる。

【イービルスピア@タクティクスオウガ】
 邪神が自らの使い魔に持たせたと伝わる槍。悲しみや、絶望を増幅して力に変換する。
 オウガブレードよりも重い。槍の先の両側に三日月状の刃が備えられている。

555 : ◆WR2iO96XsI :2007/08/29(水) 04:45:28 ID:Z7H8XtgR
最初はハミルトンがイービルスピアを持ってマーダーまっしぐら、な展開でした。
しかしほかの方が書かれてしまわれたので、こんな感じで変更しました。
>>549さんも書かれていたようですが……すみません、先を越させていただきました。

タイトル、本当は一寸先はしっこryと考えていたのは内緒w

556 :助けて!名無しさん!:2007/08/29(水) 12:40:27 ID:Emowuz4a
投下乙です
ただし、GJとはいいません

単刀直入に。以前にも話が出てたと思うけど、このロワはアイテムによる精神屈折の頻度が高すぎる
今回は精神支配及びマーダー化にこそ至ってないが、キャラの性格を考えればあの行動は相当違和感が強い
他人を攻撃するという動きひとつ取ってみても、心情の移り変わりを
状況に絡めて描写してはじめて成立すべきものだと思うんだ
アイテムを用いてその過程をすっ飛ばすというのは常套手段だが、さすがにこれでは
数が多すぎてロワの魅力そのものを損なっているようにしか思えない

過疎ロワに投下された作品にケチつけるやつの話なんか聞けるかというなら
それはそれで意見として受け入れますが、まぁ少し考えてみてほしい

557 :助けて!名無しさん!:2007/08/29(水) 18:30:36 ID:WwY8J2rX
あぁ、確かに…アルマ、オリビア、今回のアティ。
あと、まだ未定だけどハーディンかハミルトンが呪い系でマーダー化してる(しかける)訳ですが。
闇のオーブと呪いの指輪以外は原作でそんなに精神屈折表現があるようなアイテムじゃないので
マーダー化の理由としてはちょっと苦しい気がする。
今更だから投下済みの作品にこれ以上文句は付けませんが、これからに期待する意味も込めて
ある程度こういった物を今からは(あと2人ですがw)規制しとくのもいいのかも知れませんね。

今回のは別な表現に変えればいいんじゃないですかね?
カーチスの設定は原作通りだったと思いますし、おもしろかったので
作者さんには手間かもしれませんが修正を出来ればお願いしたいです。

558 :助けて!名無しさん!:2007/08/29(水) 22:28:20 ID:RqNp6u5A
>555 乙です。
>一寸先はしっこry
激ワロタ、が

   ミカヤ     ウィーグラフ  助けて!マーダーさん!
   ゴードン   中ボス          ∨                  
                       漆黒の騎士 カーチス  ハーディン
                                アティ    ハミルトン

一寸先はしっこryなのはむしろしっこくの方な件についてw

559 :助けて!名無しさん!:2007/08/31(金) 23:48:04 ID:jzXrK0DM
・脱出フラグ
【負の神様関連】ミカヤ(キャラ)、ユンヌ(登場済アイテム)、メダリオン(ロワ未登場アイテム)
【魔剣関連】{アティ(キャラ)orベルフラウ(キャラ)orイスラ(キャラ)}、フォイアルディア(登場済アイテム)
【首輪解析関連】ネスティ(キャラ)、ゴードン(キャラ)、カーチス(キャラ)

【ロワ外キャラ】アスタテューヌ@暁の女神、サモンナイト1主人公@サモンナイト2、
魔王達@魔界戦記ディスガイア、護人達@サモンナイト3

全部でこんなところか?

560 :助けて!名無しさん!:2007/09/01(土) 23:13:14 ID:8FQawsoC
〇→対主催その他 31/44 ●→死亡 6/44 △→マーダー 10/44 □→馬鹿 2/44 ■→未登場 2/44

5/6【ファイアーエムブレム 暁の女神】
 〇アイク/〇ミカヤ/〇サナキ/△漆黒の騎士/●シノン/〇ネサラ
5/6【ファイアーエムブレム 紋章の謎】
 ○マルス/○チキ/●シーダ/○オグマ/〇ハーディン/○ナバール
5/6【サモンナイト3】
 〇アティ/○ベルフラウ/○アズリア/○ソノラ/■イスラ/●ビジュ
5/6【サモンナイト2】
 〇マグナ/○レシィ/○パッフェル/〇ネスティ/○ルヴァイド/●アメル
6/7【ファイナルファンタジータクティクス】
 ○ラムザ/○アグリアス/□アルガス/●ムスタディオ/△ガフガリオン/△アルマ/○ウィーグラフ
6/6【魔界戦記ディスガイア】
 ○ラハール/○フロン/○中ボス/△エトナ/○ゴードン/〇カーチス
6/7【ティアリングサーガ】
 ○リュナン/○ホームズ/□レンツェンハイマー/■ティーエ/〇リチャード/○カトリ/●オイゲン
7/7【タクティクスオウガ】
 △デニム/△カチュア/△タルタロス/△ヴァイス/〇ハミルトン/△オリビア/△ニバス

【45/51名】

あと2人で全員1回は登場したということか

561 :助けて!名無しさん!:2007/09/04(火) 20:33:36 ID:uJaE5PuE
これなら既に出てるキャラに付け足す感じで出せそうだな
そろそろ二回目、三回目を書かれるキャラが出てきてもいい頃だ

562 :助けて!名無しさん!:2007/09/04(火) 21:18:26 ID:rmVFE30L
そうだね、登場回で新しい展開でも全然いいねw
ついでに>>558に便乗して。

ある対主催の現状。
                  アルマ(マーダー)
            ちょwwww死亡フラグwwww
                    V
                  ネスティ
                  デニム(マーダー)
ハーディン
&ハミルトン(共にマーダーフラグ)

         マルス&カチュア(ステルスマーダー)

563 :助けて!名無しさん!:2007/09/04(火) 22:00:29 ID:g/kkwquI
>562橋1つまたいで何という差w

>559 【ロワ外キャラ】にメイメイ@サモンナイト2or3を忘れてるぞ

564 :助けて!名無しさん!:2007/09/05(水) 19:32:15 ID:b6eH1r4n
よく考えたらフロン二回目な件

565 :助けて!名無しさん!:2007/09/05(水) 20:22:52 ID:Ex1Ak1Oy
今までで二回目出てるキャラ。(オープニングは含めず。)

アルマ(11話「Neck」、17話「レッツゴー!召喚師」)
ソノラ(3話「その武器、危険につき」、22話「2人の王〜偶然と誤解〜」)
フロン(5話「告知天使と予告悪魔」、7話「Vice(不道徳者)」)


もっといた気がしたがそんな事はなかったZE!

566 :助けて!名無しさん!:2007/09/08(土) 00:56:04 ID:KnknX64j
ほす

567 :助けて!名無しさん!:2007/09/10(月) 20:25:52 ID:HbvF0421
保守しとかないとやばいので保守。

本編投下は書きすぎだから自粛中、それでもネタとか
投下できれば良いんだけど、生憎とネタも浮かばない。
取り合えず、作品の投下してくれる神に期待w

568 :私にその手を汚せというのか  :2007/09/10(月) 21:29:19 ID:KF8vNH2A
アティ「く、アンデッドがこんなに大勢…。
    死者の魂をもて遊びおって。

アティ「ならば…、
    死せる魂を常世の闇へ葬らん…。
    安らかに眠れッ! イクソシズム!!

アティ「待っていろよ、ベルフラウ。
    私が到着するまでの辛抱だからな。

【漆黒の騎士@暁の女神 消滅】
【カーチス@魔界戦記ディスガイア 消滅】
【ビジュ@サモンナイト3 消滅】

【アティ@サモンナイト3】
[状態]:混乱
[装備]:漆黒の投げナイフ@サモンナイト3(4本セット:残り3本)
[道具]:支給品一式 イクソシズム@TO
[思考]1:仲間が心配、特にベルフラウ
     2:ディエルゴのことが本当ならば、なんとかしなくては

569 :助けて!名無しさん!:2007/09/10(月) 22:57:01 ID:HbvF0421
>>568
暇なので便乗させてもらうw
とり合えず今のところの最恐マーダーで、

恍惚のアルマ
「そう上手くいくかな。貴様の
 生徒はその家の中で眠っている。

「ただの眠りではないよ。死への眠りさ。
 眠りから目覚めた時、おぞましい
 アンデッドとして復活するのさ。」

「皆の者ッ、兄さんが(自分の世界に)戻られるまでだ。
 ここから先へ進ませてはならぬぞッ!」

手下は眼鏡、聖女、ゴーゴン(クラス:オリビア)ですw

570 :助けて!名無しさん!:2007/09/11(火) 21:37:34 ID:IyQoI2ke
>570 ちょwプレザンス神父が取り憑いてるw
>571 
>ゴーゴン(クラス:オリビア)
オリビアはクラス名じゃないw正しくは
オリビア(クラス:ゾンビ)だw

571 :助けて!名無しさん!:2007/09/11(火) 23:11:58 ID:edeMZYiG
>>570
×オリビア(クラス:ゾンビ)
○ゴーゴン(クラス:ゾンビ)

572 :助けて!名無しさん!:2007/09/15(土) 22:22:46 ID:WNqW3c3C
保守

573 :助けて!名無しさん!:2007/09/16(日) 21:17:17 ID:fShW60uj
自己だろうがなんだろうが繋げるしかないけど
もう皆いなくなったのかな

574 :助けて!名無しさん!:2007/09/16(日) 22:17:28 ID:MPYcbRvj
一応、まだいるよ〜w

自己でも繋げなくちゃ、やっぱり駄目なのかな?

575 :助けて!名無しさん!:2007/09/17(月) 02:00:27 ID:/c6iattB
まあ自己リレーはこういうところじゃ仕方ないでしょう。
ただし大規模チームなどを作ってさらに書きにくくするのはアレですが。
なるべく後の人が書きやすいよう配慮していただけると嬉しいですね。

576 :助けて!名無しさん!:2007/09/19(水) 19:38:44 ID:2XadRRlJ
ハミルトン死亡マーダーが人気すぐるw
リンクから流れてきたけどややココもやや過疎気味なの?


