面白くはないけど、こんな感じ?

●こじいん【孤児院】
身寄りのない子供を保護している施設。
RPGでは基本的に戦争や災害で世界が危機的な状況にあるので、
この施設は親をなくした子供で溢れていることが多い。
またその発祥がキリスト教の慈善活動にあるので、RPGでも宗教団体が運営していることがある。
主要キャラクターが関係者だったり、イベントが起きたり、
さらにそのような特別な位置づけで無くとも親を亡くしたこども達の姿を通して
戦争の悲惨さを訴えるなどストーリー上割と重要なファクターである。

大別して“良い孤児院”と、“良い孤児院と見せかけて実は悪い孤児院”の二つがある。
前者はそのまま、こどもを保護して愛情を持って養育し、
ときには教育も施しその子にとって真の家族となり得るものだが、
後者は慈善事業を隠れ蓑にこどもを集めて人身売買をしていたり、
人体実験を行っていたり、戦闘員を育成していたり、と様々。
人の良さそうな笑みを浮かべる院長の言うことを信じて良いのか悪いのか、
はプレイヤーの緊張する一瞬である。

現代日本ではその単語の与えるネガティブなイメージを忌避して『児童養護施設』と呼ばれているが、
実よりも雰囲気を重視するRPGではこの単語はほとんど見かけない。