577 :助けて!名無しさん!:2007/09/19(水) 19:40:36 ID:2XadRRlJ
死亡フラグと書いて直そうとしたら、死亡ではなくフラグを消してた
死亡マーダーって、なんだw


578 :助けて!名無しさん!:2007/09/19(水) 21:19:40 ID:rNx00KuH
>>577
ちょwハミルトンさんゾンビマーダー化w

冗談はさておき、確かに今はというか前から
過疎なんだよね…
だから新規の方でも歓迎しますよ。

579 :助けて!名無しさん!:2007/09/21(金) 21:20:46 ID:PU8zgbeM
FEオンリーならできたんだけどね
もうROMしかできない

580 : ◆jMDUd2dqq. :2007/09/22(土) 21:36:20 ID:+ZUgpb6S
ttp://www.youtube.com/watch?v=hA93VuArrzo
こっそり支援
少なくとも2人、画像が見つからなかったorz

581 :助けて!名無しさん!:2007/09/23(日) 02:20:00 ID:1SrA2kdw
>>580
顔グラはめ込みワロタwwwww

しかし入ってない二人が分からない……。

582 :助けて!名無しさん!:2007/09/23(日) 18:25:30 ID:D/FH4Wxw
禿げしく乙
スローテンポな感じがらしくて良かった
レンツェンとアルガスが居な……どうでもいいか
そしてプリニーがちゃっかり居る件
というか


 し っ こ く 自 重 し ろ



583 :助けて!名無しさん!:2007/09/23(日) 21:57:40 ID:WdXeHfDC
ついにMADを作ってくれる方も来てくれた…
早速、wikiに追加しときましたw

ぶっちゃけプリニーまで取り上げてくれてありがたいわw
あと、使う人はいないだろうけど何となくお絵かきBBSも追加w

584 : ◆jMDUd2dqq. :2007/09/23(日) 22:26:38 ID:SVSbwnLc
>581-583
感想サンクスです
この支援で投下が少しでも増えたらいいなぁと願います

>レンツェンとアルガスが居な……どうでもいいか
( ゚д゚)・・・(゚д゚)
バールとレンツェンだけじゃなかった・・・orzスマソ

585 :助けて!名無しさん!:2007/09/24(月) 19:11:27 ID:p2pkmVUT
明日から仕事は2連休。
折角だから1本投下してみようかと思うんだけど、俺
結構投下してるから自粛した方がいいかな?

586 :助けて!名無しさん!:2007/09/24(月) 19:15:32 ID:BVLQiPbu
>585
1日に複数連続で投下しなければいいと思われ
どこかのロワでは実質2人でまわしてるところもあるらしいし

587 :助けて!名無しさん!:2007/09/24(月) 19:32:53 ID:p2pkmVUT
了解、じゃあ久しぶりに1本投下しよう。
ティーエは入れようと思ってる。

588 :助けて!名無しさん!:2007/09/25(火) 11:00:21 ID:8wZY3ObG
もういっそ書けるなら自己リレーでもなんでもいいから
ひっぱってほしいと願う

589 : ◆6xmg9r73RU :2007/09/25(火) 13:46:40 ID:RYKpNP5M
投下します。

590 :それぞれの思い ◆6xmg9r73RU :2007/09/25(火) 13:49:13 ID:RYKpNP5M
「ハァ…ハァ…」

息を切らせつつ、だが構えは解かずに目の前の青年を見据える。
青年は付いたばかりであろう返り血を全身に浴びた体で
騎士剣を携えながらこちらの様子を窺っている。

(この人…悲しい目をしている。)

何故かそんな考えが、ふと頭を横切った。


事の始まりはティーエが目を覚ましたときに、そう遠くない場所から
響き渡る確実に誰かが争っているであろう喧騒に気づいた時である。
彼女は真っ先に強くだが強いゆえに周りに敵を作りやすい
性格の人物の事が思い浮かんだ。

「リチャード?…まさか彼だとは思えないけど、もしかしたら誤解を
与えてしまったのかもしれない!」

彼女も戦場を越えてきた人間である。
下手をすれば確実にどちらかが命を落とすであろう状況なのは
容易に想像できた。が、そこに何も持たずに飛び出していけば
今度は逆に自分の命を失いかねない。
心は焦りを覚えつつも自分の命を守るため、そして出来れば
争いを止めて双方の命も守るために支給された武器を確認する。

「レイピア…良かった、これなら私にも十分扱える。」

彼女はレイピアを携えると支給されたものの確認もほどほどに
争いの場へと駆け出していた。
だが、気づけばいつのまにか先ほどまで聞こえていた喧騒は消え、
辺りは静まりかえっている。

「そんな…お願い間に合って!」

願いは儚く消えることになるのは理解できていた。
辺りには誰かが流したと思える血の鉄臭い匂いが充満してきていたのだから。
それでも彼女は素直にそれを受け入れることが出来ずに、
半ば叶う事のない願いにすがる気持ちで駆け続けていた。

だが、それを嘲笑うかのごとく血だまりが彼女を出迎えた。

591 :それぞれの思い ◆6xmg9r73RU :2007/09/25(火) 13:50:25 ID:RYKpNP5M
「…そんな…」

まだ出来立てだったからこそ見つけることの出来た血だまり。
念入りに周囲を探索し決定的な事実。隠されていた誰かの死体も発見した。
それは彼女の知っている人物とは一致しなかったが
彼女にとって自分が間に合わなかった事、
そしてこのゲームに乗った人物が居た事という事実が圧し掛かってきた。
不意に喉元までせり上がってきた嗚咽に耐えられずにその場にしゃがみこんだ時に
不意にその青年は現れたのである。

「女性か…だけど僕は!!!」

少しの言葉を洩らすとその青年は間髪要れずにティーエに切りかかってきた。
それを前方に転がる形でかわすとティーエは青年に向き直り構えを取る。

改めて見たその青年は全身に明らかに先ほど付いたのであろう鮮血を全身に
浴びたその姿は先ほどまでここで争いを繰り広げ、其処にいた人物を
殺害したのが彼である事を明らかにしていた。


咄嗟の攻撃をよけるために切れた息を整えながら頭をよぎった
考えを振り切れずに青年の事を見据えながら告げる。

「あなたは何故こんな事に乗ってしまうんですか!」

万感の思いを込めて青年に向けて叫ぶ。

「あなたには関係のない事です…ですが、これだけは言っておきます。
僕は全てが終わったときに自分だけが生き残る気はありません。」

その答えには確かに嘘をついている気配はない。
ならばその答えの意図は簡単だ、彼は最後に自分の命すら捨てる気でいる。
だからこそ、その答えを素直に受け止める事はティーエには出来なかった。

「あなたは誰かの為に命を捨てる気なのですか?…なら!
こんな方法じゃなく別な方法だって、きっと!」

誰かを救うために誰かを犠牲にする。
自分が見てきた戦争ではこの非情な決断は
ある意味仕方のない選択の一つだった。
だけど、今この場所でたった一人の悪魔の為に皆が殺し合いをする必要はない筈だ。
その悪魔が最後まで約束を守るかだって分からない。
ならば皆で協力する事こそが今一番自分達がするべき筈の事。
だからこそ、たった今過ちを犯してしまったこの青年の事も彼女は
救おうと願い思いを必死に口にする。

592 :それぞれの思い ◆6xmg9r73RU :2007/09/25(火) 13:51:44 ID:RYKpNP5M
「もう止めにしましょう、僕がこれ以上あなたと話す事はないですから…」

青年の答えは非情だった。
彼はすでに少ない望みだろうと可能性のある方にその望みを託しているのである。
青年は構えを取り直しティーエに話の終わりを告げる。

「あなたは…愚かです…」

青年の気持ちは分かる事である。
彼には自分の命より大事な何かがあり、
それを守るためにも誰かを守ろうとしている。
自分にだってかけがえの無いものはある。
国の事、民の事、仲間の事、だからといって彼を肯定する事はできない。
ティーエは構えを取り悲愴な面持ちで青年に応じる。

ティーエが構えるのを見ると青年は何かの思いを振り切るかのように
ティーエへと向かってくる。
ティーエの持っているレイピアで青年の剣を受け止める事は自殺行為である。
受け止めようとした途端に刃は折れ、その体に凶刃を浴びる事になってしまう。
だからティーエはその剣を受け流すしかない。
青年の決して軽くない一撃を必死に受け流しながらティーエはある瞬間を待っていた。
青年にはティーエに告げた言葉とは裏腹にどこか迷いを振り切れていない様子があり、
攻撃にはどこか焦りが見えていた。
だからこそ受け流す事ができていたのである。

ティーエの言葉は青年の考えを変える事は出来なかったが、
青年に迷いを生むことは出来ていたのである。

勝負を焦るあまり大振りになった攻撃を受け流したとき、
青年はその勢いを殺しきれず少しだけよろめいた。
その一瞬をつきティーエは青年の肩に刃を突き立てた。
何か妙に抵抗する感覚があったため青年が武器を落とす程の
傷を負わせるまではいかなかったが、
勝負を決する事はできた。
肩を押さえ、その場に跪く青年から刃を離し
ティーエはもう一度青年に話しかける。

「…私はあなたを殺しません。お願いです、あなたが奪った命は戻りませんが
誰かのために誰かの命を奪うような哀しい事は止めてください!」

思いを必死に言葉に込め、先ほどまで自分の命も奪おうとした相手にも
決して説得を諦めようとはしないティーエ。

不意に青年が声を上げた。

「…だからといって!僕は諦める事はできない!国を、そして姉さんを!
ランスロットさんやウォーレンさん達の思いを!」

青年は叫びながら血を噴出す傷を無視して強引に剣を振り回す。
突然の出来事にティーエは咄嗟に剣を受け止める事はできたが、刃は折れ曲がり
そのまま勢いに飲まれて弾き飛ばされ近くの木に叩きつけられる。
青年はその様子を一度、横目で確認したあと何処かへと駆け出してしまった。

「…うぅ、ま、待って…」

その言葉は空しく森の中に消えていく。
ティーエもまたその言葉を搾り出すと共に意識を失っていった。


593 :それぞれの思い ◆6xmg9r73RU :2007/09/25(火) 13:52:49 ID:RYKpNP5M
【C-6・森/一日目・午前】

【ティーエ@ティアリングサーガ
 状態:打撲(失神中)
 所持品:折れ曲がったレイピア@紋章の謎、不明
 基本行動方針:ゲームを止める
 第一行動方針:青年(デニム)を止める
 第二行動方針:仲間と合流

【デニム=モウン@タクティクスオウガ
 状態:軽症(肩に刺し傷)、プロテス(セイブザクィーンの効果)
 所持品:セイブザクィーン、壊れた槍、首輪、不明×2(確認済)
 基本行動方針:カチュアの生存確保
 第一行動方針:カチュアとの合流
 第二行動方針:その他参加者の排除
 第三行動方針:脱出法の模索
 第四行動方針:脱出が不可ならカチュアを優勝させる
 最終行動方針:カチュアをヴァレリアへ帰還させる

594 :助けて!名無しさん!:2007/09/25(火) 13:59:28 ID:RYKpNP5M
デニムが状態表以外一切名前でなかったw
ティーエ視点ということでお願いします。
ぶっちゃけデニムの方が好きだけど今回はティーエでw

595 :助けて!名無しさん!:2007/09/25(火) 14:40:02 ID:Q5UHcBGk

まず言いたいのは

何 故 殺 さ な い

説得にある程度思うところがあったってことなんだろうな……改心フラグはやいなw

596 :助けて!名無しさん!:2007/09/25(火) 15:30:02 ID:RYKpNP5M
ちょこっと修正というか付け足してしたらばに再投下
しておきます。

まだ、改心させる気はない!w

597 :助けて!名無しさん!:2007/09/25(火) 21:49:06 ID:jzjXsTOv
>596
乙です
ひさしぶりの新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

一応主人公だから対主催化フラグくらいはあってもいいと思うよ
マーダー不足したなら折ればいいだけだし

というかティーエ、そのまま失神してるとアルマに止め刺されるぞw

598 :助けて!名無しさん!:2007/09/26(水) 01:22:00 ID:IKO0Q9pd
おお、新作来てた。乙であります!

>>597
近くに城もあるし、わざわざ森の中に行く人間も少ないだろうからむしろ安全かも。
そしてデニムもアルマも城に向かったら、ネスティが死亡フry

599 :助けて!名無しさん!:2007/09/26(水) 03:02:02 ID:7gPCMVwD
>>363
ピカチュー大将軍の弟か従兄弟あたりじゃね
んで、トリスタンとラウニィーの情事を見て
くそーラウニィーとズッコンバッコンズッコンバッコンピュピュッピュピューってしてー
って思ってそれを実行しようとしてトリスタンに見つかってランスロットとカノープスとウォーレンと
ミルダスとギルディンとデネブが呼ばれてヴォラックは捕まってしまって地下の拷問室で
毎日毎日肛門にカボチャ入れられたりミルダスとギルディンとの3Pやったりランスロットのロンバルディアで
キンタマ1個取られたりウォーレンの占星術で不吉な予言を毎日聞かされていたぶられて
ヴォラック・カタタマ、ウィンザルフになってしまってゼノビアとかに居れなくなって
復讐してやると思ってローディスに行ってバールゼフォンに「うほっいい男」って言われて
お尻合いになってしまってそのままテンプルコマンドになったんだと思う

600 :助けて!名無しさん!:2007/09/26(水) 22:52:21 ID:7NVdclEP
ルール見て気になったが、
魔法や召喚できるサモナイト石やマムクートの石や杖って武器扱い?
アイテム扱いなら武器と同時に初期支給できるんだが

個人的に杖以外はアイテム扱いでいいと思った

601 :助けて!名無しさん!:2007/09/27(木) 03:23:43 ID:odSHpZza
そのへんの認識結構バラバラだから好きにしていいかと

602 :助けて!名無しさん!:2007/09/30(日) 14:02:20 ID:FtZ+IrcB
武器以外の支給品不明キャラが多いから
面白アイテム挙げてみた。

筋肉ビクトリー@魔界戦記ディスガイア
美しき筋肉が勝利を呼ぶのだ!HPが上がる。

馬のチンチン@魔界戦記ディスガイア
ラハールも恐れる凶悪アイテム

消えるマント@FFT
見つかるまで透明でいられるマント。

ワープシューズ@TO
ワープリング@TO
壁などをすり抜けることができるワープが可能になる。

腐りかけた果実@TO
使ったユニットのHPの半分が減る代わりに、
味方全員のHPを全回復させるアイテム。

至福の聖石@TO
装備する者が死んだときに魂を呼び戻す神聖な宝石。HPとMPは完全に回復。

転移石@TO
古い人形から加工された玉石。戦闘から離脱することができる。

無線機@サモンナイト2
耐機・鬼・霊・獣 どこでも通信できる

血染めの海賊旗@サモンナイト3
耐霊 DF+5 MDF+5 魅了・暗闇無効

メダリオン@暁の女神
負の神ユンヌ(マグナの支給品として登場済)が封印されている。
正の気が極端に強くないと持っただけでその者は狂化暴走する。

603 :助けて!名無しさん!:2007/09/30(日) 19:16:52 ID:w8s9ajNY
>>602
さすがに至福の聖石はダメだろww

メダリオンは任天堂ロワにも出てた

604 :助けて!名無しさん!:2007/10/01(月) 02:50:41 ID:M7zB+7JK
ところでレンツェンってリュナン一人に『短剣』で殺されたことになってるけど実際出来るんだろうか?
キルブレードで一撃ならやったことはあるが……

605 :助けて!名無しさん!:2007/10/01(月) 15:38:31 ID:Z6aubczt
それなりに育ってれば可能だと思うよ
レンツェンは武器が反則なだけで能力はカスだし

606 :助けて!名無しさん!:2007/10/01(月) 23:49:21 ID:X0CeMoc8
上でベルフラウがフォイアルディア使用可扱いされてたけど、
子供時代とかの要素は関係なし?
あと本編じゃ剣自体は使えなくても、剣を触媒に魔力増幅は可能みたいだから
適格者以外もある程度剣の使用方法があってもいいんじゃないか?

607 :助けて!名無しさん!:2007/10/02(火) 14:28:01 ID:Ai8eMaJn
ちょっと構想がいくつか思い浮かんだので、イスラを予約させてもらってもいいでしょうか?
ネタが少し浮かんだだけなので完成まで多少時間がかかるとは思いますが・・・。

608 :助けて!名無しさん!:2007/10/02(火) 16:55:04 ID:zVU6qPTt
>>607
どうぞどうぞ

609 :助けて!名無しさん!:2007/10/02(火) 22:06:15 ID:UMXDeyqd
予約キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
wktkして待ってますw
ルールに抵触しなければどんな文でもOKですから
気楽に書いてくだされ

610 :助けて!名無しさん!:2007/10/03(水) 14:22:01 ID:ZW91NhE5
>606
遅レスでスマンが、
剣の使用方法については原作でそういう描写があったならOK。
上のベルフラウがフォイアルディア使用可扱いについては、
可能性がある程度の記述だと思うから子供時代でも説得力さえあればOKじゃない?

611 : ◆b1F.xBfpx2 :2007/10/03(水) 23:28:08 ID:FRlYtAxZ
イスラ出来あがったので投下します。

612 :死を恐れぬ者 ◆b1F.xBfpx2 :2007/10/03(水) 23:30:09 ID:FRlYtAxZ
濃い緑の中に白い日差しが差し込む森の中、その木々の一本にできた穴の中に
イスラは身を潜めていた。
そっと胸に片手を当てると、己の心臓の鼓動が伝わってくる…死んではいない。
自分は確かに死んだはずだった。

帝国の軍部の名家の長男として生まれ、将来軍に入り家を継ぐ筈だった自分は、
父が召喚師のテロ集団「無色の派閥」の恨みを買い、その復讐の為に病魔の呪いをかけられた。
寿命が尽きるまで断末魔の苦しみを味わい、自ら命を絶つことすら叶わぬ体となった自分は、
家にとって疎ましい存在となり、自分の代わりに姉が軍に入隊したことで、自分の存在意義は消えた。
周りに迷惑しかかけられず苦しみ続けるなら、いっそ死んでしまいたい。
病床の中で絶望していたところを、無色が呪いを抑える代わりに自分達に手を貸せと交渉しに来たのだ。
その後呪いを抑え込み、自分も軍の諜報部に所属しつつ無色にも度々手を貸した。しかし、その間もずっと
自分の死ぬ方法を探していた。そして見つけたのだった。
二本の魔剣とその適格者同士なら、お互いを殺すことができる。適格者の資格を持っていた自分は、
偶然出会い同じく適格者であったアティを挑発し、自分を殺させようとした。
しかしその願いは叶わず、抑え込んでいた呪詛を無色により急に解かれ、その反動で死ぬという
自分の望んだものとは違う結末をむかえた。

しかし今自分は生きている。体には特に異常はなく健康で、呪詛もかかっていないようだ。

613 :死を恐れぬ者 ◆b1F.xBfpx2 :2007/10/03(水) 23:44:22 ID:FRlYtAxZ
(僕をこのゲームに参加させるために、あのヴォルマルフとかいう奴あたりが生き返らせたということか…)
先ほどまでの光景を思い出す。どこかの広間に集められた参加者達、一人になるまで殺し合いをしろと
言ったヴォルマルフと、奴と相対した金髪の青年。殺し合いを望むディエルゴという存在と
その事に驚いたアティ。吹き飛ぶ首と首輪…
そっと首を触ると、そこには広間で死んだ者と同じ首輪がはめられていた。
病魔の呪いの代わりに、今はこの首輪が自分の命を握っている。
「っふふ…ハハハ……」
ふいに笑いがこぼれる。
望んでいた結末ではなかったが、元々自分は死を望んでいたのだ。
そこを生き返らせてこんな首輪で命を管理されたところで、自分が恐怖に震えるなんて事はまずない。
だからこの事については特に問題はなかった。
それより気になるのはディエルゴの事。アティの言葉からしてあれは自分の持っていた魔剣「紅の暴君」
の心の核だろう。昔エルゴという絶対的存在に人間が成り代わるという実験の際に、暴走した実験体の
人間の心を二本の剣に封じたという事件があったことを知っている。その核を倒したが何故かこのゲーム
に関わっているということか…?これについては推測にしかならないことが多すぎる。

とりあえず今の状況の整理と今後の目的を決めなくてはいけない。
恐らくあの場所にいたヴォルマルフ以外の全員がこの地のどこかにいる。
参加の意思がない者、又は主催者を倒そうとする者もいるだろう。
勿論このゲームに乗る者もいると考えるべきだ。
支給品の袋に入っていた名簿を順に目を通す。
(アティの他に姉さん、ビジュ…名前を見る限りじゃ知っているのは5人。あいつの空間転移術
と金髪青年を考えに入れると、異世界のやつらを数人ずつに分けて集めているかもしれない。
まずは仲間…とは言えないだろうが、アティか姉さんと合流したいな。それかあの金髪…多分
あいつはこのゲームに乗る気はないだろうしヴォルマルフと顔見知りみたいだから、上手く引き込んで
情報収集しよう。できれば首輪を外せる技術者とも出会えればいいんだけどね。)
とにかく当面の目的は決まった。

614 :死を恐れぬ者 ◆b1F.xBfpx2 :2007/10/03(水) 23:46:24 ID:FRlYtAxZ
次は持ち物の確認である。袋の中身を順に取り出し並べる。
地図、水と食料、磁石、時計…親切な事に、一応一通り揃っている。
そして残りの二つは…
「へぇ…やっぱ殺し合いをさせるだけのことはあるってことかな?」
手にした支給品を見て、イスラはふっと笑った。
それは腕に装着して使う剣のようなものだった。しかし装着部分は殆ど金属で、剣の刃は少々粗かった。
しかしそんなことは問題ではなかった。説明書もあったが、使い方は知っていた。
「それとこっちは…?」
もう一つの品は封筒だった。先ほどの剣の説明書というわけではないようだが、これ自身にも説明書は着いていない。
何かのいわくアイテムの可能性も否定できないが、封を開けてみた。中には一枚の手紙が入っていて、内容は…
『この手紙を持ってる人の僕になっちゃいま〜す☆ ―メイメイ―』
一瞬今の状況を忘れ、イスラは唖然とした。
(これっていわゆる「ハズレ」なのか?というか名簿にはあの店主の名前はなかったし…
このゲームに関与しているのか?)
よくわからないが、持っていても特に害はなさそうだということで手紙は所持することにした。

荷物の確認も終了し準備も整ったところで、行動を開始し始めたその時…!
(…誰か来る!?)
森の入り口付近にいたので外の平原はよく見渡せた。その平原から誰かが走ってくる。
近づいてくるにつれ、相手の姿が見えてくる。顔に恐怖の色を浮かべ何かから必死に逃げているようだ。
しかし後ろからは特に人影は見えない、撒いたのだろうか…?
入り口の木に寄りかかりながら愚痴をこぼしているようだ。一見しても武器は見当たらない。
(まずはあいつの様子を見て、声をかけてみるとするか…。)
その相手―ネスティを見つめながら、静香にイスラは草陰に腰を下ろした。


【B-6/森入り口草陰/1日目・朝】
【イスラ@サモンナイト3】
[状態]:健康、やや緊張
[装備]:メイメイの手紙@サモンナイト3
[道具]:支給品一式、チェンソウ@サモンナイト2
[思考]1:男(ネスティ)の様子を探り、接触する
   2:アズリアかアティと合流する。
   3:対主催者or参加拒否者と協力する。
   4:自分や仲間を害する者、ゲームに乗る者は躊躇せず殺す。

[備考]
本編16話死亡直後
ディエルゴの事は詳細はわからないがアティの発言で
ある程度の推測はしています。

チェンソウ@サモンナイト2
ドリルタイプの武器。刃が高速回転して対象を切断する。
機界ロレイラルの機械兵士用の装備で、接続部分を持って装備する。
メイメイの手紙@サモンナイト3
酔っ払い占い師メイメイが先生に渡した手紙。
全状態異常・憑依無効、誓約の儀式に使うと各世界の基本召喚獣が呼べる。

615 : ◆b1F.xBfpx2 :2007/10/03(水) 23:55:16 ID:FRlYtAxZ
一回無線回線が切れた時は焦りましたが、なんとか投下終了しました。
イスラは二週目以降のイスラルートとそれ以外のルートでは見方も結末も
大きく違うし、心情も複雑で大変でした。また彼の場合イスラルートでわかるのですが、
本編での行動には相応の理由があるのでマーダーにするのは難しいと考えました。
(まあそれでも邪魔者や危険分子は潰すようですが…)
最初の長ったらしい回想もできるだけ削りたかったのですがあれ異常は自分には無理で…orz
最初は違う生徒のルートから来た事にしてベルフラウとの面識をなくそうかとも考えたのですが
話が余計に動かしづらそうなので没にしました。
投下後も長文ですみません。指摘、修正があればよろしくお願いします。

616 :助けて!名無しさん!:2007/10/04(木) 12:13:15 ID:mAjTqPYw
>615
激しく乙!このぐらい全然長文じゃないし、
何かのフラグになりそうな手紙も良いよ。

でも少しでもネスティの描写があるならネスティの状態表も必要な気がする

617 :助けて!名無しさん!:2007/10/04(木) 15:47:32 ID:LbvdLjRx
>>610
レスd。増幅というか、魔剣の魔力を解放して敵を撃破としかないんで、
相手をふっとばすほどの衝撃波は出せるかと。(ただその後力が暴走して嵐を呼んだみたいですが)
ベルフラウの事も把握しました。
>>615
超乙。いきなりネスとイスラという同世界コンビか。パッフェルさんどうするんだろうなw
そしてネスティ、出場時期とEDによってこいつもかなり変わると思う。
レイム敵確定後だったらイスラは絶対されないだろうなW

618 : ◆jMDUd2dqq. :2007/10/07(日) 00:17:18 ID:h7oLVOFl
投下します。

619 :希望の先へと ◆jMDUd2dqq. :2007/10/07(日) 00:18:02 ID:h7oLVOFl
「よし、ここならしばらくは滞在することができそうだ」

ここはC−3の村、二人の男女、アティとカーチスが民家を訪れていた。
アティを休ませるため、一番初めに見つけた民家で休息をとることにしたのであった。

「みんなを探さないと……」

自分のことなど省みずに仲間を探すことを提案するアティ。

「駄目だ、今のアンタじゃ仲間を見つける前に敵にやられる。
 でもここなら橋や南から来る奴らをすぐに見つけることができる」

「でもっ」

アティの反論を無視するように、
突然何かを民家にあった紙に書き始めるカーチス。

(この首輪を外す方法もじっくり探れるしな)

「……!」

さらにカーチスは紙に文字を紡いでいく。

(一応首輪に盗聴器がしかけられていることを想定して、
 脱出や首輪をはずす関連の会話はこうやって紙に書いて伝える)

突然のカーチスの告白に困惑するアティ。
そんなアティをよそにカーチスは沈黙を破るように会話を始める。

「よかったらアンタの支給品を見せてくれ、あの槍の他に何かあるはずだ」

620 :助けて!名無しさん!:2007/10/07(日) 00:18:56 ID:h7oLVOFl
「……そういえば支給品の確認していませんでしたね、私」

歩き詰めで支給品を確認すらしていなかったと今更気づく。
早速アティは支給品を確認し始めた。

「これはロレイラルの世界の物でしょうか?」

黒い機械を取り出し、カーチスに手渡す。

「これは、無線機か?」

カーチスは無線機を手に取り、操作を始めた。

ガ…ガガガ……

「やはり繋がらんか」

しかし台詞の割には落胆の様子は無い。
何か思いついたのだろうカーチスは紙に文字を書く。

(オレはこの無線機を改造して、外部から助けを呼ぼうと思う)

「なっ」

カーチスの無謀とも思われる提案に驚きを隠せないアティだった。

(改造しようとも材料なんてどこにもないじゃないですか!)

アティも紙で言葉を紡ぎ反論する。

(材料ならある)

大きく、そして決意を込めた文字だった。

621 :希望の先へと ◆jMDUd2dqq. :2007/10/07(日) 00:20:22 ID:h7oLVOFl
(オレのこの体だ)

いかに制限が加えられていようとも彼がサイボーグであること、
機械が体に埋め込まれていることには変わりは無い。

(オレはサイボーグ、体に機械が埋め込まれている。
 だから体の一部が少しくらい無くなっても問題は無い)

「休む間、情報交換といこうか、
 まずはあのディエルゴとかいう奴のことやアンタの仲間について教えてくれ」

無線機をいじる音を掻き消すように会話を始めるカーチス。

「はい、お話します。ディエルゴのこと、仲間のこと、
 あの島で起こったこと全てを」

アティもまたカーチスの決意に押されたのか、
音をごまかす為の会話をしながら、
カーチスを手伝いを始めていた────


【C-3/村:東端の民家/一日目・昼】
【カーチス@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:(まだ)健康
[装備]:オウガブレード@タクティクスオウガ
[道具]:支給品一式
    鍵@不明、無線機@サモンナイト2
[思考]1:無線機を自分の体の部品を使ってでも改造する
    2:仲間を集め、脱出方法を見つける
[備考]:死亡直後からの参戦
     ディエルゴ、アティの仲間、サモンナイト世界の情報を得ました。

622 :希望の先へと ◆jMDUd2dqq. :2007/10/07(日) 00:21:25 ID:h7oLVOFl
【アティ@サモンナイト3】
[状態]:神経衰弱(大分回復)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]1:カーチスを手伝い無線機を改造する
     2:仲間が心配、特にベルフラウ
     3:ディエルゴのことが本当ならば、なんとかしなくては
[備考]:カーチスの仲間、ディスガイア世界の情報を得ました。

[共通備考]:村内のビジュの死体と漆黒の騎士の存在には気づいていません。
        どこかに短時間のみ無線機の電波が発信されました。
        C-4の草原にイービルスピアが落ちたままです。
        どう無線機を改造するのか次の書き手様に任せます。

【無線機@サモンナイト2】
耐機・鬼・霊・獣 どこでも通信できる
誓約していないサモナイト石と誓約の儀式により、強力な召喚獣と誓約できるアクセサリ。
機:機竜ゼルゼノン 鬼:鬼龍ミカヅチ 霊:レヴァティーン 獣:エイビス 無:ガイアマテリアル


投下完了、>602さんありがとうございます。無線機を拝借しました。
致命的な間違いなどがありましたら修正いたします。

623 :助けて!名無しさん!:2007/10/07(日) 01:19:22 ID:LkH0EcBq
更新したら投下来てた。乙です。
そういえば、参加者の中で一番機械に強いのはカーチスなんだな。
次点でゴードン、ネスティくらいか。
でもファンタジー世界の住人ばっかりだからやっぱり少ねえw

624 :助けて!名無しさん!:2007/10/07(日) 11:14:58 ID:lg6MRMz6
しっこくハウスフラグ

625 : ◆b1F.xBfpx2 :2007/10/08(月) 00:04:15 ID:AHt+9UuT
自分で気が付いたところがあるので、したらばの方に修正版を投下しておきました。
…と言いつつ投下してから誤字に気付きましたorz
×静香にイスラは草陰に腰を下ろした。
○静かにイスラは草陰に腰を下ろした。
>>616
ありがとうございます。手紙フラグについてですが、一応構想にも入れていたし
後付設定と言われぬようご都合にならないていどにほのめかしておきました。
後、ネスティについてはレッツゴー召喚師の最後とほぼ同時間なので状態描写は
いらないと判断しましたが、そちらも追加させていただきました。
>>617
レイムの記憶と融機人の特性等ネスティは色々弄れそうですしね。

ところで、過去のパロロワでゲームから脱出した事例とかってあるんでしょうか?

626 : ◆jMDUd2dqq. :2007/10/08(月) 00:14:22 ID:/6ir60SC
>623 感想ありがとうございます。
実は他に機械に強いキャラがいなかったら漆黒ハウスの餌食にしようt(ry

>625 激しく乙です
>過去のパロロワでゲームから脱出した事例
FFDQバトルロワイアル (1st)
アニメキャラ・バトルロワイヤル (1st)
自分が知っているのだとこの2つです

627 : ◆b1F.xBfpx2 :2007/10/08(月) 00:14:38 ID:AHt+9UuT
既にwikiに更新されてしまっていました…orz
修正とかってできましたっけ?

628 :助けて!名無しさん!:2007/10/08(月) 00:19:32 ID:/6ir60SC
とりあえずおちつk(ry
気軽に更新・修正・追加できますよ

629 :助けて!名無しさん!:2007/10/08(月) 12:14:14 ID:sSqwZaa4
自分の身体を無線機に転用するとは予想GUY…よくそんなこと考え付くなあ、大したもんだ

630 :助けて!名無しさん!:2007/10/08(月) 23:36:57 ID:AHt+9UuT
そろそろ誰か放送書かないとやばいような…作品によっちゃ午前や昼
になっちゃってるのもあるし心情に違和感がでそうだ。

631 :助けて!名無しさん!:2007/10/08(月) 23:42:00 ID:5hWaquXY
勘違いしてないか?

■放送

放送内容は死亡者、禁止エリアの発表。
放送は一日二回、6:00、18:00に行う。

632 :助けて!名無しさん!:2007/10/09(火) 00:06:59 ID:AHt+9UuT
>>631
えっと…今回の場合殆どの殺人が朝に行われたから、初日の6:00の放送は無しでFA?
なんかそこらへんが把握しきれないんだが…。

633 :助けて!名無しさん!:2007/10/09(火) 00:14:08 ID:Ew6iS5Tp
ゲーム開始は06:00。
って、これwikiに書いてないのか。
付け足しておいたほうがいい?

634 :助けて!名無しさん!:2007/10/09(火) 00:46:50 ID:E2HAiIvs
>633 OK

一度は全員登場したから最初の放送は、
午後:14〜16、 夕方:16〜18ぐらいの時間帯に
半分以上登場してからくらいかなぁ
緊急で動く必要がないキャラだけ残ったら登場せずに放送時間へって感じ?

635 :助けて!名無しさん!:2007/10/09(火) 01:08:57 ID:Ew6iS5Tp
うむ、無理に全員書く必要はないだろうからね。
現時点でもそんなに絡みはないし。

636 :助けて!名無しさん!:2007/10/10(水) 00:06:27 ID:D3RuPBfy
Wikiの書き手用動画資料見て、
カチュアとヴァイスの声合いすぎてて吹いたw
そして某廃人イベントが声付きになってSFC版やってた時よりさらに戦慄したよorz
英語の物もあるけど会話集見ながら動画見れば何言ってるかわかるよな

637 :助けて!名無しさん!:2007/10/10(水) 10:15:02 ID:mw2pxvI6
最近ここを見つけた新参ですが、
レシィ・ガフ・リュナンあたりで書いてみようかと思案中。
無理そうなら放棄宣言しますので、とりあえず駄文になるかもしれませんが
予約していいでしょうか?


あと、レシィの所持武器を、バトルバンプー@FFTから八角棒@FFTに変えたいと
考えているのですが……やっぱりちょっと問題ありますかね?

638 :助けて!名無しさん!:2007/10/10(水) 12:24:02 ID:Hg0y6Fbz
新たな書き手キター
基本的にルールに抵触してない限りどんな駄文でもOK
残念だが基本的に変更はルールに抵触してない限りNGです


639 :637:2007/10/10(水) 17:49:10 ID:lW9ayFuT
と思ったら66で修正されてましたね…
八角棒を使わない話の構想も練ったので、使わずに行こうかと考えていますが。

640 :助けて!名無しさん!:2007/10/10(水) 22:04:41 ID:D3RuPBfy
>639
(,,゚Д゚) ガンガレ!wktkして待ってますw
もうどんどん殺っちゃってくd(ry

直ってなかったのでレシィの支給品関連のWiki修正しときました。

641 : ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 00:21:37 ID:58C5aLak
帰宅してからぶっ通しで書いたはいいけど、勢いだけで書いたので問題があるかも…
ひとまず寝てリフレッシュしてから推敲して、投下しようと思います。
バトロワ初体験なのでかなり不安ですが、問題あれば容赦なく指摘してください。

当初はリュナンを出すつもりでしたが蛇足感全開だったのでやめました。

>>640
レシィに殺されるガフを書きかけた自分がいる。
あとwiki編集感謝です。

642 :助けて!名無しさん!:2007/10/11(木) 01:06:41 ID:E8F9Y1iR
動画でTOのボイス付見てみた。

何か凄い吹き替え洋画チックだなw
たぶんキャラグラがアニメ系じゃないからだろうな。

643 : ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:40:59 ID:yd+UlWB/
ダメモトですが投下します。
オチも萌もありませんが。

644 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:41:47 ID:yd+UlWB/
(さて、これからどうしろってンだ?)
ガフガリオンは考えた。
饒舌なじいさんの臨終の言葉も聞き、荷物整理も終えた。

とりあえず、こんなに見晴らしのいい平原にいつまでもいる理由はない。

弓や銃を持った人間がいれば、自分を殺すことなんぞわけもないだろう。
吹き矢こそあるが、あいにく忍者の修行はしていなかった。

「森に行くか、城に行くか、だな」
その周辺に、どれほど人が密集しているかなぞはもちろん知る由もない。
だが、今の自分は無力だ。素直に認める。

窮地で生き残るのは現実主義者だ。
誇り高い奴や勇者気取りの奴は華々しく勝手に散っていく。
冷静に状況を見極め、するべきことをした人間は生き残れる。
そういうふうに、世界はうまくできているのだ。
事実、敵――ラムザの力量を見誤った結果が、自分の死だった。
状況を見極めることができれば死ぬことはない。


まず必要なのは自分の扱える武器―――特に剣だ。
剣を手に入れることができれば、簡単には死なない自信がある。

敵の体力を自分のものできる、闇の剣。
剣があればこれが使える。数々の修羅場をこの技で生き延びてきた。
それだけの自負がある。

剣が手に入らなかったとしても、仲間が欲しい。
先程のじいさんと違い、最低限の戦力を持った仲間が。
自分を守ってくれる仲間。戦闘員として――状況次第では囮として。


だからこそ、誰かと接触する必要がある。

「森に行くか、城に行くか、か」
先程つぶやいた言葉と同じようなことをもう一度つぶやき、自問自答する。

分隊長をしていた身とすれば、偵察なり捨て駒なりを配置して様子を見たいところだが、
あいにくと手駒は自分のみだ。
「………森に行くとするか」
城は入り口が限られている。万が一、待ち伏せされた場合、
逃げることができるかは分からない。
森ならば隠れながら逃げることは容易だ。慣れている。
運良くチョコボにでも遭遇すれば手なずけることもできる。
うまく潜めば、街道で城を目指す参加者と会えるかもしれない。
「………会った後、オレがどうするかはオレも知らンがな」

645 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:42:29 ID:yd+UlWB/
「はぁ、はぁ、はぁ……………ふぅ…」
森を随分と行ったところで、レシィはようやく立ち止まった。
両腕には自分の支給品と絶対勇者剣を抱えている。
剣はあのちょっと狂ったニンゲンの青年から奪ったもの――――
いや、自分のご主人様であるマグナが愛用していたものだ。

「こ……ここまでくれば大丈夫ですよね?」
周りを見渡してみても、人の気配はない。
ようやく緊張を解いて、近くの木の根元に腰掛ける。
「…ご主人様」
剣をみつめながら、屈託のない笑顔を浮かべる自分の大切な人を思い描く。

名簿を見て、知り合いが何人かいるのは確認した。
争いをしたくないレシィとしては好都合だ。
(うまくネスティさん達や、心優しい人達と合流して…
 まずはご主人様と無事に会わないと。)

それから先のことを考えるのは後だ。

まずは身体を休める。
その後、みんなを探そう。
幸いにも、みんなのにおいはしっかりと覚えている―――――

………ん、これは…?

風向きが変わったのだろうか、先程までしなかったにおいがする。
しかもこれは―――血の匂い。ニンゲンの血の匂いだ。

そうと分かった瞬間、レシィは心臓を鷲掴みされたような感覚に陥った。
(もし、この血がご主人様の――いや、そうでなくても仲間の誰かのものだったら?)

もしかしたら、出血はしているけど応急手当すれば問題ないような怪我かもしれない。

でも、今すぐにでも治療しなければならないような怪我なら…。


気付いたときには、レシィは荷物を抱えて血臭のするほうへと走り出していた。

646 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:43:27 ID:yd+UlWB/
街道に近い木の上に潜んでいたガフガリオンはすぐに気配を完全に消した。
自分のいる方へと一直線に向かってくる足音があったのだから、当然だ。

だが、気配を消したところでにおいが消えるはずもない。
「……木の上に誰かいますね?」
「よく分かったもンだ」
声の主はわざわざ顔を見せることはしない。もちろん、木の上から降りるなんてこともしない。
戦場では高さがアドバンテージになることはレシィもよく分かっている。
(…知ってる人じゃない)
レシィはすぐに判断した。声はもちろん、匂いも知っているものではなかった。


「オレに何か用か?」
そう言いつつ、木の上のガフガリオンは手の中の吹き矢を握りなおす。
「あなた、怪我していますか?」
「…………なンでそンなことを聞く?」
(俺が手負いだったとしたら、攻撃してくるつもりなのか?)
どちらにせよ、自分の情報をわざわざ教える義理もない。
「あなたから、血のにおいがします」
「…………なるほど、それは気付かンかった」
葉の隙間から下を一瞬だけ見る。
緑の髪の毛―その中の、白い塊が目を引く少年がこちらを見ていた。
(俺ですら気にならン血のにおいを遠くから嗅ぎ取ったことといい、あれは…角……か?
人間じゃねぇ…魔物みたいなもンか?)
とはいうものの、その少年は――魔物というにはあまりにも……迫力が無い。

647 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:44:08 ID:yd+UlWB/
風が吹き、木の葉がざわめく。
レシィの喉が鳴る。次の言葉を出すのに、相当の勇気を使った。
「………………誰かと戦ったんですか?」
「一応、な」
心臓が、ドクン、と膨らんだ。
もし、その血が――――ご主人様のなら。
血の気が引き立ちくらみそうになるが、そこは踏みとどまり上を見上げた。
「ど、どんな人と戦ったんですかっ!!?」
声を荒げて慌てて問いただす。
もし、それが自分の知ってる人なら、すぐにでもそこに行かないと。
「…………じいさンだ。ヒゲたっぷりのな」


ガフガリオンは動揺しまくりの少年を冷静に吟味していた。
一瞬見ただけだが、見るからに気の弱そうな顔をしている。
さっき、こちらまで走ってきたときの速度からするに、足はかなり速そうだ。
そしてなにより、その少年が腕に抱いているもの。
剣だ。
見たところ、十分な性能の剣のように思えた。
どうにかして手に入れたい。どんな方法でも。


一方のレシィは内心では安心していた。
おじいさんということはとりあえずは自分の仲間ではないだろう。
だが、そこで一旦頭を冷やしてみると―――
なるほど、明らかに自分が危険である。
なんといっても、わざわざ高い位置を確保している
誰かを傷つけた男のもとに自分から来てしまったのだから。

(に…逃げたほうがいい…?)
だからといって慌てて逃げたところで、遠距離からの攻撃を受けないとも限らない。
それ以上に、自分ひとりでは心細すぎる。
もし、この人がいい人ならば一緒に仲間を捜してくれるかもしれない。

と、なると――レシィがすることはただ一つ。

648 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:45:24 ID:yd+UlWB/
「あ、あなたはこのゲームに乗っているんですか!!?」
尋ねながら、今更ながらではあるが
いつ攻撃されても避けれるようにレシィは身構えた。
戦う気はさらさらない。対話による解決こそが最善の道だ。


身構えた青年を見て、ガフガリオンは内心、驚いていた。
(単なる甘ちゃンかと思ったら……)
その顔と気配から、こちらに対してかなりの警戒と少しの恐怖を持っているのは分かる。
構えているわりに、殺気は全く無い。こちらを襲ってくる気はないようだ。
しかし、そんなことに驚いたのではない。

スキがない。

少年、しかも素手の相手で、ここまでスキのない構えをする奴とは会ったことはなかった。
いや、少年という括りをしなくとも、ここまでスキのないモンク(格闘家)は
片手で数えられる程度しか相対したことはない。

手に自然と力がこもる。
ガフガリオンも、ある程度なら拳術も使える。
今、体術にこの吹き矢と辞典に、支給品を駆使したところで、
この少年―――いや、この男に勝つことができるか?

うまく剣を奪えれば勝機はあるだろう。
だが――剣を奪えるかどうかだ。
剣を奪える確率も考慮すれば勝率は贔屓目に見たところで3割ぐらいか。

この男からは殺気を感じない。と、いうことは友好的に接すれば戦闘になることはない。
「いや、オレも殺し合いなンて好きじゃないしな、ゲームに乗る気はないンだ」
そう言って、ガフガリオンは木の上から飛び降りた。
慌てて緑の髪の男は後ろに跳ね、ガフガリオンとの間を取る。
「じゃあ、その血のにおいは一体なんなんですか…!?」
「襲われたから反撃しただけだ。殺しちゃおらン」
もちろん、嘘である。
だが、わざわざ殺したと宣言して事態が好転するとは思えなかった。
「そ、そうなんですか?」
「ああ。ったく、こんな訳の分からン所に突然放り込まれて殺しあえだなンて、
 まったくもってやっとれン」
オイゲンに対する皮肉なのか、つい先程と同じセリフを言う。
「ふぅ〜…悪い人でなくてよかったです…」
やっとのことで緊張を解き、レシィは気の抜けた笑顔を見せた。
だが、それでもスキはなかった。

649 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:46:04 ID:yd+UlWB/
「ボクの名前はレシィといいます。あなたは?」
「ガフ・ガフガリオンだ。」
近くの木陰に並んで座り、二人は話を始めた。
「ところでガフおじいさん、ご主人様と会いませんでしたか?
 20歳くらいのニンゲンの男性なんですが…」
「……おじいさン…まぁいいが…。さっき言ったじいさン以外ではお前が始めて会ったヤツだ」
「…そうですか。」
心底残念そうに肩を落とした後、再びレシィはガフガリオンを見た。
「ガフおじいさんは、参加者名簿………見ました?」
「ああ」
再び、沈黙。またしても、木の葉がざわめく。
「ガフおじいさんも知ってる人…大切な人が、参加者の中にいたりしますか?」
神妙な顔をして、レシィが聞いてくる。
自分の命すら危ない状況で人の些細なことにまで心配してくる。
なんとなく、アイツに似ている気もする。
「いや…何人か知り合いはいるけどな」
だからといって味方かどうかは別だ。
ラムザはともかく、アグリアスは自分を許さないだろう。
「お前はこれからどうするンだ?」
ガフガリオンはレシィを見やって、尋ねた。
「とりあえずはご主人様を捜します。その後のことはそれから、ご主人様と話し合って決めます」
「ご主人様、ねぇ…。マグナとかいったな。そうか……」
少し間を空けてから、再びガフガリオンは口を開いた。
「よかったら、その剣とオレの持ち物を交換しないか?
 お前は剣を使えンのだろ?」

剣さえ手に入れば、レシィを始末するにしろ野放しにするにしろどうでもいい。
正直なところ、仲間は欲しいが危険人物が何人いるかも分からないこの状況で
人捜しという面倒な上に危険なことはしたくはなかった。

いや、他の参加者と接触していくのはどちらにせよ避けれない。
単純に、甘々のレシィと一緒にいることがハイリスクと感じたのかもしれない。

だが、そう簡単には事は進まない。
「ダメです!この剣はご主人様の剣、ボクの物じゃないのに物々交換なんてできません!」
自分の抱えていた剣を慌てて背中に回して、ガフガリオンを見つめるレシィ。
(チッ、面倒だが…。仕方ないな)
内心で舌打ちしながらも、ガフガリオンにできる最大限の友好的な表情で次の言葉を言う。
「それじゃあ、お前のご主人が見つかるまではお前と一緒にいるから、その間だけでも貸してくれンか?
 もちろん、こっちもオレの持ち物でお前が欲しいものがあれば貸すぞ」
その言葉を聞き、レシィは下を向いて考え始めた。


650 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:47:26 ID:yd+UlWB/
(この人は悪い人ではなさそうだし……貸すだけなら…)
レシィはそう考え始めてた。それが後々、天国と地獄、どちらに転ぶかは今は誰にも分からない。
「わかりました。でも、ご主人様に会えたら絶対に返して下さいよ!?」
かなり不安そうな、ちょっと泣きそうな顔でレシィがガフガリオンを見つめる。
「オレはこれでも傭兵だ。契約は守るから安心するンだ」

(ま、傭兵が口約束を守るとは限らンがな)
ここで老練な傭兵でなければ、口の端でも吊りあがってたかもしれない。
ガフガリオンはレシィから剣を受け取ると、自分の荷物袋を掴んだ。
「ほらレシィ、オレの荷物袋だ」
ガフガリオンはレシィのほうへと自分の荷物を放り投げた。
両手でしっかりとキャッチするレシィ。
「武器でもなんでもいい、好きなもンを選ンでいいぞ」
「は、はい。では失礼します…」
ちょっと申し訳なさそうにレシィは荷物をあさり始める。
「…二人分ありますね」
「じいさンを撃退したときに奪ったやつだ。何か厄介なものを持っていたら困るしな」
「た、確かに…」

そんなこんなの会話をしつつ、レシィはガフガリオンの荷物の中からとあるものを見つけた。
「これは!サモナイト石が入ってました!!しかも誓約済みです!!」
レシィが嬉しそうにガフガリオンの荷物から取り出したのは、
カッティングが施してある灰色のクリスタル。
「なんだ、知ってるものなのか?」
「はい!これはボク達の世界でサモナイト石と呼ばれているもので、
 異世界のモノを召喚することができるんですよ!」
「…召喚?その石を使ってか?」
訝しげな顔をして、ガフガリオンがレシィを覗き込む。
「はい。ガフおじいさんの世界では違うんですね」
「ああ、オレ達の世界では召喚師が………って、『ボク達の世界』、だと?」
訝しげな顔のまま、首をひねってガフガリオンはレシィを更に覗き込む。
「……な…何か変なことを言いました?」
当のレシィは、本当に特別なことを言ったつもりはないらしく、
ガフガリオンの視線に気圧されて引いている。

レシィは先程の会話を、異世界が存在するという前提で話をしていた。
ガフガリオンの中では異世界というものは召喚師を介してしか関わる機会がないものだ。

651 :美少年と野獣 ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:48:13 ID:yd+UlWB/
「なるほど、な…。そういう世界もあるンだな」
レシィからリィンバウムの簡単な説明を受け、理解し難いが納得した。
召喚というものがメジャーな世界もあるらしい。
ということは、自分達は、ラムザが食って掛かっていた相手に召喚されたのかもしれない。
どちらにせよこのゲームの招待客とやらは異世界からの客も多いようだ。
「大体わかった」
と言いつつ、ガフガリオンはあごに手を当て考え始めた。
(つまり、オレの常識が全く通じないようなヤツがいるかもしれない…ということか)

窮地で生き残るのは現実主義者だ。

常識に捕らわれずに、冷静な判断を下すのは容易なことではないが――――

「レシィ、北の城に行くぞ。」
「ええ!?危険じゃないですか!!?」
「かもしれンが、同じ場所にずっといるのは危険だ。
 お前も腕は立つようだし、危なくなったら逃げればいいだけだ。
 城なら人も集まるだろうし、何か使えるものがあるかもしれン」
もしかしたら、逃げれないようなヤバい敵が出てくるかもしれない。
だが、それでも自分だけは生き延びる。

目の前の男を犠牲にしてでも。


【F-2/森/一日目・昼】
【レシィ@サモンナイト2】
[状態]: 健康
[装備]: サモナイト石[無](誓約済)@サモンナイト2or3
[道具]: 支給品一式 (支給されたアイテム・武器共に不明)
[思考]1:ガフおじいさんと城に向かう
   2:マグナ達と合流する。
   3:マグナにガフおじいさんに貸している剣を渡す。
   4:殺し合いには参加せず、極力争いごとは避ける。
[備考]
サモナイト石[無](誓約済)は武器として支給されたのではないため、
おそらくは攻撃系の召喚獣と誓約したものではないと思われます。

【F-2/森/一日目・昼】

【ガフ・ガフガリオン@FFT】
[状態]:健康
[装備]:血塗れのマダレムジエン@FFT、ゲルゲの吹き矢@TO、絶対勇者剣@サモンナイト2
[道具]:支給品一式×2 (支給されたアイテムは不明)
[思考]:1:(どんな事をしてでも)生き延びる
    2:とりあえずレシィとE-2の城に向かう。
    3:一応、マグナとやらは捜してやる。
    4:必要があれば、もしくは足を引っ張るようならレシィでも殺す。
    5:アグリアスには会いたくない。
[備考]
1. 闇の剣:ガフガリオンの固有ジョブ『ダークナイト』のアビリティ『暗黒剣』の一つ。
闇の力で相手にダメージを与え、与えたダメージの分だけ自分の体力を回復できる。
今は制限により、回復能力が若干落ちている。
基本的には剣がないと使えない(素手でできないこともないが殺傷力は皆無)。
アンデッドの敵に使うと、逆に体力を吸収される。
2.ここはおそらく異世界で、異世界の参加者が多数いるであろうと推測しています。

652 : ◆637opSQfIo :2007/10/11(木) 08:51:21 ID:yd+UlWB/
投下完了です。中文駄文な上に改行が下手なので見にくいかもしれませんが勘弁してください。
性格を忘れかけているのでちょっとおかしいところもあるかもしれないので
ツッコミどころがあれば指摘お願いします。
……レシィって嗅覚いい……んだっけ…。

653 :助けて!名無しさん!:2007/10/11(木) 09:24:11 ID:yd+UlWB/
ついでに、wikiのほうでリュナン・ホームズ・オイゲンが荒らされていたので
少しだけ修正しときました。もう出るので中途半端ですが…

654 :助けて!名無しさん!:2007/10/11(木) 10:14:44 ID:58136uQZ
GJ!
ガフも黒くていいが、レシィとマグナだけでラスボスに突っ込んだ俺には堪らない一品だ。
まあ控えさせてた仲間は射程攻撃で……まあ育ててなかったしなw

そんなけ愛を注いどいてなんだが……嗅覚は覚えてないなぁ

655 :助けて!名無しさん!:2007/10/11(木) 15:23:40 ID:u8EVoeZt
>652
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!激しく乙!
全然駄文じゃないですよ。そしてWiki修正おつかれ様でした

656 :助けて!名無しさん!:2007/10/11(木) 16:28:17 ID:E8F9Y1iR
投下乙です。
そのご主人様のマグナもステルスマーダー(黒ランス)と同行しているんだよなw
二つのチームが合流したら、絶対にガフとタルタロスはお互いに気づくだろうな……。

657 : ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 00:24:35 ID:tQLKjiC1
バトロワ初心者ということでかなりビクビクしてたんですが
とりあえずダメ出しされまくりということがなくてよかったです。

……正直、連投はどうかと思うところは自分でもあるんですが…
少しでもにぎやかしになればと思い、F−5あたりの話も書いてみました。
連投が問題ないようでしたら、朝にでも見直した後に投下したいと思います。

>>654
ラスボス戦で真っ先に死んだのがレシィだった自分。
倒したときには瀕死のトリスとルヴァイドだけでした…。

658 :助けて!名無しさん!:2007/10/12(金) 01:26:40 ID:rlf3FRoW
連投、自己リレーなんでもござれ

659 : ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:31:27 ID:zK5n1xwe
ではお言葉に甘えて投下してみます。

660 :もつれあう現実 ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:32:13 ID:zK5n1xwe
森。
それは一般的には大小の樹木が多く密集している場所のことを指す。
地面の大半は芝生に覆われ、川が流れ、周りを海に囲まれ様々な木々が多く自生するこの島において
『森』は自然の息吹を最も深く感じ取ることの出来るポイントの一つだ。

まるで神が造り上げた箱庭のように素晴らしい構成美に満ちたこの空間は細部に渡って一切の妥協は存在しない。
当然この『森』という空間ならば葉の緑と幹の茶、枝葉の影から差し込んでくる光と影のコントラストに至るまで、
それ自体が色彩造形のシンフォニーを奏でているような完成度を誇っていた。

そう、数時間前に、色彩ぶち壊しの女性が紛れ込むまでは。



「おや、人影が見えますねぇ」
白のレースをあしらったサイハイソックスと白いヘッドドレスに、
オレンジ色のジャケットにスカート、そして極端に胸を強調した上着。
二の腕に輝くハートマーク。
さらに手に持ったバスケットから顔を出すギターのネック。

声を発したのはここがごく普通の街中だとしても明らかに場違いな女性、パッフェル。

下手な歌が聞こえた方へと森を歩いていた。
木々が途切れ、今度は青々とした平原が見えてきたところで、
彼女は平原の青さの中に浮いた色彩を見つけた。

くすんだ金色と、艶かしい黒色。

職業柄、もしくは過去の訓練の賜物か。視力には自信がある。
眼を凝らせば、この程度の距離はワケもない。

661 :もつれあう現実 ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:32:53 ID:zK5n1xwe
片方は、金髪で、頬に大きな十字傷をもつ男性。剣を持っている。
もう1人は、先程の男性と並んで歩いている。長髪黒髪の女性だ。
「う〜ん……あの女の人、見覚えがありますね…そう、随分前に…」
そう、もう随分前だ。
パッフェルが”パッフェルでなかった”頃の記憶と、参加者名簿の名前を合致させる。
「そう、確か……アズリアさん。先生と一緒にいた」
紫電の剣姫への記憶が明確になる。

戦場で何度か打ち合った相手だ。紫電絶華をまともに受け、
再起不能になった元同僚が何人もいた。敵にすると脅威の相手だ。


自分の生きていく場所を失ったと思い、無気力に―自暴自棄になっていたあの日、
先生は自分に仲間のことを語っていた。

聞き流していたし、もう随分――1年や5年なんて問題ではないほど昔のことだ。
ほとんど覚えてはいないが…………

『アズリアっていうんです。彼女は融通が利かないところもありますが、
 とても優しくていい人なんです。ヘイゼルさんも会って話をしてみませんか?』

確か、先生はそんなことを言っていた。
「とても優しくていい人………ですか」
確かにそれは素晴らしいことだ。心の底から優しい人には自然と人が集まってくる。

マグナ然り、アティ先生然りだ。

だが一方で、その目を欺いて敵が忍び寄ることもある。

メルギトス然り、イスラ然り、そして……………ヘイゼル然りだ。
そんな手を使って、殺めた人は…両手両足の指を使っても数え切れない。

「まぁ…アティ先生にかかれば、大抵の人はいい人なんでしょうけど。」
それでも、不安である。
自分にとってはお世辞にも親しいと言える間柄ではないが、先生の友人だ。

もし、一緒にいる男性が寝首を掻くような人なら?
そうだとして、彼女がそれを見抜けていないとすれば?
「まぁ、せっかく見つけた”優しい人”を無視する手はないですよね」
彼女に何かあれば先生は悲しむだろう。

どうせ適当に動き回ったところでネスティに会えるわけでもない。
おせっかいと思われるかもしれないが―――これも先生へのちょっとした恩返しだ。
彼女はギターのネックが顔を出すバスケットを両手で持ち軽快なステップで森を飛び出した。



森の色彩美は再びシンフォニーを奏で始めた。

代わりに、平原の清々しい青が補色の乱入により更にぶち壊されたが。

662 :もつれあう現実 ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:33:59 ID:zK5n1xwe
「ちょっと待ってくださいおふたりさ〜〜〜んっ!」
今のテンションそのままで行くか、それとも真面目な顔をして行くか少し悩んだが、
このハイテンションは状況にそぐわない。
だからといって、真面目な顔をして呼びかけたところで服装が場違いすぎる。

どちらも場違いなら、とことん『パッフェル』で行ってやろうではないか。
パッフェルは大声で、右手を振りながらアズリア達に呼びかけた。

アズリア達も当然こちらに気付いたのだろう、
二人とも、一瞬、珍獣でも見たような表情をした。
まぁそりゃそうだろう。まだ珍獣のほうが珍しくないかもしれない。
だがそれはほんの一瞬で、男性のほうは剣をいつでも抜けるように構え、
アズリアのほうも男性から一歩下がり、身構える。

大体、二人の位置まで5メートルといったところか。
パッフェルはそこで立ち止まり、満面の笑みを浮かべて口を開いた。
「どうもどうもはじめまして〜!私はパッフェルといいます〜。」
いつもの調子で、自己紹介をする。

『はじめまして』。
アズリアとは一応は初対面ではない。本当なら久しぶりとでも言うべきなのかもしれない。
だからと言って、自分は何度も彼女を殺そうと刃を振るっていた人間だ。
正直に自分が”茨の君”であったことを話すべきか?
自分が殺し屋であったことを言うべきか?

それを知って、彼女が自分と共に行動をするか?

自信がない。
別に、今話すこともないだろう。せめて、”パッフェル”を知っているマグナ達か…
先生と合流したあとでも遅くはないはずだ。

まさか、自分が”茨の君”であるとはアズリアも思わないだろう。
雰囲気があまりにも違いすぎるのだから。
それだけ、パッフェルはヘイゼルとは別人だと言える自負がある。

663 :もつれあう現実 ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:34:53 ID:zK5n1xwe
「……俺の名はオグマだ」
「…アズリア・レヴィノス」
場数を踏んでそうな二人ですら
戦場真っ只中でウエイトレスに話しかけられたことはないのだろう。
返事からも少し間の抜けた感じがする。

「それで…パッフェル…だな?
 わざわざ話しかけてきたお前にこんなことを聞くのも少し間が抜けているが…
 お前は、この状況でどうしようと思う?
 もし、進んで人を殺めるようなことをするのならば、俺はなんとしてもお前を斬るが――」
まっすぐにこちらを見据えて、オグマが言う。
風貌・体格・雰囲気。どれをとっても強者といって遜色ない人物のようだ。
斬るというのは本気だろう。

オグマのその真摯な態度にに応えるように、にこやかな笑顔のまま、オグマの瞳を見つめ返す。
彼は決して汚れた眼はしていない。むしろ、澄んだ眼をしていると言ってもいい。
だからといって、それだけで無条件に心を許すことができるほど、
自分の人を見る目をを信頼しているわけでもない。
「私が進んで人を殺すようなことは、絶対にありえません。」
そう、それだけは絶対にありえない。心の底から言える。
緩んでいた顔が引き締まり、先程までとは全く違うトーンで言った。

「…そうか、俺達もそのつもりはない。
 ところでパッフェルはどうして俺たちに話しかけた?
 こちらは二人だ。もし俺たちが”その気”なら…どうなっていたか分からないぞ」
オグマが尋ねてきた。
パッフェルは知るはずもないことだが、オグマがアズリアに尋ねられたことである。

「いや〜これでも逃げ足には自信があるんですよ〜。
 あとは、乙女のカンってとこでしょうか?
 話し合えば分かる人のような気がしたんです♪」

足の速さに自信があるのは本当だ。メルギトスと戦ったメンバーで
自分と同じくらいの足を持っているのはイオスかユエルぐらいなものだ。
それに、バスケットの中にはスタングレネードもある。
だが、それ以上に……先生から聞いた”優しい人”が一緒ということは、
少なくともいきなり斬られたりすることはないだろう、と踏んだのだ。

664 :もつれあう現実 ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:35:46 ID:zK5n1xwe
「ふむ、そうか。」
お互いの顔を見合わせて、お互いに表情を緩める。
両者とも、なんとなくではあろうが…
相手の言ったことを鵜呑みにしていないというのを察したのだ。
同時に、敵意もないことも。

あくまで『今は』だが。

「見た目は奇抜だが、案外普通の感覚をしているようだな」
ようやく、剣の柄に触れていた手を離し、オグマが笑った。
理由はあったにせよ簡単に自分を信じたアズリアに対しての冗談だろうが――
「まてオグマ殿!?それではまるで私が普通ではないみたいではないか!?」
言葉のニュアンスを正確に察知したのだろう、
アズリアが聞き捨てならんと言わんばかりにオグマに食いつく。
「いや、アズリアは人を見る目には自信があるんだろう?
 俺はそこまで自信がないんだ」
「奇遇ですねぇ〜私もあんまり人を見る目には自信がないんですよ。
 せいぜい、チップをくれるお客さんを見抜くのが精一杯ですねえ〜」
パッフェルのその言葉に、オグマとパッフェルが控えめに笑い始めた。
アズリアだけは納得いかんといわんばかりの渋い表情をしていた。

「パッフェルはこれからどうするんだ?」
「いや〜まだ考えてないんですけど…オグマさんとアズリアさんはどうするんですか?」
本当は下手な歌声が聞こえた西に行くつもりだったが――

同行を自分から申し出ると、断られるかもしれない。
なぜなら、オグマは自分のことは完全には信じていないだろうから。
だが、それは自分も同じことだ。
たとえアズリア自身が人を見る目に自信があると言っても、
先生の友人を安全かどうか分からない男性と一緒にしておくのは忍びない。

ここからは自分の、商人としての経験を総動員しての交渉だ。

押してでも、引いてでも。
どうにかして、アティと合流するまで――そうでなくても、
オグマが信用できる人物だと確信できるまでは、私が先生の友人を――――
「パッフェル殿も私達と一緒に来ないか?」
「アズリア?」「アズリアさん?」
少し、予想外だった。まさか、アズリア自身が声をかけてくれるとは。
「私は…オグマさんがよければ、喜んで同行したいですけど…。」
そういって、パッフェルはオグマの顔を見上げる。
オグマは少しだけ逡巡したあと、首を縦に振った。
「俺はアズリアの人の見る目を信じている。」
その言葉を聞き、演技でもなんでもなく自分の表情が晴れやかになるのをパッフェルは感じた。

665 :もつれあう現実 ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:37:30 ID:zK5n1xwe
(似ている………。)
アズリアはそう感じていた。
パッフェルにしてみれば十年オーダーで昔のことだが、
アズリアにしてみれば”ヘイゼル”と別れたのは少し前のことだ。
いくら雰囲気が正反対であるといっても、顔の造りや声が似ていれば
勘のいい人なら気付いても不思議ではない。

(もし、彼女があのヘイゼルであったとすれば…)
アティの話では、彼女は改心したと考えてもいいだろう。
だからといってこの状況でも暗殺者に戻らずにいるだろうか?


他の人間を皆殺しにするわけにも、皆殺しになるのを傍観するわけにもいかない。
私は、軍人だから。


もし彼女が本当にヘイゼルとして――何か不審な行動をすれば――
それは取り返しのつかないことに繋がるかもしれない。

自分の手の届くところでは誰も殺させない。

彼女が、本当に信用に値する人物だと確信できるまでは、野放しにはしないでおこう。


666 :もつれあう現実 ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:38:36 ID:zK5n1xwe



「ところで…その鞄から顔を出しているのはなんだ?」
「あー、弦楽器ですね。弦はもうはずしましたけど。いりますか?」
「いや…荷物にしかならないだろう」
「分かりませんよ〜いらないと思っていたアイテムが超重要アイテムに変わるのは
 よくある話ですから。今ならあなたの支給されたアイテムと交換しますよ♪」
「……………」
「じゃあ、食料一日分!」
「…………………………」
「じゃ、じゃあ半日分でどうですか!?」
「………………………………………」
「ええ〜では、水一本で!後生ですから、買ってくださいよ〜。重いんですよぉ!!」
「超重要アイテムになるまで我慢するんだな」
「オグマ殿に同意だ」

【F-5・森の西の平原/昼】


【オグマ@紋章の謎】
[状態]:健康
[装備]:ライトセイバー@魔界戦記ディスガイア
[道具]:万能薬@FFT
[思考]
1:アズリアを守護しこの状況から脱出するための、手段・方法を探す
2:マルス、シーダ、チキが心配。
3:パッフェルに対しては少しの警戒。だが普通の人はこんなものだろうとも思っている。
4:ナバールにはある種の心配とある種の信頼。ハーディンに対しては疑問
5:仲間たちと合流



【アズリア@サモンナイト3】
[状態]:健康
[装備]:ハマーンの杖@紋章の謎
[道具]:傷薬@紋章の謎
[思考]
1:オグマとパッフェルと協力しこの状況から脱出するための手段、方法を探す
2:パッフェルがヘイゼルかどうか、信頼に足る人物かどうかを見極める。
  もし不審な行動をした場合は、武力行使をしてでも止める。
3:イスラ、アティ、ベルフラウ、ソノラと合流したい
4:ビジュがあのビジュなら短慮を起こさないか心配。しかし、あいつは死んだ筈…
5:仲間たちと合流



【パッフェル@サモンナイト2】
[状態]:健康
[装備]:弦除去済みエレキギター(フェンダー製ストラトキャスター)@?
[道具]:エレキギター弦x6@?、スタングレネードx5@?、支給品一式、バスケット@サモンナイト2?
[思考]
1:オグマが安全だと確信するまではアズリアを守る
2:首輪解析のためネスティを保護する
3:イスラ以外の知り合い、特にアティ・マグナを探す
4:見知らぬ人間と遭遇時、基本的には馴れ合うことは無い

667 : ◆637opSQfIo :2007/10/12(金) 09:41:03 ID:zK5n1xwe
投下完了です。各キャラのセリフの細かいところが少しおかしいかもしれませんが…。
ツッコミどころがあれば指摘よろしくお願いします。
では、連投失礼しました。

377 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

吾輩は人間と同居して彼等を観察すればするほど、彼等は我儘なものだと断言せざるを得ないようになった。 /test/read.cgi/gamesrpg/1178981646/">★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)